「WeChat」の版間の差分

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世界中で10億人以上をつなぐWeChatは、iOS、Android、Windows、MacOSで利用可能な無料のメッセージングおよび通話アプリです。
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世界中で 10 億人以上をつなぐ WeChat は、iOS、Android、Windows、MacOS、Linux で利用可能な無料のメッセージングおよび通話アプリです。
   
現在、公式のLinux版はあません。この事ではArch Linux上WeChatインストールする方法を紹介します。
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現在、WeChat は公式にいくつかLinux ディストリビューションに正式に対応してお(下)興味があれば他のディストリビューションの互換状況ストすることができます。
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== ネイティブ Linux バージョン ==
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2024年3月、Tencent はクロスプラットフォームな WeChat (Universal) をリリースしました。Windows、Mac、Linux 版において機能と更新ペースの一致を段階的に実現することを目的としています。Tencent は公式に rpm、deb、appimage 形式でのパッケージを提供していますが、現在はまだリポジトリが実装されていないため、deb、rpm のユーザーはパッケージマネージャによる自動更新を利用できません。
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WeChat は {{AUR|wechat-bin}}にパッケージ化されており、また WeChat にいくつか修正を加えた {{AUR|wechat}}パッケージとしても提供されています。後者にはプロセス管理、サンドボックス(オプション)、インプットメソッド、HiDPI の修正といった機能が含まれます。また [[Flatpak]] を利用して Flathubから {{ic|com.tencent.WeChat}} をインストールすることもできます。
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{{AUR|wechat-universal-bwrap}} は基本的なサンドボックス化パッケージを提供します。これは元々今は存在しない {{AUR|wechat-uos-qt}} に基づいており、{{AUR|wechat-bin}} に依存しません。[https://github.com/Kraftland/portable portable]ではなく[[bubblewrap]]サンドボックスを利用しており、D-Busフィルタリングなどの機能を持たず、'''サンドボックス脱出のリスクがあります'''。
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{{AUR|wechat-universal-bwrap}}は[[bubblewrap]]サンドボックスを使用し、{{ic|~/Documents/WeChat_Data/home}}をホームディレクトリとします。{{ic|~/.config/wechat-universal/binds.list}}を編集することで、更にコンテナに公開するファイルやディレクトリを一行一件ずつ設定することができます。WeChat ファイルのメインパスを{{ic|~/Documents/WeChat_Data}}以外のパスに変更するには、{{ic|WECHAT_DATA_DIR}}環境変数を設定して下さい。
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=== インプットメソッドと HiDPI ===
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=== 絵文字の表示 ===
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== 仮想マシン ==
 
== 仮想マシン ==
   
[[VMware]] や [[VirtualBox]] などの仮想マシンにWindowsシステムをインストールして、WeChatを使用することができます。
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[[VMware]] や [[VirtualBox]] などの仮想マシンに Windows システムをインストールして、WeChat を使用することができます。
   
 
== Wine ==
 
== Wine ==
   
{{note|現在、WineベースのWeChatのミニプログラム機能は利用できず、特定のサイズ以上の画像を送信することができません。詳細は [https://github.com/countstarlight/deepin-wine-wechat-arch/issues/42 こちら] を参照してください。}}
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{{note|現在、Wine ベースの WeChat のミニプログラム機能は利用できず、特定のサイズ以上の画像を送信することができません。詳細は [https://github.com/countstarlight/deepin-wine-wechat-arch/issues/42 こちら] を参照してください。}}
   
 
=== インストール ===
 
=== インストール ===
   
互換性レイヤー [[Wine]] を使用してLinux内でWeChatを実行できます。
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互換性レイヤー [[Wine]] を使用して Linux 内で WeChat を実行できます。
   
さらに、{{AUR|deepin-wine-wechat}}(パッチなし)も提供されており、これはArch用に設定されたWineコンテナです。WeChatのバージョンは最新の公式バージョンです。
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さらに、{{AUR|deepin-wine-wechat}}(パッチなし)も提供されており、これは Arch 用に設定された Wine コンテナです。WeChat のバージョンは最新の公式バージョンです。
   
 
==== archlinuxcn リポジトリから ====
 
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==== Deepin-wine WeChat ====
 
==== Deepin-wine WeChat ====
   
{{AUR|com.qq.weixin.deepin}} パッケージをインストールするか、Spark Storeから {{AUR|com.qq.weixin.spark}} をインストールします。Weixin Workのための他のdeepin wine関連パッケージとして {{AUR|com.qq.weixin.work.deepin-x11}} があります。詳細は [[Deepin-wine]] を参照してください。
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{{AUR|com.qq.weixin.deepin}} パッケージをインストールするか、Spark Store から {{AUR|com.qq.weixin.spark}} をインストールします。Weixin Work のための他の deepin wine 関連パッケージとして {{AUR|com.qq.weixin.work.deepin-x11}} があります。詳細は [[Deepin-wine]] を参照してください。
   
 
==== コンテナで実行 ====
 
==== コンテナで実行 ====
   
[https://github.com/huan/docker-wechat docker-wechat] は [[Docker]] コンテナ内でWeChat wineアプリケーションを実行します。
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[https://github.com/huan/docker-wechat docker-wechat] は [[Docker]] コンテナ内で WeChat wine アプリケーションを実行します。
   
 
=== 設定 ===
 
=== 設定 ===
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# winecfg を開く。例として {{AUR|deepin-wine-wechat}} を使用し、{{ic|WINEPREFIX}} と {{ic|deepin-wine6-stable}} を適宜変更します:{{bc|1=$ WINEPREFIX=~/.deepinwine/Deepin-WeChat/ deepin-wine6-stable winecfg}}
 
# winecfg を開く。例として {{AUR|deepin-wine-wechat}} を使用し、{{ic|WINEPREFIX}} と {{ic|deepin-wine6-stable}} を適宜変更します:{{bc|1=$ WINEPREFIX=~/.deepinwine/Deepin-WeChat/ deepin-wine6-stable winecfg}}
 
# Graphics タブをクリックし、''画面解像度'' を実際の dpi に変更します。
 
# Graphics タブをクリックし、''画面解像度'' を実際の dpi に変更します。
# WeChatを起動し、''システムスケールに適応'' (設定-->通用設定-->适配系统缩放比例) を有効にします。
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# WeChat を起動し、''システムスケールに適応'' (設定-->通用設定-->适配系统缩放比例) を有効にします。
   
 
== UOS用のElectronバージョン ==
 
== UOS用のElectronバージョン ==
   
{{AUR|wechat-uos}} はUOS用の公式electronを提供します。
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{{AUR|wechat-uos}} は UOS 用の公式 electron を提供します。
 
{{Note|元々のUOSパッケージはUOSプロフェッショナルでのみ実行されます。この環境を模倣するために、このパッケージは {{ic|os-release}} および {{ic|lsb-release}} を [[bubblewrap]] を通じて変更します。}}
 
 
== ネイティブLinuxバージョン ==
 
 
Wechat Universal は UOS 用のネイティブ Linux バージョンで、ミニプログラムをサポートしています。これは {{AUR|wechat-uos-qt}} によって提供されています。
 
 
このパッケージには XIM が必要です。WeChat 内で IME を使用できないことに気付いた場合は、[[Fcitx5#XIM]] を有効にするか [[IBus#Integration]] を確認してください。
 
 
Wechat Universal の非公式 [[Flatpak]] パッケージがあります:[https://github.com/web1n/wechat-universal-flatpak] および [https://flathub.org/apps/details/com.tencent.WeChat]。
 
   
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{{Note|元々の UOS パッケージは UOS プロフェッショナルでのみ実行されます。この環境を模倣するために、このパッケージは {{ic|os-release}} および {{ic|lsb-release}} を [[bubblewrap]] を通じて変更します。
{{AUR|wechat-universal-bwrap}} と {{AUR|wechat-beta-bwrap}} は、もともと {{AUR|wechat-uos-qt}} をベースにした [https://lists.archlinux.org/hyperkitty/list/aur-general@lists.archlinux.org/thread/T4I2ZYPOPHTIKYJTUSB7CMHSNA6BHIZ7/ 重複パッケージ] で、ユーザーはXDG_DOCUMENTS/xwechat_filesを .local/share/WeChat_Data/Documentsにコピーして移行できます。
 
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このパッケージは機能が少なく、基本的には Web 版 WeChat の流用です。ネイティブ版を使用することを推奨します。}}

2025年3月24日 (月) 12:27時点における最新版

関連記事

世界中で 10 億人以上をつなぐ WeChat は、iOS、Android、Windows、MacOS、Linux で利用可能な無料のメッセージングおよび通話アプリです。

現在、WeChat は公式にいくつかのの Linux ディストリビューションに正式に対応しており(下記)、興味があれば他のディストリビューションでの互換状況をテストすることができます。

ネイティブ版のインストールの他に、この記事では異なる要求に応じた様々な方法での WeChat のインストールについて紹介します。

ネイティブ Linux バージョン

ノート: 現時点で最も推奨される方法です。

2024年3月、Tencent はクロスプラットフォームな WeChat (Universal) をリリースしました。Windows、Mac、Linux 版において機能と更新ペースの一致を段階的に実現することを目的としています。Tencent は公式に rpm、deb、appimage 形式でのパッケージを提供していますが、現在はまだリポジトリが実装されていないため、deb、rpm のユーザーはパッケージマネージャによる自動更新を利用できません。

WeChat は wechat-binAURにパッケージ化されており、また WeChat にいくつか修正を加えた wechatAURパッケージとしても提供されています。後者にはプロセス管理、サンドボックス(オプション)、インプットメソッド、HiDPI の修正といった機能が含まれます。また Flatpak を利用して Flathubから com.tencent.WeChat をインストールすることもできます。

wechat-universal-bwrapAUR は基本的なサンドボックス化パッケージを提供します。これは元々今は存在しない wechat-uos-qtAUR に基づいており、wechat-binAUR に依存しません。portableではなくbubblewrapサンドボックスを利用しており、D-Busフィルタリングなどの機能を持たず、サンドボックス脱出のリスクがあります

サンドボックス

wechatAUR はオプションでportableサンドボックスを有効化できます。タスクバーアイコンを右クリックしてサンドボックス設定の変更、サンドボックスへのファイル送信、WeChat の完全終了が行えます。サンドボックスに送信されたファイルは永続ではなく、アプリケーションを再起動すると削除されます。

wechatAUR のサンドボックスの正常動作にはXDG デスクトップ ポータルが必要です。通常、デスクトップ環境(DE)を使用する際には特別な処理は必要ありませんが、ウィンドウマネージャのユーザーはドキュメントに従って自分で実装を選択する必要がある場合があります。

wechat-universal-bwrapAURbubblewrapサンドボックスを使用し、~/Documents/WeChat_Data/homeをホームディレクトリとします。~/.config/wechat-universal/binds.listを編集することで、更にコンテナに公開するファイルやディレクトリを一行一件ずつ設定することができます。WeChat ファイルのメインパスを~/Documents/WeChat_Data以外のパスに変更するには、WECHAT_DATA_DIR環境変数を設定して下さい。

インプットメソッドと HiDPI

wechatAUR は自動で環境変数を設定してこれらの問題を回避します。ユーザーは引き続きXMODIFIERS変数を正しく設定する必要があります。

絵文字の表示

ttf-twemojiAURをインストールし、wechatAURを1.0.0.241-27 以上のバージョンにアップデートして下さい。

仮想マシン

VMwareVirtualBox などの仮想マシンに Windows システムをインストールして、WeChat を使用することができます。

Wine

ノート: 現在、Wine ベースの WeChat のミニプログラム機能は利用できず、特定のサイズ以上の画像を送信することができません。詳細は こちら を参照してください。

インストール

互換性レイヤー Wine を使用して Linux 内で WeChat を実行できます。

さらに、deepin-wine-wechatAUR(パッチなし)も提供されており、これは Arch 用に設定された Wine コンテナです。WeChat のバージョンは最新の公式バージョンです。

archlinuxcn リポジトリから

使用中に WeChat のシャドウウィンドウが他のウィンドウの上に表示される場合は、archlinuxcn リポジトリの wine-for-wechat を使用してみることができます。この Wine バージョンは、WeChat のシャドウウィンドウ用の パッチを使用しています。

さらに、wine-wechat-setup を使用して WeChat をインストール、実行、設定することを推奨します。WeChat インストーラーは手動でダウンロードする必要があります。

Deepin-wine WeChat

com.qq.weixin.deepinAUR パッケージをインストールするか、Spark Store から com.qq.weixin.sparkAUR をインストールします。Weixin Work のための他の deepin wine 関連パッケージとして com.qq.weixin.work.deepin-x11AUR があります。詳細は Deepin-wine を参照してください。

コンテナで実行

docker-wechatDocker コンテナ内で WeChat wine アプリケーションを実行します。

設定

HiDpi 設定

高 dpi スクリーンでフォントが非常に小さい場合、wineのdpi設定を行います:

  1. winecfg を開く。例として deepin-wine-wechatAUR を使用し、WINEPREFIXdeepin-wine6-stable を適宜変更します:
    $ WINEPREFIX=~/.deepinwine/Deepin-WeChat/ deepin-wine6-stable winecfg
  2. Graphics タブをクリックし、画面解像度 を実際の dpi に変更します。
  3. WeChat を起動し、システムスケールに適応 (設定-->通用設定-->适配系统缩放比例) を有効にします。

UOS用のElectronバージョン

wechat-uosAUR は UOS 用の公式 electron を提供します。

ノート: 元々の UOS パッケージは UOS プロフェッショナルでのみ実行されます。この環境を模倣するために、このパッケージは os-release および lsb-releasebubblewrap を通じて変更します。 このパッケージは機能が少なく、基本的には Web 版 WeChat の流用です。ネイティブ版を使用することを推奨します。