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+ | プログラムを初めて実行すると、設定ファイルが {{ic|~/.config/qBittorrent/qBittorrent.conf}} に作成されます。 |
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+ | {{Pkg|qbittorrent-nox}} をインストールすると、systemd ユニットテンプレート {{ic|qbittorrent-nox@.service}} が付属してきます。{{ic|qbittorrent-nox@''ユーザー名''.service}} を[[開始/有効化]] することで、QBittorrent は特定のユーザーとして動作します。 |
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+ | QBittorrent はユーザー {{ic|''ユーザー名''}} として動作します。デフォルトのダウンロードフォルダはユーザーの {{ic|Downloads}} ディレクトリになりますが、後で再設定することができます。 |
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+ | * アクセス可能なサービスとして動作させる場合、qbittorrent という名前で [[ユーザーとグループ# ユーザーを追加する例|ユーザーを作成]] し、そのユーザーのもとで実行して、プログラムが終了ボタンを持っている場合はサービスを再起動させます。 |
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+ | * 設定(例:ポート)を変更するには、その systemd ユニットのための[[ドロップインファイル]]を使用して環境変数を追加できます(ポートの場合は QBT_WEBUI_PORT です)。他の環境変数については {{ic|qbittorrent-nox --help}} を実行してください(この情報はマニュアルに記載されていません)。 |
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+ | == 検索エンジン == |
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+ | オプションの検索エンジンは、メニューの ''View > Search Engine'' を通じて有効にすることができます。これにより、''Search'' タブが開きます。 |
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+ | デフォルトのトラッカーは、''Search'' タブでトラッカーウィンドウを ''Search plugins...''(右下)で開いて、''Check for updates'' を押すことで追加/有効化できます。より多くの非公式な検索プラグインは[https://github.com/qbittorrent/search-plugins/wiki/Unofficial-search-plugins こちら]で見つけることができます。 |
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+ | * Web UI の UPnP を無効にするため、Web UI はネットワーク外からはアクセスできません。 |
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+ | === リバースプロキシの設定 === |
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+ | [https://github.com/qbittorrent/qBittorrent/wiki/NGINX-Reverse-Proxy-for-Web-UI qbittorrent wiki] を参照してください。 |
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+ | === 非公式のテーマ === |
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+ | * [https://github.com/qbittorrent/qBittorrent/wiki/How-to-use-custom-UI-themes カスタム UI テーマの使用方法] |
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+ | * [https://github.com/qbittorrent/qBittorrent/wiki/List-of-known-qBittorrent-themes 既知の qBittorrent テーマの一覧] |
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+ | == トラブルシューティング == |
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+ | == 関連情報 == |
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+ | * [https://www.qbittorrent.org/ qBittorrent 公式ウェブサイト] |
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+ | * [https://github.com/qbittorrent/qBittorrent/wiki qBittorrent の GitHub 上の wiki] |
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+ | * [[Wikipedia:qBittorrent]] |
2023年9月14日 (木) 18:48時点における最新版
qBittorrent は、libtorrent-rasterbar ライブラリを使用したオープンソースでクロスプラットフォームの BitTorrent クライアントです。このクライアントは C++、Qt、および Python(オプションの検索エンジン)で書かれています。
qBittorrent は高速で安定しており、軽量です。また、ユニコードをサポートし、統合された検索エンジンを提供しています。UPnP ポート転送 / NAT-PMP、暗号化(Vuze と互換)、FAST 拡張(メインライン)、および PeX サポート(uTorrent と互換)も付属しています。
目次
インストール
公式リポジトリには qBittorrent を インストール するための2つのパッケージがあります:
- qBittorrent — Qt グラフィカルインターフェースおよび #Web インターフェース 付き。
- qBittorrent-nox — グラフィカルインターフェースなし(nox -> no X サーバー)。
設定
プログラムを初めて実行すると、設定ファイルが ~/.config/qBittorrent/qBittorrent.conf
に作成されます。
自動起動
qbittorrent-nox をインストールすると、systemd ユニットテンプレート qbittorrent-nox@.service
が付属してきます。qbittorrent-nox@ユーザー名.service
を開始/有効化 することで、QBittorrent は特定のユーザーとして動作します。
QBittorrent はユーザー ユーザー名
として動作します。デフォルトのダウンロードフォルダはユーザーの Downloads
ディレクトリになりますが、後で再設定することができます。
検索エンジン
オプションの検索エンジンは、メニューの View > Search Engine を通じて有効にすることができます。これにより、Search タブが開きます。
検索プラグイン
デフォルトのトラッカーは、Search タブでトラッカーウィンドウを Search plugins...(右下)で開いて、Check for updates を押すことで追加/有効化できます。より多くの非公式な検索プラグインはこちらで見つけることができます。
Web インターフェース
デフォルトの場所
デフォルトでは、qBittorrent はすべてのインターフェースのポート 8080 で待ち受けます。したがって、http://HOST_IP:8080
でアクセス可能です。
デフォルトのユーザー名とパスワード
デフォルトのユーザー名は admin
で、デフォルトのパスワードは adminadmin
です。
ユーザー名とパスワードなしでのアクセスを許可する
ホーム環境では、ユーザー名とパスワードを入力せずに Web UI にアクセスできるようにすることが望まれる場合がよくあります。これは、デフォルトのユーザー名とパスワードを使用してログインした後、Web UI 自体で設定することができます。
あるいは、初めてログインするのを避けるために、~/.config/qBittorrent/qBittorrent.conf
にこのセクションを追加します:
[Preferences] WebUI\AuthSubnetWhitelist=192.168.1.0/24 WebUI\AuthSubnetWhitelistEnabled=true WebUI\UseUPnP=false
上記の設定項目により:
- 192.168.1.x からログインするクライアントは、ユーザー名とパスワードを入力せずに Web UI にアクセスできます。
- Web UI の UPnP を無効にするため、Web UI はネットワーク外からはアクセスできません。
その後、qbittorrent-nox@ユーザー名.service
をリロードします。
リバースプロキシの設定
nginx
qbittorrent wiki を参照してください。