Dell Inspiron 11 3000 (3162)のソースを表示

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このページでは Dell Inspiron 11 3000 (3162) ノートパソコンに Arch Linux をインストール・設定する方法を説明します。

ノートパソコン一般の記事や推奨事項については[[ノートパソコン]]を見てください。
{| class="wikitable" style="float: right;"
! デバイス !! 状態 !! モジュール
|-
| ビデオ || {{G|動作}} || i915, xf86-video-intel
|-
| ワイヤレス || {{G|動作}} || iwlwifi
|-
| オーディオ || {{G|動作}} || snd_hda_intel
|-
| タッチパッド || {{G|動作}} || xf86-input-libinput
|-
| カメラ || {{G|動作}} || linux-uvc
|-
| カードリーダー || {{G|動作}} || rtsx_usb
|-
| Bluetooth || {{G|動作}} || btusb
|}

== インストール前の準備 ==

Inspiron 11 3000 (3162) は UEFI を使用しており、デフォルトではセキュアブートが有効になっています。セキュアブートローダーをセットアップすることも不可能ではありませんが ([[セキュアブート]]を参照)、セキュアブートをオフにするほうが簡単です。また、旧式のデバイスからの起動がサポートされておらずビデオに深刻な問題が発生します (KMS を有効にすると CLI で起動できなくなり KMS を無効化すると X が起動しなくなります)。レガシーブートオプションをオフにすることで問題は解決します。

=== BIOS のセットアップを開く ===

このノートパソコンでは起動時に "Push XXX to enter setup" メッセージが表示されません。

* ノートパソコンの電源を入れる。
* Dell のロゴが表示されたときに ESC を押す。
** タイミングがあっていれば、画面の右下に2行のテキストが表示されます。
* F2 を押して設定画面を開く。

=== セキュアブートの無効化 ===

上述のようにセキュアブートの無効化は必ずしも必須ではありませんが無効化しないと Arch のインストールイメージが起動しません。

* BIOS の設定から "Boot" タブを選択。
* "Secure Boot" を無効化。

=== レガシーオプション ROM のロードを無効化 ===

このオプションが有効になっているとインストールメディアを起動したときに画面が表示されなくなります。また、KMS を無効化しないとインストールした環境で画面が表示されません。KMS を無効化すると X が起動できません。

# "Boot" タブを開く。
# "Load Legacy Option Rom" を無効化。

== インストール ==

BIOS の設定が完了したら、[[インストールガイド]]に従って通常通りにインストールしてください。このノートパソコンは Intel 製のプロセッサを使っているので、[[マイクロコード]]のアップデートに注意してください。

== 設定 ==

=== ビデオ ===

==== ドライバー ====

{{Pkg|xf86-video-intel}} で問題なく動作します。

==== 輝度 ====

輝度調整キー (Fn-F11 & Fn-F12) は動作しないことがあります。[[バックライト]]を見てください。XF86MonBrightnessUp と XF86MonBrightnessDown キーを適切なコマンドにマッピングしてください。

=== ワイヤレス ===

無線は特に特別な設定をしなくても動作します。

=== オーディオ ===

[[ALSA]] で動作することを確認済みです。

ヘッドフォンジャックから音が出ないときは、

{{bc|1=options snd-hda-intel model=dell-headset-multi}}

を {{ic|/etc/modprobe.d/snd-hda-intel.conf}} に加えてみてください。

=== タッチパッド ===

{{Pkg|xf86-input-evdev}} ドライバーしかインストールされていない場合、タッチパッドが見えないタッチスクリーンのように反応します。{{Pkg|xf86-input-libinput}} をインストールするとタッチパッドは動作するようになりますが X を起動したときにキーボードが使えなくなります。{{Pkg|xf86-input-evdev}} と {{Pkg|xf86-input-libinput}} の両方をインストールすることで上手く動くようになります。

サスペンドからの復帰後にタッチパッドが動作しなくなる症状の一つの原因として、[https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?pid=1550691#p1550691 i8042 モジュールの問題] があります。

タッチパッドをクリックしたときタップするには、[[libinput]] を参考に、次のファイルを作成してください:
{{hc|/etc/X11/xorg.conf.d/30-touchpad.conf|<nowiki>
Section "InputClass"
    Identifier "touchpad"
    Driver "libinput"
    MatchIsTouchpad "on"
    Option "Tapping" "on"
EndSection
</nowiki>}}

=== カメラ ===

カメラは特に設定をしなくても動作します。

=== カードリーダー ===

期待通りに動作します。

=== Bluetooth ===

Bluetooth ハードウェアは自動的に認識されて適切なモジュールがロードされます。電源をオンにして Bluetooth デバイスが認識されること、ペアリングやファイル転送が上手くいくことまで確認済みです。

=== サスペンドとハイバネート ===

サスペンドは特に設定をしなくても動作します。

== ハードウェア ==

=== スペック ===

* CPU: Intel Celeron N3060
* GPU: Intel HD 400 (Braswell)
* メモリ: 4 GB DDR3 1600 MHz
* HDD: 32 GB eMMC
* ワイヤレス: Intel Centrino Wireless-AC 3160
* Bluetooth: 4.0
* ディスプレイ: 11.6インチ, 1366 x 768 px
* カメラ: 720P (30FPS)
* 端子: HDMI (1.4a), 1xUSB (3.0), 1xUSB (2.0), 3.5mm ヘッドホン/マイク, MicroSD カードリーダー

=== lspci ===

{{hc|$ lspci|<nowiki>
00:00.0 Host bridge: Intel Corporation Atom/Celeron/Pentium Processor x5-E8000/J3xxx/N3xxx Series SoC Transaction Register (rev 35)
00:02.0 VGA compatible controller: Intel Corporation Atom/Celeron/Pentium Processor x5-E8000/J3xxx/N3xxx Integrated Graphics Controller (rev 35)
00:0b.0 Signal processing controller: Intel Corporation Atom/Celeron/Pentium Processor x5-E8000/J3xxx/N3xxx Series Power Management Controller (rev 35)
00:14.0 USB controller: Intel Corporation Atom/Celeron/Pentium Processor x5-E8000/J3xxx/N3xxx Series USB xHCI Controller (rev 35)
00:1a.0 Encryption controller: Intel Corporation Atom/Celeron/Pentium Processor x5-E8000/J3xxx/N3xxx Series Trusted Execution Engine (rev 35)
00:1b.0 Audio device: Intel Corporation Atom/Celeron/Pentium Processor x5-E8000/J3xxx/N3xxx Series High Definition Audio Controller (rev 35)
00:1c.0 PCI bridge: Intel Corporation Atom/Celeron/Pentium Processor x5-E8000/J3xxx/N3xxx Series PCI Express Port #1 (rev 35)
00:1f.0 ISA bridge: Intel Corporation Atom/Celeron/Pentium Processor x5-E8000/J3xxx/N3xxx Series PCU (rev 35)
00:1f.3 SMBus: Intel Corporation Atom/Celeron/Pentium Processor x5-E8000/J3xxx/N3xxx SMBus Controller (rev 35)
01:00.0 Network controller: Intel Corporation Wireless 3160 (rev 83)</nowiki>}}

=== lsusb ===

{{hc|$ lsusb|<nowiki>
Bus 002 Device 001: ID 1d6b:0003 Linux Foundation 3.0 root hub
Bus 001 Device 003: ID 0bda:5769 Realtek Semiconductor Corp.
Bus 001 Device 002: ID 8087:07dc Intel Corp.
Bus 001 Device 001: ID 1d6b:0002 Linux Foundation 2.0 root hub</nowiki>}}

=== lscpu ===

{{hc|$ lscpu|<nowiki>
Architecture:          x86_64
CPU op-mode(s):        32-bit, 64-bit
Byte Order:            Little Endian
CPU(s):                2
On-line CPU(s) list:   0,1
Thread(s) per core:    1
Core(s) per socket:    2
Socket(s):             1
NUMA node(s):          1
Vendor ID:             GenuineIntel
CPU family:            6
Model:                 76
Model name:            Intel(R) Celeron(R) CPU  N3060  @ 1.60GHz
Stepping:              4
CPU MHz:               875.585
CPU max MHz:           2480.0000
CPU min MHz:           480.0000
BogoMIPS:              3201.33
Virtualization:        VT-x
L1d cache:             24K
L1i cache:             32K
L2 cache:              1024K
NUMA node0 CPU(s):     0,1
Flags:                 fpu vme de pse tsc msr pae mce cx8 apic sep mtrr pge mca cmov pat pse36 clflush dts acpi mmx fxsr sse sse2 ss ht tm pbe syscall nx rdtscp lm constant_tsc arch_perfmon pebs bts rep_good nopl xtopology nonstop_tsc aperfmperf eagerfpu pni pclmulqdq dtes64 monitor ds_cpl vmx est tm2 ssse3 cx16 xtpr pdcm sse4_1 sse4_2 movbe popcnt tsc_deadline_timer aes rdrand lahf_lm 3dnowprefetch epb tpr_shadow vnmi flexpriority ept vpid tsc_adjust smep erms dtherm ida arat</nowiki>}}