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LinuxSampler自体は、コンピュータのバックグラウンドで独自のプロセスとして動作し、画面には何も表示されません。またはコンソールウィンドウにステータス情報とデバッグメッセージを表示できます。また、それを制御するためのフロントエンドも必要になります。
 
LinuxSampler自体は、コンピュータのバックグラウンドで独自のプロセスとして動作し、画面には何も表示されません。またはコンソールウィンドウにステータス情報とデバッグメッセージを表示できます。また、それを制御するためのフロントエンドも必要になります。
   
=== グラフィカルフロントエンド ====
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=== グラフィカルフロントエンド ===
   
 
* {{Pkg|qsampler}} - Qt インターフェイス。
 
* {{Pkg|qsampler}} - Qt インターフェイス。
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:左パネルで「Audio Jack Device 0」をクリックし、右パネルで「チャンネル」ドロップダウンリストから「Audio Jack 0」を選択します。
 
:左パネルで「Audio Jack Device 0」をクリックし、右パネルで「チャンネル」ドロップダウンリストから「Audio Jack 0」を選択します。
 
:JACK_BINDINGS パラメータの出力を選択します。例えば「1」。
 
:JACK_BINDINGS パラメータの出力を選択します。例えば「1」。
:「Audio Jack 1」を「チャンネル」ドロップダウンリストから選択し、JACK_BINDINGS パラメータの値を割り当てます。例えば「system
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:「Audio Jack 1」を「チャンネル」ドロップダウンリストから選択し、JACK_BINDINGS パラメータの値を割り当てます。例えば「system 2」。
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* MIDI 入力も作成しましょう:
 
* MIDI 入力も作成しましょう:
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{{Tip|使用する MIDI コントローラーの数だけ MIDI ポートを定義することができます。同様に、Ardour で録音するために個別の楽器出力を送信する場合などに、オーディオ出力も複数定義することができます。}}
 
{{Tip|使用する MIDI コントローラーの数だけ MIDI ポートを定義することができます。同様に、Ardour で録音するために個別の楽器出力を送信する場合などに、オーディオ出力も複数定義することができます。}}
   
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=== Qsampler でパフォーマンステンプレートを作成する ===
=== Building a performance template in qsampler ===
 
   
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* Qsampler を開いて設定テンプレートをロードします。
* Open qsampler and load your configuration template.
 
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* ツールバーの「チャンネル追加」ボタンを押します(Ctrl-A)。LS の用語で「チャンネル」とは、特定の楽器の設定を保存するオブジェクト(視覚的にはストリップ)です。gig ファイルの名前と場所、使用される入出力、MIDI チャンネル、ボリューム、ソロ / ミュート状態、適用される MIDI CC など、シーケンサーのトラックと同様のものです。
* Press the "Add channel" button in the toolbar (Ctrl-A).A "channel" in the LS terminology is an object (visually a strip) which stores the settings for a given instrument : Name and location of the gig file, inputs & outputs used, midi channel, volume, solo/mute status, midi cc applied etc..much like a track in a sequencer.
 
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* チャンネルの入出力設定がポップアップします。
* The i/o settings of the channel pops up.
 
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** gig ファイルを選択します
** Choose a gig file
 
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** 「instrument」を選択します。gig ファイルには異なる「楽器」が含まれていることがあります。基本的に gig ファイルは、サンプルのプールと、これらのサンプルの設定可能性を「楽器」と呼ばれる構成で構成されています。たとえば、ある楽器はフォルテサンプルのみをロードして ADSR を適用するかもしれませんが、別の楽器はプール内のすべてのサンプルをロードして、コントローラーに適用されるベロシティによってトリガーされるレイヤーとして整理することができます。この方法では、同じサンプルプールから非常に異なるタイプのサウンドを得ることができ、サウンドデザインとディスクスペースの面で効率的です...
** Choose an "instrument".A gig file can contain different "instruments".Basically a gig file is composed of a pool of sounds and some configuration possibilities of theses samples named "instruments". For example one instrument can load only the forte samples and apply some adsr on it, while another one can load every samples in the pool, and organize them as layers that will be triggered by the velocity applied on the controller. This way, very different types of of sound can be obtained from the same pool of samples, which is more efficient in terms of sound-design and disk space...
 
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** チャンネルの MIDI およびオーディオ入出力を異なるドロップダウンリストから設定します。ここで見つかるすべてのオプションは、以前にデバイス設定で作成したものです。それを変更したい場合は、「midi 入力設定」と「オーディオ出力設定」ボタンからここで行うこともできます。
** Set the midi and audio i/o for the channel from the different drop-down lists. All the options you will find here were created earlier in the device configuration setup stored in your config template. If you would like to change some of it, you can also do it from here with the "midi input setup" and "audio output setup" buttons.
 
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** OK を押します。
** Press ok.
 
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* チャンネルがメインウィンドウに追加され、gig ファイルが RAM にロードされます。実際には、楽器で使用されるサウンドの開始部分のみがメモリにキャッシュされ、LS の主なタスクは、それらの大部分をディスクから直接ストリーミングすることです。これにより、たとえば 1GB の RAM で 30GB のサンプルをロードすることが可能になります。
* The channel is added to the main window and the gig file is loaded into RAM. Well, only the start of the sounds used in the instrument are cached in memory, the main task of LS will be to stream the biggest part of them directly from disk. That is how it is possible to load 30 GBs of samples with only 1 GB of ram.
 
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* これで、jack-keyboard や LS に接続された他のコントローラーから楽器を演奏できるはずです。
* You should now be able to play your instrument from jack-keyboard or whatever controller is tied to LS.
 
   
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音が出ない場合は、チャンネルストリップとメインツールバーの両方のボリュームスライダーを確認してください。
If you get no sound, check the volume sliders both on the channel strip and on the main toolbar.
 
   
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* 「サンプリングオーケストラ」を完成させるために、これらのステップを何度も繰り返します。
* Repeat these steps as many times as you wish to complete your "sampling orchestra".
 
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* 新しい名前でテンプレートを保存して、別のオーケストラを一から始めたい場合にデフォルトテンプレートをきれいに保つことができます。
* Save your template under a new name so you keep your default template clean if you want to start another orchestra from ground.
 
   
 
==高度なトピック==
 
==高度なトピック==

2024年6月22日 (土) 17:05時点における最新版

Linuxsampler はソフトウェアオーディオサンプラーです。gigasampler 形式 (.gig) のサウンドライブラリをロードすることができます。Linuxsampler はハードディスクから直接サンプルをストリーミングできるため、膨大なライブラリを使用することが可能です。LS はスタンドアロンのアプリケーションとして実行したり、lv2 または dssi プラグインとして実行できます。

インストール

linuxsampler パッケージをインストールします。これはサンプラーの「エンジン」であり、MIDIイベントの処理、オーディオデータの計算および最終的なオーディオデータのサウンドカードへの送信という、重く時間のかかる計算タスクをすべて実行します。 LinuxSampler自体は、コンピュータのバックグラウンドで独自のプロセスとして動作し、画面には何も表示されません。またはコンソールウィンドウにステータス情報とデバッグメッセージを表示できます。また、それを制御するためのフロントエンドも必要になります。

グラフィカルフロントエンド

  • qsampler - Qt インターフェイス。
  • jsampler - Java インターフェイス。
  • gigedit - gig ファイルエディタ。

qsampler を起動すると自動的に linuxsampler も起動します。jsampler を使用する場合、先に linuxsampler を起動してください。

使用方法

エディター: Gigedit

Gigedit は、Gigasampler 形式の instruments を編集・作成するためのツールで、LinuxSampler や Tascam の Gigastudio と共に使用できます。Gigedit は LinuxSampler が実行されていない状態でも、スタンドアロンアプリケーションとして使用することができますし、フロントエンドから ("edit" ボタン) リアルタイムで起動するライブモードでも使用できます。この場合、すべての変更がリアルタイムで聞こえます。

フロントエンド: Qsampler

このフロントエンドは、メニュー、ボタン、スライダー、ダイヤルなどの一連のユーザーインターフェースを提供し、ユーザーがサンプラーを便利に制御できるようにします。信号処理のタスクは行わないので、サンプラーの「顔」と見なすことができます。Qsampler からは、.gig ファイルを LinuxSampler にロード / アンロードし、その MIDI チャンネル番号、ボリューム、jack 出力などを設定し、すべての設定をファイルに保存して、 "サンプリングオーケストラ" を迅速に再開できます。

qsampler でデフォルトテンプレートを作成する

ここでは、MIDI コントローラーとして jack-keyboardAUR を使用しますが、マスターキーボードや MIDI 出力を提供する MIDI インターフェースを使用する場合も以下の説明が適用されます。

  • jack、次に jack-keyboard、そして qsampler を起動します
  • Qsampler でいくつかのオーディオ出力を定義しましょう:
メニュー -> 表示 -> デバイス(または F11 ショートカットまたはツールバーの緑色の PCI カードアイコン)に進みます。
左パネルで「オーディオデバイス」をクリックします。右パネルに利用可能なオーディオドライバーが表示されます。
ドライバーメニューで「Jack」を選択します。デフォルト設定では、44100 のサンプルレートでオーディオ出力のペアが提供されます。
ウィンドウ下部の「作成」ボタンをクリックします。

Note : 一部のシステムでは、右下のパネルがまだ表示されている間にこのウィンドウを閉じたり背景にしたりすると、qsampler がクラッシュすることがあります。簡単な解決策:ウィンドウを離れる前に左パネルで「オーディオデバイス」または「MIDI デバイス」をクリックします。

  • テンプレートを起動する際に LS が自動的に jack システム出力に接続するようにする場合:
左パネルで「Audio Jack Device 0」をクリックし、右パネルで「チャンネル」ドロップダウンリストから「Audio Jack 0」を選択します。
JACK_BINDINGS パラメータの出力を選択します。例えば「1」。
「Audio Jack 1」を「チャンネル」ドロップダウンリストから選択し、JACK_BINDINGS パラメータの値を割り当てます。例えば「system 2」。
  • MIDI 入力も作成しましょう:
左パネルで「Midi デバイス」をクリックします。
右パネルでドライバーメニューから「jack」(jack-midi)を選択します。
「作成」ボタンを押します。
  • テンプレートを起動する際に LS が自動的に jack-keyboard の MIDI 出力に接続するようにする場合:
左パネルで「Midi jack device port 0」を選択します。
右パネルで「JACK_BINDINGS」パラメータの値として「jack-keyboard out」を選択します。

Qjackctl で jack-midi が有効になっていない場合、ドロップダウンリストに MIDI クライアントが表示されません。Qjackctl の設定で「Midi ドライバー」が「seq」に設定されているか確認してください。jack と qsampler を再起動する必要があります。

また、qsampler が起動する前に jack-keyboard または定義した MIDI コントローラーが起動していない場合、qsampler から MIDI クライアントが見つからないというエラーが発生する可能性があります。その場合でも、MIDI デバイスを起動して qjackctl を通じて LS に接続することができます。

  • 最後にデバイス設定ウィンドウを閉じてテンプレートを保存します。
ヒント: 使用する MIDI コントローラーの数だけ MIDI ポートを定義することができます。同様に、Ardour で録音するために個別の楽器出力を送信する場合などに、オーディオ出力も複数定義することができます。

Qsampler でパフォーマンステンプレートを作成する

  • Qsampler を開いて設定テンプレートをロードします。
  • ツールバーの「チャンネル追加」ボタンを押します(Ctrl-A)。LS の用語で「チャンネル」とは、特定の楽器の設定を保存するオブジェクト(視覚的にはストリップ)です。gig ファイルの名前と場所、使用される入出力、MIDI チャンネル、ボリューム、ソロ / ミュート状態、適用される MIDI CC など、シーケンサーのトラックと同様のものです。
  • チャンネルの入出力設定がポップアップします。
    • gig ファイルを選択します
    • 「instrument」を選択します。gig ファイルには異なる「楽器」が含まれていることがあります。基本的に gig ファイルは、サンプルのプールと、これらのサンプルの設定可能性を「楽器」と呼ばれる構成で構成されています。たとえば、ある楽器はフォルテサンプルのみをロードして ADSR を適用するかもしれませんが、別の楽器はプール内のすべてのサンプルをロードして、コントローラーに適用されるベロシティによってトリガーされるレイヤーとして整理することができます。この方法では、同じサンプルプールから非常に異なるタイプのサウンドを得ることができ、サウンドデザインとディスクスペースの面で効率的です...
    • チャンネルの MIDI およびオーディオ入出力を異なるドロップダウンリストから設定します。ここで見つかるすべてのオプションは、以前にデバイス設定で作成したものです。それを変更したい場合は、「midi 入力設定」と「オーディオ出力設定」ボタンからここで行うこともできます。
    • OK を押します。
  • チャンネルがメインウィンドウに追加され、gig ファイルが RAM にロードされます。実際には、楽器で使用されるサウンドの開始部分のみがメモリにキャッシュされ、LS の主なタスクは、それらの大部分をディスクから直接ストリーミングすることです。これにより、たとえば 1GB の RAM で 30GB のサンプルをロードすることが可能になります。
  • これで、jack-keyboard や LS に接続された他のコントローラーから楽器を演奏できるはずです。

音が出ない場合は、チャンネルストリップとメインツールバーの両方のボリュームスライダーを確認してください。

  • 「サンプリングオーケストラ」を完成させるために、これらのステップを何度も繰り返します。
  • 新しい名前でテンプレートを保存して、別のオーケストラを一から始めたい場合にデフォルトテンプレートをきれいに保つことができます。

高度なトピック

LS に到達する前に midi メッセージをフィルタリング

サンプルライブラリによっては MIDI ソフトウェアによって奏でられる音が作曲・編曲者が思っているものと異なることがあります。例えば、楽譜エディタを LS に接続して、C3 から C4 オクターブのピアノパートを再生したのに実際に聞こえるのは1オクターブ高いなどの (C4 から C5) という場合があります。その場合おそらく gig ファイルのサンプルのレイヤーが1オクターブ分ずれています。マッピングが確実に間違っている場合 (ライブモードで qsampler から gig ファイルを開くことで確認できます)、以下の解決方法があります:

  • MIDI パートを1オクターブ低く移調する。オーケストラ用の楽譜では、五線譜の音符が1オクターブ低い間違った場所に表示されるようになります。印刷する前に移調しなおさなければなりません。
  • gig ファイルのマッピングを直す。問題の根本的な解決になるため一番望ましい方法です。ただしファイルの中に複数の楽器が入っている場合、困難な作業になるでしょう。また、cc (キースイッチ) 用の音が予約されていることがあり、そのような場合、1オクターブ低くマッピングすることは更に複雑あるいは不可能になります。
  • 簡単な修正方法は楽譜エディタと LS の間に MIDI フィルタを配置して、ピアノチャンネルだけ音を1オクターブ低くすることができます。フィルタを作成するには qmidiroute を使ってください。全ての midi メッセージをモニタリングすることもできます。例えば楽譜から送信された cc が実際には何なのか確認できます (右の midi チャンネル, パン, ベロシティカーブなど)。

楽譜エディタのピアノの MIDI 出力を LS から qmidiroute に変更して、LS のピアノチャンネルは楽譜エディタではなく qmidiroute の出力を使用するように設定する必要があります。楽譜の全ての楽器を監視したい場合や楽器エディタで複数の midi 出力を使えない場合、オーケストラレベルで行うこともできます。

トラブルシューティング

以下のメッセージが表示されてクラッシュする場合:

Engine: WARNING, CONFIG_EG_MIN_RELEASE_TIME too big for current audio fragment size & sampling rate!

サウンドカードのレイテンシを再設定してみてください。qjackctl で samples/period の設定を上げてみてください。

BitTorrent Sync とポートが衝突する

BitTorrent Sync と linuxsampler はデフォルトではどちらも同じポート (8888) を使用します。BitTorrent Sync と同時に linuxsampler を起動しようとすると以下のようなメッセージが表示されます:

Starting LSCP network server (0.0.0.0:8888)...LSCPServer: Could not bind server socket

linuxsampler --lscp-port 8889 などとポート番号を指定して linuxsampler を起動するか GUI フロントエンドでサーバーのポートを変更することで問題は解決します。

参照