「Evilwm」の版間の差分
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evilwm はデスクトップの背景やマウスカーソルを制御しません。必要であれば {{ic|~/.xinitrc}} ファイルで指定してください。例えば、単色の背景を指定して現在のマウステーマの左ポインタを使うには: |
evilwm はデスクトップの背景やマウスカーソルを制御しません。必要であれば {{ic|~/.xinitrc}} ファイルで指定してください。例えば、単色の背景を指定して現在のマウステーマの左ポインタを使うには: |
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− | + | xsetroot -solid \#3f3f3f |
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他のオプションについては ''man xsetroot'' を読んでください。 |
他のオプションについては ''man xsetroot'' を読んでください。 |
2017年2月4日 (土) 22:15時点における版
evilwm は X Window system 用のミニマルなウィンドウマネージャです。ウィンドウ装飾やアイコンなど不必要なものは排除する最小主義を取っています。キーボードでウィンドウの位置を変えたり最大化をしたりすることができ、ウィンドウのドラッグ、スナップ、仮想デスクトップはサポートしているため持て余すことはありません。バイナリのインストール容量はたったの 0.07 MB です。
目次
インストール
設定
evilwm の起動
startx で evilwm を起動するには、~/.xinitrc
ファイルに以下の行を記述してください:
exec evilwm
evilwm はデスクトップの背景やマウスカーソルを制御しません。必要であれば ~/.xinitrc
ファイルで指定してください。例えば、単色の背景を指定して現在のマウステーマの左ポインタを使うには:
xsetroot -solid \#3f3f3f xsetroot -cursor_name left_ptr
他のオプションについては man xsetroot を読んでください。
起動オプション
evilwm はコマンドラインスイッチでオプションを読み込みます。例:
-fg <color>
- アクティブなウィンドウの枠の色。-bw <number>
- ウィンドウの枠の幅 (ピクセル)。-term <term>
- 新しいターミナルを開くときに使用するプログラムを指定 (デフォルト: xterm)。-snap <number>
- スナップを有効にして判定するピクセル数を指定。-mask1 <modifier>
- デフォルトの Ctrl+Alt キーボード修飾を上書き。-nosoliddrag
- ウィンドウを移動・リサイズした際にウィンドウ全体ではなく外枠だけを描画。
evilwm のオプションリストは man evilwm
で確認できます。
デフォルトでは、evilwm はアクティブウィンドウに対して1ピクセルの金色の枠を描画します。~/.xinitrc
ファイルでスイッチを使って変更したい場合:
exec evilwm -snap 10 -bw 2 -fg red
上記のコマンドで以下のように設定されます:
- 10ピクセル以内でスナップになります。
- 枠の幅が2ピクセルになります。
- アクティブウィンドウの枠が赤色になります。
http://www.6809.org.uk/evilwm/usage.shtml より:
- evilwm はユーザーのホームディレクトリにある
.evilwmrc
という名前のファイルからオプションを1行毎に読み込みます。設定ファイルにオプションを記述する場合はダッシュを省いてください。コマンドラインで指定されたオプションは設定ファイルのオプションよりも優先されます。
evilwm を使う
evilwm を起動しても黒背景にマウスカーソル以外のものは表示されません。ターミナルを開くには、Ctrl+Alt+Return を押してください。ターミナルからプログラムを起動できます。
キーボードコントロール
Ctrl+Alt と別のキーを組み合わせることで以下の機能を使うことができます:
- Return – 新しいターミナルを起動。
- Escape – カレントウィンドウを閉じる。
- Insert – カレントウィンドウを下げる。
- H,J,K,L – ウィンドウを上下左右に16ピクセル移動。
- Y,U,B,N – ウィンドウを隅に移動。
- I – カレントウィンドウの情報を表示。
- = – カレントウィンドウのを縦に最大化。
- X – カレントウィンドウを最大化。
マウスコントロール
Alt キーを押しながらマウスのボタンを押すことで以下の機能を使うことができます:
- Button 1 – ウィンドウを移動
- Button 2 – ウィンドウをリサイズ
- Button 3 – ウィンドウを下げる
仮想デスクトップ
Ctrl+Alt と別のキーを組み合わせることで以下の仮想デスクトップ機能が使えます:
- 1-8 – 仮想デスクトップを切り替え。
- left – 前の仮想デスクトップを開く。
- right – 次の仮想デスクトップを開く。
- F – カレントウィンドウを固定・固定解除。
ウィンドウを他の仮想デスクトップに移動するには、固定して、デスクトップを切り替えてから、固定解除してください。Alt+Tab を使って現在のデスクトップ内のウィンドウを切り替えることもできます。
Tips and tricks
ウィンドウを横に最大化
Ctrl+Alt+= でウィンドウは縦に最大化します。ウィンドウを横に最大化したい場合、Ctrl+Alt+= で縦に最大化してから Ctrl+Alt+X で横に最大化できます (Ctrl+Alt+X だけでは画面全体に最大化されます)。
プログラムの終了時に evilwm を終了
デフォルトでは、evilwm に終了オプションはありません。Ctrl+Alt+Backspace で X を終了してください。特定のプログラムが閉じたときに evilwm を終了したい場合、~/.xinitrc
ファイルを以下のようにしてください:
~/.xinitrc
#!/bin/sh evilwm -snap 10 -bw 2 -fg red & exec xclock
キーボードを使ってウィンドウをリサイズ
man ページには載っていませんが、マウスだけでなくキーボードでウィンドウのサイズを変更することができます。ウィンドウを移動するときのキーに Shift キーを追加してください。
キーバインド
xbindkeys を使うことで evilwm の中でコマンドを実行できます。詳しくは Xbindkeys を見てください。
トラブルシューティング
フォーカスが外れる
ウィンドウを閉じたときに evilwm のフォーカスが失われるバグが存在します。evilwm がキーボードショートカットに対して反応しなくなり、マウスでつかめるウィンドウが存在しなければ evilwm が全く使えなくなってしまいます。その場合再起動するしかありません。
解決するにはソースコードに行を追加して、evilwm を再コンパイルして手動でインストールする必要があります。公式ウェブサイトからソースコードをダウンロードして "client.c" をテキストエディタで開いてください。"remove_client" 関数の中に以下のような行を追加してください ("LOG_DEBUG" の後):
XSetInputFocus(dpy, PointerRoot, RevertToPointerRoot, CurrentTime);
それから evilwm を "make" と "make install" でコンパイル・インストールしてください。
evilwm の開発者はバグは修正したと報告していますが、新しいバージョンの evilwm がリリースされるまでは上記の解決方法を使ってください。
evilwm が起動しない
evilwm を起動したときに、ログファイルや画面にエラーメッセージが出力されることがあります。メッセージは環境によって変わります。xorg-fonts-100dpi あるいは xorg-fonts-75dpi をインストールすることで問題は解決します。詳しくは [1] を見てください。
参照
- evilwm - evilwm の公式ウェブサイト