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*{{ic|systemctl}} コマンドに {{ic|-H <user>@<host>}} を渡すと、リモートの systemd と対話できます。[[Secure Shell|SSH]] を利用してリモートの systemd インスタンスに繋ぐのに使われます。 |
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− | *{{ic|systemctl}} の公式グラフィカルフロントエンドとして {{ic|systemadm}} が存在します。[[公式リポジトリ]]からインストールできる {{Pkg|systemd-ui}} に入ってい |
+ | *{{ic|systemctl}} の公式グラフィカルフロントエンドとして {{ic|systemadm}} が存在します。[[公式リポジトリ]]からインストールできる {{Pkg|systemd-ui}} に入っています。 |
* [[Plasma]] を使っている場合 {{Pkg|systemd-kcm}} をインストールすることで ''systemctl'' のグラフィカルフロントエンドを使えます。モジュールをインストールすると ''System administration'' の下に設定が追加されます。}} |
* [[Plasma]] を使っている場合 {{Pkg|systemd-kcm}} をインストールすることで ''systemctl'' のグラフィカルフロントエンドを使えます。モジュールをインストールすると ''System administration'' の下に設定が追加されます。}} |
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* ネットワークの設定方法は[[ネットワーク設定]]を見て下さい。 |
* ネットワークの設定方法は[[ネットワーク設定]]を見て下さい。 |
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+ | === インストールされたユニットをデフォルトで有効にする === |
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+ | Arch Linux の {{ic|/usr/lib/systemd/system-preset/99-default.preset}} には {{ic|disable *}} と記述されています。systemctl プリセットがデフォルトで全てのユニットを無効化するようになり、新しいパッケージがインストールされたときも、ユーザーが手動でユニットを有効化する必要があります。 |
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+ | 自動的に有効化させたい場合、{{ic|/etc/systemd/system-preset/99-default.preset}} から {{ic|/dev/null}} にシンボリックリンクを作成して設定ファイルを上書きしてください。systemctl プリセットの設定ディレクトリで指定しないかぎり、インストールされた全てのユニットが有効化されるようになります。詳しくは {{ic|systemd.preset}} の man ページを参照。 |
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+ | {{Note|デフォルトで全てのユニットを有効化すると、パッケージに(互いに両立しない)複数のユニットが含まれている場合に問題が生じます。systemctl プリセットはディストリビューションやシステム管理者によって使われることを意図されて作られています。衝突するユニットが有効化されてしまう場合、{{ic|systemd.preset}} の man ページに書かれているように、プリセットの設定ファイルを使ってどちらか片方を明示的に無効化させる必要があります。}} |
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== トラブルシューティング == |
== トラブルシューティング == |
2016年5月31日 (火) 20:57時点における版
関連記事
プロジェクトウェブページ より:
- systemd は SysV や LSB init スクリプトと互換性のある、Linux 用のシステム・サービスマネージャです。systemd はサービスの起動を積極的に並行化します。また、ソケットや D-Bus のアクティベーションを使用してサービスを起動し、必要なデーモンの開始を行うことができ、Linux の cgroups によるプロセス管理ができます。システム状態のスナップショット作成と復元、(自動) マウントポイントの管理、煩雑な依存関係に基づいたサービスのコントロールを処理します。
目次
- 1 systemctl の基本的な使い方
- 2 ネイティブの設定
- 3 カスタム .service ファイルを書く
- 4 ターゲット
- 5 一時ファイル
- 6 タイマー
- 7 マウント
- 8 Journal
- 9 SysVinit/initscripts からの移行
- 10 Tips and tricks
- 11 トラブルシューティング
- 11.1 systemd のエラーを調査する
- 11.2 ブート問題の診断
- 11.3 特定のサービスの問題を診断
- 11.4 シャットダウン/再起動にものすごく時間がかかる
- 11.5 短いプロセスがログを出力しない
- 11.6 クラッシュしたアプリケーションのダンプのジャーナルを無効にする
- 11.7 再起動やシャットダウン時のエラーメッセージ
- 11.8 少しづつ起動時間が長くなっている
- 11.9 起動時に systemd-tmpfiles-setup.service の実行に失敗する
- 11.10 systemctl enable で /etc/systemd/system にシンボリックリンクが作成されない
- 12 参照
systemctl の基本的な使い方
systemd を管理したり内部情報を見るために使うメインのコマンドが systemctl
です。システムの状態を確かめたりシステムやサービスを管理するために使うのは使い方の一部です。詳しくは man 1 systemctl
を見て下さい。
システムの状態を分析する
システムの状態を表示:
$ systemctl status
実行中のユニットを一覧する:
$ systemctl
または:
$ systemctl list-units
失敗したユニットを一覧する:
$ systemctl --failed
実行可能なユニットファイルは /usr/lib/systemd/system/
や /etc/systemd/system/
にあります (後者が優先的に使われます)。インストールされたユニットを一覧するには:
$ systemctl list-unit-files
ユニットを使う
ユニットには、例えば、サービス (.service
) やマウントポイント (.mount
)、デバイス (.device
)、ソケット (.socket
) などがあります。
systemctl
を使うとき、一般的には拡張子 (suffix) を含むユニットファイルの完全な名前を指定する必要があります。例えば、sshd.socket
のように。しかし、以下のような場合には省略形が存在します:
- 拡張子が指定されない場合、systemctlは
.service
とみなします。例えばnetctl
とnetctl.service
は同じように扱われます。 - マウントポイントは自動的に対応する
.mount
ユニットとして扱われます。例えば、/home
を指定することはhome.mount
の指定と同じです。 - マウントポイントと同じく、デバイスも自動的に対応する
.device
ユニットとして扱われます。従って、/dev/sda2
の指定はdev-sda2.device
と同じです。
詳細は man systemd.unit
を見てください。
いますぐユニットを実行:
# systemctl start unit
いますぐユニットを停止:
# systemctl stop unit
ユニットを再始動:
# systemctl restart unit
ユニットに設定を再読み込みするように通知:
# systemctl reload unit
ユニットの状態を表示(動いているかどうかなど):
$ systemctl status unit
有効化(起動時に自動で実行するよう設定)されているかどうか表示:
$ systemctl is-enabled unit
起動時に実行されるように有効化する:
# systemctl enable unit
システム起動時に実行されないように無効化する:
# systemctl disable unit
ユニットをマスクすることで起動しないようにできます:
# systemctl mask unit
ユニットのマスクを解除:
# systemctl unmask unit
ユニットに関連する(ユニットファイルによってサポートされている)マニュアルページを参照する:
$ systemctl help unit
systemd をリロードし、新しい、もしくは変化のあったユニットをスキャンする:
# systemctl daemon-reload
電源管理
電源管理には polkit
が必要です。
ローカルの systemd-logind
のユーザーセッション中で、他のセッションがアクティブでなければ、ルート権限なしで以下のコマンドが使えます。そうでなければ (他のユーザが tty でログインしている場合など)、systemd は自動的に root のパスワードを要求するでしょう。
再起動:
$ systemctl reboot
シャットダウンしてパワーオフ:
$ systemctl poweroff
サスペンド(待機):
$ systemctl suspend
ハイバネート(休止):
$ systemctl hibernate
ハイブリッドスリープ (もしくは suspend-to-both):
$ systemctl hybrid-sleep
ネイティブの設定
ホストネーム
ホストネームは /etc/hostname
で設定します。このファイルにシステムのドメインを含めてはいけません。ホストネームを設定するには:
# hostnamectl set-hostname myhostname
詳しくは man 5 hostname
や man 1 hostnamectl
を見て下さい。
ファイルの設定サンプル:
/etc/hostname
myhostname
ロケール
デフォルトのシステムロケールは /etc/locale.conf
で設定します。デフォルトロケールをセットするには:
# localectl set-locale LANG="ja_JP.UTF-8"
詳しくは man 1 localectl
や man 5 locale.conf
を見て下さい。
- ロケールについての詳しい情報はロケールのページにあります。
ファイルの設定サンプル:
/etc/locale.conf
LANG=ja_JP.UTF-8
仮想端末
仮想端末 (キーボッドマップ、コンソールフォント、コンソールマップ) の設定は /etc/vconsole.conf
です:
/etc/vconsole.conf
KEYMAP=jp106 FONT=lat9w-16 FONT_MAP=8859-1_to_uni
キーボッドマップ(キーマップ)を設定する別の方法は:
# localectl set-keymap jp106
localectl
で X11 のキーマップを設定することもできます:
# localectl set-x11-keymap jp106
詳細は man 1 localectl
や man 5 vconsole.conf
を見て下さい。
タイムゾーン
タイムゾーンは適切な /etc/localtime
シンボリックリンクを作ることで設定します。リンク先は /usr/share/zoneinfo/
下のゾーン情報ファイルです。自動で行うには:
# timedatectl set-timezone Asia/Tokyo
詳しくは man 1 timedatectl
, man 5 localtime
, man 7 archlinux
を見て下さい。
または、あなた自身でシンボリックリンクを作って下さい:
# ln -sf ../usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo /etc/localtime
古い設定ファイル /etc/timezone
がある場合、削除しても問題ありません。
ファイルシステムのマウント
デフォルトのセットアップでは自動的に fsck が行われサービスが起動する前にファイルシステムがマウントされます。例えば、systemd は NFS や Samba のようなネットワーク接続が必要なリモートファイルシステムも自動でマウントしようとします。従って /etc/fstab
に明記しなくともローカル・リモードどちらのファイルシステムのマウントも問題ありません。
詳しくは man 5 systemd.mount
を見て下さい。
Automount
/home
パーティションが大きい場合は、/home
を fsck でチェックしている間に/home
を使わないサービスを起動できるようにしたほうがいいかもしれません。これを行うには/etc/fstab
の/home
パーティションのエントリに次のオプションを追加してください:
noauto,x-systemd.automount
/home
にアクセスがあるとまず fsck とマウントを行い、準備が整うまで /home
への全てのファイルアクセスをカーネルによって遮断します。
Note: オプションの追加によって /home
ファイルシステムのタイプが autofs
になり、mlocate から(デフォルトで)無視されるようになります。システムによっては、/home
の automount のスピードアップは大して効果がない場合があります。
- リモートファイルシステムのマウントにも同じことが当てはまります。アクセス時にのみマウントするようにしたい場合は、
noauto,x-systemd.automount
パラメータを使って下さい。さらに、x-systemd.device-timeout=#
オプションを使うことでネットワークが切れた時のタイムアウト時間を設定できます。
- ファイルシステムをキーファイルで暗号化しているときは、
/etc/crypttab
の適切なエントリにnoauto
パラメータを追加することもできます。Systemd は起動時に暗号化されたデバイスを開かなくなり、代わりに、デバイスが実際にアクセスされるまで待機して、それから指定したキーファイルで(マウントする前に)自動でデバイスを開くようになります。デバイスが有効になるまで systemd が待機することがなくなるので、暗号化した RAID デバイスなどを使っているときは起動時間が数秒節約できます。例:
/etc/crypttab
data /dev/md0 /root/key noauto
カスタム .service ファイルを書く
systemd の ユニットファイル の構文は XDG の Desktop Entry Specification である .desktop から影響を受けています。そして .desktop は Microsoft Windows の .ini ファイルからインスパイアされています。ユニットファイルは2つの場所に配置されます。優先度が低い方から説明すると:
/usr/lib/systemd/system/
: インストールしたパッケージに含まれているユニット/etc/systemd/system/
: システムの管理者がインストールしたユニット
依存関係を解決する
systemd ではユニットファイルを適切に書くことで依存関係を解決します。一番典型的なケースは、ユニット A
が走る前に、ユニット A
がユニット B
を必要としている場合です。この場合、A
の [Unit]
セクションに Requires=B
と After=B
を加えます。依存が必然ではない場合、代わりに Wants=B
と After=B
を加えます。Wants=
と Requires=
は After=
を含まないことに注意してください、もし After=
を明記しなかったときは、2つのユニットは並行して実行されます。
基本的に、依存関係はターゲットではなくサービスに配置します。例えば、network.target
はネットワークインターフェースを設定する全てのサービスによって使われるので、network.target
が起動し終わってからあなたのカスタムユニットを起動させる順番にします。
タイプ
カスタムサービスファイルを書くときにどのスタートアップタイプを使うべきか考える必要があります。タイプは [Service]
セクションの Type=
パラメータで設定します。より詳しい説明は man systemd.service
を見て下さい。
Type=simple
(デフォルト): systemd はプロセスを起動した時点でサービスが立ち上がったとみなします。プロセスをフォークすることはできません。ソケットアクティベーション以外で他のサービスが必要な場合に、このタイプを使ってはいけません。Type=forking
: 起動したプロセスが一旦フォークし、親プロセス側が終了したときに、 systemd はサービスが立ち上がったとみなします。このタイプでなくてもかまわないとき以外は、古典的なデーモンにはこのタイプを使って下さい。またPIDFile=
を指定することで systemd はメインプロセスの情報を追い続けます。Type=oneshot
: シングルジョブを行い終了するスクリプト用のタイプです。またRemainAfterExit=yes
を設定することで systemd はプロセスが終了した後もサービスがアクティブだとみなします。Type=notify
:Type=simple
と同じですが、利用可能になったときにデーモンが systemd に信号を送るように条件がつけられます。この通知のリファレンス実装はlibsystemd-daemon.so
によって提供されています。Type=dbus
: 指定のBusName
が DBus のシステムバスに乗ったときに使うことができるサービス。Type=idle
: idle の挙動はType=simple
と非常に似ています。ただし、サービスバイナリの実行は全てのジョブが処理されるまで待たされます。これを使えば、コンソールに状態を出力するシェルサービスで、出力が混じってしまうのを避けることができます。
ユニットファイルの編集
パッケージに入っているユニットファイルを編集する方法は2つあります: 新しいユニットファイルで完全に置き換えるか、ドロップインスニペットを作成して既存のユニットファイルに上書きして適用させるかです。どちらの方法でも、変更を加えた後はユニットをリロードする必要があります。systemctl edit
でユニットを編集するか (自動でユニットがリロードされます) または次のコマンドで全てのユニットをリロードしてください:
# systemctl daemon-reload
ユニットファイルを置換する
ユニットファイル /usr/lib/systemd/system/unit
を置き換えたいときは、/etc/systemd/system/unit
ファイルを作成してユニットを再有効することでシンボリックリンクをアップデートします:
# systemctl reenable unit
もしくは、次を実行:
# systemctl edit --full unit
このコマンドはテキストエディタで /etc/systemd/system/unit
を開いて (ファイルが存在しない場合はインストールされているユニットがコピーされます)、編集を終えた時に自動的にユニットをリロードします。
ドロップインスニペット
ユニットファイル /usr/lib/systemd/system/unit
のドロップインスニペットを作成するには、/etc/systemd/system/unit.d/
という名のディレクトリ (例: /etc/systemd/system/httpd.service.d/
) を作成してその中に *.conf
を配置します。このファイルを使ってオプションを上書きしたり追加してください。systemd が *.conf
ファイルをパースして元のユニットファイルの一番上に設定を適用します。
ドロップインスニペットを作成する一番簡単な方法は次のコマンドを実行することです:
# systemctl edit unit
テキストエディタで /etc/systemd/system/unit.d/override.conf
ファイルが開かれ (必要であればファイルが作成されます)、編集を終えた時に自動でユニットがリロードされます。
サンプル
例えば、ユニットに依存するデーモンを追加したい場合、以下のファイルを作成することができます:
/etc/systemd/system/<unit>.d/customdependency.conf
[Unit] Requires=<new dependency> After=<new dependency>
oneshot
タイプでないユニットの ExecStart
ディレクティブを置き換えるには、以下のファイルを作成します:
/etc/systemd/system/unit.d/customexec.conf
[Service] ExecStart= ExecStart=new command
サービスが自動的に再起動されるようにするには:
/etc/systemd/system/unit.d/restart.conf
[Service] Restart=always RestartSec=30
ターゲット
Systemd ではランレベルに似たものとしてターゲットを使っています。ただしその挙動には少し違いがあります。それぞれのターゲットはナンバリングされる代わりに名前がつけられ、ある特定の目的のために作られ、複数のターゲットを同時に有効にできるようになっています。ターゲットによっては、他のターゲットのサービスを全て引継ぎ、そこにサービスを追加するよう実装されています。一般的な SystemVinit ランレベルに擬態する systemd ターゲットもあり、親しみのある telinit RUNLEVEL
コマンドを使って使用するターゲットを切り替えることが可能です。
現在のターゲットを獲得
systemd では runlevel
の代わりに次のコマンドが使われます:
$ systemctl list-units --type=target
カスタムターゲットを作る
標準の Fedora インストールではランレベルごとに特定の目的が設定されています; 0, 1, 3, 5, 6 のランレベルには特定の sytemd ターゲットと一対一の対応関係が存在します。残念ながら、ユーザー定義のランレベル (2 や 4 など) で同じことをする良い方法はありません。もしあなたがそうしたいならば、既に存在しているランレベルをベースに新しい systemd ターゲットを /etc/systemd/system/<your target>
として作り (/usr/lib/systemd/system/graphical.target
がサンプルになるかもしれません)、/etc/systemd/system/<your target>.wants
ディレクトリを作って、有効にしたいサービスに /usr/lib/systemd/system/
からシンボリックリンクを貼ることが示唆されています。
ターゲット表
SysV ランレベル | systemd ターゲット | 説明 |
---|---|---|
0 | runlevel0.target, poweroff.target | システムを停止。 |
1, s, single | runlevel1.target, rescue.target | シングルユーザーモード。 |
2, 4 | runlevel2.target, runlevel4.target, multi-user.target | ユーザー定義・サイト指定ランレベル。デフォルトでは、3 と同一。 |
3 | runlevel3.target, multi-user.target | マルチユーザー、非グラフィカル。一般的にマルチコンソールやネットワークを介してログインするのに使われます。 |
5 | runlevel5.target, graphical.target | マルチユーザー、グラフィカル。通常、ランレベル 3 の全てのサービスにグラフィカルログインを付加。 |
6 | runlevel6.target, reboot.target | 再起動 |
emergency | emergency.target | 緊急シェル |
現在のターゲットを変更する
systemd ではターゲットは"ターゲットユニット"を通して扱うことができます。ターゲットを変えるには次のようにします:
# systemctl isolate graphical.target
これは現在のターゲットを変えるだけで、次の起動時には影響がありません。SysVinit での、telinit 3
や telinit 5
のようなコマンドと同じです。
起動時のデフォルトターゲットを変更する
標準のターゲットは default.target
で、デフォルトで (昔のランレベル 5 に大体対応している) graphical.target
にエイリアスされています。起動時のデフォルトターゲットを変更するには、以下のカーネルパラメータのどれかをブートローダに加えてください:
systemd.unit=multi-user.target
(昔のランレベル 3 とほぼ同じ)。systemd.unit=rescue.target
(昔のランレベル 1 とほぼ同じ)。
また、ブートローダには修正を加えずに default.target
を変えることもできます。systemctl
を使います:
# systemctl set-default multi-user.target
以前に設定した default.target を上書きできるようにするには、force オプションを使って下さい:
# systemctl set-default -f multi-user.target
このコマンドの効果は systemctl
によって出力されます; 新しいデフォルトターゲットのシンボリックリンクは /etc/systemd/system/default.target
に作成されます。
一時ファイル
Systemd-tmpfiles は /usr/lib/tmpfiles.d/
と /etc/tmpfiles.d/
下にある設定ファイルを読み、通常 /run
や /tmp
などのディレクトリに存在している一時ファイル・ディレクトリの作成、内容の消去、削除などを行います。それぞれの設定ファイル名は /etc/tmpfiles.d/<program>.conf
です。/usr/lib/tmpfiles.d/
に同名の設定ファイルがある場合上書きされます。
tmpfiles は一時ファイルを必要とするデーモンのサービスファイルに同梱されます。例えば Samba デーモンは /run/samba
を一時ディレクトリとして使用するため、正しいパーミッションに設定されていることを期待します。これを表す tmpfile は以下のようになります:
/usr/lib/tmpfiles.d/samba.conf
D /run/samba 0755 root root
tmpfiles は起動時にファイルに値を書き込むのにも使われることがあります。例えば、/etc/rc.local
を使って USB デバイスからの wakeup を無効化する echo USBE > /proc/acpi/wakeup
は、tmpfile では以下のように書けます:
/etc/tmpfiles.d/disable-usb-wake.conf
w /proc/acpi/wakeup - - - - USBE
詳細は systemd-tmpfiles(8)
や tmpfiles.d(5)
の man ページを参照してください。
タイマー
タイマーは ".timer" で終わる名前を持つユニット設定ファイルで、時間に基づく実行を行うために、systemd で制御・管理するタイマーの情報をエンコードしています。systemd/タイマー を参照してください。
マウント
systemd は System V init を置き換えるため、/etc/fstab
に指定されたマウントも処理します。fstab
の通常機能だけでなく、x-systemd.
が前に付く特殊なマウントオプションを利用することが可能です。拡張機能を使用する具体的な例として Fstab#systemd による自動マウント には必要に応じて自動マウントする方法が書かれています。拡張機能のドキュメントは [2] を参照してください。
Journal
systemd は、バージョン 38 から自前のログシステムである journal を搭載しています。従って、syslog デーモンを起動する必要はもはやありません。ログを読むには:
# journalctl
デフォルトで (/etc/systemd/journald.conf
内で Storage=
が auto
に設定されているとき)、journal は /var/log/journal/
へ書き込みを行います。Arch Linux では /var/log/journal/
ディレクトリは systemd の一部であり、あなたや何らかのプログラムがディレクトリを削除した場合、systemd は自動で再作成しませんが、systemd のアップデートがあるとディレクトリは作りなおされます。それまでログは代わりに /run/systemd/journal
に書き込まれます。ただし再起動時にこのログは消失してしまいます。
フィルタリング
journalctl
を使って出力にフィルタをかけることができます。表示したりフィルタリングをするメッセージが大量にある場合、かなり時間がかかります。コマンドの出力は相当の時間がたってから表示されるかもしれません。
例:
- 起動時からの全てのメッセージを表示:
# journalctl -b
場合によっては最新のブートメッセージではなく、以前のブートのメッセージを読みたいことがあります (例えば復旧できないシステムクラッシュが起こった場合)。-b
フラグに任意のパラメータを付けることでメッセージをオフセットして読むことが可能です:journalctl -b -0
は最新のブートのメッセージを、journalctl -b -1
は一つ前のブートのメッセージを表示しjournalctl -b -2
は二つ前、と続きます。詳しくはman 1 journalctl
を見て下さい、セマンティックスはより強力です。 - 特定の日付 (任意で時間も指定可能) からのメッセージを全て表示:
# journalctl --since="2012-10-30 18:17:16"
- 20分前からのメッセージを全て表示:
# journalctl --since "20 min ago"
- 新しいメッセージを表示:
# journalctl -f
- 特定の実行ファイルによる全てのメッセージを表示:
# journalctl /usr/lib/systemd/systemd
- 特定のプロセスによる全てのメッセージを表示:
# journalctl _PID=1
- 特定のユニットによる全てのメッセージを表示:
# journalctl -u netcfg
- カーネルのリングバッファを表示:
# journalctl -k
- syslog の facility をフィルタリングすることで auth.log と同等の内容を表示:
# journalctl -f -l SYSLOG_FACILITY=10
詳しくは man 1 journalctl
, man 7 systemd.journal-fields
や Lennart のブログ記事 を見て下さい。
journal のサイズ制限
journal が永続的(不揮発性)の場合、デフォルトではファイルシステムの容量の 10% に制限されます。例えば、/var/log/journal
が 50GiB の root パーティションにのっている場合、5GiB がログデータの上限になります。/etc/systemd/journald.conf
の SystemMaxUse
を変更すれば、最大サイズを変更できます。例えば制限を 50Mib にする場合、適切な行を次のようにアンコメント・編集します:
SystemMaxUse=50M
詳細は man journald.conf
を参照してください。
ジャーナルファイルを手動で消去
journal のファイルは /var/log/journal
に存在します。rm
で消去することもできますが、journalctl
を使って消去することも可能です。例:
- 使用ディスク容量が 100M 以下になるまで journal ファイルを削除する:
# journalctl --vacuum-size=100M
- 2週間以上前のデータを含んでいる journal ファイルを削除する:
# journalctl --vacuum-time=2weeks
詳しくは man journalctl
を見て下さい。
journald と syslog の結合
古典的な syslog との互換性は、すべてのメッセージがソケット /run/systemd/journal/syslog
に転送されることで実現されます。syslog を使うには、/dev/log/
の代わりにこのソケットを指定します (公式アナウンス)。
systemd 216 からオーバーヘッドを減らすために journald.conf
のソケットの転送はデフォルトで無効になっています (ForwardToSyslog=no
)。rsyslog や syslog-ng (3.6 以降) は 自力で journal からメッセージを取得するためです。
設定の詳細は Syslog-ng#概要, Syslog-ng#syslog-ng と systemd journal, rsyslog を見て下さい。
journald を /dev/tty12 に転送する
ドロップインディレクトリ /etc/systemd/journald.conf.d
を作成して、ディレクトリの中に fw-tty12.conf
ファイルを作成してください:
/etc/systemd/journald.conf.d/fw-tty12.conf
[Journal] ForwardToConsole=yes TTYPath=/dev/tty12 MaxLevelConsole=info
次を実行して journald を再起動してください:
# systemctl restart systemd-journald
別のジャーナルを指定して表示
ライブ環境から起動して本番環境を修復する場合など、トラブルが発生した他のシステムのログを確認する必要があるような場合、/mnt
などにディスクをマウントしてから、ジャーナルのパスを -D
/--directory
で指定することができます:
$ journalctl -D /mnt/var/log/journal -xe
SysVinit/initscripts からの移行
移行前に考慮すべきこと
- 本家のホームページ で、systemd についてざっと読んでください。
- systemd の journal システムは、syslog を置き換えることができますが、この2つは共存できます。#Journal を見て下さい。
- systemd は cron、acpid、xinetd の機能の一部を代替できますが、あなたが望まない限り伝統的なデーモンを使うのを止める必要はありません。
- インタラクティブな initscript は sytemd では動きません。特に、起動時に netcfg-menu を使うことはできません (FS#31377)。
インストール
- 公式リポジトリから systemd をインストールしてください。
- カーネルパラメータに次を加えます:
init=/usr/lib/systemd/systemd
- 完了したら、必要なサービスを
systemctl enable <service_name>.service
を使って有効にできます (大雑把に言うとDAEMONS
行にサービスを追加するのと同じです)。 - システムを再起動し、
systemd
がアクティブになっていることを次のコマンドで確認します:cat /proc/1/comm
。systemd
の文字が返ってくるはずです。 - systemd であなたのホストネームを設定します:
hostnamectl set-hostname myhostname
または/etc/hostname
。 - initscripts と sysvinit をシステムから削除し systemd-sysvcompat をインストールしてください。
- もう必要なくなった
init=/usr/lib/systemd/systemd
パラメータを削除してください。systemd-sysvcompat がデフォルトの init になります。
initscripts のエミュレーション
伝統的な Arch の設定ファイルは initscripts パッケージによって使われています。systemd と initscripts がインストールされていて、systemd によってシステムが動いている時、systemd は以下のことを行います:
/etc/rc.conf
のDAEMONS
行をパースし、ブート時にデーモンを起動します- ブート中に
/etc/rc.local
を実行します - シャットダウン中に
/etc/rc.local.shutdown
を実行します
Initscripts のエミュレーションはユーザーが systemd に移行するのを手助けする過渡期の手段として存在しています、そして最終的には取り除かれる予定です。ネイティブな systemd は設定の中心として rc.conf
を使いません、/etc/rc.conf
が使えなくなる前にネイティブの systemd 設定ファイルを使うことを推奨します。
DAEMONS 行からの移行
純粋な systemd セットアップのためには、完全に /etc/rc.conf
ファイルを削除して systemctl
だけを使ってサービスを有効にしなくてはなりません。/etc/rc.conf
の DAEMONS
行のそれぞれの <service_name>
に対して次を実行します:
# systemctl enable <service_name>.service
<service_name>.service
が存在しない場合:
- ほとんどの場合、systemd は違う名前を使っています。例えば、
crond
init デーモンはcronie.service
に、alsa
init デーモンはalsa-store.service
とalsa-restore.service
になっています。他にもnetwork
デーモンは、他のサービスファイルに置き換わっています (詳しくはネットワーク設定を見て下さい)。 - サービスファイルが systemd にない場合。その場合、起動中にサービスを作動させるのに
rc.conf
を使いつづける必要があります。
- 最後に、サービスによっては、ユーザーの操作で有効にする必要がないものがあります。例えば、
dbus.service
はdbus-core
がインストールされると自動で有効にされます。alsa-store.service
とalsa-restore.service
も systemd によって自動で有効にされます。利用できるサービスと状態をチェックするにはsystemctl
コマンドを使います:systemctl status <service_name>
。
追加情報
- カーネルパラメータに
quiet
を設定している場合、それを削除することで、起動中に何が起こっているかわかりやすくなります。
- systemd を使っていてユーザーにグループ (
sys
,disk
,lp
,network
,video
,audio
,optical
,storage
,scanner
,power
, etc.) を設定する必要はほとんどありません。グループは機能を破壊することさえあります。例えば、audio
グループは高速なユーザー切り替えやアプリケーションのソフトウェアミキシングを無効にします。全ての PAM ログインは logind セッションを提供します。オーディオ/ビデオデバイスに POSIX ACL を通して権限を与えたり、udisks を使ってリムーバルディスクのマウントなどの操作を行います。
- ネットワークの設定方法はネットワーク設定を見て下さい。
Tips and tricks
インストールされたユニットをデフォルトで有効にする
Arch Linux の /usr/lib/systemd/system-preset/99-default.preset
には disable *
と記述されています。systemctl プリセットがデフォルトで全てのユニットを無効化するようになり、新しいパッケージがインストールされたときも、ユーザーが手動でユニットを有効化する必要があります。
自動的に有効化させたい場合、/etc/systemd/system-preset/99-default.preset
から /dev/null
にシンボリックリンクを作成して設定ファイルを上書きしてください。systemctl プリセットの設定ディレクトリで指定しないかぎり、インストールされた全てのユニットが有効化されるようになります。詳しくは systemd.preset
の man ページを参照。
トラブルシューティング
systemd のエラーを調査する
例えば、systemd-modules-load
サービスのエラーを調べるとします:
1. 起動に失敗している systemd サービスを探しましょう:
$ systemctl --failed
systemd-modules-load.service loaded failed failed Load Kernel Modules
2. Ok, systemd-modules-load
サービスに問題が発生していることがわかりました。詳しく見てみましょう:
$ systemctl status systemd-modules-load
systemd-modules-load.service - Load Kernel Modules Loaded: loaded (/usr/lib/systemd/system/systemd-modules-load.service; static) Active: failed (Result: exit-code) since So 2013-08-25 11:48:13 CEST; 32s ago Docs: man:systemd-modules-load.service(8). man:modules-load.d(5) Process: 15630 ExecStart=/usr/lib/systemd/systemd-modules-load (code=exited, status=1/FAILURE)
Process ID
が載っていない場合は、systemctl restart systemd-modules-load
で失敗したサービスを再実行してください。
3. エラーを細かく調べるためのプロセス ID (PID) を入手しました。Process ID
を使って (ここでは: 15630) 以下のコマンドを実行してください:
$ journalctl _PID=15630
-- Logs begin at Sa 2013-05-25 10:31:12 CEST, end at So 2013-08-25 11:51:17 CEST. -- Aug 25 11:48:13 mypc systemd-modules-load[15630]: Failed to find module 'blacklist usblp' Aug 25 11:48:13 mypc systemd-modules-load[15630]: Failed to find module 'install usblp /bin/false'
4. カーネルモジュールに間違った設定がなされているようです。よって /etc/modules-load.d/
下の設定を見てみましょう:
$ ls -Al /etc/modules-load.d/
... -rw-r--r-- 1 root root 79 1. Dez 2012 blacklist.conf -rw-r--r-- 1 root root 1 2. Mär 14:30 encrypt.conf -rw-r--r-- 1 root root 3 5. Dez 2012 printing.conf -rw-r--r-- 1 root root 6 14. Jul 11:01 realtek.conf -rw-r--r-- 1 root root 65 2. Jun 23:01 virtualbox.conf ...
5. エラーメッセージ Failed to find module 'blacklist usblp'
はおそらく blacklist.conf
内に間違った設定があることを示しています。手順 3 で見つけたオプションの前に # を挿入して無効化してみましょう:
/etc/modules-load.d/blacklist.conf
# blacklist usblp # install usblp /bin/false
6. では、systemd-modules-load
を起動してみることにします:
$ systemctl start systemd-modules-load
成功した場合、何も表示されないはずです。何かエラーが表示される場合は、手順 3 に戻って下さい。そして新しい PID を使って残った問題を解決してください。
全て問題ないならば、サービスが正しく起動したか次のコマンドで確認することができます:
$ systemctl status systemd-modules-load
systemd-modules-load.service - Load Kernel Modules Loaded: loaded (/usr/lib/systemd/system/systemd-modules-load.service; static) Active: active (exited) since So 2013-08-25 12:22:31 CEST; 34s ago Docs: man:systemd-modules-load.service(8) man:modules-load.d(5) Process: 19005 ExecStart=/usr/lib/systemd/systemd-modules-load (code=exited, status=0/SUCCESS) Aug 25 12:22:31 mypc systemd[1]: Started Load Kernel Modules.
この種の問題は上のように解決できます。より詳しい調査をする場合は次のブート問題の診断を見て下さい。
ブート問題の診断
カーネルコマンドラインに次のパラメータをつけて起動してください: systemd.log_level=debug systemd.log_target=kmsg log_buf_len=1M
。
特定のサービスの問題を診断
ある systemd サービスが上手く動作せず、どうなっているのか詳しい情報が欲しい場合、環境変数 SYSTEMD_LOG_LEVEL
を debug
に設定してください。以下は systemd-networkd デーモンをデバッグモードで動かす例です:
# systemctl stop systemd-networkd # SYSTEMD_LOG_LEVEL=debug /lib/systemd/systemd-networkd
もしくは同じようにサービスファイルを修正してください:
/lib/systemd/system/systemd-networkd.service
[Service] ... Environment=SYSTEMD_LOG_LEVEL=debug ....
シャットダウン/再起動にものすごく時間がかかる
シャットダウンに非常に長い時間がかかる(もしくはフリーズする)場合、サービスが存在していないことが問題かもしれません。Systemd はサービスを kill する前に終了するのを待ちます。なにが原因か知るには この記事 を見て下さい。
短いプロセスがログを出力しない
journalctl -u foounit.service
が短いプロセスについてなにも表示しない場合、かわりに PID を見て下さい。例えば、systemd-modules-load.service
が失敗したとき、systemctl status systemd-modules-load
によってそれが PID 123 として動いているとわかったら、その PID の journal の出力を見ることができます、journalctl -b _PID=123
。journal の _SYSTEMD_UNIT
や _COMM
などのメタデータは非同期に収集され /proc
ディレクトリにプロセスが存在している時だけ表示されます。これを修正するには、SCM_CREDENTIALS
のように、ソケット接続を使ってデータを流すようカーネルを変更する必要があります。
クラッシュしたアプリケーションのダンプのジャーナルを無効にする
/etc/systemd/coredump.conf
ファイルを編集して次の行を追加してください:
Storage=none
そして設定をリロードしてください:
# systemctl daemon-reload
再起動やシャットダウン時のエラーメッセージ
cgroup : option or name mismatch, new: 0x0 "", old: 0x4 "systemd"
この警告は kernel/cgroup.c
のカーネルコードから来ています:
/* Don't allow flags or name to change at remount */ if (((opts.flags ^ root->flags) & CGRP_ROOT_OPTION_MASK) || (opts.name && strcmp(opts.name, root->name))) { pr_err("option or name mismatch, new: 0x%x \"%s\", old: 0x%x \"%s\"\n", opts.flags & CGRP_ROOT_OPTION_MASK, opts.name ?: "", root->flags & CGRP_ROOT_OPTION_MASK, root->name); ret = -EINVAL; goto out_unlock; }
つまり、何かが cgroups を別の名前で再マウントしようとしてカーネルがそれに抵抗しているというわけです。ローカルの設定ファイルのエラーではなく、エラーメッセージ以外には何も症状が現れません。これが systemd のバグなのか、Arch の systemd パッケージに問題があるのかは判っていません [4]。2014年11月現在、Arch の systemd パッケージにバグレポートは送られていないようです。
watchdog watchdog0: watchdog did not stop!
このスレッドを見て下さい。
少しづつ起動時間が長くなっている
systemd-analyze
を使用して、以前と比べて起動時間が明らかに伸びていると複数のユーザーが報告しています。systemd-analyze blame
を使って NetworkManager が起動するのに異常に長い時間かかるようになったという報告もあります。
問題の原因として /var/log/journal
が巨大になりすぎている可能性があります。そのような場合、フォルダ内のファイルを全て削除して journal のファイルサイズをここに書かれているように制限するよう設定すれば解決します(できればファイルを削除する前に、どこかに一時的にバックアップしてください)。
起動時に systemd-tmpfiles-setup.service の実行に失敗する
systemd 219 から、/usr/lib/tmpfiles.d/systemd.conf
は /var/log/journal
下のディレクトリに対して ACL 属性を指定しており、それによって、ジャーナルが存在するファイルシステムで ACL のサポートを有効にしなくてはならなくなっています。
/var/log/journal
が存在するファイルシステムで ACL を有効化する方法はアクセス制御リスト#ACL の有効化を見て下さい。
systemctl enable で /etc/systemd/system にシンボリックリンクが作成されない
/etc/systemd/system/foo.service
がシンボリックリンクの場合、systemctl enable foo.service
を実行しても以下のエラーで失敗します:
Failed to issue method call: No such file or directory
これは systemd の 仕様 です。絶対パスで有効にすることで回避できます:
# systemctl enable /absolute/path/foo.service
参照
- 公式ウェブサイト
- Wikipedia の記事
- Manual Pages
- systemd Optimizations
- FAQ
- Tips And Tricks
- systemd for Administrators (PDF)
- About systemd on Fedora Project
- systemd の問題をデバッグする方法
- Two part introductory article in The H Open magazine.
- Lennart のブログ記事
- status update
- status update2
- status update3
- most recent summary
- Fedora の SysVinit と systemd のチートシート
- Emacs の Systemd ファイルのシンタックスハイライト