「Termite」の版間の差分
28行目: | 28行目: | ||
=== カラー === |
=== カラー === |
||
− | + | 色は24ビットの16進数 (例: {{ic|#4a32b1}}) あるいは rgba ベクトル (例: {{ic|rgba(16, 32, 64, 0.5)}}) で指定します。色のプロパティとしては {{ic|foreground}}, {{ic|foreground_bold}}, {{ic|foreground_dim}}, {{ic|background}}, {{ic|cursor}}, {{ic|colorN}} (N は0から254までの整数値に置き換えます。ターミナルの colorN の24ビット色の値を指定するのに使います) が使えます。 |
|
{{hc|~/.config/termite/config|2= |
{{hc|~/.config/termite/config|2= |
||
36行目: | 36行目: | ||
== 透過 == |
== 透過 == |
||
+ | バージョン 9 から、Termite は色の定義でアルファチャンネルの値を指定することで完全透過をサポートしています [https://github.com/thestinger/termite/issues/191]。[[Compton]] や [[Xcompmgr]] などのコンポジタを動作させる必要があります。Termite で透過を使うのにコンポジタに特別な設定をする必要は基本的にありません。 |
||
− | As of version 9, Termite supports true transparency via color definitions that specify an alpha channel value [https://github.com/thestinger/termite/issues/191]. This requires a compositor to be running, such as [[Compton]] or [[Xcompmgr]]. Most compositors do not require special configuration for Termite to use transparency. |
||
{{hc|~/.config/termite/config|2= |
{{hc|~/.config/termite/config|2= |
||
43行目: | 43行目: | ||
}} |
}} |
||
− | {{Note| |
+ | {{Note|In [[i3]], in stacked/tabbed layout, this shows all windows "stacked" on top of each other, in the order they were most recently in the foreground, rather than showing the desktop (the root window) directly behind Termite. This is due to i3 reordering windows rather than hiding invisible windows in tiling mode. You can configure your compositor to make windows with {{ic|1=_NET_WM_STATE=_NET_WM_STATE_HIDDEN}} fully transparent to solve this. For example, for compton use |
+ | {{hc|head=~/.compton.conf|output=opacity-rule = [ |
||
+ | "0:_NET_WM_STATE@:32a *= '_NET_WM_STATE_HIDDEN'" |
||
+ | ];}} |
||
+ | }} |
||
== トラブルシューティング == |
== トラブルシューティング == |
||
53行目: | 57行目: | ||
$ dircolors -p > ~/.dircolors |
$ dircolors -p > ~/.dircolors |
||
+ | そして {{ic|~/.dircolors}} ファイルを編集して、ターミナルのリストの最後に以下を追加して保存してください: |
||
− | Then edit {{ic|~/.dircolors}} file, and append |
||
TERM xterm-termite |
TERM xterm-termite |
||
+ | [[Bash]] では {{ic|~/.bashrc}} に、[[Zsh]] では {{ic|~/.zshrc}} に以下を追加してターミナルを再起動します: |
||
− | to the end of the list of terminals, and save the file. |
||
− | |||
− | For [[Bash]] in {{ic|~/.bashrc}} and [[Zsh]] in {{ic|~/.zshrc}}, add: |
||
eval $(dircolors ~/.dircolors) |
eval $(dircolors ~/.dircolors) |
||
+ | [[fish]] の場合、{{ic|~/.config/fish/config.fish}} に以下を追加して再ログインしてください: |
||
− | and restart the terminal. For [[fish]], add |
||
eval (dircolors -c ~/.dircolors | sed 's/>&\/dev\/null$//') |
eval (dircolors -c ~/.dircolors | sed 's/>&\/dev\/null$//') |
||
+ | もしくは次のコマンドで設定をリロードします: |
||
− | to {{ic|~/.config/fish/config.fish}} and relogin or reload the config via: |
||
. ~/.config/fish/config.fish |
. ~/.config/fish/config.fish |
||
73行目: | 75行目: | ||
=== Ctrl-T が動作しない === |
=== Ctrl-T が動作しない === |
||
+ | Ctrl-T で新しいタブが開くはずですが、特定のシェルでは開かないことがあります。その場合 termite のウィンドウは {{ic|no directory uri set}} と出力します。{{ic|~/.zshrc}} に以下を追加することで解決します: |
||
− | Ctrl-T should open a new tab, but it sometimes fails with certain shells. If the termite window outputs {{ic|no directory uri set}} when this happens, the solution is to add |
||
− | |||
− | . /etc/profile.d/vte.sh |
||
+ | . /etc/profile.d/vte.sh |
||
− | to your {{ic|~/.zshrc}}. |
||
− | + | 詳しくは [http://unix.stackexchange.com/questions/93476/gnome-terminal-keep-track-of-directory-in-new-tab stackexchange] を見て下さい。 |
|
== 参照 == |
== 参照 == |
2015年12月4日 (金) 00:00時点における版
Termite はタイル型ウィンドウマネージャでの使用を想定して作られたミニマルなターミナルエミュレータです。モーダルアプリケーションであり、Vim と同じように、キーバインディングの機能が異なる挿入モードとコマンドモードがあります。Termite は VTE ライブラリを使っています。
設定ファイルでカラーやキーバインディングを変更することができます。Termite は透過や256色やトゥルーカラー (1677万色) のパレットをサポートします。ルックアンドフィールは urxvt と似ています。
インストール
termite パッケージをインストールしてください。開発版を使いたいときは termite-gitAUR をインストールしてください。
使用方法
Termite はデフォルトで挿入モードで起動します。マウスやコマンドモードのキーを使ってテキストを選択することが可能です。挿入モードでは、Ctrl-Shift-c
を使って選択したテキストをクリップボードにコピーして、Ctrl-Shift-v
でペーストします。Ctrl-tab
はスクロールバックの補完を開始し、Ctrl-Shift-up
/ Ctrl-Shift-down
は画面を上下にスクロールします。
Ctrl-Shift-space
でコマンドモードに入ります。ほとんどのコマンドは Vim にあやかっています。例えば、ビジュアルモードは v
、ビジュアルラインモードは Shift-v
、ビジュアルブロックモードは Ctrl-v
、選択したテキストのコピー ("yank") は y
、検索は /
と ?
、移動は w
と b
と ^
と $
、挿入モードに戻るには Escape
となっています。
設定
Termite の設定ファイルは $XDG_CONFIG_HOME/termite/config
, ~/.config/termite/config
, $XDG_CONFIG_DIRS/termite/config
, /etc/xdg/termite.cfg
です。設定ファイルを使うことでフォントや色、ウィンドウヒントなどのオプションを変更できます。設定ファイルは ini フォーマットになっており、3つのセクションが存在します: options, colors, hints。
フォント
フォントは options セクションの下に font=<font_name> <font_size>
という形式で指定します。<font_name>
の指定は fontconfig に従います。Xft ではありません。fc-list
を使うことで利用できるフォントを確認できます (フォント設定#フォントパスを参照)。
~/.config/termite/config
[options] font = Monospace 9 font = Terminus (TTF) 8 font = Droid Sans Mono 8
カラー
色は24ビットの16進数 (例: #4a32b1
) あるいは rgba ベクトル (例: rgba(16, 32, 64, 0.5)
) で指定します。色のプロパティとしては foreground
, foreground_bold
, foreground_dim
, background
, cursor
, colorN
(N は0から254までの整数値に置き換えます。ターミナルの colorN の24ビット色の値を指定するのに使います) が使えます。
~/.config/termite/config
[colors] foreground = #dcdccc background = #3f3f3f
透過
バージョン 9 から、Termite は色の定義でアルファチャンネルの値を指定することで完全透過をサポートしています [1]。Compton や Xcompmgr などのコンポジタを動作させる必要があります。Termite で透過を使うのにコンポジタに特別な設定をする必要は基本的にありません。
~/.config/termite/config
[colors] background = rgba(63, 63, 63, 0.8)
トラブルシューティング
ls の出力をカラー化
ls
の出力をカラーにするには LS_COLORS 環境変数を使う必要があります。dircolors
ファイルで設定することが可能です。ファイルを生成するには:
$ dircolors -p > ~/.dircolors
そして ~/.dircolors
ファイルを編集して、ターミナルのリストの最後に以下を追加して保存してください:
TERM xterm-termite
Bash では ~/.bashrc
に、Zsh では ~/.zshrc
に以下を追加してターミナルを再起動します:
eval $(dircolors ~/.dircolors)
fish の場合、~/.config/fish/config.fish
に以下を追加して再ログインしてください:
eval (dircolors -c ~/.dircolors | sed 's/>&\/dev\/null$//')
もしくは次のコマンドで設定をリロードします:
. ~/.config/fish/config.fish
Ctrl-T が動作しない
Ctrl-T で新しいタブが開くはずですが、特定のシェルでは開かないことがあります。その場合 termite のウィンドウは no directory uri set
と出力します。~/.zshrc
に以下を追加することで解決します:
. /etc/profile.d/vte.sh
詳しくは stackexchange を見て下さい。