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ディスプレイマネージャ
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[[Category:グラフィカルユーザーインターフェイス]] [[Category:ソフトウェア一覧]] [[de:Login-Manager]] [[en:Display manager]] [[es:Display manager]] [[fr:Display manager]] [[pt:Display manager]] [[ru:Display manager]] [[zh-hans:Display manager]] {{Related articles start}} {{Related|ログイン時に X を起動}} {{Related articles end}} [[Wikipedia:ja:Xディスプレイマネージャ|ディスプレイマネージャ]]、もしくはログインマネージャは、起動の最後に標準のシェルにかわって表示されるグラフィカルユーザーインターフェイスです。[[ウィンドウマネージャ]]と[[デスクトップ環境]]の数が多くあるように、様々な種類のディスプレイマネージャがあります。さらに、それぞれのマネージャをカスタマイズしたりテーマを選択したりすることが可能です。 == ディスプレイマネージャ一覧 == === コンソール === * {{App|[[CDM]]|[[Bash]] で記述されたログインマネージャー。|https://github.com/evertiro/cdm|{{AUR|cdm}}}} * {{App|[[Console TDM]]|Bash だけで書かれた ''xinit'' の拡張。|https://github.com/dopsi/console-tdm|{{AUR|console-tdm}}}} * {{App|nodm|自動ログイン用のディスプレイマネージャ。2017 以降、開発中止。|https://github.com/spanezz/nodm|{{Pkg|nodm}}}} * {{App|Ly|Linux と BSD のための TUI (ncurses ライクな) ディスプレイマネージャ。X と Wayland のセッションをサポートします。|https://github.com/nullgemm/ly|{{Pkg|ly}}}} * {{App|tbsm|Bash セッションまたはアプリケーションランチャー。X と Wayland のセッションをサポートします。|https://loh-tar.github.io/tbsm/|{{AUR|tbsm}}}} * {{App|emptty|X と Wayland をサポートする TTY 上のシンプルな CLI ディスプレイマネージャー。|https://github.com/tvrzna/emptty/|{{AUR|emptty-git}}}} * {{App|loginx|getty/login/xinit の組み合わせ。ユーザフレンドリーな curses ui。|https://sourceforge.net/projects/loginx/|{{AUR|loginx}}}} * {{App|Lemurs|Rust で書かれた、Linux 用 TUI ディスプレイマネージャ。X、Wayland、TTY シェルのセッションをサポートします。|https://github.com/coastalwhite/lemurs|{{AUR|lemurs-git}}}} === グラフィカル === * {{App|[[Entrance]]|[[Enlightenment]] のディスプレイマネージャ。非常に実験的で、適切な systemd サポートがありません。|https://github.com/Obsidian-StudiosInc/entrance|{{AUR|entrance-git}}}} * {{App|[[GDM]]|[[GNOME]] のディスプレイマネージャ。|https://wiki.gnome.org/Projects/GDM|{{Pkg|gdm}}}} * {{App|[[LightDM]]|クロスデスクトップのディスプレイマネージャ、様々なツールキットを使って書かれたフロントエンドを使用できます。|https://github.com/CanonicalLtd/lightdm/|{{Pkg|lightdm}}}} * {{App|[[LXDM]]|[[LXDE]] のディスプレイマネージャ。LXDE とは別個に使うことも可能。|https://sourceforge.net/projects/lxdm/|{{Pkg|lxdm}}, {{Pkg|lxdm-gtk3}}}} * {{App|[[SDDM]]|QML ベースのディスプレイマネージャ (KDM の後継)。[[Plasma]] や [[LXQt]] の推奨ディスプレイマネージャ。|https://github.com/sddm/sddm|{{Pkg|sddm}}}} * {{App|[[SLiM]]|軽量でエレガントなグラフィカルログインのソリューション。2013 年以降、開発中止。systemd とは完全な互換性がありません。|https://sourceforge.net/projects/slim.berlios/|{{Pkg|slim}}}} * {{App|[[XDM]]|XDMCP をサポートした X ディスプレイマネージャ、ホストが選べる。|{{man|8|xdm}}|{{Pkg|xorg-xdm}}}} === ログインデーモン === * {{App|[[greetd]]|コンソールの greeter とグラフィカルな greeter の両方をサポートするログインデーモン。|https://git.sr.ht/~kennylevinsen/greetd|{{Pkg|greetd}}}} == ディスプレイマネージャをロードする == グラフィカルログインを有効にするには、適切な systemd サービスを[[有効化]]してください。例えば、[[SDDM]] の場合、{{ic|sddm.service}} を有効にします。 これだけで動くはずですが、動かない場合、カスタム {{ic|default.target}} シンボリックリンクをリセットして、デフォルトの {{ic|graphical.target}} を指すようにする必要があるかもしれません。[[systemd#起動するデフォルトターゲットを変更]] を参照してください。 [[SDDM]] を[[有効]]にすると、シンボリックリンク {{ic|display-manager.service}} が {{ic|/etc/systemd/system/}} で設定されているはずです。古いシンボリックリンクを上書きするために、{{ic|--force}} を使う必要があるかもしれません。 {{hc|$ file /etc/systemd/system/display-manager.service| /etc/systemd/system/display-manager.service: symbolic link to /usr/lib/systemd/system/sddm.service }} === systemd-logind を使う === ユーザーセッションの状態を確認するには ''loginctl'' を使います。サスペンドや外部デバイスのマウントなどの全ての [[polkit]] アクションはそのまま動きます。 $ loginctl show-session $XDG_SESSION_ID == セッション設定 == 多くのディスプレイマネージャは {{ic|/usr/share/xsessions/}} ディレクトリから利用できるセッションを読み込みます。このディレクトリには DM/WM のための標準の [https://specifications.freedesktop.org/desktop-entry-spec/latest/ デスクトップエントリファイル] が入っています。一部のディスプレイマネージャは、[[Wayland]] 固有のセッションをリストアップするために、別のディレクトリ {{ic|/usr/share/wayland-sessions/}} を使用します。 ディスプレイマネージャのセッションリストにエントリを追加・削除するには、{{ic|/usr/share/xsessions/}} にある ''.desktop'' ファイルを必要に応じて作成・削除してください。典型的な ''.desktop'' ファイルは以下のようになります: [Desktop Entry] Name=Openbox Comment=Log in using the Openbox window manager (without a session manager) Exec=/usr/bin/openbox-session TryExec=/usr/bin/openbox-session Icon=openbox.png Type=Application === セッションとして ~/.xinitrc を実行 === {{AUR|xinit-xsession}} をインストールすることで [[xinitrc]] をセッションとして実行することができるようになります。ディスプレイマネージャに対して {{ic|xinitrc}} をセッションとして設定してください。この時、{{ic|~/.xinitrc}} が[[実行可能属性|実行可能]]であることを確認してください。 === ウィンドウマネージャを使わずにアプリケーションを起動 === ウィンドウ装飾やデスクトップ、ウィンドウ管理を省いて、アプリケーションを起動することもできます。例えば {{AUR|google-chrome}} を起動するには、以下のように {{ic|/usr/share/xsessions/}} に {{ic|web-browser.desktop}} ファイルを作成します: [Desktop Entry] Name=Web Browser Comment=Use a web browser as your session Exec=/usr/bin/google-chrome --auto-launch-at-startup TryExec=/usr/bin/google-chrome --auto-launch-at-startup Icon=google-chrome Type=Application この場合、ログイン時に、{{ic|Exec}} で設定したアプリケーションがすぐに起動します。アプリケーションを閉じると、ログインマネージャに復帰します (DE/WM からログアウトしたときと同じ)。 この方法で起動することを、ほとんどのグラフィカルアプリケーションは想定していないため、上手く行くように設定が必要になるかもしれません (ウィンドウマネージャが存在しないため、ウィンドウの移動やサイズ変更はできず、ダイアログも使えません。アプリケーションの設定ファイルでウィンドウの配置を設定しておかなくてはならないでしょう)。 [[xinitrc#ウィンドウマネージャを使わずにアプリケーションを起動]] も参照。 == ヒントとテクニック == === 自動起動 === ほとんどのディスプレイマネージャは {{ic|/etc/xprofile}}, {{ic|~/.xprofile}}, {{ic|/etc/X11/xinit/xinitrc.d/}} を実行します。詳しくは [[xprofile]] を見て下さい。 === ユーザセッションで使う言語を設定する === [https://freedesktop.org/wiki/Software/AccountsService/ AccountsService] を使用するディスプレイマネージャの場合、{{ic|/var/lib/AccountsService/users/$USER}} を編集することでユーザセッションの[[ロケール]]を設定できます:{{hc|/var/lib/AccountsService/users/$USER|2= [User] Language=''your_locale''}} ''your_locale'' を {{ic|ja_JP.UTF-8}} といった値に置き換えて下さい。 または、[[D-Bus]] を使用してこれを実現できます: {{ic|busctl call org.freedesktop.Accounts /org/freedesktop/Accounts/User$UID org.freedesktop.Accounts.User SetLanguage s ''your_locale''}} ログアウトして再びログインし直せば、変更が適用されます。 === LUKS で自動ログイン時に Gnome Keyring / KDE KWalletを自動的に解除する === systemd バージョン255 以降、[https://www.freedesktop.org/software/systemd/man/latest/pam_systemd_loadkey.html pam_systemd_loadkey] を使用することで、ユーザーのパスワードがシステムの LUKS パスフレーズと一致している場合に、GNOME Keyring や KWallet を解除できます。この機能を利用するには、ディスプレイマネージャで自動ログインを有効にする必要があります。 == 参照 == * [https://kl.wtf/posts/2022/03/12/login-managers-an-introduction.html#pluggable-authentication-modules Login managers: An introduction] - Discusses implementation of a login manager {{TranslationStatus|Display manager|2025-02-09|778791}}
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