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2015年1月12日 (月) 22:19時点における版
Yaourt (Yet AnOther User Repository Tool; フランス語で'ヨーグルト') はコミュニティ開発の pacman ラッパーで、AUR へのシームレスなアクセスを追加し、多くの Arch Linux バイナリパッケージに加えて、AUR にあるさらに多くの PKGBUILD を選んでインストールすることができるようになります。Yaourt は pacman と同じシンタックスを使うのでシステム管理について学び直す必要はありません、新しいオプションも追加されています。カラー出力、インタラクティブ検索モードなどの数々の便利な機能を加えることで、Yaourt は pacman のパワーとシンプリシティを拡張します。
目次
インストール
まず package-queryAUR をインストールしてから、yaourtAUR パッケージをインストールする必要があります。これらのパッケージは両方とも AUR から入手することができ、サポートされていないパッケージをインストールする時の公式の方法を使ってインストールしてください、詳しくは Arch User Repository で説明されています。重要なことは、"サポートされないパッケージ"が実際のところ何を意味するのか理解して、yaourt などの AUR ヘルパーが何を自動化しているのか学ぶことです。
yaourt のホームページ で書かれているように /etc/pacman.conf
に以下の行を追加して archlinuxfr リポジトリを有効にすることでも yaourt をインストールできます:
[archlinuxfr] SigLevel = Never Server = http://repo.archlinux.fr/$arch
リポジトリを追加した後、次を実行してください:
pacman --sync --refresh yaourt
プロクシ設定
HTTP プロクシを通してインターネットにアクセスしている場合、環境変数 http_proxy
と https_proxy
を ~/.bashrc
で設定する必要があるかもしれません (http_proxy
だけでは AUR からのパッケージのダウンロードができません):
$ export http_proxy='http://proxy.hostname.com:port' $ export https_proxy='https://proxy.hostname.com:port'
詳しくは curl
の man page を見て下さい。
sudo は http_proxy
などの環境変数を保持しません、sudo を使うならば、以下を visudo
を使って /etc/sudoers
に加えて下さい:
Defaults env_keep += "http_proxy" Defaults env_keep += "https_proxy" Defaults env_keep += "ftp_proxy"
yaourt を使う
パッケージ (AUR のパッケージを含む) をインストールするには:
$ yaourt packagename
AUR パッケージを含むシステム全体をアップデートするには:
$ yaourt -Syua
詳しくは yaourt のマニュアル を見て下さい。
例
検索とインストール:
$ yaourt <search pattern>
データベースの同期、パッケージのアップグレード、AUR と devel (cvs, svn, git, bzr(...)-版のパッケージ) のアップグレードの検索:
$ yaourt -Syua --devel
ソースからパッケージをビルド:
$ yaourt -Sb <package>
- .pac* ファイルのチェック・編集・マージ・削除:
$ yaourt -C
PKGBUILD を取得(分割パッケージもサポート):
$ yaourt -G <package>
パッケージのビルドと特定のディレクトリへのエクスポート:
$ yaourt -Sb --export <dir> <package>
データベースのバックアップ:
$ yaourt -B
バックアップファイルに問い合わせる:
$ yaourt -Q --backupfile <file>
参照: Pacman と Pacman Tips。
トラブルシューティング
Yaourt が2回パスワードを尋ねる
/etc/sudoers
に次を追加することで sudo
パスワードタイムアウトを無効にしている場合
Defaults timestamp_timeout=0
yaourt は root 権限が必要な操作を行うたびにパスワードを尋ねるようになります。これをやめるには /etc/yaourtrc
か ~/.yaourtrc
に次を追加してください:
SUDONOVERIF=1
Yaourt がフリーズする / システムがとても重くなった
RAM やスワップ容量が不足したことによる問題の可能性が高いです。Yaourt はデフォルトでコンパイルに /tmp を使います。デフォルトでは、このディレクトリは全て RAM 上にのせる tmpfs が使われています。/etc/yaourtrc
にある、コンパイルに使う場所の設定 (TMPDIR =
行をアンコメント) をどこかほかの場所にして詰まりを避けてください。
PKGBUILD のダウンロード中に Yaourt がフリーズする
IPv6 を使っている場合 IPv4 の AUR アドレスに接続するのに問題が生じることがあります。
これを解決するには、次の行を /etc/hosts
に追加してください:
78.46.78.247 aur.archlinux.org aur