「オフラインインストール」の版間の差分
(TranslationStatus) |
(→ファイルをコピーする方法: セクションを削除) |
||
62行目: | 62行目: | ||
これで、このオフラインのシステムのアップデートは、ローカルリポジトリの最新のコピーを持ってきて、それを {{ic|/repo}} にマウントし、通常通り pacman のコマンドを実行することで行えます。 |
これで、このオフラインのシステムのアップデートは、ローカルリポジトリの最新のコピーを持ってきて、それを {{ic|/repo}} にマウントし、通常通り pacman のコマンドを実行することで行えます。 |
||
− | |||
− | == ファイルをコピーする方法 == |
||
− | |||
− | {{Remove|ルートファイルシステムのイメージを ISO から展開する方法は、サポートされているインストール手段ではありません。この方法のカスタマイズは、インストール済みのシステムには適していません。}} |
||
− | |||
− | {{Accuracy|archiso からファイルをコピーするのではなく、Arch のミラーから手に入る "bootstrap" イメージを対象のディスクに直接展開することができます。archiso を変更する必要はなく、最小のシステムを手に入れることができます。}} |
||
− | |||
− | {{Out of date|複数のファイル (カーネル、mkinitcpio フック、設定ファイル、journald 設定ファイル、choose-mirror スクリプトなど) の名前と場所が変更されています。}} |
||
− | |||
− | === 新しい root に archiso をインストール === |
||
− | |||
− | {{ic|pacstrap}} でパッケージをインストールする代わりに (リモートのリポジトリからパッケージをダウンロードするわけですが今はインターネット接続がありません)、ライブ環境から新しい root に''全て''をコピーしてください: |
||
− | # cp -ax / /mnt |
||
− | {{Note|オプション ({{ic|-x}}) を使って、新しい root にコピーしないようにいくつかの特殊なディレクトリを除外しています。}} |
||
− | 次に、新しいシステムの整合性を保つために、カーネルイメージを新しい root にコピーします: |
||
− | # cp -vaT /run/archiso/bootmnt/arch/boot/$(uname -m)/vmlinuz /mnt/boot/vmlinuz-linux |
||
− | |||
− | その後、[[インストールガイド#fstab の生成]] に書かれているとおりに fstab を生成してください。 |
||
− | |||
− | === Chroot とベースシステムの設定 === |
||
− | |||
− | 次に、新しくインストールしたシステムに chroot します: |
||
− | # arch-chroot /mnt /bin/bash |
||
− | |||
− | {{Note|[[インストールガイド#システムの設定]]における他の設定 (ロケールやキーマップなど) を行う前に、ライブ環境の跡 (つまり、非ライブ環境に適合しない archiso のカスタマイズ) を消す必要があります。}} |
||
− | |||
− | ==== journald の設定の復旧 ==== |
||
− | |||
− | [https://gitlab.archlinux.org/archlinux/archiso/blob/master/configs/releng/airootfs/root/customize_airootfs.sh#L19 archiso のカスタマイズ]によってシステムのジャーナルはメモリに保存されるようになっており、そのままだと再起動でジャーナルは消えてしまいます: |
||
− | # sed -i 's/Storage=volatile/#Storage=auto/' /etc/systemd/journald.conf |
||
− | |||
− | ==== 特殊な udev ルールの削除 ==== |
||
− | |||
− | {{Out of date|https://gitlab.archlinux.org/archlinux/archiso/commit/0d67870667ee8c2084dea2bbdf1323288e2e7457 を見ると、systemd-networkd と systemd-resolved の変更によって以下の文章を書き換える必要があります。}} |
||
− | |||
− | [https://gitlab.archlinux.org/archlinux/archiso/-/blob/769fbecef3ea7411c6e68ff1c4838f49b7c5d648/configs/releng/airootfs/etc/udev/rules.d/81-dhcpcd.rules この udev ルール] は有線ネットワークインターフェイスが存在する場合に自動的に dhcpcd を起動します。 |
||
− | |||
− | # rm /etc/udev/rules.d/81-dhcpcd.rules |
||
− | |||
− | ==== archiso によって作成されたサービスの無効化と削除 ==== |
||
− | |||
− | ライブ環境用に作成されているサービスファイルがあるので、{{ic|pacman-init.service}} と {{ic|choose-mirror.service}} を[[無効化]]してファイルを削除してください (新しい環境では不要であるため): |
||
− | |||
− | # rm -r /etc/systemd/system/{choose-mirror.service,pacman-init.service,etc-pacman.d-gnupg.mount,getty@tty1.service.d} |
||
− | # rm /etc/systemd/scripts/choose-mirror |
||
− | |||
− | ==== ライブ環境の特殊なスクリプトの削除 ==== |
||
− | |||
− | ライブ環境には archiso スクリプトによっていくつかスクリプトがインストールされており、これらは新しい環境では必要ありません: |
||
− | # rm /etc/systemd/system/getty@tty1.service.d/autologin.conf |
||
− | # rm /root/{.automated_script.sh,.zlogin} |
||
− | # rm /etc/mkinitcpio-archiso.conf |
||
− | # rm -r /etc/initcpio |
||
− | |||
− | {{Note|{{ic|mkinitcpio-archiso.conf}} ファイルはもはや存在しません。追加の手順については [[#Initramfs の設定]] を見てください。}} |
||
− | |||
− | ==== archlinux 鍵のインポート ==== |
||
− | |||
− | 公式リポジトリを使うには archlinux のマスター鍵をインポートする必要があります ([[pacman-key#キーリングの初期化]])。通常は pacstrap でインポートされますが、以下のコマンドでインポートすることもできます: |
||
− | |||
− | # pacman-key --init |
||
− | # pacman-key --populate |
||
− | |||
− | {{Note|エントロピーを生成して最初のステップを高速化するにはキーボードやマウスを動かす必要があります。}} |
||
− | |||
− | ==== Initramfs の設定 ==== |
||
− | |||
− | archiso からファイルシステムをコピーしたので、適切な initramfs をインストールするために {{ic|mkinitcpio.conf}} を編集する必要があります。 |
||
− | テキストエディタで {{ic|/etc/mkinitcpio.conf}} を開き、唯一コメントアウトされていない {{ic|HOOKS}} をコメントアウト/削除し、以下に置き換えてください: |
||
− | |||
− | # HOOKS=(base udev autodetect modconf block filesystems keyboard fsck) |
||
− | |||
− | ==== システムの設定 ==== |
||
− | |||
− | スキップした[[インストールガイド#システムの設定]]セクションの設定 (ロケールやタイムゾーン、ホストネームなど) を行って[[インストールガイド#Initramfs]] に書いてあるように初期 RAM ディスクを作成してインストールを完了してください。 |
||
− | |||
− | {{TranslationStatus|Offline installation|2022-09-06|744800}} |
2022年9月11日 (日) 17:53時点における版
関連記事
インターネットに接続せずに Archiso (例えば、公式月次リリース) をそのままインストールしたい場合や、ほしいパッケージを何度もダウンロードしたくない場合:
まず、インストールガイドを インストールガイド#必須パッケージのインストール の前まで行ってください (ただし、インストールガイド#インターネットへの接続 はスキップする)。
新しい環境をブートストラップ可能にする方法は主に2つあります: 必要なファイルすべてを持つローカルリポジトリを準備する方法と、archiso からファイルを手動でコピーする方法です。1番目の方法を取ることを強く推奨します。
ローカルリポジトリを使う方法 (推奨)
ローカルリポジトリを準備する
Pacman ヒント#パッケージを CD/DVD や USB スティックからインストールする の指示に従って、必要なファイルを含むローカルリポジトリを別のホスト環境上に準備してください。
最低限、システムを機能させるには以下のパッケージをインストールすることが推奨されます:
# pacman -Syw --cachedir . --dbpath /tmp/blankdb base base-devel linux linux-firmware systemd mkinitcpio vim
カスタムのオフラインリポジトリを作成してください:
# repo-add ./custom.db.tar.gz ./*[^sig]
マウントと設定
リポジトリの準備が済んだら、外部メディアを新しい環境に接続し、新しく作成したルートファイルシステムにメディアをマウントしてください:
# mkdir /mnt/repo # mount /dev/sdX /mnt/repo
archiso /etc/pacman.conf
を編集し、新しいセクションを追加してください:
[custom] SigLevel = Optional Server = file:///mnt/repo/
pacman がデフォルトのリポジトリでエラーを吐かないようにするために、[core]
、[extra]
、[community]
のセクションをコメントアウトしてください。
Pacstrap
これで、ローカルで利用可能なパッケージを新しい環境に pacstrap することができます:
# pacstrap /mnt base base-devel linux linux-firmware mkinitcpio systemd vim
Chroot
新しいシステムがオフライン、あるいはネットワークから物理的に切り離されたままになることが予想される場合、ローカルリポジトリのみを使うように設定する必要があります。
新しい環境に chroot して、先に説明したように /etc/pacman.conf
を編集してください (ただし、/mnt
を除いて):
[custom] SigLevel = Optional Server = file:///repo/
他のすべてのリポジトリをコメントアウトし、保存してください。通常通り、新しいシステムの設定を続けてください。
これで、このオフラインのシステムのアップデートは、ローカルリポジトリの最新のコピーを持ってきて、それを /repo
にマウントし、通常通り pacman のコマンドを実行することで行えます。