「ビデオメモリにスワップ」の版間の差分
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# cd /tmp/vram |
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# LOOPDEV=$(losetup -f) |
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+ | # truncate -s 4G swapfile # 4G の部分は対象のスワップ領域のサイズに置き換えてください。この値は確保した vramfs のサイズよりも小さくなければなりません。 |
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− | # truncate -s 4G swapfile # replace 4G with target swapspace size, has to be smaller than the allocated vramfs |
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# losetup $LOOPDEV swapfile |
# losetup $LOOPDEV swapfile |
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# mkswap $LOOPDEV |
# mkswap $LOOPDEV |
2022年4月20日 (水) 05:54時点における版
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システムのスワップとしてビデオメモリを利用する方法の簡単な記事です。
目次
MTD カーネルサブシステム
メリット
グラフィックカードに搭載された GDDR SDRAM や DDR SDRAM はカーネルの MTD サブシステムを使うことでスワップとして利用することができます。専用のグラフィックメモリが 256 MB 以上存在してシステムメモリ (DDR SDRAM) の量が限られている場合、グラフィックメモリにスワップを設定する価値があります。
事前設定
MTD モジュールを有効にしたカーネルを実行している場合、ビデオカードのメモリに対応する PCI アドレスの領域を指定してモジュールをロードしてください。
利用可能なメモリ領域を確認するには、以下のコマンドを実行して VGA compatible controller のセクションをチェックしてください:
$ lspci -vvv
01:00.0 VGA compatible controller: NVIDIA Corporation GK104 [GeForce GTX 670] (rev a1) (prog-if 00 [VGA controller]) Subsystem: ASUSTeK Computer Inc. Device 8405 Control: I/O+ Mem+ BusMaster+ SpecCycle- MemWINV- VGASnoop- ParErr- Stepping- SERR- FastB2B- DisINTx- Status: Cap+ 66MHz- UDF- FastB2B- ParErr- DEVSEL=fast >TAbort- <TAbort- <MAbort- >SERR- <PERR- INTx- Latency: 0 Interrupt: pin A routed to IRQ 57 Region 0: Memory at f5000000 (32-bit, non-prefetchable) [size=16M] Region 1: Memory at e8000000 (64-bit, prefetchable) [size=128M] Region 3: Memory at f0000000 (64-bit, prefetchable) [size=32M] Region 5: I/O ports at e000 [size=128] [virtual] Expansion ROM at f6000000 [disabled] [size=512K] Capabilities: <access denied> Kernel driver in use: nvidia Kernel modules: nouveau, nvidia
最も利用価値が高いのは prefetchable で64ビットで容量が一番大きな region です。
ビデオカードを機能させるにはメモリが多少必要なので、計算が必要です。オフセットは2の累乗で簡単に計算できます。グラフィックカードはアドレス領域の最初の部分をテクスチャなどに使います。この記事の冒頭で書いたように、2つのプログラムが同じセクタに書き込みを行うと、安定性に問題が生じます。
例: グラフィックメモリが合計で 256 MB ある場合、式は 2^28 になります (2の28乗)。グラフィックメモリに約 64 MB 残すとするとグラフィックメモリの中でスワップに使用する領域は 2^26 で計算されます。
上の値を使って、差を取ってスワップメモリに使用する容量を決定してください。通常の動作には 2^24 (32M) 残せば十分です。
セットアップ
slram モジュールを設定:
# /etc/modprobe.d/modprobe.conf
options slram map=VRAM,0xStartRange,+0xUsedAmount
起動時にモジュールをロード:
# /etc/modules-load.d/vramswap.conf
slram mtdblock
systemd サービスを作成:
# /usr/lib/systemd/system/vramswap.service
[Unit] Description=Swap on Video RAM [Service] Type=oneshot ExecStart=/usr/bin/mkswap /dev/mtdblock0 ExecStart=/usr/bin/swapon /dev/mtdblock0 -p 10 ExecStop=/usr/bin/swapoff /dev/mtdblock0 RemainAfterExit=yes [Install] WantedBy=multi-user.target
Xorg ドライバーの設定
X を安定化させるために、検出されているビデオメモリよりも少ないメモリしか使用しないようにビデオドライバーを設定する必要があります:
/etc/X11/xorg.conf.d/vramswap.conf
Section "Device" Driver "radeon" # 使用するドライバに変更してください VideoRam 32768 #その他の部分 EndSection
上記の例ではグラフィックメモリの 32 MB だけを使用するように指定しています。
トラブルシューティング
以下のコマンドを使うことでディスクパーティションやフラッシュディスク、あるいはこのページのビデオメモリのように、様々な領域で使われているスワップを確認できます:
$ swapon -s
参照
FUSE ファイルシステム
この方法は OpenCL をサポートするハードウェア上で FUSE ファイルシステムにスワップファイルを保存することにより機能します。さらなる情報については GPGPU をご覧ください。
セットアップ
まず vramfs-gitAUR をインストールしてください。次に、マウントポイント用の空ディレクトリを作成してください(例: /tmp/vram
)。
以下のコマンドを実行し、vramfs とスワップファイルをセットアップします。
# vramfs /tmp/vram 256MB -f # 256M の部分は対象の vramfs サイズに変更してください # dd if=/dev/zero of=/tmp/vram/swapfile bs=1M count=200 # 200 の部分は対象のスワップ領域のサイズを MiB で指定してください # chmod 0600 /tmp/vram/swapfile # mkswap -U clear /tmp/vram/swapfile
これでスワップが準備完了になったはずです。swapon
を実行し確認してください。
さらなる情報についてはスワップ#スワップファイルをご覧ください。
トラブルシューティング
swapon: /tmp/vram/swapfile: skipping - it appears to have holes.
作成したスワップファイルの領域が連続していないことを意味しています。ループデバイスをセットアップすることでこの問題を回避できます。
# cd /tmp/vram # LOOPDEV=$(losetup -f) # truncate -s 4G swapfile # 4G の部分は対象のスワップ領域のサイズに置き換えてください。この値は確保した vramfs のサイズよりも小さくなければなりません。 # losetup $LOOPDEV swapfile # mkswap $LOOPDEV # swapon $LOOPDEV