「Google Authenticator」の版間の差分

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auth required pam_google_authenticator.so
 
auth required pam_google_authenticator.so
 
==秘密鍵ファイルの生成==
 
 
{{Tip|QR コードを生成するには {{Pkg|qrencode}} をインストールします。認証アプリで QR コードをスキャンすれば自動的に鍵が設定されます。}}
 
 
2段階認証を使用したい場合はユーザーのホームフォルダに秘密鍵ファイルを生成する必要があります。''google-authenticator'' を使うことでとても簡単に生成することができます:
 
 
$ google-authenticator
 
Do you want authentication tokens to be time-based (y/n) y
 
<Here you will see generated QR code>
 
Your new secret key is: ZVZG5UZU4D7MY4DH
 
Your verification code is 269371
 
Your emergency scratch codes are:
 
70058954
 
97277505
 
99684896
 
56514332
 
82717798
 
 
Do you want me to update your "/home/username/.google_authenticator" file (y/n) y
 
 
Do you want to disallow multiple uses of the same authentication
 
token? This restricts you to one login about every 30s, but it increases
 
your chances to notice or even prevent man-in-the-middle attacks (y/n) y
 
 
By default, tokens are good for 30 seconds and in order to compensate for
 
possible time-skew between the client and the server, we allow an extra
 
token before and after the current time. If you experience problems with poor
 
time synchronization, you can increase the window from its default
 
size of 1:30min to about 4min. Do you want to do so (y/n) n
 
 
If the computer that you are logging into is not hardened against brute-force
 
login attempts, you can enable rate-limiting for the authentication module.
 
By default, this limits attackers to no more than 3 login attempts every 30s.
 
Do you want to enable rate-limiting (y/n) y
 
 
緊急時のスクラッチコードを安全なところに保管しておくことを推奨します (例: コードを印刷して金庫にしまう)。携帯電話 (つまり OTP 生成ツール) をなくしてしまったときの唯一の (SSH による) ログイン手段となります。コードは {{ic|~/.google_authenticator}} にも保存されるので、ログインしている間はいつでも確認することが可能です。
 
 
==OTP 生成ツールの設定==
 
下記から携帯電話に生成ツールをインストールしてください。
 
 
* '''FreeOTP''' for [https://play.google.com/store/apps/details?id=org.fedorahosted.freeotp Android]/[https://itunes.apple.com/es/app/freeotp-authenticator/id872559395 iOS].
 
* '''Google Authenticator''' for [https://play.google.com/store/apps/details?id=com.google.android.apps.authenticator2 Android]/[https://itunes.apple.com/es/app/google-authenticator/id388497605 iOS].
 
 
アプリケーションメニューから適切なボタンをクリックして新しいアカウントを作成し、秘密鍵ファイルを生成したときに表示される URL から QR コードをスキャンするか、秘密鍵を手動で入力します (上の例では 'ZVZG5UZU4D7MY4DH')。
 
 
これで30秒ごとに新しく生成されるパスコードトークンをあなたの携帯で見ることができます。
 
 
==テスト==
 
他のマシンや他のターミナルウィンドウからホストに SSH で接続して認証システムが動作しているか確認してください:
 
 
$ ssh hostname
 
login as: <username>
 
Verification code: <generated/backup-code>
 
Password: <password>
 
$
 
 
==秘密鍵の保存場所==
 
秘密鍵ファイルの置き場所を変更したい場合、{{ic|--secret}} フラグを使います:
 
 
$ google-authenticator --secret="/'''PATH_FOLDER'''/'''USERNAME'''"
 
 
{{ic|/etc/pam.d/sshd}} を編集して PAM の設定も忘れずに変更してください:
 
 
{{hc|/etc/pam.d/sshd|2=
 
auth required pam_google_authenticator.so user=root secret=/'''PATH_FOLDER'''/${USER}
 
}}
 
 
{{ic|user&#61;root}} を使うことで PAM は root ユーザーでファイルを検索します。
 
 
また、秘密鍵ファイルのパーミッションに注意してください。所有者だけがファイルを読み込めるように設定してください。例えば root を所有者とする場合:
 
 
# chown root:root /'''PATH_FILE'''/'''SECRET_KEY_FILES'''
 
# chmod 400 /'''PATH_FILE'''/'''SECRET_KEY_FILES'''
 
 
==デスクトップログイン==
 
Google Authenticator の PAM プラグインをコンソールのログインや [[GDM]] のログインで使うこともできます。以下を {{ic|/etc/pam.d/login}} または {{ic|/etc/pam.d/gdm-password}} ファイルに追加してください:
 
 
auth required pam_google_authenticator.so
 
 
== コードの生成 ==
 
 
OTP 生成アプリケーションをインストールした機器を紛失した場合、Google Authenticator が設定されたシステムにログインすることができなくなります。
 
別の手段で生成したコードを使用することで、機器を紛失した場合でもログインすることができるようになります。
 
 
=== コードの管理 ===
 
 
{{AUR|gashell}}を使用することで、google authenticatorのコードを表示、作成、管理することができます。代わりに、{{AUR|auther-git}}を使うこともできます。
 
 
=== コマンドライン ===
 
 
{{ic|oath-tool}}を使えば、簡単にコードを作成できます。{{Pkg|oath-toolkit}}パッケージをインストールして、以下のコマンドを実行すれば作成できます。秘密鍵は、{{ic|google-authenticator}}を実行した際に出力されるsecret key (上の例では 'ZVZG5UZU4D7MY4DH')になります。また、{{ic|~/.google_authenticator}} でも確認することができます。
 
 
$ oathtool --totp -b ''secret key''
 
 
殆どのAndroidシステムでは、適切なユーザーであればGoogle Authenticator データベースをコピーしたり、sqlite3に直接アクセスすることができます。
 
下記のスクリプトは、Google Authenticatorデータベースを読み出して、見つかった秘密鍵ごとにコードを生成します。
 
 
{{hc|google-authenticator.sh|2=
 
#!/bin/sh
 
 
# This is the path to the Google Authenticator app file. It's typically located
 
# in /data under Android. Copy it to your PC in a safe location and specify the
 
# path to it here.
 
DB="/path/to/com.google.android.apps.authenticator/databases/databases"
 
 
sqlite3 "$DB" 'SELECT email,secret FROM accounts;' {{!}} while read A
 
do
 
NAME=`echo "$A" {{!}} cut -d '{{!}}' -f 1`
 
KEY=`echo "$A" {{!}} cut -d '{{!}}' -f 2`
 
CODE=`oathtool --totp -b "$KEY"`
 
echo -e "\e[1;32m$CODE\e[0m - \e[1;33m$NAME\e[0m"
 
done
 
}}
 

2024年9月5日 (木) 18:27時点における版

関連記事

Google Authenticator は、ワンタイムパスコード (OTP) を使用した二段階認証手続きを提供します。この認証方式は、オープン認証イニシアチブ(OATH) によって最初に標準化されました。認証メカニズムは Linux の PAM システムに統合されています。本ガイドでは、このメカニズムのインストールと設定方法を紹介します。

逆の操作(Linux 上で Google Authenticator 互換のコードを生成する方法)については、以下のコード生成を参照してください。

インストール

クライアントプログラム google-authenticator(1) と PAM モジュール pam_google_authenticator.so を提供する libpam-google-authenticator パッケージをインストールします。開発版は google-authenticator-libpam-gitAUR で利用可能です。

設定

このセクションでは、システムの PAM を設定して、SSH およびオプションでデスクトップログインに対して Google Authenticator の OTP 認証を要求する方法を説明します。

ノート: 完全な設定を行うには、シークレットキーのファイルを生成する必要があります。PAM 設定を編集(適用)する前に生成することを検討してください。

SSH

警告: すべての設定を SSH 経由で行う場合、すべてが正常に動作することを確認するまでセッションを閉じないでください。さもないと、ログインできなくなる可能性があります。

通常、リモートログインに対してのみ二要素認証を要求します。対応する PAM 設定ファイルは /etc/pam.d/sshd です。Google Authenticator を全体に適用したい場合は、/etc/pam.d/system-auth を変更する必要がありますが、この場合は非常に慎重に進め、ログインできなくなることを避けてください。 このガイドでは、最も安全な(必ずしも必要ではありませんが)ローカルセッションで /etc/pam.d/sshd を編集します。

UNIX パスワードと OTP の両方を入力するには、pam_google_authenticator.so/etc/pam.d/sshd 内の system-remote-login 行の上に追加します。

auth            required        pam_google_authenticator.so
auth            include         system-remote-login
account         include         system-remote-login
password        include         system-remote-login
session         include         system-remote-login

これにより、OTP が要求された後に UNIX パスワードの入力が求められます。これらのモジュールの順序を変更すると、順序が逆になります。

警告: シークレットキーのファイル(下記参照)を生成しているユーザーのみが SSH を使用してログインできます。

OTP または UNIX パスワードのいずれかでログインを許可するには、次のようにします。

auth            sufficient      pam_google_authenticator.so

/etc/ssh/sshd_config.d/99-archlinux.conf でキーボードインタラクティブ認証を有効にします。

KbdInteractiveAuthentication yes

最後に、sshd.serviceリロードします。

警告: SSH キーペアで認証し、パスワードログインを無効化している場合、OpenSSH はこれを無視します。ただし、OpenSSH 6.2 以降では、AuthenticationMethods を追加して、二要素認証と鍵ベースの認証の両方を許可できます。詳細は OpenSSH#二要素認証と公開鍵を参照してください。

ローカルネットワーク外から接続したときのみ OTP を要求する

場合によっては、ローカルネットワーク外から接続するときにのみ 2FA 機能を有効にしたいことがあります。 これを実現するには、ファイル(例: /etc/security/access-local.conf)を作成し、2FA をバイパスできるネットワークを追加します。

# ローカル IP 範囲のみ許可
+ : ALL : 192.168.20.0/24
# 追加ネットワーク: VPN トンネル IP 範囲(ある場合)
+ : ALL : 10.8.0.0/24
+ : ALL : LOCAL
- : ALL : ALL

次に、/etc/pam.d/sshd を編集し、以下の行を追加します。

#%PAM-1.0
auth [success=1 default=ignore] pam_access.so accessfile=/etc/security/access-local.conf
auth      required  pam_google_authenticator.so
auth      include   system-remote-login
account   include   system-remote-login
password  include   system-remote-login
session   include   system-remote-login

デスクトップログイン

警告: 結果を別のコンソールでテストするまで、セッションからログアウトしないでください。

Google Authenticator の PAM プラグインは、コンソールログインや GDM にも使用できます。/etc/pam.d/login または /etc/pam.d/gdm-password ファイルに次の行を追加するだけです。

auth required pam_google_authenticator.so