「Thunderbird」の版間の差分
(同期) |
Kusakata.bot (トーク | 投稿記録) 細 (文字列「www.archlinuxjp.org」を「www.archlinux.jp」に置換) |
||
12行目: | 12行目: | ||
[https://www.mozilla.org/ Mozilla] [https://www.mozilla.org/thunderbird/ Thunderbird] は肥大化を避けつつ、多機能でシンプルなメール、ニュースグループとニュースフィードのクライアントです。POP, IMAP, SMTP, S/MIME と ([[Thunderbird/Enigmail|Enigmail 拡張]]による) OpenPGP による暗号化をサポートしています。[[Firefox]] と同じく、機能を追加するための様々な拡張とアドオンが揃っています。 |
[https://www.mozilla.org/ Mozilla] [https://www.mozilla.org/thunderbird/ Thunderbird] は肥大化を避けつつ、多機能でシンプルなメール、ニュースグループとニュースフィードのクライアントです。POP, IMAP, SMTP, S/MIME と ([[Thunderbird/Enigmail|Enigmail 拡張]]による) OpenPGP による暗号化をサポートしています。[[Firefox]] と同じく、機能を追加するための様々な拡張とアドオンが揃っています。 |
||
== インストール == |
== インストール == |
||
− | [[公式リポジトリ]]から {{Pkg|thunderbird}} を[[pacman|インストール]]してください。必要であれば [https://www. |
+ | [[公式リポジトリ]]から {{Pkg|thunderbird}} を[[pacman|インストール]]してください。必要であれば [https://www.archlinux.jp/packages/?q=thunderbird-i18n 言語パック] もインストールしてください。 |
他のバージョン: |
他のバージョン: |
||
114行目: | 114行目: | ||
=== スペルチェック === |
=== スペルチェック === |
||
− | {{Pkg|hunspell}} と [https://www. |
+ | {{Pkg|hunspell}} と [https://www.archlinux.jp/packages/?q=hunspell hunspell の辞書] を[[インストール]]して Thunderbird を再起動してください。 |
=== ネイティブの通知 === |
=== ネイティブの通知 === |
2017年9月21日 (木) 09:14時点における版
Mozilla Thunderbird は肥大化を避けつつ、多機能でシンプルなメール、ニュースグループとニュースフィードのクライアントです。POP, IMAP, SMTP, S/MIME と (Enigmail 拡張による) OpenPGP による暗号化をサポートしています。Firefox と同じく、機能を追加するための様々な拡張とアドオンが揃っています。
目次
インストール
公式リポジトリから thunderbird をインストールしてください。必要であれば 言語パック もインストールしてください。
他のバージョン:
- Thunderbird Beta — 比較的安定していながら最新の機能を搭載。
- Thunderbird Earlybird — 開発途上の最新機能を搭載 (アルファバージョンあるいは Firefox Aurora リリースと同等)。
- Thunderbird Nightly — ナイトリーリリースの最新版 (破壊を求める人向け)。
- https://ftp.mozilla.org/pub/mozilla.org/thunderbird/nightly/latest-comm-central/ || thunderbird-nightlyAUR
バージョンに関する詳細は Mozilla wiki で確認できます。
拡張機能
- Enigmail — OpenPGP 標準に基づくメールの署名・暗号化を使うための拡張。
- TorBirdy — Tor 匿名ネットワークを介して Thunderbird で接続するための拡張。
- TorBirdy AMO ||
- FireTray — Thunderbird にカスタマイズ可能なシステムトレイを追加。
- FireTray AMO ||
- SOGo Connector — CardDAV で連絡先を同期。
- Cardbook — CARDDav と VCARD 標準に基づく Thunderbird の新しいアドレス帳。
- Cardbook AMO ||
Tips and tricks
設定エディタ
Thunderbird の細かい設定は Edit > Preferences > Advanced > General > Config Editor から行うことができます。
デフォルトブラウザの設定
最近のバージョンの Thunderbird はシステムの MIME 設定によって定義されたデフォルトブラウザを使用します。デフォルトブラウザは Gnome Control Center (Gnome Control Center > Details > Default Applications > Web) (gnome-control-center パッケージに入っています) から修正することができます。
Thunderbird の Edit > Preferences > Advanced > General > Config Editor から network.protocol-handler.warn-external
を検索してデフォルトブラウザを上書きすることが可能です。
以下の3つの設定が全て false (デフォルト) に設定されている場合、true に変更すると、Thunderbird はリンクをクリックしたときに使用するアプリケーションを尋ねるようになります ("Remember my choice for .. links" にチェックを入れて下さい)。
network.protocol-handler.warn-external.ftp network.protocol-handler.warn-external.http network.protocol-handler.warn-external.https
プレーンテキストモードとフォントの統一
プレーンテキストモードは全てのメールを HTML レンダリングせずに表示します。View > Message Body As から変更することができます。デフォルトフォントは Monospace ですがフォントサイズはシステムの fontconfig 設定が継承されます。次の例では10ピクセルの Ubuntu Mono (ttf-ubuntu-font-family) で上書きします。
システムのフォントキャッシュを更新するために fc-cache -fv
の実行を忘れないでください。詳しくはフォント設定を見てください。
~/.config/fontconfig/fonts.conf
<?xml version="1.0"?> <!DOCTYPE fontconfig SYSTEM "fonts.dtd"> <fontconfig> <match target="pattern"> <test qual="any" name="family"><string>monospace</string></test> <edit name="family" mode="assign" binding="same"><string>Ubuntu Mono</string></edit> <!-- For Thunderbird, lowering default font size to 10 for uniformity --> <edit name="pixelsize" mode="assign"><int>10</int></edit> </match> </fontconfig>
ウェブメールと Thunderbird
上流 Wiki を見てください: Using webmail with your email client
他の環境にプロファイルを移行
インポート・エクスポートを行う前に ~/.thunderbird
プロファイルのバックアップを作成してください:
$ cp -R ~/.thunderbird /to/backup/folder/
現在の Thunderbird プロファイルを他の PC にコピーすることで移行することができます:
1. 移行先の PC に Thunderbird をインストール。
2. Thunderbird を起動して何もせずに終了。
3. バックアップを移行先のプロファイルフォルダ ~/.thunderbird/<newrandomnumber>.default/
にコピー:
$ cp -R /to/backup/folder/.thunderbird/<oldrandomnumber>.default/* ~/.thunderbird/<newrandomnumber>.default/
エクスポート + インポート
インポートやエクスポートを始める前に、~/.thunderbird
プロファイルをバックアップしてください:
$ cp -R ~/.thunderbird /to/backup/folder/
アカウントが壊れてしまっている場合や別の環境に Thunderbird をインストールしたい場合、Import and Export アドオン (例: ImportExportTools AddOn) をインストールして全てのデータをエクスポートして新しい環境にデータをインポートするのが良いでしょう。
デフォルトのソート順を変更
デフォルトで Thunderbird は日付の古い順でメールをソートし、スレッドにまとめません。フォルダごとにソート方法を変えることはできますが、Superuser.com の投稿 で説明されているようにデフォルト設定を変えるほうが楽です。
設定エディタで以下を設定してください:
mailnews.default_sort_order = 2 (降順) mailnews.default_view_flags = 1 (スレッドビュー)
Maildir のサポート
デフォルトではメッセージの保存形式として mbox が使われます。Maildir を使用する方法は Mozilla wiki: Thunderbird/Maildir を見てください。基本的には設定エディタで以下の設定が必要です:
mail.serverDefaultStoreContractID = @mozilla.org/msgstore/maildirstore;1
ただしサポートされているのは "tmp" と "cur" ディレクトリだけです。"new" ディレクトリは完全に無視されます。メールの既読状態は別の ".msf" ファイルに保存されるため、Maildir を使用した場合、たとえ "cur" ディレクトリにメールがあったとしてもローカルメールは最初未読状態になります。
スペルチェック
hunspell と hunspell の辞書 をインストールして Thunderbird を再起動してください。
ネイティブの通知
設定エディタで mail.biff.use_system_alert
を有効にしてください。
トラブルシューティング
LDAP Segfault
LDAP を使ってユーザー設定を取得するように設定したシステムで LDAP がクラッシュ (Bugzilla#292127) することがあります。衝突する LDAP ライブラリの名前を変更することで 解決 できます。
Error: Incoming server already exists
Thunderbird (v24) には削除したアカウントを同じアカウントデータで再インストールしようとすると "Incoming server already exists" と表示するバグが存在します。残念ながら、このエラーが表示される場合は Thunerbird を再インストールするしかありません:
1. プロファイルのバックアップを作成:
$ cp -R ~/.thunderbird /to/backup/folder/
2. 全てのアカウントとカレンダー、フィードをアドオンでエクスポート。
3. Thunderbird をアンインストール:
# pacman -R thunderbird
4. Thunderbird フォルダ rm -R ~/.thunderbird/
を削除して全てのデータを消去。
5. Thunderbird を再度インストール:
# pacman -S thunderbird
6. メールアカウント、フィード、カレンダーを作成。
7. ImportExportTools アドオンをインストール。
8. 全てのデータをインポート。