「Mkosi」の版間の差分

提供: ArchWiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
(翻訳)
 
(→‎設定: typo)
 
(3人の利用者による、間の11版が非表示)
12行目: 12行目:
   
 
== インストール ==
 
== インストール ==
{{Aur|mkosi}} または {{Aur|mkosi-git}} パッケージを[[インストール]]してください。作成したいディストリビューションに応じて以下のパッケージもインストールしてください:
+
{{Pkg|mkosi}} または {{Aur|mkosi-git}} パッケージを[[インストール]]してください。作成したいディストリビューションに応じて以下のパッケージもインストールしてください:
 
{| class="wikitable"
 
{| class="wikitable"
 
! ディストリビューション
 
! ディストリビューション
21行目: 21行目:
 
|-
 
|-
 
| Debian
 
| Debian
| rowspan=2 | {{pkg|debootstrap}}, {{pkg|debian-archive-keyring}}
+
| {{pkg|debootstrap}}, {{pkg|debian-archive-keyring}}, {{pkg|dpkg}}, {{Aur|apt}}
 
|-
 
|-
 
| Ubuntu
 
| Ubuntu
  +
| {{pkg|debootstrap}}, {{pkg|ubuntu-keyring}}, {{pkg|dpkg}}, {{Aur|apt}}
 
|-
 
|-
 
| Fedora
 
| Fedora
30行目: 31行目:
 
| OpenSUSE
 
| OpenSUSE
 
| {{aur|zypper-git}}
 
| {{aur|zypper-git}}
  +
|-
  +
| CentOS
  +
| {{aur|dnf-legacy-utils}}
 
|-
 
|-
 
|}
 
|}
39行目: 43行目:
 
オプションは引数で指定するかカレントフォルダのファイルを編集することで設定できます。
 
オプションは引数で指定するかカレントフォルダのファイルを編集することで設定できます。
   
=== 引数を使って Debian のイメージを作成 ===
+
=== Debian のイメージを作成 ===
 
以下のコマンドで openssh-clients パッケージがインストールされた最新版の debian イメージを作成できます:
 
以下のコマンドで openssh-clients パッケージがインストールされた最新版の debian イメージを作成できます:
$ mkosi -d debian -t raw_gpt -b --checksum --password password --package openssh-clients,vim -o image.raw
+
# mkosi -d debian -t gpt_ext4 -b --checksum --password password --package openssh-client,vim -o image.raw
 
 
作成したイメージは [[systemd-nspawn]] で起動することができます:
 
作成したイメージは [[systemd-nspawn]] で起動することができます:
 
# systemd-nspawn -b -i image.raw
 
# systemd-nspawn -b -i image.raw
   
 
もしくは [[QEMU]] を使って仮想環境で起動できます:
 
もしくは [[QEMU]] を使って仮想環境で起動できます:
$ qemu-system-x86_64 -m 512 -smp 2 -bios /usr/share/ovmf/ovmf_code_x64.bin -drive format=raw,file=image.raw
+
$ qemu-system-x86_64 -m 512 -smp 2 -bios /usr/share/ovmf/OVMF_CODE.fd -drive format=raw,file=image.raw
   
 
イメージを USB ドライブに書き込んで、そこからコンピュータを起動することも可能です。
 
イメージを USB ドライブに書き込んで、そこからコンピュータを起動することも可能です。
83行目: 86行目:
 
! 説明
 
! 説明
 
|-
 
|-
| -d
+
| {{ic|-d}}
| [Distribution]
+
| {{bc|1=[Distribution]
Distribution=
+
Distribution=}}
| インストールするディストリビューションを指定: fedora, debian, ubuntu, arch, opensuse
+
| インストールするディストリビューションを指定、サポートされているのは以下: {{ic|fedora, debian, ubuntu, arch, opensuse, mageia, centos, centos_epel, clear, photon, openmandriva, rocky, rocky_epel, alma, alma_epel, gentoo}}
 
|-
 
|-
| -r
+
| {{ic|-r}}
| [Distribution]
+
| {{bc|1=[Distribution]
Release=
+
Release=}}
 
| ディストリビューションのバージョンを指定: jessie, 21, …
 
| ディストリビューションのバージョンを指定: jessie, 21, …
 
|-
 
|-
97行目: 100行目:
 
Format=
 
Format=
 
| 作成するイメージの形式を指定:
 
| 作成するイメージの形式を指定:
* '''raw_gpt''': GPT パーティションと ext4 ファイルシステムのイメージファイル
+
* '''gpt_ext4''': GPT パーティションと ext4 ファイルシステムのイメージファイル
* '''raw_btrfs''': GPT パーティションと btrfs ファイルシステムのイメージファイル
+
* '''gpt_btrfs''': GPT パーティションと btrfs ファイルシステムのイメージファイル
* '''raw_squashfs''': GPT パーティションと squashfs ファイルシステムのイメージファイル
+
* '''gpt_squashfs''': GPT パーティションと [[ファイルシステム#読み取り専用のファイルシステム|squashfs]] ファイルシステムのイメージファイル
 
* '''directory''': 単純なディレクトリ
 
* '''directory''': 単純なディレクトリ
 
* '''subvolume''': btrfs サブボリューム
 
* '''subvolume''': btrfs サブボリューム
129行目: 132行目:
 
* [https://github.com/systemd/mkosi Mkosi on Github]
 
* [https://github.com/systemd/mkosi Mkosi on Github]
 
* [http://0pointer.net/blog/mkosi-a-tool-for-generating-os-images.html Longer introduction]
 
* [http://0pointer.net/blog/mkosi-a-tool-for-generating-os-images.html Longer introduction]
  +
  +
{{TranslationStatus|Mkosi|2023-02-13|761524}}

2023年2月13日 (月) 10:42時点における最新版

関連記事

mkosi (Make Operating System Image) は起動可能な OS ツリーやイメージを生成するためのツールです。

インストール

mkosi または mkosi-gitAUR パッケージをインストールしてください。作成したいディストリビューションに応じて以下のパッケージもインストールしてください:

ディストリビューション パッケージ
Arch arch-install-scripts
Debian debootstrap, debian-archive-keyring, dpkg, aptAUR
Ubuntu debootstrap, ubuntu-keyring, dpkg, aptAUR
Fedora dnfAUR
OpenSUSE zypper-gitAUR
CentOS dnf-legacy-utilsAUR

基本的な使い方

root で mkosi を実行することでイメージを作成できます:

# mkosi

オプションは引数で指定するかカレントフォルダのファイルを編集することで設定できます。

Debian のイメージを作成

以下のコマンドで openssh-clients パッケージがインストールされた最新版の debian イメージを作成できます:

# mkosi -d debian -t gpt_ext4 -b --checksum --password password --package openssh-client,vim -o image.raw

作成したイメージは systemd-nspawn で起動することができます:

# systemd-nspawn -b -i image.raw

もしくは QEMU を使って仮想環境で起動できます:

$ qemu-system-x86_64 -m 512 -smp 2 -bios /usr/share/ovmf/OVMF_CODE.fd -drive format=raw,file=image.raw

イメージを USB ドライブに書き込んで、そこからコンピュータを起動することも可能です。

設定ファイルを使う

上記と同じイメージは以下の設定ファイルで作成できます:

mkosi.default
[Files]
[Distribution]
Distribution=debian
Release=stretch

[Output]
Format=raw_gpt
Bootable=yes
Output=image.raw

[Packages]
Packages=
         openssh-client
         vim

[Validation]
Password=password
ヒント: カレントフォルダに mkosi.cache フォルダを作成すると、mkosi はダウンロードしたパッケージをすべてそこに保存します。後でイメージをまた作成するときに利用されます。

設定

基本的なオプションはコマンドライン引数またはカレントフォルダの mkosi.default ファイルで設定できます。最も重要なオプションは以下の通り:

引数 mkosi.default のオプション 説明
-d
[Distribution]
Distribution=
インストールするディストリビューションを指定、サポートされているのは以下: fedora, debian, ubuntu, arch, opensuse, mageia, centos, centos_epel, clear, photon, openmandriva, rocky, rocky_epel, alma, alma_epel, gentoo
-r
[Distribution]
Release=
ディストリビューションのバージョンを指定: jessie, 21, …
-t [Output]

Format=

作成するイメージの形式を指定:
  • gpt_ext4: GPT パーティションと ext4 ファイルシステムのイメージファイル
  • gpt_btrfs: GPT パーティションと btrfs ファイルシステムのイメージファイル
  • gpt_squashfs: GPT パーティションと squashfs ファイルシステムのイメージファイル
  • directory: 単純なディレクトリ
  • subvolume: btrfs サブボリューム
  • tar: ディレクトリの tar ボール
-b [Output]
Bootable=yes
イメージをブート可能にする
--root-size [Output]
RootSize=
ルートファイルシステムの容量を指定
-p [Packages]
Packages=
イメージにインストールするパッケージのリスト
-o [Output]

Output=

ファイル・ディレクトリの名前
--password [Validation]
Password=test
初期 root パスワードを設定

参照

翻訳ステータス: このページは en:Mkosi の翻訳バージョンです。最後の翻訳日は 2023-02-13 です。もし英語版に 変更 があれば、翻訳の同期を手伝うことができます。