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PC スピーカー
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[[Category:サウンド]] [[en:PC speaker]] [[ru:PC speaker]] {{Related articles start}} {{Related|カーネルモジュール}} {{Related|Advanced Linux Sound Architecture}} {{Related articles end}} こちらの思惑とは関係なく、コンピュータはいろいろな場面でビープ音を頻繁に鳴らします。設定によって、ビープ音を鳴らすか、鳴らすならいつ鳴らすかを設定することができます。サウンドカードやスピーカーが使えない場合にシンプルな音声通知を使用したい場合は [[#Beep]] を見てください。 コンピュータが発する音にはケース内のスピーカーによるものと、サウンドカードに接続されたスピーカーによるものがあります (その場合、急にうるさくなることがあります)。 {{Note|ビープ音は BIOS (Basic Input/Output System) や、OS (オペレーティングシステム)、DE (デスクトップ環境) など様々なプログラムから生じます。BIOS の場合は特に扱いが難しくなります。BIOS はマザボードの EPROM チップの中にあるので、ユーザーが BIOS に対して直接行える操作はオンオフだけだからです。BIOS のセットアップに望む設定があるか、チップをリプログラムしない限り、BIOS の設定を変えることは全く出来ません。BIOS によるビープ音はここでは触れませんが、あなたのコンピュータのケーススピーカーを抜いてしまえば音はしないでしょう(自己責任で行なって下さい)。}} == PC スピーカーの無効化 == 音声自体をオフにしないで、特定のサウンドだけをオフにするには、そのサウンドが使用している環境のどの部分から生まれているのか認識する必要があります。カスタマイズできるサウンドの選択範囲はいろいろあるため、他のユーザーにとっても有益であるような設定の組み合わせ例を見つけた時はこの wiki ページに追加していただけると幸いです。 === グローバル === PC スピーカーは {{ic|pcspkr}} モジュールを[[カーネルモジュール#手動でモジュールを扱う|アンロードする]]ことで無効化できます: # rmmod pcspkr 起動時から無効にするには {{ic|pcspkr}} モジュールを[[カーネルモジュール#ブラックリスト|ブラックリスト入り]]させて [[udev]] にロードさせないようにします: {{hc|/etc/modprobe.d/nobeep.conf| blacklist pcspkr}} [[カーネルモジュール#カーネルコマンドラインを使う|カーネルコマンドラインを使ってブラックリストに入れる]]ことも可能です。ブートローダーの kernel 行に {{ic|1=modprobe.blacklist=pcspkr}} を追加するだけです。 === コンソール === 以下のコマンドを {{ic|/etc/profile}} や {{ic|/etc/profile.d/disable-beep.sh}} のようなファイル(実行可能にする必要があります)に加えてください: setterm -blength 0 {{ic|/etc/inputrc}} や {{ic|~/.inputrc}} に以下の行を加える、もしくはアンコメントする方法もあります: set bell-style none ==== Less ページャ ==== [[less]] ページャを {{ic|less -q}} で起動することで最終行イベントのビープ音を無効化できます。{{ic|less -Q}} で全てのイベントのビープ音を無効化できます。[[man ページ]]で PC スピーカーを無効にしたいときは {{ic|man -P "less -Q"}} を使用するか {{ic|$MANPAGER}} または {{ic|$PAGER}} [[環境変数]]を設定してください。 {{ic|~/[[.bashrc]]}} に以下の行を追加することでも設定できます: alias less='less -Q' alias man 'man -P "less -Q"' === Xorg === $ xset -b {{ic|/etc/xprofile}} などのスタートアップファイルにこのコマンドを加えることで、設定を永続的にすることができます。詳しくは [[xprofile]] を見てください。 === ALSA === 大抵のサウンドカードでは [[ALSA]] のチャンネルとして PC スピーカーが認識されます。名前は ''PC Speaker'', ''PC Beep'', ''Beep'' のどれかです。スピーカーをミュートにするには ''alsamixer'' または ''amixer'' を使います: $ amixer set ''channel'' 0% mute チャンネルのミュートを解除する方法は [[Advanced Linux Sound Architecture#チャンネルのミュートを解除する]]を見てください。 {{Tip|[[PulseAudio]] を使っていてデフォルトの ALSA デバイスで PC スピーカーのチャンネルが表示されない場合、サウンドカードに対応するデバイスを選択してください。PulseAudio のプロキシコントロールは PC スピーカーを表示しません。}} === GNOME === GSettings を使用: $ gsettings set org.gnome.desktop.wm.preferences audible-bell false === KDE Plasma === Bell 通知設定は "System Settings"->"Accessibility Options"->"Bell" で変更できます。 === Cinnamon === Cinnamon では"水滴"サウンドが流れますが、dconf で無効に設定できます: $ dconf write /org/cinnamon/desktop/wm/preferences/audible-bell false === GTK === {{ic|~/.gtkrc-2.0}} に以下の行を追加: gtk-error-bell = 0 同じ行を {{ic|$XDG_CONFIG_HOME/gtk-3.0/settings.ini}} の [Settings] セクションに追加: [Settings] gtk-error-bell = 0 上記の設定は [https://developer.gnome.org/gtk3/stable/GtkSettings.html Gnome Developer Handbook] に載っています。 === PulseAudio === [[PulseAudio#X11_Bell_Events|PulseAudio を使用]]して、PC スピーカーのビープ音の代わりに音声を出力します。 == Beep == [[仮想コンソール]]にログインした際に、ユーザーが短い音を鳴らすことができます。詳しくは [[Wikipedia:bell character#usage]] をご覧ください。 Beep は高度な PC スピーカービーププログラムです。サウンドカードやスピーカーがなく、シンプルな音声通知が必要な場合に便利です。 === インストール === {{Pkg|beep}} パッケージを[[インストール]]します。 [[ALSA]] で PC スピーカーの[[#ALSA|ミュートを解除]]する必要があるかもしれません。 === root 以外のユーザーによる使用 === {{ic|beep}} は {{ic|/dev/input/by-path/platform-pcspkr-event-spkr}} を使って PC スピーカーを制御しています。非 root ユーザーとしてアクセスするには、適切なパーミッションを設定する必要があります。{{ic|/etc/udev/rules.d/70-pcspkr-beep.rules}} を作成し、以下のルールを追加してください。 ACTION=="add", SUBSYSTEM=="input", ATTRS{name}=="PC Speaker", ENV{DEVNAME}!="", TAG+="uaccess" これにより、現在アクティブなバーチャルコンソール・セッションにログインしているユーザーであれば、誰でも PC スピーカーを使用することができます。 または、新しいユーザーグループ(例:{{ic|beep}})を作成し、デバイスファイルに正しい権限を設定するための対応するルールを設定することもできます。 ACTION=="add", SUBSYSTEM=="input", ATTRS{name}=="PC Speaker", ENV{DEVNAME}!="", GROUP="beep", MODE="0620" このソリューションでは、{{ic|beep}} グループに属するユーザーであれば誰でもスピーカーをコントロールすることができます。 再起動せずに新しいユーザー権限を適用するために、ルールとデバイスファイルを強制的に再読み込みするには、以下を実行します。 $ udevadm control --reload && rmmod pcspkr && modprobe pcspkr === ヒントとテクニック === 大抵の場合は伝統的なビープ音で満足するとおもいますが、音色をちょっと変えたいと思う人がいるかもしれません。以下のコマンドは少しだけ高音で短い音を2回鳴らします: # beep -f 5000 -l 50 -r 2 == 参照 == * {{man|1|xset}}, {{man|1|setterm}}, {{man|3|readline}}
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