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2015年1月6日 (火) 21:37時点における版

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ブリッジは複数のネットワークセグメントをまとめるのに使われる一種のソフトウェアです。ブリッジは仮想ネットワークスイッチのように動作し、透過的に働きます (他のマシンはブリッジの存在を知る必要がありません)。ブリッジには実際のデバイス (例: eth0) と仮想デバイス (例: tap0) を接続することができます。

この記事では少なくとも一つのイーサネットデバイスを含むブリッジを作成する方法を説明します。QEMU のブリッジモードやソフトウェアベースのアクセスポイントの設定などに役立ちます。

ブリッジの作成

ブリッジを作成する方法は複数存在します。

bridge-utils を使う

このセクションでは (公式リポジトリの) bridge-utils パッケージに含まれている brctl ツールを使ってネットワークブリッジを管理します。オプションの完全な説明は man brctl を見て下さい。

新しいブリッジを作成:

# brctl addbr bridge_name

ブリッジにデバイスを追加 (例: eth0):

# brctl addif bridge_name eth0

現在のブリッジと接続されているインターフェイスを表示:

$ brctl show

ブリッジデバイスを立ち上げる:

# ip link set up dev bridge_name

ブリッジを削除、先にブリッジを down に設定する必要があります:

# ip link set dev bridge_name down
# brctl delbr bridge_name

iproute2 を使う

このセクションでは (base グループに含まれている) iproute2 パッケージの ip ツールを使ってネットワークブリッジを管理します。

新しいブリッジを作成して状態を up に変更:

# ip link add name bridge_name type bridge
# ip link set dev bridge_name up

ブリッジにインターフェイス (例: eth0) を追加するには、まずインターフェイスをプロミスキャスモードに設定して立ち上げておく必要があります:

# ip link set dev eth0 promisc on
# ip link set dev eth0 up

インターフェイスの master を bridge_name に設定することでブリッジにインターフェイスを追加します:

# ip link set dev eth0 master bridge_name

既存のブリッジと関連付けられたインターフェイスを表示するには、bridge ユーティリティを使って下さい (iproute2 に含まれています)。詳しくは man bridge を参照。

# bridge link show

ブリッジを削除するときは、最初に全てのインターフェイスを削除します。プロミスキャスモードをオフにして down に設定してから元の状態に戻してください。

# ip link set eth0 promisc off
# ip link set eth0 down
# ip link set dev eth0 nomaster

ブリッジを空にしたら、削除することができます:

# ip link delete bridge_name type bridge

netctl を使う

Bridge with netctl を見て下さい。

systemd-networkd を使う

systemd-networkd#ブリッジインターフェイス を見て下さい。

IP アドレスを割り当てる

ブリッジが完全に設定されていれば、IP アドレスを割り当てることができます:

# ip addr add dev bridge_name 192.168.66.66/24

Tips and tricks

ブリッジ上の無線インターフェイス

ブリッジに無線インターフェイスを追加するには、まずアクセスポイントに無線インターフェイスを指定するか、または hostapd でアクセスポイントを起動する必要があります。そうしないとブリッジに無線インターフェイスは追加されません。

Debian wiki の Bridging with a wireless NIC も参照。

参照