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'''szap''' を使うには先にチャンネルファイルを生成しておく必要があります。デフォルトでは {{ic|~/.szap/channels.conf}} が使われます。上で作成した {{ic|channels.conf}} をコピーするか、あるいは {{Ic|-c}} コマンドラインオプションで指定してください。 |
'''szap''' を使うには先にチャンネルファイルを生成しておく必要があります。デフォルトでは {{ic|~/.szap/channels.conf}} が使われます。上で作成した {{ic|channels.conf}} をコピーするか、あるいは {{Ic|-c}} コマンドラインオプションで指定してください。 |
2018年1月18日 (木) 22:01時点における最新版
この記事では Arch Linux で DVB-S (衛星放送) カードを設定・使用する方法を解説しています。
目次
必要なモジュールのロード
使用しているカードに搭載されているチップセットを確認してください。lshwdAUR などのツールで確認できます。
Pinnacle PCTV Sat
このカードは bt878 と cx24110 チップセットを使っています。
以下のコマンドでロード (root で実行):
# modprobe dvb-bt8xx # modprobe cx24110
Arch の起動時にロードさせたい場合、カーネルモジュールを参照してください。
追加モジュール: S2-liplianin
ただし、全てのデバイス (特に新しいデバイス) で使えるカーネルモジュールは存在しません。
Igor M. Liplianin は彼の mercurial リポジトリ で複数の追加モジュールを公開しています。
セットアップ
まず最初に、ソースコードをダウンロードしてください:
$ hg clone https://pikacode.com/liplianin/s2-liplianin
mercurial をインストールしていない場合、次のエラーメッセージが表示されます: hg: command not found
。
mercurial パッケージをダウンロードしてから上記のコマンドを再度実行するか このページ からソースコードをダウンロードして手動で展開してください。
コードを取得したら、展開したディレクトリに作業ディレクトリを移動:
$ cd s2-liplianin
残念ながら liplianin のモジュールの中には最新のカーネルと互換性のないものがあり、コンパイルしようとすると問題が発生するため、ビルドする前にそれらのモジュールを除外する必要があります。ビルドしたいモジュールは次のコマンドを実行することで選択できます:
$ make config
config ファイルが生成されます: v4l/.config
。
その後、選択したモジュールをビルドしてください:
$ make
設定したモジュールが全てコンパイルされたら、以下を実行することでカーネルのデフォルトモジュールディレクトリにモジュールをインストールできます:
# make install
インストールしたら、マシンを再起動してください。
追加ファームウェア: OpenELEC DVB ファームウェア
OpenELEC プロジェクト は様々な DVB デバイス (TechniSat SkyStar S2 など) のための追加ファームウェアファイルを提供しています。ファームウェアを使用するには openelec-dvb-firmwareAUR や openelec-dvb-firmware-gitAUR をインストールしてください。
パーミッションの設定
DVB-S カードを使用できるようにユーザーを video
グループに追加:
# gpasswd -a [username] video
チャンネルのスキャン
szap や xine など殆どのアプリケーションは linuxtv-dvb-appsAUR パッケージに含まれている scan によって作成されたチャンネルリストを必要とします。
scan を使う
scan でスキャンを開始するにはチャンネルが必要です。/usr/share/dvb/dvb-s/
の中にチャンネルが書かれたファイルがいくつか存在します。視聴したい衛星に適したファイルを使用して下さい。
以下のコマンドで全てのチャンネルをスキャンして channels.conf
に保存します:
$ scan -x0 -t1 -s1 /usr/share/dvb/dvb-s/[your satellite] | tee channels.conf
w_scan を使う
w_scanAUR はチャンネルの自動スキャンができます。特に設定は必要ありません。パッケージをインストールしたら次を実行:
# w_scan -c [your country] > ~/someChannels.conf
もしくは特定の衛星を指定してスキャンを行うこともできます (例えば Astra 1 の 19.5E)。その場合、以下のようにスキャンを行なって下さい:
# w_scan -fs -s S19E5 > ~/someChannels.conf
また、-X フラグを付けることで vdr 出力ではなく tzap/czap/xine 出力が生成されます:
# w_scan -X -c AU > ~/AustraliaChannels.conf
DiSEqC スキャン切り替え (複数衛星 LNB)
LNB を DiSEqC スイッチで使っている場合、以下のように -D オプションで手動選択できます:
# w_scan -fs -s S23E5 -D 1c > ~/someChannels.conf
上記のコマンドでは見つかったチャンネル全てが保存されないことがあります。その場合、以下のコマンドを使ってみてください:
# w_scan -fs -s S23E5 -a 0 -D 1c -o 7 -e 2 > ~/someChannels.conf
チャンネルの切り替え
(linuxtv-dvb-appsAUR に含まれている) szap を使うことでチャンネルを切り替えることができます。プレイヤー側にチャンネル切り替え機能は必要ありません。
szap を使うには先にチャンネルファイルを生成しておく必要があります。デフォルトでは ~/.szap/channels.conf
が使われます。上で作成した channels.conf
をコピーするか、あるいは -c
コマンドラインオプションで指定してください。
チャンネルの切り替えは以下のようにして行なえます:
$ szap -r [channel]
利用可能なチャンネルのリストは以下のコマンドで確認できます:
$ szap -q
例えば xine を使ってストリームを視聴するには:
$ xine -g stdin://mpeg2 < /dev/dvb/adapter0/dvr0
mplayer の場合:
$ mplayer /dev/dvb/adapter0/dvr0
mplayer から DVB を直接使用する場合:
$ mplayer "dvb://RTL Television"
ソフトウェア
Kaffeine
Kaffeine は EPG やタイムシフト、録画などをサポートしているプレイヤーです。さらに Kaffeine にはチャンネル検索機能も存在します。
公式リポジトリの kaffeine パッケージでインストールしてください。
チャンネルリストのインポート
- Linosaw.de が VDR 用の channels.conf ファイルを提供しています。
- conv2conf はファイルを kaffeine のチャンネルリスト形式に変換します。
Me-tv
Me-tv はシンプルかつパワフルな dvb ビューアです。軽量な GUI を搭載しており、EPG・録画・チャンネル検索をサポートしています。
Me-tv は AUR からインストールできます: me-tv-bzrAUR。
Xine
チャンネルファイルを ~/.xine/channels.conf
にコピーしてください。
特定のチャンネルを視聴するには以下のコマンドを使用:
$ xine dvb://[channel]
あるいは Xine のプレイリストエディタを使用してください。
参照
- TV Cards in general: Ubuntuusers.de-Wiki (German)
- サポートされている DVB-S/DVB-S2 デバイスのリスト