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[[Category:Arch について]] [[Category:Arch の入手とインストール]] [[ar:Installation guide]] [[bg:Installation guide]] [[cs:Installation guide]] [[da:Installation guide]] [[de:Arch Install Scripts]] [[el:Installation guide]] [[en:Installation guide]] [[es:Installation guide]] [[fi:Installation guide]] [[fr:Arch install scripts]] [[hr:Installation guide]] [[hu:Installation guide]] [[id:Installation guide]] [[it:Installation guide]] [[ko:Installation guide]] [[lt:Installation guide]] [[nl:Installation guide]] [[pl:Installation guide]] [[pt:Installation guide]] [[ru:Installation guide]] [[sk:Installation guide]] [[sr:Installation guide]] [[th:Installation guide]] [[tr:Installation guide]] [[zh-hans:Installation guide]] [[zh-hant:Installation guide]] このドキュメントは、[https://projects.archlinux.org/arch-install-scripts.git/ Arch Install Scripts] を使って [[Arch Linux]] をインストールする過程を案内するものです。インストールの前に、[[FAQ]] に目を通しておくことをお勧めします。使用されている用語については、[[ヘルプ:読み方]]を見てください。コードの例にはプレースホルダ ({{ic|''斜体''}} の文字) を含んでいる場合があり、手動で置き換える必要があります。 コミュニティによって管理されている [[メインページ|Arch wiki]] には様々な情報が記載されており、問題が起こった時はまず wiki を参照してください (インストール環境からは [[ELinks]] で閲覧できます)。答えが見つけられない場合には、[https://slack.archlinux.jp/ Slack] や、[https://bbs.archlinux.jp/ フォーラム] を使って下さい。また、使い慣れていないコマンドは {{ic|man ''コマンド''}} で man ページを参照しましょう。 Arch Linux は 512 MB 以上のメモリが搭載された [[wikipedia:ja:x64|x86_64]] 互換のマシンで動作します。{{Grp|base}} グループに含まれている全てのパッケージをインストールしても、使用するディスク容量は 800 MB 以下です。インストールする際はリモートリポジトリからパッケージを取得する必要があるため、インターネットに接続できる環境が必要です。 ==インストールの準備== インストールメディアとメディアの [[GnuPG]] 署名は [https://www.archlinux.jp/download/ ダウンロード] ページから入手できます。 === 署名の検証 === イメージは使用する前に署名を検証することを推奨します。特に「HTTP ミラー」からイメージをダウンロードした場合、[http://www.cs.arizona.edu/stork/packagemanagersecurity/attacks-on-package-managers.html#explanation 悪意のあるイメージ] に差し替えられる可能性があるため特に検証を行ってください。 [[GnuPG]] がインストールされている場合、ISO のディスクに ("チェックサム" の下にある) "PGP 署名" をダウンロードして、{{ic|gpg --keyserver pgp.mit.edu --keyserver-options auto-key-retrieve --verify archlinux-<version>-x86_64.iso.sig}} を実行すれば[[GnuPG#署名の検証|検証]]できます。 もしくは、既存の Arch Linux 環境から root で {{ic|pacman-key -v archlinux-<version>-x86_64.iso.sig}} を実行してください。 {{Note| * 上記の [https://www.archlinux.jp/download/ archlinux.jp] ではなくミラーサイトから署名をダウンロードした場合、署名も改変されている可能性があります。その場合、署名をデコードするのに使用する公開鍵が他の信用できる鍵によって署名されていることを確認してください。{{ic|gpg}} コマンドで公開鍵のフィンガープリントが出力されます。 * 署名を検証する他の方法として ISO ファイルに署名している [https://www.archlinux.org/people/developers/ Arch Linux の開発者] のフィンガープリントと公開鍵のフィンガープリントが一致していることを確認することでも検証できます。公開鍵認証について詳しくは [[Wikipedia:ja:公開鍵暗号]] を見てください。 }} === ライブ環境の起動 === ライブ環境は[[USB インストールメディア|USB フラッシュドライブ]]や[[光学ディスクドライブ#焼き込み|光学ディスク]]、あるいは [[PXE]] を使ってネットワーク経由で起動できます。他のインストール方法については[[:カテゴリ:Arch の入手とインストール]]を見てください。 * 大抵の場合、起動時の [[w:Power-on self test|POST]] フェイズで起動画面に書かれたキーを押すことで、Arch インストールメディアが含まれているドライブから起動するように指定できます。詳しくは使用しているマザーボードのマニュアルを見てください。 * Arch のメニューが表示されたら、''Boot Arch Linux'' を選択して {{ic|Enter}} を押すことでインストール環境が開きます。 * [[カーネルパラメータ#設定|ブートパラメータ]]の一覧については [https://projects.archlinux.org/archiso.git/tree/docs/README.bootparams README.bootparams] を、含まれているパッケージの一覧は [https://git.archlinux.org/archiso.git/tree/configs/releng/packages.x86_64 packages.x86_64] を見てください。 最初に[[Wikipedia:Virtual console|仮想端末]]に root ユーザーでログインされ、[[Zsh]] のシェルプロンプトが表示されます。 {{ic|Alt+''arrow''}} [[キーボードショートカット|ショートカット]]を使用することでコンソールを切り替えることができます (例えば [[ELinks]] でガイドを見ながら操作できます)。設定ファイルを[[ヘルプ:読み方#追加, 作成, 編集 そして source|編集]]するときは [[nano#nano の使用方法|nano]], ''vi'', [[vim#使用方法|vim]] が使えます。 === キーボードレイアウト === デフォルトのキーボードレイアウトは [[Wikipedia:File:KB United States-NoAltGr.svg|US]] キーボードです。利用可能なキーマップは以下のコマンドで確認できます: # ls /usr/share/kbd/keymaps/**/*.map.gz レイアウトを変更するには使用したいファイルの名前を指定して {{man|1|loadkeys}} を実行してください。パスや拡張子は省略可能です。例えば、日本語キーボードレイアウトに設定するには: # loadkeys jp106 [[フォント#コンソールフォント|コンソールフォント]]は {{ic|/usr/share/kbd/consolefonts/}} に存在し、{{man|8|setfont}} で設定ができます。 === 起動モードの確認 === [[UEFI]] マザーボードで UEFI モードが有効になっている場合、[[Archiso]] は [[systemd-boot]] によって Arch Linux を起動します。[[UEFI]] 環境ではインストール手順が多少異なります。[[efivars]] をチェックして UEFI モードで起動しているかどうか確認してください: # ls /sys/firmware/efi/efivars ディレクトリが存在しない場合、BIOS (または CSM) モードで起動しています。詳しくは使用しているマザーボードのマニュアルを読んでください。 === パーティション === ライブ環境によって認識されたディスクには {{ic|/dev/sda}} や {{ic|/dev/nvme0n1}} などのように''ブロックデバイス''が割り当てられます。デバイスを確認するには、[[lsblk]] または [[fdisk]] を使ってください: # fdisk -l {{ic|rom}}, {{ic|loop}}, {{ic|airoot}} などのデバイスは無視してかまいません。 Arch Linux をインストールするデバイスには以下のパーティションが必要です: * ルートディレクトリ {{ic|/}} のパーティション。 * [[UEFI]] が有効になっている場合、[[EFI システムパーティション]]。 {{Note|[[スワップ|スワップ領域]]はスワップパーティションとして用意することも[[スワップ#スワップファイル|スワップファイル]]で設定することもできます。}} ''パーティションテーブル''を変更するときは [[fdisk]] や [[parted]] を使います: # fdisk /dev/''sda'' 詳しくは[[パーティショニング]]を見てください。 {{Note|[[LVM]], [[ディスク暗号化]], [[RAID]] などを使う場合は、この段階で用意をします。}} === パーティションのフォーマット === パーティションを作成したら、適切な[[ファイルシステム]]でフォーマットする必要があります。例えば、[[ext4]] で {{ic|/dev/''sda1''}} のルートパーティションをフォーマットするには、以下のコマンドを実行: # mkfs.''ext4'' /dev/''sda1'' スワップ用のパーティション (例: {{ic|/dev/''sda3''}}) を作成した場合は、''mkswap'' で初期化してください: # mkswap /dev/''sda3'' # swapon /dev/''sda3'' 詳しくは[[ファイルシステム#デバイスのフォーマット|ファイルシステム]]や[[スワップ]]を参照して下さい。 === パーティションのマウント === ルートパーティションのファイルシステムを {{ic|/mnt}} に[[マウント]]してください。例: # mount /dev/''sda1'' /mnt 他のパーティションについては、それぞれマウントポイントを作成してマウントしてください。例: # mkdir /mnt/''boot'' # mount /dev/''sda2'' /mnt/''boot'' 後の [[#fstab の生成|fstab の生成]]で実行する genfstab は、マウントされているファイルシステムやスワップ領域を認識します。 === インターネットへの接続 === '''有線'''接続の場合、[[dhcpcd]] デーモンが起動時に [https://git.archlinux.org/archiso.git/tree/configs/releng/airootfs/etc/udev/rules.d/81-dhcpcd.rules 有効化] され自動的に接続を開始します。[[ping]] を使って接続が確立されているかどうか確かめてください: # ping archlinux.jp 接続できない場合は、''dhcpcd'' デーモンの状態を確認してください: # systemctl status dhcpcd@''interface'' {{ic|''interface''}} の名前は[[Wikipedia:Command-line_completion|タブ補完]]で入力できます。{{ic|Active: failed}} と表示される場合は、''dhcpcd'' デーモンの起動に失敗しています。[[ネットワーク設定#デバイスドライバ|ネットワーク設定]]を手動で行ってください。{{ic|Active: active (running)}} と表示される場合は、''dhcpcd'' デーモンは起動しています。その場合にネットワーク設定を手動で行うときは、{{ic|systemctl stop dhcpcd@''interface''}} で ''dhcpcd'' サービスを[[systemd#ユニットを使う|停止]]してください。 '''無線'''接続の場合 iw, wpa_supplicant, [[netctl#ワイヤレス .28WPA-PSK.29|netctl]] を使って接続できます。[[ワイヤレス設定]]を参照してください。 === システムクロックの更新 === [[systemd-timesyncd]] を使ってシステムクロックを正確にしてください: # timedatectl set-ntp true サービスの状態は {{ic|timedatectl status}} で確認できます。 == インストール == === ミラーの選択 === {{ic|/etc/pacman.d/mirrorlist}} を編集して[[ミラー]]を選択してください。位置的に一番近いミラーがベストです。設定したミラーリストが {{ic|pacstrap}} によってインストール時にコピーされます。 === ベースシステムのインストール === [https://projects.archlinux.org/arch-install-scripts.git/tree/pacstrap.in pacstrap] スクリプトを使って、{{Grp|base}} グループをインストールします。[[Arch User Repository|AUR]] からソフトウェアをコンパイルしたり [[Arch Build System|ABS]] を使うつもりであれば、{{Grp|base-devel}} パッケージグループもインストールするべきです。 # pacstrap /mnt base base-devel ''base'' グループにはライブ環境に存在する全てのツールが含まれているわけではありません。{{Pkg|btrfs-progs}} や無線ファームウェアなどは別にインストールする必要があります。[https://projects.archlinux.org/archiso.git/tree/configs/releng/packages.x86_64 packages.x86_64] を見てください。 必要に応じて、上のコマンドにパッケージの名前を追加 (スペースで区切る) すれば、他のパッケージやグループも[[インストール]]できます。また、[[#chroot|chroot]] を実行した後に [[pacman]] コマンドでインストールすることも可能です。 == システムの設定 == === fstab の生成 === [https://git.archlinux.org/arch-install-scripts.git/tree/genfstab.in genfstab] コマンドを実行して [[fstab]] を生成してください (UUID を使う場合は {{ic|-U}} オプション、ラベルを使う場合は {{ic|-L}} オプションのどちらかを指定します): # genfstab -U /mnt >> /mnt/etc/fstab 作成された {{ic|/mnt/etc/fstab}} を確認して、問題がないことをチェックしてください。 === chroot === 新しくインストールしたシステムに [[Change Root|chroot]]: # arch-chroot /mnt === タイムゾーン === {{ic|/etc/localtime}} から {{ic|/usr/share/zoneinfo/Zone/SubZone}} にシンボリックリンクを張って下さい。{{ic|Zone}} と {{ic|Subzone}} はあなたのタイムゾーンに合わせて変更してください。例: # ln -sf /usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo /etc/localtime {{man|8|hwclock}} を実行して {{ic|/etc/adjtime}} を生成してください。ハードウェアクロックが UTC に設定されている場合、マシンにインストールされている他のオペレーティングシステムも UTC に[[時刻#時刻系|設定]]する必要があります。 # hwclock --systohc --''utc'' 詳しくは[[時刻#時刻系]]を見てください。 === ロケール === {{ic|/etc/locale.gen}} を編集して使用する[[ロケール]] (例: {{ic|en_US.UTF-8 UTF-8}} と {{ic|ja_JP.UTF-8 UTF-8}}) をアンコメントし、次のコマンドを実行してください: # locale-gen [[ロケール#システム全体のロケールを設定する|ロケール]]を {{ic|/etc/locale.conf}} で設定します: # echo LANG=''en_US.UTF-8'' > /etc/locale.conf 必要であれば、{{man|5|vconsole.conf}} で[[コンソールでのキーボード設定|コンソールキーマップ]]と[[フォント#コンソールフォント|フォント]]を設定します: # echo KEYMAP=''jp106'' > /etc/vconsole.conf === ホストネーム === あなたのコンピュータの名前を {{ic|/etc/hostname}} に書き込んで適切な[[ホストネーム]]を設定してください: # echo ''myhostname'' > /etc/hostname 同じ名前を {{ic|/etc/hosts}} にも記述します: {{hc|/etc/hosts| 127.0.0.1 localhost ::1 localhost 127.0.1.1 ''myhostname''.localdomain ''myhostname'' }} システムに永続的な IP アドレスを割り当てる場合、{{ic|127.0.1.1}} の代わりにそのアドレスを指定してください。 === ネットワーク設定 === 新しくインストールされた環境ではネットワーク接続がデフォルトで有効になっていません。もう一度ネットワークの設定を行なってください。[[ネットワーク設定]]を見てください。 [[ワイヤレス設定]]の場合 {{Pkg|iw}}, {{Pkg|wpa_supplicant}}, {{Pkg|dialog}} パッケージや[[ワイヤレス設定#ドライバー・ファームウェアをインストールする|ファームウェアパッケージ]]のインストールが必要です。 === Initramfs === 必要があれば {{ic|/etc/mkinitcpio.conf}} を設定 ([[mkinitcpio]]) し、イニシャル RAM ディスクを生成: # mkinitcpio -p linux === Root パスワード === {{ic|passwd}} で root パスワードを設定します: # passwd === ブートローダー === Arch Linux を起動するために Linux に対応している[[ブートローダー]]を選択してインストールする必要があります。ブートローダーは、[[#起動モードの確認|起動モード]]が UEFI の場合は [[systemd-boot]] や [[GRUB]]、BIOS の場合は GRUB が多く選択されています。 Intel または AMD の CPU を使っている場合は[[マイクロコード]]のアップデートを有効にしてください。 === 再起動 === chroot 環境から抜けるには、{{ic|exit}} と打つか、{{ic|Ctrl+D}} を押します。 また、任意で {{ic|/mnt}} にマウントしたパーティションをアンマウントします: {{ic|umount -R /mnt}}。 そして {{ic|reboot}} と入力してマシンを再起動してください。インストールメディアを取り除いて、root アカウントで新しいシステムにログインします。 == インストール後 == システム管理の方法やインストール後のチュートリアルは[[一般的な推奨事項]]を参照 (グラフィカルユーザーインターフェイス、サウンド、タッチパッドなど)。 あなたの興味を引くであろうアプリケーションの一覧は、[[アプリケーション一覧]]を参照。
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