「BOINC」の版間の差分
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どちらのパッケージでも {{ic|boinc-client.service}} という名前の[[systemd#ユニットを使う|ユニット]]ファイルがインストールされます。 |
どちらのパッケージでも {{ic|boinc-client.service}} という名前の[[systemd#ユニットを使う|ユニット]]ファイルがインストールされます。 |
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マネージャを接続するにはユーザーを {{ic|boinc}} グループに追加する必要があります: |
マネージャを接続するにはユーザーを {{ic|boinc}} グループに追加する必要があります: |
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{{hc|/etc/tmpfiles.d/ondemand-ignore-nice.conf| |
{{hc|/etc/tmpfiles.d/ondemand-ignore-nice.conf| |
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w /sys/devices/system/cpu/cpufreq/ondemand/ignore_nice_load - - - - 1}} |
w /sys/devices/system/cpu/cpufreq/ondemand/ignore_nice_load - - - - 1}} |
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− | === World Community Grid でワークユニットをダウンロードできない === |
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− | World Community Grid プロジェクトで新しいワークユニットをダウンロードできない場合、修正を加えた [https://pastebin.com/pYcYf4dr PKGBUILD] を使って {{Pkg|openssl}} を[[makepkg|再ビルド]]してから {{ic|boinc.service}} を[[再起動]]してください。 |
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− | 詳しくは [https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?pid=1160393#p1160393 こちら] を参照。 |
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== 参照 == |
== 参照 == |
2020年6月14日 (日) 19:34時点における最新版
BOINC ウェブサイト より:
- あなたのコンピュータ (Windows, Mac, Linux) の待機時間を使って、疾病の治療、地球温暖化の研究、パルサー の解析などの科学的な研究へ寄与しませんか?簡単・安全に参加できます。
Wikipedia より:
- Berkeley Open Infrastructure for Network Computing (BOINC) とは、分散コンピューティングプロジェクトのプラットフォームとして開発されたクライアント・サーバ型のソフトウェアである。SETI@home プロジェクトを助けるためのソフトウェアとして開発され、現在は数学・医学・分子生物学・気象シミュレーション・天体物理学など様々な分野のプラットフォームとして使われている。世界中のパーソナルコンピュータを集めて研究者に莫大な処理能力を寄与することを目的としている。
目次
インストール
boinc または boinc-nox パッケージをインストールしてください。後者は Xorg に依存していないため、ヘッドレスサーバー向けです。
どちらのパッケージでも boinc-client.service
という名前のユニットファイルがインストールされます。
マネージャを接続するにはユーザーを boinc
グループに追加する必要があります:
# usermod -a -G boinc $(whoami)
以下のセクションで必要なファイルを生成するために boinc-client.service
を起動してください。
BOINC を使う
GUI
デフォルトでは、デーモンに接続するためのパスワードは /var/lib/boinc/gui_rpc_auth.cfg
に作成されます。GUI でデーモンに接続するには、ホームディレクトリから /var/lib/boinc/gui_rpc_auth.cfg
へのリンクを作成して、boinc グループのメンバーが読み取れるように権限を変更します:
$ cd ~/ $ ln -s /var/lib/boinc/gui_rpc_auth.cfg gui_rpc_auth.cfg # chmod 640 gui_rpc_auth.cfg
パスワードを変えたい場合、あるいはパスワードを使わない場合 /var/lib/boinc/gui_rpc_auth.cfg
を編集して BOINC デーモンを再起動してください。
ホームディレクトリにファイルを作成したくない場合、BOINC Manager はカレントディレクトリの gui_rpc_auth.cfg
ファイルも読み込みます。boinc グループからファイルを読み込めるようにして /var/lib/boinc
をワーキングディレクトリとしてマネージャを起動すれば、クライアントはデーモンに自動的に接続されます。デスクトップ環境のメニューエディタを使うことで設定できます。
GUI を起動するときは boincmgr コマンドを使用:
$ boincmgr
起動するとプロジェクトへの参加に進みます。プロジェクトによってはアカウントの作成が必須となっており、GUI でアカウントを作成できたり、もしくはウェブサイトでアカウントを作成する必要があったりします。リソースが余っているのであれば複数のプロジェクトに参加することもできます。Tools / Attach to project メニューオプションからプロジェクトを選んでください。
BOINC がプロジェクトへの接続を要求しない場合、デーモンに接続されていることを確認してください。メニューの Advanced / Select computer からマシンの名前を選択してパスワードを入力してください。
GPU を使用するプロジェクト
GPU を使用したい場合、プロプライエタリの NVIDIA あるいは AMD ドライバーが必要な場合があります。ATI/AMD カードの場合は Catalyst ドライバーが必要です。 Ryzen 5 2400G のような新しめの AMD システムでは、オープンソースの AMDGPU の動作に OpenCL との互換性を持たせるため、opencl-amdAUR をインストールすればよいです。 NVIDIA の場合、opencl-nvidia パッケージが必要です。x86_64 でエラーが発生しないように Xorg#ドライバーのインストールに書かれている OpenGL (Multilib) のパッケージをインストールしてください。
さらに、boinc ユーザーを video グループに追加してください:
# gpasswd -a boinc video
コンピュータを使っているときに GPU 計算を停止したい場合、マウスやキーボードでクライアントと通信できるように boinc ユーザーから X セッションにアクセスできるようにする必要があります。xorg-xhost パッケージをインストールして以下のコマンドを実行することで boinc ユーザーに X セッションへのアクセス権を与えることが可能です:
$ xhost si:localuser:boinc
Xorg の起動時に自動起動させるのもよいでしょう。
CLI
ヘッドレス環境で BOINC を使うには boinc-nox をインストールします。2つのコマンドラインツールが存在します: boinccmd
と boinc
。boinccmd
を使用することが推奨されています:
- BOINC サービスを起動してください。
- サービスの RPC API と通信するためのパスワードを
boinccmd
に指定してください。
BOINC サービスは boinc-client.service
ユニットファイルで起動できます。BOINC を最初に起動した時、パスワードが生成され /var/lib/boinc/gui_rpc_auth.cfg
に保存されます。boinccmd
にパスワードを指定するには:
- コマンドラインフラグを使ってパスワードを直接指定:
boinccmd --passwd abc123 --get_host_info
。 - カレントディレクトリに
gui_rpc_auth.cfg
ファイルが存在することを確認。
プロジェクトに登録して BOINC から参加してください。
コマンドラインからプロジェクトに登録する場合、BOINC Wiki Project List からプロジェクトを選んで boinccmd --passwd abc123 --create_account ${project_url} ${my_email} ${project_password} ${project_username}
というようなコマンドを実行してください。登録方法によらず、プロジェクトのキーを取得する必要があります。boinccmd --passwd abc123 --project_attach ${project_url} ${project_key}
のようなコマンドを実行してください。
デフォルトでは BOINC は最大でも CPU の 60% しか使わないように設定されています。設定ファイルの CPU 関連のオプションを編集することでもっと CPU を活用することができます:
/var/lib/boinc/global_prefs.xml
<global_preferences> <cpu_usage_limit>100.0</cpu_usage_limit> ... </global_preferences>
ログファイル
BOINC はログファイルを /var/lib/boinc/
に作成します:
/var/lib/boinc/stderrdae.txt /var/lib/boinc/stdoutdae.txt
参加するプロジェクトを選ぶ際のヒント
プロジェクトによって必要なハードウェアの要件は様々、作業ユニットを完了させるのにかかる時間もばらばらです。締め切り前にユニットを完了させられなかった場合、誰かに仕事が割り振られます。あなたのマシンの性能にあったプロジェクトを選ぶと良いでしょう。
また、プロジェクトが計算データや結果を公開するのかどうかという点も(あなたが気にするのであれば)確認すべき点です。
Arch64 で実行
一部のプロジェクトでは32ビットアプリケーションしか提供されておらず、ワークユニットを実行したりグラフィックを表示するのに32ビットライブラリを必要とすることがあります。ライブラリは multilib リポジトリからインストールしてください。
- Climateprediction.net に参加する場合
- lib32-glibc, lib32-glib2
- WCG や Climateprediction などのプロジェクトでグラフィックを表示したい場合
- lib32-pango, lib32-libxi, lib32-mesa, lib32-libjpeg6-turbo, lib32-libxmu, lib32-glu, lib32-freeglut
トラブルシューティング
GPU missing
以下のようなエラーが表示される場合:
GPU Missing
Work Unit が起動していません。boinc-client.service
デーモンを再起動してください。
X セッションが完全に初期化される前に BOINC デーモンが起動してしまうとこの問題が発生します。
ノートパソコンが発熱してバッテリーの寿命が縮む
ondemand ガバナーを使ってノートパソコンで BOINC を動作させると、CPU が最大周波数で動き続けます。ノートパソコンが過熱状態になってバッテリーが短命になる可能性があります。BOINC で CPU の周波数を上げすぎないように設定することを推奨します:
# echo 1 >/sys/devices/system/cpu/cpufreq/ondemand/ignore_nice_load
起動時に設定したい場合、以下のファイルを作成:
/etc/tmpfiles.d/ondemand-ignore-nice.conf
w /sys/devices/system/cpu/cpufreq/ondemand/ignore_nice_load - - - - 1