「FluidSynth」の版間の差分
Kusanaginoturugi (トーク | 投稿記録) (→FluidSynth のインストール: 章タイトルを「インストール」に変更。サウンドフォントリストを追加) |
Kusanaginoturugi (トーク | 投稿記録) (→FluidSynth の使い方: 章タイトルを「使い方」に変更) |
||
12行目: | 12行目: | ||
* {{Pkg|soundfont-fluid}} |
* {{Pkg|soundfont-fluid}} |
||
− | == |
+ | == 使い方 == |
FluidSynth を使う方法は2つあります。MIDI プレイヤーとして使うか、ALSA に MIDI サポートを追加するデーモンとして使うかです。 |
FluidSynth を使う方法は2つあります。MIDI プレイヤーとして使うか、ALSA に MIDI サポートを追加するデーモンとして使うかです。 |
2020年7月13日 (月) 22:00時点における版
FluidSynth は SoundFont 2 の仕様に基づいたリアルタイムソフトウェアシンセサイザーです。gst-plugins-bad の依存パッケージになっているため、gnome グループをインストールしたときに一緒にインストールされます。
目次
インストール
まずは公式リポジトリから fluidsynth をインストールしてください。
音を出すためには、サウンドフォント をインストールする必要があります。サウンドフォントのリストは次の通りです:
使い方
FluidSynth を使う方法は2つあります。MIDI プレイヤーとして使うか、ALSA に MIDI サポートを追加するデーモンとして使うかです。
スタンドアロンモード
簡単に fluidsynth を使って MIDI ファイルを再生することができます:
$ fluidsynth -a alsa -m alsa_seq -l -i /usr/share/soundfonts/FluidR3_GM2-2.sf2 example.midi
ここでは公式リポジトリから soundfont-fluid をインストールしていると仮定しています。
fluidsynth には他にもたくさんのオプションが存在しています。man ページを見たり -h を使ってヘルプを表示してください。
-a オプションを指定することで alsa の代わりに pulseaudio を使うこともできます。
ALSA デーモンモード
fluidsynth を ALSA デーモンとして動作させたい場合、/etc/conf.d/fluidsynth
を編集して、使いたいサウンドフォントを追加してください。例えば fluidr3 の場合:
SOUND_FONT=/usr/share/soundfonts/FluidR3_GM.sf2 OTHER_OPTS='-a alsa -m alsa_seq -r 48000'
その後、fluidsynth サービスを起動させてセッションを実行できます:
systemctl --user start fluidsynth
起動時に毎回サービスが起動するようにしたい場合、systemd で有効化してください:
systemctl enable fluidsynth
以下の設定で (システムのハードウェア MIDI ポートに加えて) ソフトウェア MIDI 出力ポートができます:
$ aconnect -o
client 128: 'FLUID Synth (5117)' [type=user] 0 'Synth input port (5117:0)'
aplaymidi などでこのポートを使うことができます:
$ aplaymidi -p128:0 example.midi
MIDI を OGG に変換する方法
midi を ogg に変換するシンプルなコマンドライン:
$ fluidsynth -nli -r 48000 -o synth.cpu-cores=2 -T oga -F example.ogg /usr/share/soundfonts/fluidr3/FluidR3GM.SF2 example.MID
以下は同時に複数の midi ファイルを ogg に変換する小さなスクリプトです:
#!/bin/bash maxjobs=$(grep processor /proc/cpuinfo | wc -l) midi2ogg() { name=$(echo $@ | sed -r s/[.][mM][iI][dD][iI]?$//g | sed s/^[.][/]//g) for arg; do fluidsynth -nli -r 48000 -o synth.cpu-cores=$maxjobs -F "/dev/shm/$name.raw" /usr/share/soundfonts/fluidr3/FluidR3GM.SF2 "$@" oggenc -r -B 16 -C 2 -R 48000 "/dev/shm/$name.raw" -o "$name.ogg" rm "/dev/shm/$name.raw" ## Uncomment for replaygain tagging #vorbisgain -f "$name.ogg" done } export -f midi2ogg find . -regex '.*[.][mM][iI][dD][iI]?$' -print0 | xargs -0 -n 1 -P $maxjobs bash -c 'midi2ogg "$@"' --
トラブルシューティング
PulseAudio との競合
fluidsynth アプリケーションがドライバとして alsa を使用するように設定されていると、サウンドカードに直接アクセスしてしまい、pulseaudio や pulseaudio を使用するアプリケーションが正常に動作しなくなります。設定ファイル /etc/conf.d/fluidsynth
を修正し、ドライバを PulseAudio に変更してから、fluidsynth と PulseAudio を再起動してください:
/etc/conf.d/fluidsynth
OTHER_OPTS='-a pulseaudio -m alsa_seq -r 48000'