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以下の5つの核となる原則は、Arch の考え方 (Arch Way)、または Arch の哲学としてよく取り上げられるもので、おそらく KISS (Keep It Simple, Stupid; シンプルにしとけよ、このバカチンが) という言葉に集約されます。
 
以下の5つの核となる原則は、Arch の考え方 (Arch Way)、または Arch の哲学としてよく取り上げられるもので、おそらく KISS (Keep It Simple, Stupid; シンプルにしとけよ、このバカチンが) という言葉に集約されます。
   

2012年6月13日 (水) 16:49時点における版

テンプレート:Temporary i18n 以下の5つの核となる原則は、Arch の考え方 (Arch Way)、または Arch の哲学としてよく取り上げられるもので、おそらく KISS (Keep It Simple, Stupid; シンプルにしとけよ、このバカチンが) という言葉に集約されます。

シンプルであること

"Simplicity is the ultimate sophistication." (シンプルであることは、洗練の極みである) —レオナルド・ダ・ヴィンチ

シンプリシティは Arch の開発における絶対的な主たる方針です。多くの GNU/Linux ディストリビューションは自身を「シンプル」だと定義していますが、シンプルであること自身にはいろいろな意味があります。

Arch Linux はシンプリシティを、「不必要な追加、修正、あるいは複雑化を行わない」ことと定義し、ユーザごとに、必要に応じた軽量なUNIXライクベースのシステム構築を可能とします。要するに、エレガントで最小主義なアプローチだということです。

高度な標準プログラミングによる軽量な基本構成はそのシステム要件を低くします。基本システムには、システムの重要な部分を覆い隠すとか、それへのアクセスを困難または複雑にしたりするというような余計なものは一切ありません。ユーザから可能性を隠してしまう厄介なグラフィカル設定ツールは含まれず、素早くアクセスおよび編集できるよう簡潔なコメントが付加された見通しのよい構成ファイルのセットが整備されています。Arch Linux システムは従って、非常に詳細な構成設定までを速やかに行えるのです。

混乱しないための複雑さ

Arch Linux は、GNU/Linux 固有の複雑さをそのまま残しています。しかし、それはよく整理され、透明化されています。Arch Linux の開発者とユーザは、システムの複雑さを隠すための試みは結局それがより複雑になってしまうという結果に終わるため避けるべきだと信じています。

便利であることよりも正確なコードであること

Arch Linux システムは、不必要な、パッチ、自動化、見た目のカッコよさや“初心者への配慮”などよりも、設計の簡潔さや、正確さ、見通しのよさ、コードのシンプルさを重視しています。従ってソフトウェアのパッチは最低限必要なもののみに限られます —無いのが理想的なのですが。シンプルな設計と実装は常にシンプルなユーザインターフェイスより優先されます。

シンプルな“実装”、コードの正確性、および最小主義は、常に Arch の開発における最優先事項でありつづけるのです。

コンセプト、デザイン、および機能は、外部の影響を受けるのではなく、その指針として Arch Way の理念に基づいて作成および実装されます。開発チームは Arch Way 哲学にコミットメントし専念することを固く決意しています。あなたがこれらのビジョンに共感できるならば、あなたが Arch を使うようお勧めしますし、あなたは歓迎されます。

ユーザ中心であること

多くの GNU/Linux ディストリビューションが、より「ユーザフレンドリ」であろうとしているのに対し、Arch Linux はこれまでも、そしてこれからも「ユーザ中心」でありつづけます。

Arch Linux は、システムの完全なコントロールと“責任”を与え、それに応えることのできるユーザを対象とし、提供しています。

Arch Linux ユーザはシステムを自身で完全に管理します。システム自身は、ユーザの命令を完全にシステムに受け渡すよう設計された簡単なメンテナンスツールのセットを除き、ほとんど補助を行いません。Arch 開発者は GUI の開発にエネルギーを費やしません。Arch は実用本位のデザインと優れたドキュメントをベースにしています。

このユーザ中心のデザインは、必然的に Arch Linux を使うことが“do-it-yourself”なアプローチを含むということを意味しています。開発者に助け続けてもらったり、新機能の実装を要求することよりも、Arch Linux ユーザは問題を自分自身で解決し、その結果をコミュニティや開発チームと共有する傾向があります — “まずやって、それから聞く”という考え方です。これは特に、Arch User Repository — コミュニティがメンテナンスするパッケージのための Arch Linux 公式リポジトリ — にある、ユーザが貢献するパッケージにおける真実です。

オープンであること

オープンであることは、シンプルであることと切り離して考えることはできず、また、Arch Linux 開発の基本理念の一つでもあります。

Arch Linux は、ソースとその出力のオープン性を考慮して選択またはビルドされたシンプルなツールを使用します。

オープンであることは、システムメンテナンスを単純化すると同時に、ユーザとシステムの間のすべての境界と抽象化層を取り除き、より思い通りにコントロールできることを意味します。

Arch Linux のオープンな性質は、かなり急な学習曲線になることも意味しています。ですが、経験ある Arch Linux ユーザは、他のよりクローズなシステムの方が、それをコントロールするにおいてずっと都合が悪いと感じる傾向にあります。

オープンであることの理念はそのコミュニティのメンバーにも同様に及びます。Arch Linux ユーザはとてもオープンで、手助けやアドバイスをしてくれることの他、コミュニティがメンテナンスする Arch User Repository (AUR) へのパッケージの貢献でも知られています。

自由であること

もう一つの Arch Linux 開発における基本理念は、自由であることです。ユーザはシステム構成に関するすべての決定を許されるだけでなく、そのシステムをどうするのかを選択できるようになっています。

システムをシンプルにしておくことにより、Arch Linux はシステムに関するあらゆる選択の自由をもたらします。

フレッシュインストールされた Arch Linux には、基本コアコンポーネントのみが含まれ、構成設定を自動で行うような機能はありません。ユーザは、シェルからシステムを望みのままに構成できます。インストール作業を開始して以降、システムのすべてのコンポーネントは 100% 透明であり、すぐにアクセスでき、削除や他のコンポーネントへの置き換えが行うことができます。

さまざまな Arch Linux リポジトリの数多くのパッケージとビルドスクリプトでは、フリーでオープンソースなソフトウェアを好む人々へのそれらの提供と同様に、「イデオロギーよりも機能性」を選ぶ人々へのプロプライエタリソフトウェアパッケージの選択の自由もサポートしています。選択するのはユーザなのです。

Arch Linux プロジェクトの創設者 Judd Vinet は語っています:

"[Arch Linux] is what you make it." ([Arch Linux] は自分で作るもの)

関連項目

The Arch Way v2.0