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[[Category:ブートプロセス]] [[en:Silent boot]] [[es:Silent boot]] {{Related articles start}} {{Related|Plymouth}} {{Related articles end}} このページは、外観をスッキリさせたいなどの理由で、システム情報の表示を出来るだけ少なくしたい人のための情報を載せています。以下のガイドに従うことで起動時に表示されるテキストを全て消すことができます。[https://www.youtube.com/watch?v=tuqhsqrhXk0 ビデオデモ] == カーネルパラメータ == ブートローダーの設定オプションを使って[[カーネルパラメータ]]を変更して、以下のパラメータを指定します: quiet {{Note|{{ic|1=vga=current}} は {{Bug|32309}} のような問題のある挙動を発生させないようにするカーネルパラメータです。[[カーネルモード設定]]が有効な場合は、{{ic|1=vga=current}} オプションは省略してください。}} 上記のカーネルパラメータを設定してもメッセージがコンソールに表示される場合、おそらく dmesg が重要と思われるメッセージを送信しています。{{ic|1=quiet loglevel=<level>}} を使うことで表示するメッセージのレベルを変更することができます。{{ic|<level>}} は 0 から 7 の間の数字に置き換えてください。0 は最もクリティカルな情報だけを表示し、7 はデバッグ情報まで表示するレベルです。 quiet loglevel=3 上記の設定は {{ic|quiet}} と {{ic|1=loglevel=<level>}} の両方を、この順番で使用したときにのみ適用されます ({{ic|quiet}} が先)。{{ic|loglevel}} パラメータはコンソールへの表示だけに影響します。dmesg 自体のレベルは変更されず、journal や {{ic|dmesg}} コマンドでメッセージを閲覧することが可能です。詳しくは {{Pkg|linux-docs}} パッケージの {{ic|Documentation/kernel-parameters.txt}} ファイルを見て下さい。 起動時に systemd のバージョン番号が表示されないようにしたい場合、カーネルコマンドラインに {{ic|1=udev.log_priority=3}} を追加してください ([https://www.freedesktop.org/software/systemd/man/systemd-udevd.service.html#Kernel%20command%20line ソース])。[[initramfs]] で systemd が使われている場合、{{ic|1=rd.udev.log_priority=3}} を追加してください。 [[initramfs]] で {{ic|systemd}} フックを使っている場合、initramfs の初期化で systemd のメッセージが表示されることがあります。{{ic|1=rd.systemd.show_status=false}} を使うことでメッセージは無効化できます。もしくは {{ic|1=rd.systemd.show_status=auto}} で成功メッセージだけ消すことができます (エラーの場合は表示されます)。{{ic|1=quiet}} を使用すると自動的に {{ic|1=systemd.show_status=auto}} が設定されますが、何らかの理由で initramfs の systemd は設定を認識しないことがあります。以下は systemd を使って起動するときに [[initramfs]] で全くメッセージを出さないようにするのにカーネルに指定する必要があるパラメータです: quiet loglevel=3 rd.systemd.show_status=auto rd.udev.log_priority=3 Last login メッセージを消すには {{ic|touch ~/.hushlogin}} を実行してください。 == 点滅するコンソールカーソルを消す == 上記の設定をしてもコンソールカーソルは点滅し続けます。カーネルに {{ic|<nowiki>vt.global_cursor_default=0</nowiki>}} を設定することで点滅を止めることができます [http://www.friendlyarm.net/forum/topic/2998]。 tty でカーソルを元に戻すには以下を実行: # setterm -cursor on >> /etc/issue == sysctl == コンソールからカーネルメッセージを消すには [https://unix.stackexchange.com/a/45525/27433 以下] のように {{ic|kernel.printk}} 行を追加・修正してください: {{hc|/etc/sysctl.d/20-quiet-printk.conf|2= kernel.printk = 3 3 3 3 }} == agetty == コンソール [https://github.com/karelzak/util-linux/commit/933956cb499e12d0d0e5228b6de34ffa5c9a9e08] から agetty の表示と "login: "のプロンプト行を隠すには、{{ic|getty@tty1.service}} の [[ドロップインスニペット]] を作成します。 {{hc|/etc/systemd/system/getty@tty1.service.d/skip-prompt.conf|2= [Service] ExecStart= ExecStart=-/usr/bin/agetty '''--skip-login''' --nonewline --noissue --autologin ''username'' --noclear %I $TERM }} == startx == {{ic|startx}} メッセージを消したい場合、以下のように [https://github.com/kaihendry/Kai-s--HOME/blob/master/.bash_profile .bash_profile] などで出力を {{ic|/dev/null}} にリダイレクトすることができます: {{Warning|Xorg 1.16 以上で rootless ログインをする場合、[[Xorg#リダイレクトが機能しない]]を参照。}} $ [[ $(fgconsole 2>/dev/null) == 1 ]] && exec startx -- vt1 &> /dev/null == fsck == 起動時の fsck メッセージを消すには、systemd に root ファイルシステムをチェックさせてください。まず {{ic|/etc/mkinitcpio.conf}} の HOOKS から ''fsck'' を削除: HOOKS=( base systemd fsck ...) そして次を実行: # mkinitcpio -p linux {{ic|/usr/lib/systemd/system/}} にある {{ic|systemd-fsck-root.service}} と {{ic|systemd-fsck@.service}} ファイルを {{ic|/etc/systemd/system/}} にコピーして、編集し、''StandardOutput'' と ''StandardError'' を以下のように設定します: (...) [Service] Type=oneshot RemainAfterExit=yes ExecStart=/usr/lib/systemd/systemd-fsck StandardOutput=null StandardError=journal+console TimeoutSec=0 {{ic|systemd-fsck}} に指定するオプションの情報は [https://www.freedesktop.org/software/systemd/man/systemd-fsck@.service.html こちら] を見て下さい。サービスがファイルシステムをチェックする(しない)頻度を変えられます。 == GRUB の表示を消す == 非公式の {{AUR|grub-silent}} パッケージをインストールすることで、GRUB の起動メッセージを消すことができます。 インストールしたら、[[GRUB]] を適切なパーティションに再インストールしてください。 そして {{ic|/etc/default/grub.silent}} を参考に、{{ic|/etc/default/grub}} に必要な変更を加えてください。 以下の3行は必須です: GRUB_DEFAULT=0 GRUB_TIMEOUT=0 GRUB_RECORDFAIL_TIMEOUT=$GRUB_TIMEOUT {{Note|{{ic|1=GRUB_TIMEOUT=0}} と {{ic|1=GRUB_HIDDEN_TIMEOUT=1}} (または他の正数値) を設定する場合、{{ic|1=GRUB_RECORDFAIL_TIMEOUT=$GRUB_TIMEOUT}} の代わりに {{ic|1=GRUB_RECORDFAIL_TIMEOUT=$GRUB_HIDDEN_TIMEOUT}} と設定してください。そうしないと起動時に {{ic|Esc}} を押しても GRUB メニューは表示されません。}} 最後に、{{ic|grub.cfg}} ファイルを再生成してください。 == BIOS からベンダーロゴを保持または無効にする== 最新の UEFI システムは、ブートローダーに制御を渡すまで、ブート時にベンダーのロゴを表示します。例えば Lenovo ラップトップは、真っ赤な Lenovo ロゴを表示します。このベンダーのロゴは通常、ブートローダー(標準の GRUB が使用されている場合)またはカーネルによって空白にされます。 カーネルがベンダーロゴを空白にするのを防ぐために、Linux4.19 は新しい構成オプション{{ic|FRAMEBUFFER_CONSOLE_DEFERRED_TAKEOVER}} を導入しました。これは、フレームバッファーコンソールでテキストを印刷する必要があるまでフレームバッファーの内容を保持します。 2018年11月 (Linux 4.19.1) の時点で、公式の ArchLinux カーネルは {{ic|1=CONFIG_FRAMEBUFFER_CONSOLE_DEFERRED_TAKEOVER=y}} でコンパイルされています。 (テキストが印刷されないようにするために)低いログレベルと組み合わせると、システムの初期化中にベンダーのロゴを保持できます。標準構成の GRUB は画面を空白にすることに注意してください。代わりに [[EFISTUB]] ブートを使用してカーネルを直接ブートし、遅延テイクオーバーを活用することを検討してください。 [https://www.youtube.com/watch?v=5DW2JgJmsuY ビデオデモ] カーネルコマンドラインは、上記のように {{ic|1=loglevel=3}} または {{ic|1=rd.udev.log_priority=3}} を使用する必要があります。カーネルログで {{ic|Core temperature above threshold, cpu clock throttle}} メッセージを頻繁に受信する場合は、ログレベル2を使用して、起動時にこれらのメッセージを無音にする必要があることに注意してください。または、独自のカーネルをコンパイルする場合は、{{ic|arch/x86/kernel/cpu/mcheck/therm_throt.c}} でメッセージのログレベルを調整します。 [[Intel Graphics]] を使用する場合は、カーネルコマンドラインで {{ic|1=i915.fastboot=1}} を設定して、起動時に不要なモード設定(および画面のブランク)を回避します。 参考文献: * [https://www.phoronix.com/scan.php?page=news_item&px=Linux-4.19-FBDEV-Defer-Console Phoronix: Linux 4.19 Adds Deferred Console Takeover Support For FBDEV - Cleaner Boot Process] * [https://lists.fedoraproject.org/archives/list/kernel@lists.fedoraproject.org/thread/3MWCKJ2DVJPC4INXPKB4ECFZLA7X5RTI/ Hans de Goede: Adding deferred fbcon console takeover to the Fedora kernels] === 遅延テイクオーバーの無効化 === 新しい動作で問題が発生する場合は、{{ic|1=fbcon=nodefer}} [[カーネルパラメータ]] を使用して遅延テイクオーバーを無効にできます。
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