「Dmenu」の版間の差分

提供: ArchWiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
(→‎設定: 英語版に追従, フォント部分はversion4.6 以降の記法に更新)
27行目: 27行目:
 
== 設定 ==
 
== 設定 ==
   
{{Ic|dmenu_run}} コマンドにはキーストロークのコンビネーションを割り振ると良いでしょう。ウィンドウマネージャやデスクトップ環境の設定を使ったり、{{Pkg|xbindkeys}} などのプログラムで設定できます。詳しくは[[ホットキー]]の記事を見て下さい。また、''dmenu'' を Prelink するのも有用です
+
{{Ic|dmenu_run}} コマンドにはキーストロークのコンビネーションを割り振ると良いでしょう。ウィンドウマネージャやデスクトップ環境の設定を使ったり、{{Pkg|xbindkeys}} などのプログラムで設定できます。詳しくは[[ホットキー]]の記事を見て下さい。
   
 
=== カスタムアイコンの表示 ===
 
=== カスタムアイコンの表示 ===
38行目: 38行目:
   
 
=== フォント ===
 
=== フォント ===
''dmenu'' は ({{Pkg|xorg-xfontsel}} に入っている) ''xfontsel'' ツールを使って [[XLFD|X 論理フォント記述子]]を利用してフォントを表示できます。次の例は {{Pkg|terminus-font}} を使って dmenu を実行します:
 
 
$ dmenu_run -fn "-xos4-terminus-medium-r-*-*-14-*"
 
 
XFT サポートのパッチが適用された ''dmenu'' を使用する場合も構文は同じです:
 
   
  +
フォントを設定するには {{ic|-fn}} オプションを指定します。dmenu 4.6 以降では [[fontconfig]] が使われるため、{{man|5|fonts.conf}} にあるフォント名の表記方法と同一の構文が使えます。たとえば David Sans Mono を使うときは:
 
$ dmenu_run -fn 'Droid Sans Mono-9'
 
$ dmenu_run -fn 'Droid Sans Mono-9'
   
 
=== シェルのエイリアスのサポート ===
 
=== シェルのエイリアスのサポート ===
''dmenu'' は[[Bash#エイリアス|シェルのエイリアス]]に対応していません。''dmenu'' にエイリアスを認識させるには、[[AUR]] から {{AUR|dmenu-recent-aliases}}{{Broken package link|{{aur-mirror|dmenu-recent-aliases}}}} パッケージを[[インストール]]して {{ic|dmenu_run_aliases}} を実行してください。''dmenu_run_aliases'' によって認識させるにはエイリアスを {{ic|~/.bash_aliases}} か {{ic|~/.zsh_aliases}} のどちらかに記述する必要があります。
+
''dmenu'' は[[Bash#エイリアス|シェルのエイリアス]]に対応していません。''dmenu'' にエイリアスを認識させるには、[[AUR]] から {{AUR|dmenu-recent-aliases-git}} パッケージを[[インストール]]して {{ic|dmenu-recent-aliases}} を実行してください。''dmenu_run_aliases'' によって認識させるにはエイリアスを {{ic|~/.bash_aliases}} に記述する必要があります。
   
 
== トラブルシューティング ==
 
== トラブルシューティング ==

2020年9月1日 (火) 15:35時点における版

関連記事

dmenu は X 向けの高速で軽量なダイナミックメニューです。標準入力から任意のテキストを読み込んで、1行ごとを1つのアイテムとしてメニューを作成します。ユーザーは矢印キーや名前の一部を入力してアイテムを選択することができ、標準出力に行が出力されます。dmenu_run は dmenu をアプリケーションランチャーとして使えるようにするラッパーです。

インストール

公式リポジトリから dmenu パッケージをインストールしてください。git の開発ビルドを使いたい場合は、Arch User Repository から dmenu-gitAUR パッケージをインストールしてください。

dmenu にはデフォルトの機能を拡張した、様々な亜種も存在します。AUR から以下のパッケージがインストールできます:

  • dmenu2AUR: 多数の便利なパッチが適用された dmenu のフォーク。明るさの調整や透過のカスタマイズ、下線などの機能が追加されています。

dmenu は次のコマンドで実行できます:

$ dmenu_run

設定

dmenu_run コマンドにはキーストロークのコンビネーションを割り振ると良いでしょう。ウィンドウマネージャやデスクトップ環境の設定を使ったり、xbindkeys などのプログラムで設定できます。詳しくはホットキーの記事を見て下さい。

カスタムアイコンの表示

dmenu にカスタムアイテムをパイプで渡すことで表示できます。例えば:

$ echo -e "first\nsecond\nthird" | dmenu

手動でアイテムを追加

dmenu$PATH で定義されたディレクトリにある実行可能ファイルを検索します。$PATH を変更する方法については次の記事を参照: 環境変数

フォント

フォントを設定するには -fn オプションを指定します。dmenu 4.6 以降では fontconfig が使われるため、fonts.conf(5) にあるフォント名の表記方法と同一の構文が使えます。たとえば David Sans Mono を使うときは:

$ dmenu_run -fn 'Droid Sans Mono-9'

シェルのエイリアスのサポート

dmenuシェルのエイリアスに対応していません。dmenu にエイリアスを認識させるには、AUR から dmenu-recent-aliases-gitAUR パッケージをインストールして dmenu-recent-aliases を実行してください。dmenu_run_aliases によって認識させるにはエイリアスを ~/.bash_aliases に記述する必要があります。

トラブルシューティング

No locale support

dmenu_run を実行すると以下のエラーメッセージが表示される場合:

$ dmenu_run
no locale support

LANG 環境変数が正しく設定されていることを確認してください。詳しくは次のページを参照: ロケール#トラブルシューティング

メニューエントリが表示されない

特定のメニューエントリが dmenu に表示されない場合、キャッシュが壊れている可能性があります。キャッシュを削除して dmenu を再起動してください:

$ rm ~/.dmenu_cache
$ rm ~/.cache/dmenu_run

$XDG_CACHE_HOME が設定されている場合、キャッシュファイルは一つしか存在しません。詳しくは /usr/bin/dmenu_run の中を見て下さい。

環境変数

アプリケーションに必要な環境変数を /etc/environment で定義して下さい。

現在のウィンドウがフォーカスを失ってしまう

dmenu 4.9 の バグ により、dmenu を開いたときに現在のウィンドウがフォーカスを失い、フォーカスが取り戻せなくなります。また、新しく立ちあげたプログラムがフォーカスされない場合もあります。これを修正するには、dmenu 4.8 にダウングレードします。この チケットの議論を参照してください。

参照