「Lenovo ThinkPad T25」の版間の差分
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== カーネルとハードウェアのサポート == |
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{{ic|intel}} ドライバー ({{Pkg|xf86-video-intel}} を使用する場合、{{ic|xbacklight}} による輝度制御が機能しません。{{ic|acpi_*}} カーネルパラメータを使うことでバックライト関連のキーで制御できるようになります。 |
{{ic|intel}} ドライバー ({{Pkg|xf86-video-intel}} を使用する場合、{{ic|xbacklight}} による輝度制御が機能しません。{{ic|acpi_*}} カーネルパラメータを使うことでバックライト関連のキーで制御できるようになります。 |
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+ | [https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?pid=1449243#p1449243 こちらのフォーラムスレッド] や wiki の [[acpid#バックライトコントロールを有効にする]]にあるように他の解決方法も存在します。{{ic|xbacklight}} の代わりに {{Pkg|acpilight}} パッケージを使う方法もあります。バックライトキーが押されたときに {{ic|xbacklight}} を呼び出す ACPI ルールを追加したい場合は [https://lab.knightsofnii.com/kristaba/tpacpi-backlight こちらのリポジトリ] もチェックしてください。 |
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=== Thunderbolt 3 === |
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=== UEFI ブート === |
=== UEFI ブート === |
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BIOS の設定で UEFI ブートを許可することで (''UEFI only'' または ''both'')、問題なく動作します。 |
BIOS の設定で UEFI ブートを許可することで (''UEFI only'' または ''both'')、問題なく動作します。 |
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+ | === 特殊ボタン === |
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+ | キーコードの数字の制限のため X サーバーでは一部の特殊ボタンがサポートされていません。 |
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+ | [[スキャンコードをキーコードにマップ|udev hwdb]] を使うことでサポートされていないキーをリマップすることができます: |
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+ | ルールを編集したら hwdb を更新してください: |
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+ | # udevadm hwdb --update |
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+ | タッチパッドとトラックポイントは帯域を共有しているため、同時に使用するとトラックポイントに遅延が発生したり飛び飛びになります。BIOS や xinput でタッチパッドを無効化しても問題は解決しません。タッチパッドに触っている間はトラックポイントが使えなくなります。 |
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+ | タッチパッドはセカンダリバス (SMBUS/RMI) からアクセスすることもでき、その場合はトラックポイントで帯域をフルに使えます。カーネルのソースコードにはサポートされているデバイスのホワイトリストが存在しますが、LEN008e (T25 のタッチパッド) は含まれていません。{{ic|psmouse}} モジュールの {{ic|synaptics_intertouch}} パラメータを {{ic|1}} に設定することで強制的にこの機能を使うことができます。例: {{ic|psmouse.synaptics_intertouch=1}}。 |
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== PCI と USB デバイス == |
== PCI と USB デバイス == |
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02:00.0 3D controller: NVIDIA Corporation GM108M [GeForce 940MX] (rev ff) |
02:00.0 3D controller: NVIDIA Corporation GM108M [GeForce 940MX] (rev ff) |
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04:00.0 Network controller: Intel Corporation Wireless 8265 / 8275 (rev 78) |
04:00.0 Network controller: Intel Corporation Wireless 8265 / 8275 (rev 78) |
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+ | 3e:00.0 Non-Volatile memory controller: Lenovo Device 0004 |
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2019年4月7日 (日) 15:11時点における最新版
デバイス | 動作 |
Intel Graphics | Yes |
NVIDIA グラフィック | Yes |
ワイヤレス | Yes |
Bluetooth | Yes |
モバイルブロードバンド | Yes |
ウェブカメラ | Yes |
Microsoft Hello | No |
トラックポイント | Yes |
タッチパッド | Yes |
タッチスクリーン | Yes |
指紋リーダー | No |
この記事では Lenovo T25 Anniversary Edition ノートパソコンに Arch Linux をインストール・設定する方法を説明します。Lenovo T25 は Lenovo T470 ノートパソコンがベースとなっており、ハードウェアは多くが共通しているため T470 と同じように機能します。
ノートパソコン一般に関する記事や推奨事項はノートパソコンを見てください。
目次
ファームウェア (BIOS や周辺機器)
現時点で最新の BIOS バージョンは 1.57 です。Lenovo のホームページ のダウンロードページ (T25) から ISO をダウンロードしてディスクに書き込むことでアップデートできます。もしくは USB スティックに展開・コピー することでもアップデートできます。
カーネルとハードウェアのサポート
Kaby Lake のハードウェアビデオアクセラレーションは va-api で問題なく動作します。
Intel Graphics に書かれているように xf86-video-intel ドライバーには備え付けの modesetting
Xorg ドライバーよりも多く問題を抱えています。Intel のドライバーはなくても問題なく動作します (Skylake アーキテクチャ)。
138a:0097 は Validity90 でサポートされる可能性があります。
ディスプレイバックライト
intel
ドライバー (xf86-video-intel を使用する場合、xbacklight
による輝度制御が機能しません。acpi_*
カーネルパラメータを使うことでバックライト関連のキーで制御できるようになります。
こちらのフォーラムスレッド や wiki の acpid#バックライトコントロールを有効にするにあるように他の解決方法も存在します。xbacklight
の代わりに acpilight パッケージを使う方法もあります。バックライトキーが押されたときに xbacklight
を呼び出す ACPI ルールを追加したい場合は こちらのリポジトリ もチェックしてください。
Thunderbolt 3
最新カーネル (執筆時点では 4.13.9) では、Alpine Ridge Thunderbolt 3 コントローラは特に設定をしなくても認識されます。Thunderbolt 3 から HDMI + USB3 に変換する汎用のハブを使うことができます (HDMI 出力は xrandr で DP-1 出力として認識されます)。
UEFI ブート
BIOS の設定で UEFI ブートを許可することで (UEFI only または both)、問題なく動作します。
特殊ボタン
キーコードの数字の制限のため X サーバーでは一部の特殊ボタンがサポートされていません。
キーの組み合わせ | スキャンコード | キーコード |
---|---|---|
Fn+F11 |
0x49 |
374 KEY_KEYBOARD
|
Fn+F12 |
0x45 |
364 KEY_FAVORITES
|
Fn+Space |
0x13 |
372 KEY_ZOOM
|
udev hwdb を使うことでサポートされていないキーをリマップすることができます:
/etc/udev/hwdb.d/90-thinkpad-keyboard.hwdb
evdev:name:ThinkPad Extra Buttons:dmi:bvn*:bvr*:bd*:svnLENOVO*:pn* KEYBOARD_KEY_13=search KEYBOARD_KEY_45=prog1 KEYBOARD_KEY_49=prog2
ルールを編集したら hwdb を更新してください:
# udevadm hwdb --update
タッチパッドとトラックポイント
タッチパッドとトラックポイントは帯域を共有しているため、同時に使用するとトラックポイントに遅延が発生したり飛び飛びになります。BIOS や xinput でタッチパッドを無効化しても問題は解決しません。タッチパッドに触っている間はトラックポイントが使えなくなります。
タッチパッドはセカンダリバス (SMBUS/RMI) からアクセスすることもでき、その場合はトラックポイントで帯域をフルに使えます。カーネルのソースコードにはサポートされているデバイスのホワイトリストが存在しますが、LEN008e (T25 のタッチパッド) は含まれていません。psmouse
モジュールの synaptics_intertouch
パラメータを 1
に設定することで強制的にこの機能を使うことができます。例: psmouse.synaptics_intertouch=1
。
PCI と USB デバイス
T25 モデル 20K7
カーネル '4.13.9-1-ARCH' で確認。
lspci
00:00.0 Host bridge: Intel Corporation Xeon E3-1200 v6/7th Gen Core Processor Host Bridge/DRAM Registers (rev 02) 00:02.0 VGA compatible controller: Intel Corporation HD Graphics 620 (rev 02) 00:14.0 USB controller: Intel Corporation Sunrise Point-LP USB 3.0 xHCI Controller (rev 21) 00:14.2 Signal processing controller: Intel Corporation Sunrise Point-LP Thermal subsystem (rev 21) 00:15.0 Signal processing controller: Intel Corporation Sunrise Point-LP Serial IO I2C Controller #0 (rev 21) 00:16.0 Communication controller: Intel Corporation Sunrise Point-LP CSME HECI #1 (rev 21) 00:1c.0 PCI bridge: Intel Corporation Sunrise Point-LP PCI Express Root Port #1 (rev f1) 00:1c.6 PCI bridge: Intel Corporation Sunrise Point-LP PCI Express Root Port #7 (rev f1) 00:1d.0 PCI bridge: Intel Corporation Sunrise Point-LP PCI Express Root Port #9 (rev f1) 00:1d.2 PCI bridge: Intel Corporation Device 9d1a (rev f1) 00:1f.0 ISA bridge: Intel Corporation Sunrise Point-LP LPC Controller (rev 21) 00:1f.2 Memory controller: Intel Corporation Sunrise Point-LP PMC (rev 21) 00:1f.3 Audio device: Intel Corporation Sunrise Point-LP HD Audio (rev 21) 00:1f.4 SMBus: Intel Corporation Sunrise Point-LP SMBus (rev 21) 00:1f.6 Ethernet controller: Intel Corporation Ethernet Connection (4) I219-V (rev 21) 02:00.0 3D controller: NVIDIA Corporation GM108M [GeForce 940MX] (rev ff) 04:00.0 Network controller: Intel Corporation Wireless 8265 / 8275 (rev 78) 3e:00.0 Non-Volatile memory controller: Lenovo Device 0004
lsusb
Bus 002 Device 006: ID 0bda:0316 Realtek Semiconductor Corp. Bus 002 Device 001: ID 1d6b:0003 Linux Foundation 3.0 root hub Bus 001 Device 006: ID 138a:0097 Validity Sensors, Inc. Bus 001 Device 005: ID 04f2:b5ab Chicony Electronics Co., Ltd Bus 001 Device 004: ID 8087:0a2b Intel Corp. Bus 001 Device 019: ID 1199:9079 Sierra Wireless, Inc. Bus 001 Device 002: ID 04f2:b5ac Chicony Electronics Co., Ltd Bus 001 Device 007: ID 2386:310e Bus 001 Device 001: ID 1d6b:0002 Linux Foundation 2.0 root hub