「オープン認証イニシアチブ」の版間の差分

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[[Wikipedia:Initiative for Open Authentication|オープン認証イニシアチブ]] (OATH)は、強力な認証の採用を促進するために、オープンスタンダードを使用したオープンなリファレンスアーキテクチャを開発するための業界全体の協力体制です。Google Authenticator やその他の一般的な2要素認証アプリケーションが使用する標準を公開しています。
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[[Wikipedia:Initiative for Open Authentication|オープン認証イニシアチブ]] (OATH)は、強力な認証の採用を促進するために、オープンスタンダードを使用したオープンなリファレンスアーキテクチャを開発するための業界全体の協力体制です。Google Authenticator やその他の一般的な要素認証アプリケーションが使用する標準を公開しています。
   
 
== インストール ==
 
== インストール ==
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* {{Pkg|qrencode}} - QR コードをエンコードします。
 
* {{Pkg|qrencode}} - QR コードをエンコードします。
   
== Standards ==
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== 標準 ==
   
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OATH は、Arch ユーザーにとって重要な 2 つの標準を作成しました。どちらも任意の長さの Base32 エンコードされた共有シークレットに基づいています。
OATH has created two standards of significance to an Arch user, both based on a Base32-encoded shared secret of arbitrary length:
 
   
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; HOTP: HMAC(ハッシュベースのメッセージ認証コード)ワンタイムパスワード([[Wikipedia:HMAC-based_One-time_Password_algorithm|HOTP]])。パスワードが生成されるたびにカウンターが増加します。この値はシークレットキーと連結され、6~10 桁のコードを生成するためにハッシュされます。認証側も同様に処理しますが、コードが正常に認証されるとカウンターを増加させます。カウンターの非同期化を処理するために、認証側は現在のカウンター状態を超えて、さらに複数(30~100)の値をチェックすることができます。
; HOTP: HMAC (Hash-based message authentication code) One-time Password ([[Wikipedia:HMAC-based_One-time_Password_algorithm|HOTP]]). Every time a password is generated, a counter is incremented. This value is concatenated with a secret key, and then hashed to generate a 6-10 digit code. The authenticating party does the same, except it increments a counter when a code is successfully authenticated. To handle desynchronization of the counter, the authenticating party can also check several (30-100) additional values beyond its current counter state.
 
  +
; TOTP: 時間ベースのワンタイムパスワード([[Wikipedia:Time-based_One-time_Password_algorithm|TOTP]])。HOTP と非常によく似ていますが、カウンターの代わりに現在の時間を使用します。これにより、非同期化の問題が解決され、攻撃者が OTP を記録して後で使用する可能性が排除されます。
; TOTP: Time-based one-time-password ([[Wikipedia:Time-based_One-time_Password_algorithm|TOTP]]), which works much like HOTP except it uses the current time instead of a counter. This solves the desynchronization problem, and eliminates the possibility of an adversary recording OTPs for use later.
 
   
== URI credential format ==
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== URI 資格情報フォーマット ==
   
Credentials are usually shared in a QR-encoded [https://github.com/google/google-authenticator/wiki/Key-Uri-Format URI format]. All fields must be URI-encoded strings:
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資格情報は通常、QR エンコードされた [https://github.com/google/google-authenticator/wiki/Key-Uri-Format URI フォーマット]で共有されます。すべてのフィールドは URI エンコードされた文字列でなければなりません。
   
 
otpauth://TYPE/LABEL?PARAMETERS
 
otpauth://TYPE/LABEL?PARAMETERS
   
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{{warning|URI フォーマットされた資格情報およびそれから生成された QR コードには、有効なワンタイムパスワードを生成するために必要なすべての情報が含まれています。他のパスワードと同様に、これを保護してください。}}
{{warning|A URI formatted credential, and any QR code generated from it, contains all information required to generate valid one-time passwords. Protect it as you would any other password.}}
 
   
; TYPE: {{ic|totp}} or {{ic|hotp}}
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; TYPE: {{ic|totp}} または {{ic|hotp}}
; LABEL: Identifies which account a key is associated with, optionally prefixed with an issuer string. Example: {{ic|Arch%20Wiki:alice@archlinux.org}}
+
; LABEL: キーが関連付けられているアカウントを識別し、オプションで発行者の文字列をプレフィックスとして追加します。例: {{ic|Arch%20Wiki@archlinux.org}}
; PARAMETERS: Take the standard URI parameter format - {{ic|1=?name=value&name=value...}}
+
; PARAMETERS: 標準の URI パラメータ形式を取ります - {{ic|1=?name=value&name=value...}}
   
* {{ic|secret}} - required; this is the Base32 shared secret.
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* {{ic|secret}} - 必須; これは Base32 でエンコードされた共有シークレットです。
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* {{ic|issuer}} - アカウントが関連付けられているプロバイダまたはサービスを示します。これがない場合、ラベルの発行者プレフィックスが使用されます。両方が存在する場合、それらは一致している必要があります。
* {{ic|issuer}} - Indicates the provider or service the account is associated with. If this is absent, the issuer prefix of the label will be used. If both are present, they should be equal.
 
* {{ic|algorithm}} - {{ic|SHA1}} by default. Can also be {{ic|SHA256}} or {{ic|SHA512}}.
+
* {{ic|algorithm}} - デフォルトでは {{ic|SHA1}}{{ic|SHA256}} または {{ic|SHA512}} も使用できます。
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* {{ic|digits}} - パスコードの長さを指定します。デフォルトは 6 ですが、8 に設定することもできます。
* {{ic|digits}} - How long passcodes should be. Default is 6, can be 8.
 
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* {{ic|counter}} - HOTP を使用する場合に必要です。初期カウンター値。
* {{ic|counter}} - Required if using HOTP. Initial counter value.
 
  +
* {{ic|period}} - TOTP を使用する場合はオプションです。コードの有効期限を設定します。デフォルトは 30 秒です。
* {{ic|period}} - Optional if using TOTP. Sets how long a code is valid, 30 seconds by default.
 
   
  +
以下は例です:
Here is an example:
 
   
 
otpauth://totp/Example%20Company:alice@google.com?secret=JBSWY3DPEHPK3PXP&issuer=Example%20Company
 
otpauth://totp/Example%20Company:alice@google.com?secret=JBSWY3DPEHPK3PXP&issuer=Example%20Company
|type| issuer prefix | account | secret | issuer |
+
|type| issuer prefix | account | secret | issuer |
 
| label | parameters |
 
| label | parameters |
   
== Tips and tricks ==
+
== ヒントとコツ ==
   
=== Decode QR codes ===
+
=== QR コードをデコードする ===
   
  +
これは {{Pkg|zbar}} のツールを使用して実行できます。PNG ファイルをデコードするには以下のコマンドを使用します:
This can be accomplished with tools from {{Pkg|zbar}}. Decode a PNG file:
 
   
 
$ zbarimg my_qr_code.png --quiet --raw
 
$ zbarimg my_qr_code.png --quiet --raw
   
  +
カメラから画像をデコードするには以下のコマンドを使用します:
Decode images from a camera:
 
   
 
$ zbarcam /dev/video0
 
$ zbarcam /dev/video0
   
=== Create QR codes ===
+
=== QR コードを作成する ===
   
The {{Pkg|qrencode}} package is useful here.
+
この場合、{{Pkg|qrencode}} パッケージが便利です。
   
  +
URI をエンコードして、PNG として保存するには以下のコマンドを使用します:
Encode a URI, save it as a PNG:
 
   
 
$ qrencode -o my_code.png 'MY_URI'
 
$ qrencode -o my_code.png 'MY_URI'
   
  +
URI をエンコードして、QR コードをターミナルに表示するには以下のコマンドを使用します:
Encode a URI, print a QR code to the terminal:
 
   
 
$ qrencode -t ansiutf8 'MY_URI'
 
$ qrencode -t ansiutf8 'MY_URI'
   
=== Generate keys ===
+
=== キーを生成する ===
   
  +
適切な形式でキーを生成するには、次のようなコマンドを使用できます:
To generate your own key in the proper format, you can use something like the following:
 
   
 
$ head -c 16 /dev/urandom | base32 --wrap 0
 
$ head -c 16 /dev/urandom | base32 --wrap 0
   
  +
=== コマンドラインから OTP を生成する ===
=== Generate OTPs from the command line ===
 
   
  +
{{Pkg|oath-toolkit}} の {{man|1|oathtool}} を使用します:
Use {{man|1|oathtool}} from {{Pkg|oath-toolkit}}:
 
   
 
$ oathtool --base32 --totp KEY
 
$ oathtool --base32 --totp KEY
   
  +
[[pass]] や [[KeePass]] など、多くのパスワードマネージャーもこれらのコードを生成するサポートを提供しています。
Many password managers, including [[pass]] and [[KeePass]] also offer support for generating these codes.
 
   
  +
=== PAM を使用した Linux ユーザー認証 ===
=== Linux User authentication with PAM ===
 
   
See either [[pam_oath]] or [[Google Authenticator]].
+
[[pam_oath]] または [[Google Authenticator]] を参照してください。
   
== See also ==
+
== 参照 ==
   
* [https://openauthentication.org/specifications-technical-resources/ Standard specifications]
+
* [https://openauthentication.org/specifications-technical-resources/ 標準仕様]
* [https://github.com/google/google-authenticator/wiki/Key-Uri-Format URI format reference]
+
* [https://github.com/google/google-authenticator/wiki/Key-Uri-Format URI フォーマットリファレンス]
* [https://zxing.org/w/decode.jspx QR and barcode decoder] - Do not enter actual credentials here.
+
* [https://zxing.org/w/decode.jspx QR およびバーコードデコーダー] - 実際の資格情報はここに入力しないでください。
* [https://web.archive.org/web/20210127122609/https://rootprojects.org/authenticator/ QR code tester (archive.org)] - Do not enter actual credentials here.
+
* [https://web.archive.org/web/20210127122609/https://rootprojects.org/authenticator/ QR コードテスター (archive.org)] - 実際の資格情報はここに入力しないでください。
  +
  +
{{TranslationStatus|Initiative for Open Authentication|2024-08-16|809036}}

2024年9月5日 (木) 21:06時点における最新版

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オープン認証イニシアチブ (OATH)は、強力な認証の採用を促進するために、オープンスタンダードを使用したオープンなリファレンスアーキテクチャを開発するための業界全体の協力体制です。Google Authenticator やその他の一般的な二要素認証アプリケーションが使用する標準を公開しています。

インストール

以下のパッケージは、OATH 資格情報の生成、転送、および検証に使用できます。

  • oath-toolkit - 資格情報を受け取り、コードを生成します。ユーザー認証用の PAM モジュールが含まれています。詳細は pam_oath を参照してください。
  • libpam-google-authenticator - 新しい資格情報を生成するクライアントプログラム google-authenticator と、ユーザー認証用の PAM モジュールを提供します。詳細は Google Authenticator を参照してください。
  • pass-otp - pass に OATH サポートを追加します。
  • zbar - QR コードをデコードします。
  • qrencode - QR コードをエンコードします。

標準

OATH は、Arch ユーザーにとって重要な 2 つの標準を作成しました。どちらも任意の長さの Base32 エンコードされた共有シークレットに基づいています。

HOTP
HMAC(ハッシュベースのメッセージ認証コード)ワンタイムパスワード(HOTP)。パスワードが生成されるたびにカウンターが増加します。この値はシークレットキーと連結され、6~10 桁のコードを生成するためにハッシュされます。認証側も同様に処理しますが、コードが正常に認証されるとカウンターを増加させます。カウンターの非同期化を処理するために、認証側は現在のカウンター状態を超えて、さらに複数(30~100)の値をチェックすることができます。
TOTP
時間ベースのワンタイムパスワード(TOTP)。HOTP と非常によく似ていますが、カウンターの代わりに現在の時間を使用します。これにより、非同期化の問題が解決され、攻撃者が OTP を記録して後で使用する可能性が排除されます。

URI 資格情報フォーマット

資格情報は通常、QR エンコードされた URI フォーマットで共有されます。すべてのフィールドは URI エンコードされた文字列でなければなりません。

otpauth://TYPE/LABEL?PARAMETERS
警告: URI フォーマットされた資格情報およびそれから生成された QR コードには、有効なワンタイムパスワードを生成するために必要なすべての情報が含まれています。他のパスワードと同様に、これを保護してください。
TYPE
totp または hotp
LABEL
キーが関連付けられているアカウントを識別し、オプションで発行者の文字列をプレフィックスとして追加します。例: Arch%20Wiki@archlinux.org
PARAMETERS
標準の URI パラメータ形式を取ります - ?name=value&name=value...
  • secret - 必須; これは Base32 でエンコードされた共有シークレットです。
  • issuer - アカウントが関連付けられているプロバイダまたはサービスを示します。これがない場合、ラベルの発行者プレフィックスが使用されます。両方が存在する場合、それらは一致している必要があります。
  • algorithm - デフォルトでは SHA1SHA256 または SHA512 も使用できます。
  • digits - パスコードの長さを指定します。デフォルトは 6 ですが、8 に設定することもできます。
  • counter - HOTP を使用する場合に必要です。初期カウンター値。
  • period - TOTP を使用する場合はオプションです。コードの有効期限を設定します。デフォルトは 30 秒です。

以下は例です:

otpauth://totp/Example%20Company:alice@google.com?secret=JBSWY3DPEHPK3PXP&issuer=Example%20Company
         |type|  issuer prefix  |    account     |         secret        |     issuer            |
              |               label              |                  parameters                   |

ヒントとコツ

QR コードをデコードする

これは zbar のツールを使用して実行できます。PNG ファイルをデコードするには以下のコマンドを使用します:

$ zbarimg my_qr_code.png --quiet --raw

カメラから画像をデコードするには以下のコマンドを使用します:

$ zbarcam /dev/video0

QR コードを作成する

この場合、qrencode パッケージが便利です。

URI をエンコードして、PNG として保存するには以下のコマンドを使用します:

$ qrencode -o my_code.png 'MY_URI'

URI をエンコードして、QR コードをターミナルに表示するには以下のコマンドを使用します:

$ qrencode -t ansiutf8 'MY_URI'

キーを生成する

適切な形式でキーを生成するには、次のようなコマンドを使用できます:

$ head -c 16 /dev/urandom | base32 --wrap 0

コマンドラインから OTP を生成する

oath-toolkitoathtool(1) を使用します:

$ oathtool --base32 --totp KEY

passKeePass など、多くのパスワードマネージャーもこれらのコードを生成するサポートを提供しています。

PAM を使用した Linux ユーザー認証

pam_oath または Google Authenticator を参照してください。

参照

翻訳ステータス: このページは en:Initiative for Open Authentication の翻訳バージョンです。最後の翻訳日は 2024-08-16 です。もし英語版に 変更 があれば、翻訳の同期を手伝うことができます。