「Java」の版間の差分

提供: ArchWiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
(TranslationStatus)
(同期)
15行目: 15行目:
 
:Java は Sun Microsystems によって開発され1995年に Sun Microsystems の Java プラットフォームのコアコンポーネントとしてリリースされたプログラミング言語です。構文は C および C++ から多くを引き継いでいますが、オブジェクトモデルがシンプルで低水準の機能が削られています。基本的に Java のアプリケーションはコンピュータアーキテクチャに関係なく動く Java 仮想マシン ([[Wikipedia:ja:Java仮想マシン|JVM]]) で動くバイトコードにコンパイルされます。
 
:Java は Sun Microsystems によって開発され1995年に Sun Microsystems の Java プラットフォームのコアコンポーネントとしてリリースされたプログラミング言語です。構文は C および C++ から多くを引き継いでいますが、オブジェクトモデルがシンプルで低水準の機能が削られています。基本的に Java のアプリケーションはコンピュータアーキテクチャに関係なく動く Java 仮想マシン ([[Wikipedia:ja:Java仮想マシン|JVM]]) で動くバイトコードにコンパイルされます。
   
Arch Linux は、オープンソースの [https://openjdk.java.net/ OpenJDK] バージョン 8、11、17、そして 20 を公式にサポートしています。これらの JVM は全てインストールしても衝突せず、ヘルパースクリプト {{ic|archlinux-java}} を使って切り替えることが可能です。他の Java 環境はいくつか [[AUR]] からインストールすることができますが、公式のサポートはありません。
+
Arch Linux は、オープンソースの [https://openjdk.java.net/ OpenJDK] バージョン 8、11、17、そして 21 を公式にサポートしています。これらの JVM は全てインストールしても衝突せず、ヘルパースクリプト {{ic|archlinux-java}} を使って切り替えることが可能です。他の Java 環境はいくつか [[AUR]] からインストールすることができますが、公式のサポートはありません。
   
 
== インストール ==
 
== インストール ==
43行目: 43行目:
 
! バージョン !! ヘッドレス JRE !! フル JRE !! JDK !! ドキュメント !! ソース
 
! バージョン !! ヘッドレス JRE !! フル JRE !! JDK !! ドキュメント !! ソース
 
|-
 
|-
| [https://openjdk.java.net/projects/jdk/20/ OpenJDK 20] || {{Pkg|jre-openjdk-headless}} || {{Pkg|jre-openjdk}} || {{Pkg|jdk-openjdk}} || {{Pkg|openjdk-doc}} || {{Pkg|openjdk-src}}
+
| [https://openjdk.java.net/projects/jdk/21/ OpenJDK 21] || {{Pkg|jre-openjdk-headless}} || {{Pkg|jre-openjdk}} || {{Pkg|jdk-openjdk}} || {{Pkg|openjdk-doc}} || {{Pkg|openjdk-src}}
 
|-
 
|-
 
| [https://openjdk.java.net/projects/jdk/17/ OpenJDK 17] || {{Pkg|jre17-openjdk-headless}} || {{Pkg|jre17-openjdk}} || {{Pkg|jdk17-openjdk}} || {{Pkg|openjdk17-doc}} || {{Pkg|openjdk17-src}}
 
| [https://openjdk.java.net/projects/jdk/17/ OpenJDK 17] || {{Pkg|jre17-openjdk-headless}} || {{Pkg|jre17-openjdk}} || {{Pkg|jdk17-openjdk}} || {{Pkg|openjdk17-doc}} || {{Pkg|openjdk17-src}}
63行目: 63行目:
 
! バージョン !! 実行環境及び開発環境 !! ドキュメント !! ソース
 
! バージョン !! 実行環境及び開発環境 !! ドキュメント !! ソース
 
|-
 
|-
| [https://wiki.openjdk.java.net/display/OpenJFX/Main OpenJFX 20] || {{Pkg|java-openjfx}} || {{Pkg|java-openjfx-doc}} || {{Pkg|java-openjfx-src}}
+
| [https://wiki.openjdk.java.net/display/OpenJFX/Main OpenJFX 21] || {{AUR|java-openjfx}} || {{AUR|java-openjfx-doc}} || {{AUR|java-openjfx-src}}
 
|-
 
|-
 
| [https://wiki.openjdk.java.net/display/OpenJFX/Main OpenJFX 17] || {{Pkg|java17-openjfx}} || {{Pkg|java17-openjfx-doc}} || {{Pkg|java17-openjfx-src}}
 
| [https://wiki.openjdk.java.net/display/OpenJFX/Main OpenJFX 17] || {{Pkg|java17-openjfx}} || {{Pkg|java17-openjfx-doc}} || {{Pkg|java17-openjfx-src}}
88行目: 88行目:
 
* {{App|IBM J9|IBM の JRE 実装。OpenJ9 のコードを使用。|https://www.ibm.com/support/pages/java-sdk-downloads|{{AUR|jdk8-j9-bin}} {{AUR|jdk7-j9-bin}} {{AUR|jdk7r1-j9-bin}}}}
 
* {{App|IBM J9|IBM の JRE 実装。OpenJ9 のコードを使用。|https://www.ibm.com/support/pages/java-sdk-downloads|{{AUR|jdk8-j9-bin}} {{AUR|jdk7-j9-bin}} {{AUR|jdk7r1-j9-bin}}}}
 
* {{App|Azul JDK|Azul の JDK 実装。OpenJDK の Azul Zulu ビルドはオープンソースですが、OpenJDK の Azul Zulu Prime ビルドは開発と評価用では無料の商用製品であることに注意してください。|https://www.azul.com/downloads/|
 
* {{App|Azul JDK|Azul の JDK 実装。OpenJDK の Azul Zulu ビルドはオープンソースですが、OpenJDK の Azul Zulu Prime ビルドは開発と評価用では無料の商用製品であることに注意してください。|https://www.azul.com/downloads/|
: Zulu: {{AUR|zulu-8-bin}} {{AUR|zulu-10-bin}} {{AUR|zulu-11-bin}} {{AUR|zulu-12-bin}} {{AUR|zulu-13-bin}} {{AUR|zulu-14-bin}} {{AUR|zulu-15-bin}} {{AUR|zulu-16-bin}} {{AUR|zulu-17-bin}} {{AUR|zulu-18-bin}} {{AUR|zulu-19-bin}} {{AUR|zulu-20-bin}}
+
: Zulu: {{AUR|zulu-8-bin}} {{AUR|zulu-10-bin}} {{AUR|zulu-11-bin}} {{AUR|zulu-12-bin}} {{AUR|zulu-13-bin}} {{AUR|zulu-14-bin}} {{AUR|zulu-15-bin}} {{AUR|zulu-16-bin}} {{AUR|zulu-17-bin}} {{AUR|zulu-18-bin}} {{AUR|zulu-19-bin}} {{AUR|zulu-20-bin}} {{AUR|zulu-21-bin}}
 
: Zulu Prime: {{AUR|jdk17-zulu-prime-bin}}
 
: Zulu Prime: {{AUR|jdk17-zulu-prime-bin}}
 
}}
 
}}
195行目: 195行目:
 
{{Note|以下の情報は32ビットの Java パッケージである {{ic|archlinux32-java}} にも同じく当てはまります。必要に応じて、パッケージや実行ファイルの名前には {{ic|32}} を含めてください。}}
 
{{Note|以下の情報は32ビットの Java パッケージである {{ic|archlinux32-java}} にも同じく当てはまります。必要に応じて、パッケージや実行ファイルの名前には {{ic|32}} を含めてください。}}
   
このセクションは [[AUR]] に新しい JVM のパッケージを投稿し、Arch Linux の JVM の扱いかたにあわせて {{ic|archlinux-java}} を使用しいパッケージ作成者を対象しています。パッケージは以下の条件満たす必要があります:
+
このセクション、代替 JVM 用のパッケージを [[AUR]] で提供いパッケージ製作者がパッケージを Arch Linux の JVM スキームと統合できる (つまり、{{ic|archlinux-java}} と互換性せる) ようするための説明を行います。これに関しては、パッケージ制作者は以下のこと行う必要があります:
   
 
* 全てのファイルは {{ic|/usr/lib/jvm/java-${JAVA_MAJOR_VERSION}-${VENDOR_NAME} }} 以下に配置すること
 
* 全てのファイルは {{ic|/usr/lib/jvm/java-${JAVA_MAJOR_VERSION}-${VENDOR_NAME} }} 以下に配置すること
* [https://archlinux.org/packages/extra/any/java-runtime-common/files/ java-runtime-common][https://archlinux.org/packages/extra/any/java-environment-common/files/ java-environment-common] が提供するシンボリックリンクに対応する全ての実行ファイルが、該当するパッケージにおいて利用可能であること。(訳注: 例えば、{{Pkg|java-runtime-common}} は {{ic|/usr/bin/java}} シンボリックリンクを提供していますが、あなたの作成したパッケージにもこれに対応する実行ファイルが含まれていなければなりません。その他のシンボリックリンクにおいても同様です。)
+
* {{pkg|java-runtime-common}}{{pkg|java-environment-common}} が提供するシンボリックリンクに対応する全ての実行ファイルが、該当するパッケージにおいて利用可能であること。(訳注: 例えば、{{Pkg|java-runtime-common}} は {{ic|/usr/bin/java}} シンボリックリンクを提供していますが、あなたの作成したパッケージにもこれに対応する実行ファイルが含まれていなければなりません。その他のシンボリックリンクにおいても同様です。)
* シンボリックリンクがまだ [https://archlinux.org/packages/extra/any/java-runtime-common/files/ java-runtime-common][https://archlinux.org/packages/extra/any/java-environment-common/files/ java-environment-common] に存在しない場合にのみ、{{ic|/usr/bin}} から実行ファイルへのシンボリックリンクを同梱すること。
+
* シンボリックリンクがまだ [{{pkg|java-runtime-common}}{{pkg|java-environment-common}} に存在しない場合にのみ、{{ic|/usr/bin}} から実行ファイルへのシンボリックリンクを同梱すること。
* man ページの末尾に {{ic|-${VENDOR_NAME}${JAVA_MAJOR_VERSION} }} を付けて、衝突しないようにすること ([https://archlinux.org/packages/extra/x86_64/jre8-openjdk/files/ jre8-openjdk のファイルリスト]を見れば {{ic|-openjdk8}} を付ける man ページがわかります)
+
* man ページの末尾に {{ic|-${VENDOR_NAME}${JAVA_MAJOR_VERSION} }} を付けて、衝突しないようにすること ({{pkg|jre8-openjdk}} のファイルリストを見れば {{ic|-openjdk8}} を付ける man ページがわかります)
 
* 他の JDK、{{ic|java-runtime}}、{{ic|java-runtime-headless}}、{{ic|java-environment}} を [[PKGBUILD#conflicts|conflicts]] や [[PKGBUILD#replaces|replaces]] として宣言しないこと。
 
* 他の JDK、{{ic|java-runtime}}、{{ic|java-runtime-headless}}、{{ic|java-environment}} を [[PKGBUILD#conflicts|conflicts]] や [[PKGBUILD#replaces|replaces]] として宣言しないこと。
 
* ''install 関数''で {{ic|archlinux-java}} スクリプトを使って、'''他の有効な Java 環境が設定されていない場合に''' 自身の Java 環境をデフォルトに設定すること (つまり、パッケージは'''強制的に'''デフォルトとして設定するべきでは'''ありません''')。サンプルは[https://github.com/archlinux/svntogit-packages/blob/packages/java8-openjdk/trunk 公式にサポートされている Java 環境のパッケージのソース]を参照。
 
* ''install 関数''で {{ic|archlinux-java}} スクリプトを使って、'''他の有効な Java 環境が設定されていない場合に''' 自身の Java 環境をデフォルトに設定すること (つまり、パッケージは'''強制的に'''デフォルトとして設定するべきでは'''ありません''')。サンプルは[https://github.com/archlinux/svntogit-packages/blob/packages/java8-openjdk/trunk 公式にサポートされている Java 環境のパッケージのソース]を参照。
284行目: 284行目:
   
 
* GTK2 が無い。{{Pkg|gtk2}} をインストールしてください。
 
* GTK2 が無い。{{Pkg|gtk2}} をインストールしてください。
* OpenJFX が無い。{{Pkg|java-openjfx}} をインストールしてください。
+
* OpenJFX が無い。{{AUR|java-openjfx}} をインストールしてください。
   
 
== ヒントとテクニック ==
 
== ヒントとテクニック ==
367行目: 367行目:
 
* [https://www.w3schools.com/java/default.asp W3Schools による Java チュートリアル]
 
* [https://www.w3schools.com/java/default.asp W3Schools による Java チュートリアル]
   
{{TranslationStatus|Java|2023-06-18|781043}}
+
{{TranslationStatus|Java|2023-11-06|791854}}

2023年11月6日 (月) 12:02時点における版

関連記事

Wikipedia より:

Java は Sun Microsystems によって開発され1995年に Sun Microsystems の Java プラットフォームのコアコンポーネントとしてリリースされたプログラミング言語です。構文は C および C++ から多くを引き継いでいますが、オブジェクトモデルがシンプルで低水準の機能が削られています。基本的に Java のアプリケーションはコンピュータアーキテクチャに関係なく動く Java 仮想マシン (JVM) で動くバイトコードにコンパイルされます。

Arch Linux は、オープンソースの OpenJDK バージョン 8、11、17、そして 21 を公式にサポートしています。これらの JVM は全てインストールしても衝突せず、ヘルパースクリプト archlinux-java を使って切り替えることが可能です。他の Java 環境はいくつか AUR からインストールすることができますが、公式のサポートはありません。

目次

インストール

ノート:
  • Arch Linux が公式にサポートしているのは OpenJDK 実装だけです。
  • インストール後、Java 環境をシェルに認識させる必要があります ($PATH 変数)。コマンドラインから /etc/profile を source するか、或いはデスクトップ環境から一度ログアウトしてログインし直すことで、シェルに認識させることができます。

2つの 共通 パッケージがそれぞれ依存パッケージとしてインストールされます: java-runtime-common (全ての Java Runtime Environment に共通のファイルが含まれています) と java-environment-common (全ての Java Development Kit に共通のファイルが含まれています) です。提供される環境ファイル /etc/profile.d/jre.sh は、シンボリックリンクによって参照されている /usr/lib/jvm/default/bin を指しており、このシンボリックリンクは archlinux-java ヘルパースクリプトによって設定されます。

警告: シンボリックリンク である /usr/lib/jvm/default/usr/lib/jvm/default-runtime を変更したい場合は、必ず archlinux-java を使う必要があります。

これは、/usr/lib/jvm/java-${JAVA_MAJOR_VERSION}-${VENDOR_NAME} 内のデフォルトの作業 Java 環境や、/usr/lib/jvm/java-${JAVA_MAJOR_VERSION}-${VENDOR_NAME}/jre 内の Java ランタイムを表示したり指定したりするために使用されます。

Java 環境のほとんどの実行ファイルは、/usr/bin/ 内のダイレクトリンクによって提供されます。一方、その他は $PATH でアクセスできます。/etc/profile.d/jdk.sh スクリプトは、もはやどのパッケージからも提供されません。

OpenJDK

OpenJDK は、Java Platform, Standard Edition (Java SE) のオープンソースな実装であり、公式リファレンス実装として指定されています。OpenJDK ビルドには、Adoptium (以前は AdoptOpenJDK として知られていました) や Amazon Corretto などの複数のディストリビューターが存在しています。Arch Linux の OpenJDK パッケージは上流の OpenJDK ソースコードからビルドされています。

ヘッドレス JRE
最小限の Java 実行環境 - 非 GUI な Java プログラムを実行するために必要。
フル JRE
完全な Java 実行環境 - Java の GUI プログラムを実行するために必要。ヘッドレス JRE に依存。
JDK
Java Development Kit - Java で開発するために必要。フル JRE に依存。
バージョン ヘッドレス JRE フル JRE JDK ドキュメント ソース
OpenJDK 21 jre-openjdk-headless jre-openjdk jdk-openjdk openjdk-doc openjdk-src
OpenJDK 17 jre17-openjdk-headless jre17-openjdk jdk17-openjdk openjdk17-doc openjdk17-src
OpenJDK 11 jre11-openjdk-headless jre11-openjdk jdk11-openjdk openjdk11-doc openjdk11-src
OpenJDK 8 jre8-openjdk-headless jre8-openjdk jdk8-openjdk openjdk8-doc openjdk8-src

OpenJDK GA — Oracle による最新 OpenJDK 一般公開リリースビルド。

https://jdk.java.net || java-openjdk-binAUR

OpenJDK EA — Oracle による開発版用の最新 OpenJDK 早期アクセスビルド。

https://jdk.java.net || java-openjdk-ea-binAUR

IcedTea-Web — Java Web Start と非推奨の Java ブラウザプラグイン。

https://icedtea.classpath.org/download/icedtea-web-docs/1.8/html/en/icedtea-web.html || icedtea-web

OpenJFX

OpenJFX は、JavaFX のオープンソースな実装です。Oracle JDK を使用している場合は、このパッケージをインストールする必要はありません。このパッケージは、Java のオープンソース実装 (OpenJDK プロジェクト) やその派生版のユーザのみを対象としています。

バージョン 実行環境及び開発環境 ドキュメント ソース
OpenJFX 21 java-openjfxAUR java-openjfx-docAUR java-openjfx-srcAUR
OpenJFX 17 java17-openjfx java17-openjfx-doc java17-openjfx-src
OpenJFX 11 java11-openjfxAUR java11-openjfx-docAUR java11-openjfx-srcAUR
OpenJFX 8 java8-openjfxAUR java8-openjfx-docAUR java8-openjfx-srcAUR

OpenJFX GA — Gluon による最新 OpenJFX 一般公開リリースビルド。

https://openjfx.io/ || java-openjfx-binAUR

OpenJFX EA — Gluon による開発版用の最新 OpenJFX 早期アクセスビルド。

https://openjfx.io/ || java-openjfx-ea-binAUR

他の実装

  • Oracle JDK — Oracle の OpenJDK 商用ライセンスビルド。一部のバージョンは手動ダウンロードでしか利用できないことに注意してください。手動ダウンロードでは、OTN 契約に署名し、Oracle アカウントを作成する必要があります。
https://www.oracle.com/java/technologies/downloads/ ||
JRE: jreAUR jre-ltsAUR jre11AUR jre8AUR jre7AUR
JDK: jdkAUR jdk-ltsAUR jdk11AUR jdk8AUR jdk7AUR
  • Eclipse Adoptium/Temurin — Eclipse の JRE/JDK 実装。Hotspot JVM (以前は AdoptOpenJDK) をベースとしています。この JRE は、Eclipse Temurin として知られています。
https://adoptium.net/ || jdk-temurinAUR jdk17-temurinAUR jdk11-temurinAUR
  • OpenJ9 — IBM によって提供されている、J9 JVM ベースの、Eclipse の JRE/JDK 実装。
https://www.eclipse.org/openj9/ || jdk-openj9-binAUR jdk17-openj9-binAUR jdk11-openj9-binAUR jdk8-openj9-binAUR
  • IBM Certified — IBM Semeru Runtime Certified Edition。
https://www.ibm.com/semeru-runtimes/downloads || jdk11-j9-binAUR
  • IBM J9 — IBM の JRE 実装。OpenJ9 のコードを使用。
https://www.ibm.com/support/pages/java-sdk-downloads || jdk8-j9-binAUR jdk7-j9-binAUR jdk7r1-j9-binAUR
  • Azul JDK — Azul の JDK 実装。OpenJDK の Azul Zulu ビルドはオープンソースですが、OpenJDK の Azul Zulu Prime ビルドは開発と評価用では無料の商用製品であることに注意してください。
https://www.azul.com/downloads/ ||
Zulu: zulu-8-binAUR zulu-10-binAUR zulu-11-binAUR zulu-12-binAUR zulu-13-binAUR zulu-14-binAUR zulu-15-binAUR zulu-16-binAUR zulu-17-binAUR zulu-18-binAUR zulu-19-binAUR zulu-20-binAUR zulu-21-binAUR
Zulu Prime: jdk17-zulu-prime-binAUR


ノート: OpenJDK の 32 ビット版は、64 ビット版のパッケージ名の前に bin32- を付けることで見つけることができます (例: bin32-jreAUR)。これらのパッケージは java32-runtime-commonAUR を使用します。java32-runtime-commonAUR パッケージは java-runtime-common として機能しますが、ツール名に接尾辞 32 が付きます (例: java32)。これは、32 ビット JDK パッケージによってのみ使用される java32-environment-commonAUR でも同じです。

開発ツール

統合開発環境については アプリケーション一覧/ユーティリティ#統合開発環境Java IDE サブセクションを見てください。

リバースエンジニアリングを困難にするには、proguardAUR などの難読化ツールを使用できます。

逆コンパイラ

  • CFR — Java 9、10、及びそれ以降の最近の機能をサポートしている Java 逆コンパイラ。
https://www.benf.org/other/cfr/ || cfr
  • FernflowerIntelliJ IDEA の一部として開発されている Java 解析逆コンパイラ。
https://github.com/JetBrains/intellij-community/tree/master/plugins/java-decompiler/engine || fernflower-gitAUR
  • Quiltflower — Fernflower からフォークされた Java 逆コンパイラ。コードの品質を向上させることを目的としています。IntelliJ IDEA プラグインとしても利用できます。
https://github.com/QuiltMC/quiltflower || quiltflowerAUR
  • Krakatau — Java 逆コンパイラ、アセンブラ、逆アセンブラ。
https://github.com/Storyyeller/Krakatau || krakatau-gitAUR
  • Procyon decompiler — 実験的な Java 逆コンパイラ。ILSpy と Mono.Cecil の影響を受けています。
https://bitbucket.org/mstrobel/procyon/wiki/Java%20Decompiler || procyon-decompiler
  • Java Decompiler (JD-Core) — 人気な Java 逆コンパイラ。GUI (JD-GUI を参照) を提供し、Java 1~10 をサポートしています。
https://java-decompiler.github.io/ || jd-core-javaAUR
  • Jadx — Android DEX から Java に逆コンパイルします。オプションの GUI 有り (Jadx-GUI を参照)。
https://github.com/skylot/jadx || jadx
  • JAD — メンテナンスされていない Java 逆コンパイラ (最後のリリースは 2006 年です)。
https://varaneckas.com/jad || jad

GUI フロントエンド

  • Bytecode Viewer — Java のリバースエンジニアリングスイート。逆コンパイラ、エディタ、そしてデバッガを含んでいます。CFR/Fernflower/Procyon のフロントエンドです。
https://bytecodeviewer.com || bytecode-viewerAUR
  • Recaf — 使いやすいモダンな Java バイトコードエディタ。Java プログラムの複雑さを抽象化します。CFR/Fernflower/Procyon のフロントエンドです。
https://www.coley.software/Recaf/ || recaf-binAUR
  • Java Decompiler (JD-GUI) — 人気な Java 逆コンパイラ。GUI を提供し、Java 1~10 をサポートしています。JD-Core のフロントエンドです。
https://java-decompiler.github.io/ || jd-guiAUR
  • Jadx-GUI — Android APK DEX から Java に逆コンパイルします。オプションの GUI 有り。Jadx のフロントエンドです。
https://github.com/skylot/jadx || jadx
  • Luyten — オープンソースの Java 逆コンパイラ GUI。Procyon のフロントエンドです。
https://github.com/deathmarine/Luyten || luytenAUR

JVM の切り替え

ヘルパースクリプト archlinux-java (java-runtime-common パッケージ) は、以下のような機能を提供します:

archlinux-java <COMMAND>

COMMAND:
	status		インストールされている Java 環境と有効になっている環境を表示
	get			デフォルトに設定されている Java 環境を返す
	set <JAVA_ENV>	<JAVA_ENV> をデフォルトに設定
	unset			デフォルトの Java 環境の設定を解除
	fix			不正な Java 環境の設定を修正

インストールされている Java 互換環境を表示

$ archlinux-java status

例:

$ archlinux-java status
Available Java environments:
   java-11-openjdk (default)
   java-8-openjdk/jre

(default)java-11-openjdk がデフォルトに設定されていることを示しています。java やその他のバイナリの呼び出しはこの Java インストールに基づきます。また、上の出力では OpenJDK 8 の JRE しかインストールされていないことに注意してください。

デフォルトの Java 環境を変更

# archlinux-java set <JAVA_ENV_NAME>

例:

# archlinux-java set java-8-openjdk/jre
ヒント: 利用可能な <JAVA_ENV_NAME> 名を各にするには、archlinux-java status を使ってください。

archlinux-java は、存在しない Java 環境を設定することはできません。前の例では、jre8-openjdk はインストールされていますが jdk8-openjdk はインストールされていないため、java-8-openjdk を設定しようとしても失敗します:

# archlinux-java set java-8-openjdk
'/usr/lib/jvm/java-8-openjdk' is not a valid Java environment path

デフォルトの Java 環境の設定を解除

パッケージが設定を管理するため、Java 環境の設定を解除する必要はないはずです。それでも設定を解除したいときは、unset コマンドを使って下さい:

# archlinux-java unset

デフォルトの Java 環境を修正

存在しない Java 環境のリンクが設定されている場合、archlinux-java fix コマンドを呼び出すとリンクの修正が行われます。デフォルトの Java 環境が設定されていないときは、インストールされている Java 環境を探して設定を行います (ここでは、公式でサポートされているパッケージ "OpenJDK 8" がまず初めに使われます。他のインストール環境はその後です):

# archlinux-java fix

デフォルトでないバージョンの Java を使ってアプリケーションを起動

デフォルトのバージョン以外の Java を使ってアプリケーションを起動したい場合 (例えばバージョン 18 と 11 の両方がインストールされている場合)、bash スクリプトでアプリケーションをラッピングして Java のデフォルトの PATH を変更することができます。例えば、デフォルトが java 18 で、java 11 を使いたい場合:

#!/bin/sh

export PATH="/usr/lib/jvm/java-11-openjdk/bin/:$PATH"
exec /path/to/application "$@"

Systemd サービスの場合、ドロップインファイルJAVA_HOME を環境変数に追加することで可能です:

/etc/systemd/system/unit.d/override.conf
[Service]
Environment=JAVA_HOME=/usr/lib/jvm/java-11-openjdk

archlinux-java をサポートするために必要なパッケージの前提条件

ノート: 以下の情報は32ビットの Java パッケージである archlinux32-java にも同じく当てはまります。必要に応じて、パッケージや実行ファイルの名前には 32 を含めてください。

このセクションでは、代替 JVM 用のパッケージを AUR で提供したいパッケージ製作者が、パッケージを Arch Linux の JVM スキームと統合できる (つまり、archlinux-java と互換性を持たせる) ようにするための説明を行います。これに関しては、パッケージ制作者は以下のことを行う必要があります:

  • 全てのファイルは /usr/lib/jvm/java-${JAVA_MAJOR_VERSION}-${VENDOR_NAME} 以下に配置すること
  • java-runtime-commonjava-environment-common が提供するシンボリックリンクに対応する全ての実行ファイルが、該当するパッケージにおいて利用可能であること。(訳注: 例えば、java-runtime-common/usr/bin/java シンボリックリンクを提供していますが、あなたの作成したパッケージにもこれに対応する実行ファイルが含まれていなければなりません。その他のシンボリックリンクにおいても同様です。)
  • シンボリックリンクがまだ [java-runtime-commonjava-environment-common に存在しない場合にのみ、/usr/bin から実行ファイルへのシンボリックリンクを同梱すること。
  • man ページの末尾に -${VENDOR_NAME}${JAVA_MAJOR_VERSION} を付けて、衝突しないようにすること (jre8-openjdk のファイルリストを見れば -openjdk8 を付ける man ページがわかります)
  • 他の JDK、java-runtimejava-runtime-headlessjava-environmentconflictsreplaces として宣言しないこと。
  • install 関数archlinux-java スクリプトを使って、他の有効な Java 環境が設定されていない場合に 自身の Java 環境をデフォルトに設定すること (つまり、パッケージは強制的にデフォルトとして設定するべきではありません)。サンプルは公式にサポートされている Java 環境のパッケージのソースを参照。

他の注意事項:

  • 任意の Java 環境を必要とするパッケージは、通常通り java-runtimejava-runtime-headlessjava-environment のどれかを依存関係として宣言すること。
  • 特定の Java ベンダ を必要とするパッケージは、それに対応するパッケージを依存関係として宣言すること。
  • OpenJDK パッケージでは、provides="java-runtime-openjdk=${pkgver}" などが宣言されるようになっています。これにより、サードパーティのパッケージではバージョンを指定せずに OpenJDK を依存関係として宣言できるようになっています。

トラブルシューティング

MySQL

JDBC ドライバーは URL のポートを使ってデータベースへの接続を確立するため、同じホストで動作していたとしても"リモート"とされます (すなわち MySQL はデフォルト設定のようにポートを開きません)。そのため、JDBC と MySQL を使うには MySQL のリモートアクセスを有効にする必要があります。MariaDB#リモートアクセスを有効にする の指示に従って下さい。

IntelliJ IDEA

IntelliJ IDEA がシステムの JAVA SDK のパスと共に The selected directory is not a valid home for JDK と出力する場合、他の JDK パッケージをインストールして、そのパッケージを IDEA の JDK として選択する必要があるかもしれません。

他のウィンドウマネージャになりすます

suckless.orgwmname を使うことで、他のウィンドウマネージャを動かしていると JVM に信じ込ませることができます。これによって、AwesomeDwmRatpoison のようなウィンドウマネージャで発生する Java の GUI レンダリング問題を解決できる場合があります。これがうまく行く理由は、JVM にはリペアレンティング型でない既知のウィンドウマネージャのハードコードされたリストが含まれているからです。皮肉なことに、一部のユーザは、Sun によって Java で記述されたリペアレンティング型でないウィンドウマネージャである LG3D になりすますことを好みます。"compiz" や "Metacity"、"LG3D" に設定してみてください:

$ wmname ウィンドウマネージャ名

wmname コマンドを実行した後、問題が発生しているアプリケーションを再起動する必要があります。

あるいは、javaagent JavaMatePatch を使うこともできます。これは、MATE においてウィンドウマネージャ名を設定し、Java Swing アプリがフルスクリーン時に不適切な挙動を行うバグを解決するために作成されました。使用するには、-javaagent:JavaMatePatch-1.0.0-SNAPSHOT.jar=ウィンドウマネージャ名 を java オプションに追加してください。

フォントが読みにくい

下の #フォントレンダリングを改善する で書かれている方法でも、フォントによっては読みやすくならないことがあります。このようなときは、使用している MS フォントを変えてみて下さい。ttf-ms-fontsAUR パッケージをインストールしてください。

一部のアプリケーションでテキストが表示されない

一部のアプリケーションでテキストが全く表示されない場合は FS#40871 で提案されているように #ヒントとテクニック のオプションを使うと直るかもしれません。

灰色のウィンドウ、ウィンドウマネージャでアプリがリサイズされない、メニューがすぐに閉じる

標準の Java GUI ツールキットには、「リペアレンティング型でない」ウィンドウマネージャのハードコードされたリストがあります。そのリストに無いウィンドウマネージャを使用すると、一部の Java アプリケーションで問題が発生する可能性があります。最も一般的な問題の1つが、Java アプリケーションが GUI をレンダリングせずにのっぺりとした灰色のボックスとして表示される「灰色のウィンドウ」問題です。クリックでメニューを開いてもすぐに閉じてしまう問題も発生することがあります。

解決に役立つ方法がいくつか存在します:

  • #他のウィンドウマネージャになりすます を参照してください。
  • jre8-openjdk の場合、_JAVA_AWT_WM_NONREPARENTING=1 環境変数を設定してください。
  • その後のバージョンでは、AWT_TOOLKIT=MToolkit 環境変数を設定してください。
  • xmonad の場合、SetWMName を使用してください。ただし、XMonad.Hooks.EwmhDesktops を使うと効果がキャンセルされてしまうことがあります。その場合、>> setWMName "LG3D"LogHook に追加すると解決できる場合があります。

詳細は [1] を参照してください。

JavaFX アプリケーションのデバッグ時にシステムがフリーズする

JavaFX アプリケーションをデバッグする際にシステムがフリーズする場合、JVM のオプション -Dsun.awt.disablegrab=true を使ってみてください。

https://bugs.java.com/bugdatabase/view_bug?bug_id=6714678 を参照。

JavaFX の MediaPlayer コンストラクタが例外を投げる

JavaFX のサウンドモジュールから MediaPlayer クラスのインスタンスを作成しようとしたときに以下の例外が発生することがあります (Oracle JDK と OpenJDK の両方で発生):

... (i.e. FXMLLoader construction exceptions) ...
Caused by: MediaException: UNKNOWN : com.sun.media.jfxmedia.MediaException: Could not create player! : com.sun.media.jfxmedia.MediaException: Could not create player!
 at javafx.scene.media.MediaException.exceptionToMediaException(MediaException.java:146)
 at javafx.scene.media.MediaPlayer.init(MediaPlayer.java:511)
 at javafx.scene.media.MediaPlayer.<init>(MediaPlayer.java:414)
 at <constructor call>
...

原因は JavaFX が Arch Linux のリポジトリに含まれている新しい ffmpeg と互換性がないためです。

解決方法は ffmpeg-compat-55AUR をインストールすることです。

参照: https://www.reddit.com/r/archlinux/comments/70o8o6/using_a_javafx_mediaplayer_in_arch/

Java アプリケーションで外部リンクを開けない

Java アプリケーションからウェブブラウザなどのリンクを開けない場合、gvfs をインストールしてください。Desktop.Action.BROWSE メソッドが必要とします。[2] を参照。

QuantumRenderer の初期化でエラー: no suitable pipeline found

考えられる問題と解決策:

  • GTK2 が無い。gtk2 をインストールしてください。
  • OpenJFX が無い。java-openjfxAUR をインストールしてください。

ヒントとテクニック

ノート: このセクションで提案されていることは、インストールされている (外部の) Java ランタイムを明示的に使用する全てのアプリケーションに適用できます。ただし独自の (内部の) ランタイムを持っていたり GUI やフォントレンダリングに独自の手法を使っているアプリケーションも存在するため、下に書かれていることが全て機能するとは保証できません。

Java アプリケーションのほとんどは Java ランタイムの前に変数を設定することで挙動をコントロールすることができます。フォーラムの投稿より、変数を設定するには ~/.bashrc (もしくは全てのユーザーに適用するには /etc/profile.d/jre.sh) に次の行を追加してください:

export JDK_JAVA_OPTIONS="-D<option 1> -D<option 2>..."

例えば、システムのアンチエイリアスがされたフォントを使用して swing に GTK のルックアンドフィールを使わせるには:

export JDK_JAVA_OPTIONS='-Dawt.useSystemAAFontSettings=on -Dswing.aatext=true -Dswing.defaultlaf=com.sun.java.swing.plaf.gtk.GTKLookAndFeel'

このような変数は3つ存在しており、以下の表で後に説明されるオプションが優先されます。

JAVA_TOOL_OPTIONS javac や jshell といったアプリケーションとツールに影響します。
JDK_JAVA_OPTIONS アプリケーション (java コマンドで実行されるアプリケーション全て) に影響します。Java 9 が必要。
(コマンドラインオプション) "クラス名" の引数の前で指定される引数は Java オプションです。
_JAVA_OPTIONS 古い方法。アプリケーションとツールに影響します。

フォントレンダリングを改善する

クローズドソースとオープンソースの Java 実装のどちらもがフォントのアンチエイリアスを不適当に実装していることが知られています。次のオプションを使うことでこれを修正することが可能です: -Dawt.useSystemAAFontSettings=on, -Dswing.aatext=true

詳しい情報は Java 実行環境のフォントを見てください。

コマンドラインの 'Picked up JDK_JAVA_OPTIONS' メッセージを消す

JDK_JAVA_OPTIONS 環境変数を設定すると java (openjdk) から標準エラー出力に次のようなメッセージが書き出されます: 'Picked up JDK_JAVA_OPTIONS=...'。ターミナルにこのメッセージを表示しないようにするには、シェルのスタートアップファイルから環境変数を消去して、以下のように java のエイリアスを作成してコマンドライン引数を使ってオプションを指定するようにしてください:

SILENT_JAVA_OPTIONS="$JDK_JAVA_OPTIONS"
unset JDK_JAVA_OPTIONS
alias java='java "$SILENT_JAVA_OPTIONS"'

インタラクティブでないシェル (Java プログラムのランチャースクリプトなど) は、(通常) ~/.bashrc を読み込みません。ですが、export された変数を親プロセスから継承します (~/.bash_profile を読み込むログインシェルからどこかの時点でその変数を継承します)。 そうした場合、ファイルが読み取られるのを防ぐために、~/.bashrc の先頭に文を置いているのが一般的です。そのようにして、変数がデスクトップメニューから起動されたプログラムに渡され、メッセージが邪魔をするインタラクティブシェルの場合は alias が代わりに使用されます (スクリプトでは alias は使用できません)。

GTK のルックアンドフィール

Java プログラムの見た目が酷い場合、swing コンポーネントのデフォルトのルックアンドフィールを設定することができます:

swing.defaultlaf=com.sun.java.swing.plaf.gtk.GTKLookAndFeel

頑固な Java プログラムはクロスプラットフォームの Metal ルックアンドフィールを使用し続けることがあります。そのような場合には以下のプロパティを設定することで GTK のルックアンドフィールを使うように強制することが可能です:

swing.crossplatformlaf=com.sun.java.swing.plaf.gtk.GTKLookAndFeel

GTK3 のサポート

バージョン 9 より前の Java では、GTK のルックアンドフィールが GTK2 に対してリンクされていますが、新しいデスクトップアプリケーションは GTK3 を使用します。GTK バージョン間の非互換性のせいで、GTK3 アプリに GUI の Java プラグインが存在すると、Java の GUI を開いたときにアプリがクラッシュする場合があります。同じプロセスで GTK2 と GTK3 を混ぜることはできません。例えば LibreOffice 5.0 などがこれに該当します。

GTK ルックアンドフィールは GTK バージョン 22.2、そして 3 に対して実行でき、デフォルトは GTK3 です。これは、次のプロパティを設定することで上書きできます:

jdk.gtk.version=2.2

HiDPI

GUI フレームワークによっては、他の方法を使うことで HiDPI#Java アプリケーション を利用可能にできます。

2D のパフォーマンスの向上

OpenGL ベースのハードウェアアクセラレーションパイプラインに切り替えることで 2D の性能が改善します:

export JDK_JAVA_OPTIONS='-Dsun.java2d.opengl=true'
ノート: このオプションを有効にすると JetBrains IDE などのソフトウェアの UI がおかしくなって、ウィンドウやポップアップ、ツールバーが一部しか表示されなくなることがあります。

参照

翻訳ステータス: このページは en:Java の翻訳バージョンです。最後の翻訳日は 2023-11-06 です。もし英語版に 変更 があれば、翻訳の同期を手伝うことができます。