「Compiz 設定」の版間の差分

提供: ArchWiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
(校正(でき・出来))
 
(3人の利用者による、間の9版が非表示)
1行目: 1行目:
 
[[Category:視覚効果]]
 
[[Category:視覚効果]]
 
[[Category:スタック型ウィンドウマネージャ]]
 
[[Category:スタック型ウィンドウマネージャ]]
[[en:Compiz Configuration]]
+
[[en:Compiz/Configuration]]
 
{{Related articles start}}
 
{{Related articles start}}
 
{{Related|Compiz}}
 
{{Related|Compiz}}
13行目: 13行目:
 
=== 設定バックエンド ===
 
=== 設定バックエンド ===
   
  +
{{Note|
{{Note|インストールしたパッケージによっては、使える Compiz バックエンドが限られることがあります。}}
 
  +
* インストールしたパッケージによっては、使える Compiz バックエンドが限られることがあります。
  +
* GConf バックエンドは Compiz 0.9.12 から削除されました ([https://bazaar.launchpad.net/~compiz-team/compiz/0.9.12/revision/3991 revision 3991])。}}
   
 
デフォルトでは、Compiz は設定をプレーンなテキストファイル {{ic|~/.config/compiz-1/compizconfig/Default.ini}} に保存します。CCSM では、このファイルは 'Flat-file Configuration Backend' と呼ばれています。
 
デフォルトでは、Compiz は設定をプレーンなテキストファイル {{ic|~/.config/compiz-1/compizconfig/Default.ini}} に保存します。CCSM では、このファイルは 'Flat-file Configuration Backend' と呼ばれています。
24行目: 26行目:
 
backend = ini
 
backend = ini
   
  +
* ini = フラットファイル設定バックエンド
* ini = Flat File Configuration Backend
 
* gsettings = GSettings Configuration Backend
+
* gsettings = GSettings 設定バックエンド
* gconf = GConf Configuration Backend
+
* gconf = GConf 設定バックエンド
   
 
ファイルを編集して保存すると、変更はすぐに適用されます。ログアウトする必要はありません。
 
ファイルを編集して保存すると、変更はすぐに適用されます。ログアウトする必要はありません。
36行目: 38行目:
 
プロファイルは使っているバックエンドによって左右されます。例えば、GSettings を使っている場合、新しく作成したプロファイルは GSettings プロファイルになります。バックエンドを他のものに切り替えた場合、現在のプロファイルは使えなくなり、自動的に、選択したバックエンドで使用できるプロファイルにスイッチします。
 
プロファイルは使っているバックエンドによって左右されます。例えば、GSettings を使っている場合、新しく作成したプロファイルは GSettings プロファイルになります。バックエンドを他のものに切り替えた場合、現在のプロファイルは使えなくなり、自動的に、選択したバックエンドで使用できるプロファイルにスイッチします。
   
{{Note|'Default' という名前のプロファイルが複数存在する場合、おそらく複数のバックエンドを使用したのが原因です。例えば ini のデフォルトプロファイルと、GSettings や GConf のデフォルトプロファイルが出来るというわけです。}}
+
{{Note|'Default' という名前のプロファイルが複数存在する場合、おそらく複数のバックエンドを使用したのが原因です。例えば ini のデフォルトプロファイルと、GSettings や GConf のデフォルトプロファイルができるというわけです。}}
   
 
== ウィンドウ装飾テーマ ==
 
== ウィンドウ装飾テーマ ==
42行目: 44行目:
 
=== Emerald ===
 
=== Emerald ===
   
  +
{{Tip|Emerald のインストールについては、[[Compiz#追加パッケージ]]を見てください。}}
 
{{Note|テーマによっては選択したとたんに Emerald をクラッシュさせてしまうことがあります。[[Compiz#テーマを選択すると Emerald がクラッシュする]] を見て下さい。}}
 
{{Note|テーマによっては選択したとたんに Emerald をクラッシュさせてしまうことがあります。[[Compiz#テーマを選択すると Emerald がクラッシュする]] を見て下さい。}}
   
[http://compiz-themes.org/index.php?xcontentmode=103 compiz-themes.org] から様々な Emerald テーマをダウンロードすることができます。Emerald テーマは {{ic|emerald-theme-manager}} プログラムを使うことでインストール・選択・削除することが可能です。テーマをダウンロードしたら、tarball を解凍して、テーママネージャの 'Import' オプションを使ってインストールしてください。
+
[https://www.compiz-themes.org/browse/cat/117/ord/latest/ compiz-themes.org] から様々な Emerald テーマをダウンロードすることができます。Emerald テーマは {{ic|emerald-theme-manager}} プログラムを使うことでインストール・選択・削除することが可能です。テーマをダウンロードしたら、tarball を解凍して、テーママネージャの 'Import' オプションを使ってインストールしてください。
   
 
Emerald テーマの保存場所は2つあります:
 
Emerald テーマの保存場所は2つあります:
57行目: 60行目:
 
=== GTK Window Decorator ===
 
=== GTK Window Decorator ===
   
  +
{{Note|GConf や GSettings データベースに保存された Metacity の設定を読み込むのに Compiz で GConf や GSettings バックエンドを使用する必要はありません。}}
Metacity テーマは [http://gnome-look.org/index.php?xcontentmode=101&PHPSESSID=4f445abca9b58ff018024a7581ce7085 gnome-look.org] からダウンロードできます。ダウンロードしたら、解凍して、ユーザーの {{ic|~/.themes}} ディレクトリに置いて下さい (ディレクトリが存在しない場合は作成してください)。また、お望みなら {{ic|/usr/share/themes}} にテーマを配置することもできます。
 
   
  +
GTK Window Decorator は Metacity や Marco ウィンドウマネージャのサポートを有効にしてコンパイルすることができます (Compiz のバージョンによります)。サポートを有効にしてコンパイルした場合、Metacity や Marco によって使われるテーマは GTK Window Decorator からも使用されるようになります。Metacity や Marco のサポートを有効にせず GTK Window Decorator をコンパイルした場合、組み込みのフォールバックテーマが使われます。
* '''Compiz 0.9 でテーマを選択する''': GTK Window Decorator のバージョン 0.9 は GSettings からテーマの設定を読み込みます。[[GNOME#全体の外観]] を見て下さい。
 
   
  +
たくさんの Metacity テーマが [https://www.gnome-look.org/browse/cat/125/ord/latest/ gnome-look.org] でダウンロードできます。ダウンロードしたら、{{ic|/usr/local/share/themes}} (Metacity の場合) や {{ic|~/.themes}} (Marco の場合) などのディレクトリに展開してください (ディレクトリが存在しない場合は作成してください)。
* '''Compiz 0.8 でテーマを選択する''': GTK Window Decorator のバージョン 0.8 は Metacity のテーマ設定が GConf に保存されていることを想定しています。実際には Metacity が GConf を使っていなかったとしても、次のコマンドを使うことでテーマを設定することができます:
 
   
  +
==== Compiz 0.9 でテーマを選択する ====
  +
  +
Compiz 0.9 の GTK Window Decorator は Metacity (バージョン 3) のサポートを有効にしてコンパイルできます。サポートが有効になっている場合、以下のコマンドで Metacity のテーマを変更できます:
  +
  +
* Gnome Flashback セッション:
  +
:まず、テーマタイプを metacity に設定してください
  +
:{{bc|$ gsettings set org.gnome.metacity.theme type metacity}}
  +
:そして以下のコマンドでテーマを設定します:
  +
:{{bc|$ gsettings set org.gnome.metacity.theme name ''theme-name''}}
  +
:''theme-name'' は使用したいテーマの名前に置き換えて下さい。
  +
:また、{{Pkg|dconf-editor}} を使うことで GUI から設定ができます。dconf-editor を起動したら org, gnome, metacity, theme と進んで、type に metacity を設定してから、上記と同じく name にテーマ名を設定してください。
  +
  +
* MATE セッション:
  +
:以下のコマンドを使ってください:
  +
:{{bc|$ gsettings set org.mate.Marco.general theme ''theme-name''}}
  +
* 他のセッション
  +
:以下のコマンドを使ってください:
  +
:{{bc|$ gsettings set org.gnome.desktop.wm.preferences theme ''theme-name''}}
  +
  +
==== Compiz 0.8 でテーマを選択する ====
  +
  +
Compiz-Reloaded によって提供されている Compiz (バージョン 0.8.10 以上) に含まれている GTK Window Decorator は Marco のサポートを有効にしてコンパイルできます。サポートが有効になっている場合、以下のコマンドで Marco のテーマを変更できます:
  +
$ gsettings set org.mate.Marco.general theme ''theme-name''
  +
  +
オリジナルの Compiz (バージョン 0.8.9 以下) に含まれている GTK Window Decorator は Metacity (バージョン2) のサポートを有効にしてコンパイルできます。GTK Window Decorator は GConf からテーマ設定を読み込みます。Metacity が既に GConf を使っていませんが、以下のコマンドで GTK Window Decorator のテーマを設定できます:
 
$ gconftool-2 -s /apps/metacity/general/theme -t string ''theme-name''
 
$ gconftool-2 -s /apps/metacity/general/theme -t string ''theme-name''
   
73行目: 101行目:
 
== ワークスペースとビューポート ==
 
== ワークスペースとビューポート ==
   
{{Note|There was once a 'Number of Desktops' option in CCSM -> 'General Options' -> 'Desktop Size' which made it possible to use standard workspaces instead of viewports. As of Compiz 0.9.11 (revision 3857) the 'Number of Desktops' option has been removed.}}
+
{{Note|かつては CCSM -> 'General Options' -> 'Desktop Size' 'Number of Desktops' オプションがあり、ビューポートの代わりに標準のワークスペースを使うことができました。Compiz 0.9.11 (revision 3857) から 'Number of Desktops' オプションは削除されています。}}
   
  +
他のウィンドウマネージャと違って、Compiz は複数のワークスペースを扱いません。代わりに、一つのワークスペースを複数のセクションに分割して、それぞれをビューポートと呼びます。詳しくは [http://www.circuitousroot.com/artifice/programming/useful/fvwm/viewports/index.html] を見てください。
Unlike many other window managers, Compiz does not use multiple workspaces. Instead, it uses one workspace but splits it into multiple sections known as viewports.
 
   
The number and layout of viewports can be configured in CCSM -> 'General Options' -> 'Desktop Size.' Changing the 'Horizontal Virtual Size' will change the number of viewports in a row. Changing the 'Vertical Virtual Size' will add or remove rows of viewports.
+
ビューポートの番号とレイアウトは CCSM -> 'General Options' -> 'Desktop Size' で設定することが可能です。'Horizontal Virtual Size' を変更すると横に並ぶビューポートの数が変わります。'Vertical Virtual Size' を変更すれば縦のビューポートを追加したり削除できます。
   
  +
'Desktop Cube' プラグインを使用している場合、'Vertical Virtual Size' を増やして追加した縦のビューポートを使用することはできません。縦のビューポートを複数使いたい場合は、代わりに 'Desktop Wall' プラグインを使って下さい。
If you are using the 'Desktop Cube' plugin, you will not be to use the rows of viewports added by increasing the 'Vertical Virtual Size.' To take advantage of multiple rows of viewports, use the 'Desktop Wall' plugin instead.
 
   
 
== キーボードショートカット ==
 
== キーボードショートカット ==
91行目: 119行目:
 
* ウィンドウのリサイズ = {{ic|Alt+Right click}}。
 
* ウィンドウのリサイズ = {{ic|Alt+Right click}}。
   
A more detailed list can be found under [http://wiki.compiz.org/CommonKeyboardShortcuts CommonKeyboardShortcuts] in the Compiz wiki or you can always just look at your plugin's configuration.
+
詳細なリストは Compiz wiki [http://wiki.compiz.org/CommonKeyboardShortcuts CommonKeyboardShortcuts] にあります。また、プラグインの設定でいつでも確認できます。
   
  +
CCSM のコマンドプラグインを使うことでショートカットを追加することも可能です。
Extra shortcuts can be added using the commands plugin in CCSM.
 
   
 
=== エッジバインディング ===
 
=== エッジバインディング ===
   
  +
マウスやキーのバインディングに加えて、Compiz は画面の端に関して特定のアクション (例: ウィンドウを画面端にドラッグ) にコマンドを割り当てることができます。例えば、'Rotate Cube' プラグインにはウィンドウを画面の端までドラッグしたときに次の[[#ワークスペースとビューポート|ビューポート]]に切り替えるというオプションがあります。エッジバインディングは CCSM で無効にすることができ、プラグインの設定セクションの 'Edge Flip' オプションのチェックを外すか、該当プラグインの 'Bindings' セクションで横にスクリーンアイコンがあるアクションを無効にします。
Besides mouse and key bindings, Compiz can also assign commands to certain actions involving the screen edges e.g. dragging a window to the screen edge. For instance: the 'Rotate Cube' plugin has an option to switch to the next [[#ワークスペースとビューポート|viewport]] if a window is dragged to the screen edge. Edge bindings can usually be disabled, through CCSM, by unticking 'Edge Flip' options in the plugin's settings section or by disabling actions which have the screen icon next to them in the 'Bindings' section of the relevant plugin.
 
   
 
== プラグイン ==
 
== プラグイン ==
   
  +
ほとんど全ての Compiz の機能はプラグインを使って実装されています。標準的なウィンドウマネージャの機能を実現するには必ず有効にしなくてはならないプラグインもあります。[[Compiz#主要なプラグインを有効にする]] を見て下さい。このセクションでは、標準のウィンドウ管理からは外れる、特別な機能を提供するプラグインについて説明します。
Almost all Compiz functionality is implemented using plugins. Some plugins must be enabled for standard window manager functionality - see [[Compiz#Enabling important plugins]]. Plugins that provide extra functionality, above and beyond standard window management, are discussed here.
 
   
 
=== Grid ===
 
=== Grid ===
   
  +
Windows 7 から使えるようになった 'Aero Snap' 機能のように、ウィンドウを画面の端にドラッグすることでウィンドウを並べたい場合、CCSM で 'Grid' プラグインを有効にしてください。'Desktop Wall' や 'Rotate Cube' プラグインを使っている場合は、プラグインのセクションで 'Edge Flip' オプションを無効にして、ウィンドウを画面の端にドラッグしたときに次のデスクトップに移動しないようにしてください。
If you want to compare two windows side by side by dragging them to the edges of the screen, similar to the 'Aero Snap' feature introduced in Windows 7, enable the 'Grid' plugin in CCSM. If you are using the 'Desktop Wall' or 'Rotate Cube' plugin then disable the 'Edge Flip' options in that plugin's section to ensure that windows do not move to the next desktop when dragged to the screen edge.
 
   
 
{{Tip|
 
{{Tip|
  +
*CCSM の 'Snapping Windows' プラグインは画面の端に抵抗を加えるだけです。画面の端にドラッグしたウィンドウのサイズは変わりません。
*The plugin in CCSM labelled 'Snapping Windows' merely adds resistance to the edges of the screen. It does not resize windows that are dragged to the screen edge.
 
  +
*Compiz 0.8 の 'Grid' プラグインではウィンドウを画面の端にドラッグしてサイズを変えることはできません。ウィンドウを並べる方法はキーボードショートカットだけです。}}
*The 'Grid' plugin in Compiz 0.8 does not support resizing windows by dragging them to the screen edge. Windows can only be compared by using keyboard shortcuts.}}
 
   
 
=== スケール ===
 
=== スケール ===
   
  +
'Scale' プラグインは現在のビューポート内の全てのウィンドウのサムネイルを表示するオプションを用意します。[[KDE]] における 'Present Windows' 機能や [[GNOME]] Shell における 'Overview Mode' と似ています。プラグインを有効にした後、マウスカーソルを画面の右上に移動することで表示できます。使用する端はプラグインの設定セクションの 'Bindings' タブで設定できます。
The 'Scale' plugin provides an option to view scaled thumbnails of all windows in the current viewport, similar to the 'Present Windows' feature in [[KDE]] or the 'Overview Mode' in [[GNOME]] Shell. Once the plugin is enabled, the view can be accessed by moving the mouse cursor into the top right corner of the screen. The active corner can be configured in the 'Bindings' tab of the plugin's settings section.
 
   
 
=== ウィジェットレイヤー ===
 
=== ウィジェットレイヤー ===
   
  +
'Widget Layer' プラグインを使用すると特定のウィンドウをウィジェットとして定義できるようになります。ウィジェットウィンドウは画面の別の'レイヤー'に表示されます。ウィジェットウィンドウを隠したときは、ウィジェットウィンドウとして定義されているウィンドウは全てアイコンになります。デフォルトでは、ウィジェットレイヤーは表示されるようになっており、{{ic|F9}} キーで隠すことができます。
The 'Widget Layer' plugin allows you to define certain windows as widgets. Widget windows are shown on a separate 'layer' of the screen. When the widget layer is hidden, all windows defined as widget windows will be iconified. By default, the widget layer is shown and hidden using {{ic|F9}} key.
 
   
  +
ウィンドウをウィジェットとして定義するには、CCSM から 'Widget Layer' プラグインを開いて下さい。'Behaviour' タブをクリックして 'Widget Windows' フィールドの横にあるプラス記号のボタンをクリックします。ダイアログボックスが表示されたら、'Type' メニューから 'Window Title' を選択してください。'Value' フィールドにはウィンドウのタイトルを入力してください。例: {{ic|galculator}}。
To define a window as a widget, open CCSM and navigate to the 'Widget Layer' plugin. Click on the 'Behaviour' tab and click on the plus sign button next to the 'Widget Windows' field. In the dialog box that appears, choose 'Window Title' from the 'Type' menu. In the 'Value' field enter the title for the window you wish to define as a widget e.g. {{ic|galculator}}.
 
   
 
=== 画面の拡大 ===
 
=== 画面の拡大 ===
   
  +
拡大機能を提供する Compiz プラグインは2つあります。1つ目は 'Magnifier' で、拡大鏡のように使います (四角形の中にあるものが全てズームされます)。CCSM でプラグインを有効にして {{ic|Super+m}} を押すことで使えます。
There are two Compiz plugins that can provide magnification functionality. The first is 'Magnifier' which acts much like a magnifying glass (everything within the rectangular box will be zoomed.) The magnifier can be used by enabling the plugin in CCSM and pressing {{ic|Super+m}}.
 
   
  +
もう1つのプラグインは 'Enhanced Desktop Zoom' です。このプラグインを有効にすると、{{ic|Super}} キーを押しながら中マウスボタンをスクロールすることでマウスカーソル下のデスクトップが拡大されます。
The other plugin is called 'Enhanced Desktop Zoom.' When this plugin is enabled, pressing the {{ic|Super}} key and scrolling the middle mouse button will magnify the part of the desktop that is under the mouse cursor.
 
   
 
=== クラッシュハンドラ ===
 
=== クラッシュハンドラ ===
   
  +
CCSM の 'Crash handler' プラグインを有効にするのは良い考えです。何らかの理由で、セッションを使って Compiz が起動できなかったときやセッション中に Compiz がクラッシュした場合に、このプラグインはクラッシュログを保存して別のウィンドウマネージャを起動します。クラッシュ時に Compiz を置き換えるウィンドウマネージャを指定するには、'Crash handler' プラグインをクリックして 'Start Other Window Manager' オプションのチェックを入れて下さい。そして、'Window Manager Command Line' フィールドに、起動するウィンドウマネージャのコマンドを入力します。例: {{ic|xfwm4 --replace}}。
It is a good idea to enable the 'Crash handler' plugin in CCSM. This plugin ensures that if, for whatever reason, Compiz fails to start with the session or crashes at some point during the session, crash logs will be dumped and an alternative window manager will be started. To specify a window manager that can replace Compiz in the event of a crash, click on the 'Crash handler' plugin and tick the 'Start Other Window Manager' option. Then, in the 'Window Manager Command Line' field, enter a command to start the window manager of choice, for instance: {{ic|xfwm4 --replace}}.
 
   
 
== CCSM を使うわずに Compiz を設定 ==
 
== CCSM を使うわずに Compiz を設定 ==
   
  +
Compiz は必ずしも CCSM で設定しなければならないというわけではありません。直接プロファイルを編集することでも設定は変更できます。Flat File プロファイルの場合、{{ic|~/.config/compiz-1/compizconfig/Default.ini}} などのファイルを編集して変更を加えます。GSettings や GConf プロファイルの場合、''gsettings'' や ''gconftool-2'' ツールを使って DConf や GConf データベースに変更を加えます。
Compiz does not have to be configured through CCSM. Settings can be changed by editing the profile directly. For Flat File profiles, this will mean making editing changes to the {{ic|~/.config/compiz-1/compizconfig/Default.ini}} file or similar. For GSettings or GConf profiles, this will mean making changes to the DConf or GConf databases using the ''gsettings'' or ''gconftool-2'' tools.
 
 
=== フラットファイルの設定例 ===
 
 
==== キューブグリッドなどのプラグインを使用する設定ファイルの例 (注釈付き) ====
 
 
[core]
 
s0_focus_prevention_level = 0 ## this disables focus prevention
 
s0_active_plugins = core;composite;crashhandler;opengl;decor;move;imgsvg;place;text;imgpng;imgjpeg;compiztoolbox;grid;regex;resize;wobbly;animation;workspacenames;cube;rotate;switcher; ## a list of all the enabled plugins
 
 
[rotate] ## change cube rotation settings
 
s0_speed = 1.850000 ## cube rotation slowed down so there is no 'bounce' when switching viewports
 
s0_edge_flip_dnd = false ## stops the cube from rotating when a window is dragged to the screen edge (set this if using grid)
 
s0_edge_flip_window = false ## same as above
 
 
[cube]
 
s0_top_color = #a2a2a2ff
 
s0_bottom_color = #a2a2a2ff
 
s0_skydome_gradient_start_color = #f3f2ceff
 
s0_skydome_gradient_end_color = #87879eff
 
s0_skydome = true ## if skydome is set to false, the cube will be surrounded by blackness. set to true if you want a colour gradient or a picture behind your cube
 
 
[decor]
 
s0_command = emerald --replace ## this starts emerald with compiz.
 
 
[crashhandler]
 
s0_start_wm = true ## if crash handler plugin is enabled, this option ensures that another window manager will be loaded if Compiz crashes
 
s0_wm_cmd = xfwm4 --replace ## this option defines the window manager that will replace Compiz in the event of a crash. I've chosen xfwm but it could be metacity or openbox or any other wm
 
 
[switcher]
 
s0_icon = false ## this stops icons being shown in the alt-tab switcher. only window previews are shown
 
s0_minimized = false ## this stops minimised windows from being shown in the switcher
 
 
[grid]
 
s0_put_restore_key = <Super>F5 ## I've remapped the restore key to Super+F5. the original binding is Alt+F5 but it clashes with Unmaximize Window in CCSM general options
 
s0_outline_color = #635bac9f ## the default selection colours for grid are orange and brown. here I've changed them to shades of blue
 
s0_fill_color = #706a9a4f ## same as above
 
 
[place]
 
s0_mode = 2 ## smart window placement method chosen
 
s0_mode_matches = title=Application Finder;title=File Operation Progress; ## this defines windows for which I want special placement options.
 
s0_mode_modes = 1;1; ## placement mode 1 is centered. the windows defined above will be centered
 
   
  +
=== フラットファイル設定例 ===
==== ウィンドウ装飾を使わずに Compiz をタイル型ウィンドウマネージャとして使用 ====
 
   
  +
以下のサンプル設定の特徴:
* ctrl+alt+[numpad] arranges the current window
 
  +
* {{ic|Ctrl+Alt+''[numpad]''}} でカレントウィンドウが配列されます。
* left and right bottom corner shows Taskbar
 
  +
* 左右下部にタスクバーが表示されます。
* mouse control for everything (but typing ;))
 
  +
* 全てをマウスでコントロールできます。
* some effects
 
  +
* 複数のエフェクト。
* & more
 
 
 
 
[core]
 
[core]
281行目: 268行目:
 
as_prev_all_key = Disabled
 
as_prev_all_key = Disabled
   
=== Gsettings の設定 ===
+
=== GSettings の設定 ===
   
 
{{Note|
 
{{Note|
* Most Compiz schemas are ''relocatable''. This means that a path needs to provided along with the schema name itself - in this case, the path to the Compiz profile, for example: {{ic|:/org/compiz/profiles/'''Default'''/plugins/}}.
+
* ほとんどの Compiz スキーマは再配置可能です。スキーマの名前にはパスを付ける必要があります。この場合、Compiz プロファイルのパスになります。例: {{ic|:/org/compiz/profiles/'''Default'''/plugins/}}
  +
* Compiz プラグインのスキーマがインストールされているからといってプラグインがインストールされているとは限りません。}}
* That a Compiz plugin's schema is installed does not guarantee that the plugin itself is installed.}}
 
   
  +
使用できる Compiz プロファイルを全て表示:
List all of the available Compiz profiles:
 
 
$ gsettings list-recursively org.compiz | grep existing-profiles
 
$ gsettings list-recursively org.compiz | grep existing-profiles
   
  +
使用中の Compiz プロファイルを表示:
Show the active Compiz profile:
 
 
$ gsettings list-recursively org.compiz | grep current-profile
 
$ gsettings list-recursively org.compiz | grep current-profile
   
  +
使用する Compiz プロファイルを設定:
Set the active Compiz profile:
 
 
$ gsettings set org.compiz current-profile ''profile-name''
 
$ gsettings set org.compiz current-profile ''profile-name''
   
  +
使用できる Compiz プラグインスキーマを全て表示:
List all the available Compiz plugins schemas:
 
 
$ gsettings list-relocatable-schemas | grep org.compiz
 
$ gsettings list-relocatable-schemas | grep org.compiz
   
View all of the available settings for a Compiz plugin and their values (this example will show the settings of ''Static Application Switcher''):
+
Compiz プラグインの設定とその値を全て表示 (以下の例では ''Static Application Switcher'' の設定が表示されます):
 
$ gsettings list-recursively org.compiz.staticswitcher:/org/compiz/profiles/Default/plugins/staticswitcher/
 
$ gsettings list-recursively org.compiz.staticswitcher:/org/compiz/profiles/Default/plugins/staticswitcher/
   
  +
特定の Compiz 設定の値を表示 (以下の例では ''Static Application Switcher'' の ''Icon'' オプションが有効になっているかどうか確認します):
View the value for a specific Compiz setting (this example checks the whether the ''Icon'' option in ''Static Application Switcher'' is enabled:
 
 
$ gsettings get org.compiz.staticswitcher:/org/compiz/profiles/Default/plugins/staticswitcher/ icon
 
$ gsettings get org.compiz.staticswitcher:/org/compiz/profiles/Default/plugins/staticswitcher/ icon
   
Change the value for a Compiz plugin setting (this will disable icons in ''Static Application Switcher''):
+
Compiz プラグインの設定の値を変更 (以下のコマンドは ''Static Application Switcher'' のアイコンを無効にします):
 
$ gsettings set org.compiz.staticswitcher:/org/compiz/profiles/Default/plugins/staticswitcher/ icon false
 
$ gsettings set org.compiz.staticswitcher:/org/compiz/profiles/Default/plugins/staticswitcher/ icon false
   
311行目: 298行目:
   
 
{{Tip|
 
{{Tip|
* Don't forget to place quotation marks around the array when overwriting the ''active-plugins'' value, e.g. {{ic|'''"'''['core']'''"'''}}.
+
* ''active-plugins'' の値を上書きするときはクオーテーションマークを忘れないで下さい、例: {{ic|'''"'''['core']'''"'''}}
  +
* プラグインの名前を間違って入力したりインストールしてないプラグインの名前を入力した場合でも、コマンドはエラーを出力しないで終了します。ただし間違って入力した名前は自動的に取り除かれます。}}
* If you enter an invalid plugin name or the name of a plugin that is not installed, the command will complete without error but the invalid name will automatically be removed from the array.}}
 
   
  +
手順は2段階です。まず、以下のコマンドを使って Compiz の使用中のプラグインのリストを取得してください:
Two steps are required. Firstly, get the list of active Compiz plugins using the command below:
 
 
$ gsettings get org.compiz.core:/org/compiz/profiles/Default/plugins/core/ active-plugins
 
$ gsettings get org.compiz.core:/org/compiz/profiles/Default/plugins/core/ active-plugins
   
  +
コマンドを実行すると以下のような出力がされます:
This should return an output similar to the one below:
 
   
 
['core', 'composite', 'opengl', 'compiztoolbox', 'decor', 'vpswitch', 'snap', 'mousepoll', 'resize', 'place', 'move', 'wall', 'grid', 'regex', 'imgpng', 'session', 'gnomecompat', 'animation', 'fade', 'workarounds']
 
['core', 'composite', 'opengl', 'compiztoolbox', 'decor', 'vpswitch', 'snap', 'mousepoll', 'resize', 'place', 'move', 'wall', 'grid', 'regex', 'imgpng', 'session', 'gnomecompat', 'animation', 'fade', 'workarounds']
   
  +
出力をコピーして使用するプラグインを設定するコマンドに貼り付けて下さい。必要に応じてプラグインは追加したり削除してください。例えば ''Static Application Switcher'' を有効にする場合:
Copy and paste the output and add it to the command to set the active plugins, adding or removing plugins from the array as appropriate. The example below will enable the ''Static Application Switcher:''
 
 
$ gsettings set org.compiz.core:/org/compiz/profiles/Default/plugins/core/ active-plugins "['core', 'composite', 'opengl', 'compiztoolbox', 'decor', 'vpswitch', 'snap', 'mousepoll', 'resize', 'place', 'move', 'wall', 'grid', 'regex', 'imgpng', 'session', 'gnomecompat', 'animation', 'fade', 'workarounds', ''''staticswitcher'''']"
 
$ gsettings set org.compiz.core:/org/compiz/profiles/Default/plugins/core/ active-plugins "['core', 'composite', 'opengl', 'compiztoolbox', 'decor', 'vpswitch', 'snap', 'mousepoll', 'resize', 'place', 'move', 'wall', 'grid', 'regex', 'imgpng', 'session', 'gnomecompat', 'animation', 'fade', 'workarounds', ''''staticswitcher'''']"
   

2024年7月10日 (水) 20:27時点における最新版

関連記事

この記事では Compiz の高度な設定について説明します。Compiz はすでにインストールしていて、動作させるための基本的な設定は完了していることが前提です。インストール方法や基本的な設定、トラブルシューティングなどの情報は Compiz の記事を見て下さい。

ストレージオプションの設定

設定バックエンド

ノート:
  • インストールしたパッケージによっては、使える Compiz バックエンドが限られることがあります。
  • GConf バックエンドは Compiz 0.9.12 から削除されました (revision 3991)。

デフォルトでは、Compiz は設定をプレーンなテキストファイル ~/.config/compiz-1/compizconfig/Default.ini に保存します。CCSM では、このファイルは 'Flat-file Configuration Backend' と呼ばれています。

Compiz では設定を GSettings や GConf データベースに保存することもできます。Compiz の設定の保存方法を変更するには、CCSM を開いて左カラムの 'Preferences' タブをクリックしてください。そして 'Backend' のリストから使いたいバックエンドを選択します。

~/.config/compiz-1/compizconfig/config ファイルを編集することで手動でバックエンドを変更することもできます。

次の行を編集します:

backend = ini
  • ini = フラットファイル設定バックエンド
  • gsettings = GSettings 設定バックエンド
  • gconf = GConf 設定バックエンド

ファイルを編集して保存すると、変更はすぐに適用されます。ログアウトする必要はありません。

プロファイル

プロファイルを使うことで Compiz の設定セットを簡単に切り替えることが可能です。新しいプロファイルを作成するには CCSM を開いて 'Preferences' タブをクリックしてください。'Profile' の下のプラス記号をクリックして新しいプロファイルを追加します。プロファイルを削除するときはマイナス記号です。CCSM での変更は全て現在使用しているプロファイルに書き込まれます。

プロファイルは使っているバックエンドによって左右されます。例えば、GSettings を使っている場合、新しく作成したプロファイルは GSettings プロファイルになります。バックエンドを他のものに切り替えた場合、現在のプロファイルは使えなくなり、自動的に、選択したバックエンドで使用できるプロファイルにスイッチします。

ノート: 'Default' という名前のプロファイルが複数存在する場合、おそらく複数のバックエンドを使用したのが原因です。例えば ini のデフォルトプロファイルと、GSettings や GConf のデフォルトプロファイルができるというわけです。

ウィンドウ装飾テーマ

Emerald

ヒント: Emerald のインストールについては、Compiz#追加パッケージを見てください。
ノート: テーマによっては選択したとたんに Emerald をクラッシュさせてしまうことがあります。Compiz#テーマを選択すると Emerald がクラッシュする を見て下さい。

compiz-themes.org から様々な Emerald テーマをダウンロードすることができます。Emerald テーマは emerald-theme-manager プログラムを使うことでインストール・選択・削除することが可能です。テーマをダウンロードしたら、tarball を解凍して、テーママネージャの 'Import' オプションを使ってインストールしてください。

Emerald テーマの保存場所は2つあります:

  • /usr/share/emerald/themes -- システム
  • ~/.emerald/themes -- ユーザー

現在選択されている Emerald テーマは ~/.emerald/theme ディレクトリにコピーされます。

ウィンドウボタンのパルスなどの Emerald の設定は emerald-theme-manager で設定でき、~/.emerald/settings.ini ファイルに書き込まれます。

GTK Window Decorator

ノート: GConf や GSettings データベースに保存された Metacity の設定を読み込むのに Compiz で GConf や GSettings バックエンドを使用する必要はありません。

GTK Window Decorator は Metacity や Marco ウィンドウマネージャのサポートを有効にしてコンパイルすることができます (Compiz のバージョンによります)。サポートを有効にしてコンパイルした場合、Metacity や Marco によって使われるテーマは GTK Window Decorator からも使用されるようになります。Metacity や Marco のサポートを有効にせず GTK Window Decorator をコンパイルした場合、組み込みのフォールバックテーマが使われます。

たくさんの Metacity テーマが gnome-look.org でダウンロードできます。ダウンロードしたら、/usr/local/share/themes (Metacity の場合) や ~/.themes (Marco の場合) などのディレクトリに展開してください (ディレクトリが存在しない場合は作成してください)。

Compiz 0.9 でテーマを選択する

Compiz 0.9 の GTK Window Decorator は Metacity (バージョン 3) のサポートを有効にしてコンパイルできます。サポートが有効になっている場合、以下のコマンドで Metacity のテーマを変更できます:

  • Gnome Flashback セッション:
まず、テーマタイプを metacity に設定してください
$ gsettings set org.gnome.metacity.theme type metacity
そして以下のコマンドでテーマを設定します:
$ gsettings set org.gnome.metacity.theme name theme-name
theme-name は使用したいテーマの名前に置き換えて下さい。
また、dconf-editor を使うことで GUI から設定ができます。dconf-editor を起動したら org, gnome, metacity, theme と進んで、type に metacity を設定してから、上記と同じく name にテーマ名を設定してください。
  • MATE セッション:
以下のコマンドを使ってください:
$ gsettings set org.mate.Marco.general theme theme-name
  • 他のセッション
以下のコマンドを使ってください:
$ gsettings set org.gnome.desktop.wm.preferences theme theme-name

Compiz 0.8 でテーマを選択する

Compiz-Reloaded によって提供されている Compiz (バージョン 0.8.10 以上) に含まれている GTK Window Decorator は Marco のサポートを有効にしてコンパイルできます。サポートが有効になっている場合、以下のコマンドで Marco のテーマを変更できます:

$ gsettings set org.mate.Marco.general theme theme-name

オリジナルの Compiz (バージョン 0.8.9 以下) に含まれている GTK Window Decorator は Metacity (バージョン2) のサポートを有効にしてコンパイルできます。GTK Window Decorator は GConf からテーマ設定を読み込みます。Metacity が既に GConf を使っていませんが、以下のコマンドで GTK Window Decorator のテーマを設定できます:

$ gconftool-2 -s /apps/metacity/general/theme -t string theme-name

theme-name は使用したいテーマの名前に置き換えて下さい。

KDE Window Decorator

Kwin テーマは KDEsystemsettings パネルを使ってダウンロード・インストール・管理することができます。

ワークスペースとビューポート

ノート: かつては CCSM -> 'General Options' -> 'Desktop Size' に 'Number of Desktops' オプションがあり、ビューポートの代わりに標準のワークスペースを使うことができました。Compiz 0.9.11 (revision 3857) から 'Number of Desktops' オプションは削除されています。

他のウィンドウマネージャと違って、Compiz は複数のワークスペースを扱いません。代わりに、一つのワークスペースを複数のセクションに分割して、それぞれをビューポートと呼びます。詳しくは [1] を見てください。

ビューポートの番号とレイアウトは CCSM -> 'General Options' -> 'Desktop Size' で設定することが可能です。'Horizontal Virtual Size' を変更すると横に並ぶビューポートの数が変わります。'Vertical Virtual Size' を変更すれば縦のビューポートを追加したり削除できます。

'Desktop Cube' プラグインを使用している場合、'Vertical Virtual Size' を増やして追加した縦のビューポートを使用することはできません。縦のビューポートを複数使いたい場合は、代わりに 'Desktop Wall' プラグインを使って下さい。

キーボードショートカット

以下の Compiz のデフォルトのキーボードショートカットのリストです。

  • ウィンドウの切り替え = Alt+Tab
  • 次のデスクトップに移動 = Ctrl+Alt+←
  • 前のデスクトップに移動 = Ctrl+Alt+→
  • ウィンドウの移動 = Alt+Left click
  • ウィンドウのリサイズ = Alt+Right click

詳細なリストは Compiz wiki の CommonKeyboardShortcuts にあります。また、プラグインの設定でいつでも確認できます。

CCSM のコマンドプラグインを使うことでショートカットを追加することも可能です。

エッジバインディング

マウスやキーのバインディングに加えて、Compiz は画面の端に関して特定のアクション (例: ウィンドウを画面端にドラッグ) にコマンドを割り当てることができます。例えば、'Rotate Cube' プラグインにはウィンドウを画面の端までドラッグしたときに次のビューポートに切り替えるというオプションがあります。エッジバインディングは CCSM で無効にすることができ、プラグインの設定セクションの 'Edge Flip' オプションのチェックを外すか、該当プラグインの 'Bindings' セクションで横にスクリーンアイコンがあるアクションを無効にします。

プラグイン

ほとんど全ての Compiz の機能はプラグインを使って実装されています。標準的なウィンドウマネージャの機能を実現するには必ず有効にしなくてはならないプラグインもあります。Compiz#主要なプラグインを有効にする を見て下さい。このセクションでは、標準のウィンドウ管理からは外れる、特別な機能を提供するプラグインについて説明します。

Grid

Windows 7 から使えるようになった 'Aero Snap' 機能のように、ウィンドウを画面の端にドラッグすることでウィンドウを並べたい場合、CCSM で 'Grid' プラグインを有効にしてください。'Desktop Wall' や 'Rotate Cube' プラグインを使っている場合は、プラグインのセクションで 'Edge Flip' オプションを無効にして、ウィンドウを画面の端にドラッグしたときに次のデスクトップに移動しないようにしてください。

ヒント:
  • CCSM の 'Snapping Windows' プラグインは画面の端に抵抗を加えるだけです。画面の端にドラッグしたウィンドウのサイズは変わりません。
  • Compiz 0.8 の 'Grid' プラグインではウィンドウを画面の端にドラッグしてサイズを変えることはできません。ウィンドウを並べる方法はキーボードショートカットだけです。

スケール

'Scale' プラグインは現在のビューポート内の全てのウィンドウのサムネイルを表示するオプションを用意します。KDE における 'Present Windows' 機能や GNOME Shell における 'Overview Mode' と似ています。プラグインを有効にした後、マウスカーソルを画面の右上に移動することで表示できます。使用する端はプラグインの設定セクションの 'Bindings' タブで設定できます。

ウィジェットレイヤー

'Widget Layer' プラグインを使用すると特定のウィンドウをウィジェットとして定義できるようになります。ウィジェットウィンドウは画面の別の'レイヤー'に表示されます。ウィジェットウィンドウを隠したときは、ウィジェットウィンドウとして定義されているウィンドウは全てアイコンになります。デフォルトでは、ウィジェットレイヤーは表示されるようになっており、F9 キーで隠すことができます。

ウィンドウをウィジェットとして定義するには、CCSM から 'Widget Layer' プラグインを開いて下さい。'Behaviour' タブをクリックして 'Widget Windows' フィールドの横にあるプラス記号のボタンをクリックします。ダイアログボックスが表示されたら、'Type' メニューから 'Window Title' を選択してください。'Value' フィールドにはウィンドウのタイトルを入力してください。例: galculator

画面の拡大

拡大機能を提供する Compiz プラグインは2つあります。1つ目は 'Magnifier' で、拡大鏡のように使います (四角形の中にあるものが全てズームされます)。CCSM でプラグインを有効にして Super+m を押すことで使えます。

もう1つのプラグインは 'Enhanced Desktop Zoom' です。このプラグインを有効にすると、Super キーを押しながら中マウスボタンをスクロールすることでマウスカーソル下のデスクトップが拡大されます。

クラッシュハンドラ

CCSM の 'Crash handler' プラグインを有効にするのは良い考えです。何らかの理由で、セッションを使って Compiz が起動できなかったときやセッション中に Compiz がクラッシュした場合に、このプラグインはクラッシュログを保存して別のウィンドウマネージャを起動します。クラッシュ時に Compiz を置き換えるウィンドウマネージャを指定するには、'Crash handler' プラグインをクリックして 'Start Other Window Manager' オプションのチェックを入れて下さい。そして、'Window Manager Command Line' フィールドに、起動するウィンドウマネージャのコマンドを入力します。例: xfwm4 --replace

CCSM を使うわずに Compiz を設定

Compiz は必ずしも CCSM で設定しなければならないというわけではありません。直接プロファイルを編集することでも設定は変更できます。Flat File プロファイルの場合、~/.config/compiz-1/compizconfig/Default.ini などのファイルを編集して変更を加えます。GSettings や GConf プロファイルの場合、gsettingsgconftool-2 ツールを使って DConf や GConf データベースに変更を加えます。

フラットファイル設定例

以下のサンプル設定の特徴:

  • Ctrl+Alt+[numpad] でカレントウィンドウが配列されます。
  • 左右下部にタスクバーが表示されます。
  • 全てをマウスでコントロールできます。
  • 複数のエフェクト。
[core]
as_active_plugins = core;session;glib;grid;notification;workarounds;place;put;wall;regex;blur;dbus;fs;inotify;widget;animation;resize;text;mousepoll;obs;expo;fade;move;staticswitcher;mag;scale;scaleaddon;
s0_hsize = 2
s0_vsize = 2

[wall]
as_show_switcher = false
s0_edgeflip_dnd = true
as_flip_down_edge = 

[expo]
as_reflection = false
as_vp_brightness = 100.000000
as_expo_edge = 
as_expo_button = Button9
as_mipmaps = true
as_zoom_time = 0.150000
as_vp_distance = 0.000000

[scale]
as_initiate_edge = 
as_initiate_all_button = Button8
s0_darken_back = false
s0_opacity = 100
s0_overlay_icon = 0
s0_multioutput_mode = 1
as_show_desktop = false
s0_hover_time = 100
s0_spacing = 4
s0_timestep = 0.100000
s0_speed = 2.615500

[scaleaddon]
s0_window_highlight = true
s0_highlight_color = #ffffff08
s0_window_title = 0

[mag]
as_zoom_in_button = <TopEdge>Button4
as_zoom_out_button = <TopEdge>Button5
s0_mode = 2
s0_radius = 600

[place]
s0_multioutput_mode = 3
s0_mode = 2

[workarounds]
as_notification_daemon_fix = true
as_firefox_menu_fix = true
as_legacy_fullscreen = true
as_qt_fix = true
as_convert_urgency = true

[move]
as_opacity = 85 

[blur]
s0_filter = 1
s0_independent_tex = true
s0_mipmap_lod = 1.700000
s0_gaussian_radius = 7
s0_alpha_blur_match = (any) & !(class=Conky)

[put]
as_put_next_output_button = Button10
s0_speed = 10.441400
s0_timestep = 0.100000 

[obs]
s0_opacity_matches = type=dock | Tooltip | Menu | PopupMenu | DropdownMenu;(any) & !(class=Whaawmp.py | class=Gimp | class=Inkscape | class=Xfdesktop | class=Ristretto);
s0_opacity_values = 70;90;

[animation]
s0_close_effects = animation:Dream;animation:Fade;animation:Fade;
s0_open_effects = animation:Magic Lamp;animation:Fade;animation:Fade;
s0_focus_effects = animation:Dodge;
s0_open_durations = 150;100;100;
s0_close_durations = 150;100;100;
s0_minimize_durations = 150;
s0_shade_durations = 150;
s0_focus_durations = 150;

[widget]
s0_bg_brightness = 100
s0_fade_time = 0.250000
s0_match = type=Dock
as_toggle_edge = BottomLeft|BottomRight
s0_end_on_click = false

[staticswitcher]
s0_highlight_mode = 2
s0_highlight_rect_hidden = 2
as_next_key = Disabled
as_next_no_popup_key = <Alt>Tab
as_prev_all_key = Disabled

GSettings の設定

ノート:
  • ほとんどの Compiz スキーマは再配置可能です。スキーマの名前にはパスを付ける必要があります。この場合、Compiz プロファイルのパスになります。例: :/org/compiz/profiles/Default/plugins/
  • Compiz プラグインのスキーマがインストールされているからといってプラグインがインストールされているとは限りません。

使用できる Compiz プロファイルを全て表示:

$ gsettings list-recursively org.compiz | grep existing-profiles

使用中の Compiz プロファイルを表示:

$ gsettings list-recursively org.compiz | grep current-profile

使用する Compiz プロファイルを設定:

$ gsettings set org.compiz current-profile profile-name

使用できる Compiz プラグインスキーマを全て表示:

$ gsettings list-relocatable-schemas | grep org.compiz

Compiz プラグインの設定とその値を全て表示 (以下の例では Static Application Switcher の設定が表示されます):

$ gsettings list-recursively org.compiz.staticswitcher:/org/compiz/profiles/Default/plugins/staticswitcher/

特定の Compiz 設定の値を表示 (以下の例では Static Application SwitcherIcon オプションが有効になっているかどうか確認します):

$ gsettings get org.compiz.staticswitcher:/org/compiz/profiles/Default/plugins/staticswitcher/ icon

Compiz プラグインの設定の値を変更 (以下のコマンドは Static Application Switcher のアイコンを無効にします):

$ gsettings set org.compiz.staticswitcher:/org/compiz/profiles/Default/plugins/staticswitcher/ icon false

GSettings を使って Compiz のプラグインを有効化または無効化

ヒント:
  • active-plugins の値を上書きするときはクオーテーションマークを忘れないで下さい、例: "['core']"
  • プラグインの名前を間違って入力したりインストールしてないプラグインの名前を入力した場合でも、コマンドはエラーを出力しないで終了します。ただし間違って入力した名前は自動的に取り除かれます。

手順は2段階です。まず、以下のコマンドを使って Compiz の使用中のプラグインのリストを取得してください:

$ gsettings get org.compiz.core:/org/compiz/profiles/Default/plugins/core/ active-plugins

コマンドを実行すると以下のような出力がされます:

['core', 'composite', 'opengl', 'compiztoolbox', 'decor', 'vpswitch', 'snap', 'mousepoll', 'resize', 'place', 'move', 'wall', 'grid', 'regex', 'imgpng', 'session', 'gnomecompat', 'animation', 'fade', 'workarounds']

出力をコピーして使用するプラグインを設定するコマンドに貼り付けて下さい。必要に応じてプラグインは追加したり削除してください。例えば Static Application Switcher を有効にする場合:

$ gsettings set org.compiz.core:/org/compiz/profiles/Default/plugins/core/ active-plugins "['core', 'composite', 'opengl', 'compiztoolbox', 'decor', 'vpswitch', 'snap', 'mousepoll', 'resize', 'place', 'move', 'wall', 'grid', 'regex', 'imgpng', 'session', 'gnomecompat', 'animation', 'fade', 'workarounds', 'staticswitcher']"

参照