「Enlightenment」の版間の差分
Kusakata.bot (トーク | 投稿記録) (Pkg/AUR テンプレートの更新) |
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− | [[ru:Enlightenment]] |
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[[zh-hans:Enlightenment]] |
[[zh-hans:Enlightenment]] |
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{{Related articles start}} |
{{Related articles start}} |
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{{Related|ウィンドウマネージャ}} |
{{Related|ウィンドウマネージャ}} |
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{{Related articles end}} |
{{Related articles end}} |
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− | |||
− | [https://www.enlightenment.org/ Enlightenment のホームページ] より: |
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− | |||
− | :''Enlightenment デスクトップシェルは Enlightenment Foundation Libraries を使った能率的でハッと息を飲むようなウィンドウマネージャと、ファイルマネージャ・デスクトップアイコン・ウィジェットなどの重要なデスクトップコンポーネントを提供します。前例のないようなテーマ機能を持ちながら古いハードウェアや携帯デバイスでも動作させることが可能です。'' |
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== Enlightenment == |
== Enlightenment == |
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− | Enlightenment [[ウィンドウマネージャ]]とツールキット |
+ | これは [https://www.enlightenment.org/ Enlightenment] [[ウィンドウマネージャ]]と Enlightenment Foundation Libraries (EFL) の両方から成ります。EFL は、ツールキット、オブジェクトキャンバス、そして抽象化されたオブジェクトなどの追加のデスクトップ環境の機能を提供します。2005年から開発が続けられていますが、2011年2月の時点でコア EFL の最初の安定版 1.0 がリリースされました。 |
=== インストール === |
=== インストール === |
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− | + | {{Pkg|enlightenment}} パッケージを[[インストール]]してください。 |
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− | |||
− | また、Enlightenment と調和する EFL ベースのターミナルエミュレータ、{{Pkg|terminology}} もインストールすると良いかもしれません。 |
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+ | Enlightenment と良く統合されている EFL ベースのアプリケーションをインストールすると良いかもしれません: |
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− | ==== AUR からインストール ==== |
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+ | * {{Pkg|ecrire}} – Ecrire テキストエディタ |
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+ | * {{Pkg|ephoto}} – [https://smhouston.us/ephoto/ Ephoto] 画像ビューア |
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+ | * {{Pkg|evisum}} – Evisum タスクマネージャ |
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+ | * {{Pkg|rage}} – Rage ビデオプレイヤー |
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+ | * {{Pkg|terminology}} – Terminology ターミナルエミュレータ |
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+ | 最新の開発コードをダウンロードしインストールする開発 PKGBUILD は {{AUR|enlightenment-git}} とその依存パッケージで利用可能です。 |
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− | {{Warning|これらの PKGBUILD は不安定な開発版のコードを使っています。自己責任で使用して下さい。}} |
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+ | {{Warning|以下の PKGBUILD のいくつかは不安定な開発コードを使用します。自己責任で使用してください。}} |
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− | 最新の開発コードをダウンロード・インストールする開発版の PKGBUILD が {{AUR|enlightenment-git}} として [[Arch User Repository|AUR]] から利用できます。 |
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− | 以下は |
+ | 以下は EFL ベースのアプリケーションです。殆どは開発の初期段階にあり、まだリリースされていません: |
+ | * {{AUR|econnman}} – [[ConnMan]] ネットワークマネージャの EFL ベースのユーザインターフェイス |
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− | * {{AUR|ecrire-git}} – Ecrire テキストエディタ |
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* {{AUR|edi}} – EFL ベースの IDE |
* {{AUR|edi}} – EFL ベースの IDE |
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− | * {{AUR| |
+ | * {{AUR|eluminance-git}} – Eluminance フォトブラウザ |
− | * {{AUR| |
+ | * {{AUR|enjoy-git}} – Enjoy 音楽プレイヤー |
− | * {{AUR|enjoy-git}} – [https://trac.enlightenment.org/e/wiki/Enjoy Enjoy] 音楽プレイヤー |
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* {{AUR|eperiodique}} – [http://eperiodique.sourceforge.net/ Eperiodique] 周期表ビューア |
* {{AUR|eperiodique}} – [http://eperiodique.sourceforge.net/ Eperiodique] 周期表ビューア |
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− | * {{AUR|ephoto}} と {{AUR|ephoto-git}} – [http://smhouston.us/ephoto/ Ephoto] 画像ビューア |
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* {{AUR|epour}} – EFL ベースの Torrent クライアント |
* {{AUR|epour}} – EFL ベースの Torrent クライアント |
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* {{AUR|epymc-git}} – E Python Media Center |
* {{AUR|epymc-git}} – E Python Media Center |
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− | * {{AUR| |
+ | * {{AUR|eruler-git}} – Eruler 画面上の定規、及び計測ツール |
− | * {{AUR| |
+ | * {{AUR|efbb-git}} – Escape from Booty Bay。Angry Birds 風のゲーム。 |
− | * {{AUR| |
+ | * {{AUR|elemines-git}} – [http://elemines.sourceforge.net/ Elemines] マインスイーパー風のゲーム。 |
− | * {{AUR|elemines-git}} – [http://elemines.sourceforge.net/ Elemines] マインスイーパのようなゲーム |
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− | * {{AUR|espionage-git}}{{Broken package link|パッケージが存在しません}} – Espionage D-Bus インスペクタ |
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− | * {{AUR|ev-git}}{{Broken package link|パッケージが存在しません}} – ev シンプルな画像ビューア |
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− | * {{AUR|rage}} と {{AUR|rage-git}} – Rage 動画プレイヤー |
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=== Enlightenment の起動 === |
=== Enlightenment の起動 === |
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− | + | [[ディスプレイマネージャ]]から ''Enlightenment'' セッションを選択するか、[[xinitrc]] を設定してコンソールから起動してください。 |
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==== Entrance ==== |
==== Entrance ==== |
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{{Warning|Entrance はまだ実験段階であり、適切な systemd サポートがありません。自己責任で使って下さい。}} |
{{Warning|Entrance はまだ実験段階であり、適切な systemd サポートがありません。自己責任で使って下さい。}} |
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− | Enlightenment は Entrance と言う名前の新しいディスプレイマネージャ |
+ | Enlightenment には Entrance と言う名前の新しいディスプレイマネージャがあり、{{AUR|entrance-git}} パッケージで利用できます。Entrance は非常に洗練されていて、設定は {{ic|/etc/entrance/entrance.conf}} で行います。[[systemd#ユニットを使う|systemd]] を使って {{ic|entrance.service}} を有効にすることで使用できます。 |
− | ==== |
+ | ==== 手動 ==== |
− | + | Enlightenment を手動で起動したい場合は、コンソールに {{ic|startx /usr/bin/enlightenment_start}} と入力してください。詳細は [[xinitrc]] を参照してください。 |
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− | {{hc|~/.xinitrc| |
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− | exec enlightenment_start |
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− | }} |
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+ | [[Wayland]] コンポジタを試すには、代わりに {{ic|enlightenment_start}} と入力してください。 |
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− | これで {{ic|startx}} と入力することで Enlightenment を起動できます。詳しくは [[xinitrc]] を見て下さい。 |
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+ | |||
+ | {{Note|Wayland でソフトウェアラスタライザ OpenGL ドライバを使用する場合、{{ic|<nowiki>EVAS_GL_NO_BLACKLIST=1</nowiki>}} [[環境変数]]を設定してください。さもないと、Enlightenment が起動しません。[https://git.enlightenment.org/enlightenment/efl/src/commit/81cba676d77be3508aab01866c7590211b21d23a/src/modules/evas/engines/gl_drm/evas_outbuf.c#L338-L355]}} |
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=== 設定 === |
=== 設定 === |
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+ | |||
+ | Enlightenment には洗練された設定システムがあり、メインメニューの設定サブメニューからアクセスできます。 |
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==== ネットワーク ==== |
==== ネットワーク ==== |
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Enlightenment の推奨ネットワークマネージャである [[Connman]] は {{Pkg|connman}} パッケージで利用できます。[[Connman]] に書かれている手順に従って設定してください。 |
Enlightenment の推奨ネットワークマネージャである [[Connman]] は {{Pkg|connman}} パッケージで利用できます。[[Connman]] に書かれている手順に従って設定してください。 |
||
− | 設定を拡張するには、Econnman (AUR の {{AUR|econnman}} もしくは {{AUR|econnman-git}}) |
+ | 設定を拡張するには、Econnman (AUR の {{AUR|econnman}} もしくは {{AUR|econnman-git}} で利用可能) 及び関連する依存パッケージをインストールしてください。しかし、これは、一般的な機能を利用する場合には必要では有りません。 |
+ | '''ConnMan Gadget をシェルフに追加する''' |
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− | '''NetworkManager''' |
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+ | # 設定 -> 拡張機能 -> モジュール |
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− | {{Pkg|networkmanager}} を使ってネットワーク接続を管理することも可能です。[[NetworkManager]] の指示に従って設定を行なって下さい。 |
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+ | # "システム"タブ |
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+ | # "接続マネージャ" |
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+ | # それをロードしてください (''ロード'' をクリック)。 |
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+ | # 画面下部にある"シェルフ"を右クリックしてください。 |
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+ | # Shelf -> 中身 |
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+ | # スクロールし、''ConnMan'' を見つけてください。 |
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+ | # ''追加'' をクリックしてください。 |
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+ | '''NetworkManager''' |
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− | 設定を楽にするために {{Pkg|network-manager-applet}} を使うこともできます。このアプレットをスタートアッププログラムに加えることで Enlightenment を立ち上げた時にシステムトレイに表示されるようになります。''Settings Panel -> Apps -> Startup Applications -> System'' に行って ''Network'' を有効にしてください。 |
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− | ネットワーク |
+ | {{Pkg|networkmanager}} を使ってネットワーク接続を管理することも可能です。詳細は [[NetworkManager]] を参照してください。 |
+ | |||
+ | しかし、アプレットを Enlightenment の[[#システムトレイ|システムトレイ]]に表示するには、Appindicator のサポートが必要であることに注意してください。[[NetworkManager#Appindicator]] を参照してください。アプレットを使う方法の代わりとして、NetworkManager にはネットワーク設定のための CLI と TUI の両方のインターフェイスが含まれています。[[NetworkManager#使い方]] を参照してください。 |
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==== Polkit エージェント ==== |
==== Polkit エージェント ==== |
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− | Enlightenment |
+ | Enlightenment バージョン DR 0.24.0 には、組み込みの polkit エージェントが同梱されており、特権アクションの認証に追加の polkit パッケージは必要ありません。それより前の Enlightenment バージョンには[[Polkit#認証エージェント|グラフィカルな polkit 認証エージェント]]が同梱されていません。 |
+ | |||
+ | 特権が必要なアクション (例: システムデバイス上のファイルシステムのマウント) にアクセスしたいならば、認証エージェントをインストールして、自動起動させる必要があります。そのためには、''設定パネル > アプリケーション > スタートアップアプリケーション > システム'' を開いて、有効化する必要があります。EFL ベースの認証エージェントが利用可能です: {{AUR|polkit-efl-git}}。 |
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==== GNOME Keyring の統合 ==== |
==== GNOME Keyring の統合 ==== |
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Enlightenment で gnome-keyring を使うことが可能です。ただし今のところ完全に動作させるには細かいハックが必要になります。 |
Enlightenment で gnome-keyring を使うことが可能です。ただし今のところ完全に動作させるには細かいハックが必要になります。 |
||
− | まず |
+ | まず、gnome-keyring を自動起動するように Enlightenment を設定する必要があります。そのためには ''設定パネル > アプリケーション > スタートアップアプリケーション'' に行き ''Certificate and Key Storage'', ''GPG Password Agent'', ''SSH Key Agent'' そして "Secret Storage Service" を有効にする必要があります。 |
+ | その後、以下の[[環境変数#ユーザーごと|環境変数を設定]]してください: |
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+ | {{bc|1= |
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− | #Set gnome-keyring as the ssh authentication agent |
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− | + | SSH_AUTH_SOCK=/run/user/${UID}/keyring/ssh |
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+ | }} |
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+ | この"ハック"は、"enlightenment-start" による変数の自動設定を "ssh-agent" から gnome-keyring に上書きするためのものです。 |
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− | これで次のログイン時にキー管理に必要な変数が設定されます。 |
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このトピックについては [[GNOME Keyring]] の記事に詳細が載っています。 |
このトピックについては [[GNOME Keyring]] の記事に詳細が載っています。 |
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{{Note|Enlightenment 20 から、Xembed のサポートは削除されました [https://twitter.com/_enlightenment_/status/538000507315314688]。これにより古いアプレットはシステムトレイに表示できなくなりました。そのようなアプレットを使用するには、{{Pkg|stalonetray}} などのスタンドアロンのシステムトレイアプリケーションを使用する必要があります。}} |
{{Note|Enlightenment 20 から、Xembed のサポートは削除されました [https://twitter.com/_enlightenment_/status/538000507315314688]。これにより古いアプレットはシステムトレイに表示できなくなりました。そのようなアプレットを使用するには、{{Pkg|stalonetray}} などのスタンドアロンのシステムトレイアプリケーションを使用する必要があります。}} |
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− | Enlightenment はシステムトレイをサポートしていますが、デフォルトでは無効になっています。システムトレイを有効化するには、Enlightenment のメインメニューを開いて、'' |
+ | Enlightenment はシステムトレイをサポートしていますが、デフォルトでは無効になっています。システムトレイを有効化するには、Enlightenment のメインメニューを開いて、''設定'' サブメニューから ''モジュール'' オプションをクリックしてください。''システムトレイ'' オプションのところまでスクロールします。''ロード'' ボタンをクリックしてください。モジュールをロードすれば、Shelf に追加することができます。システムトレイを追加したい Shelf を右クリックして、''Shelf'' サブメニューの ''中身'' オプションをクリックします。''システムトレイ'' のところまでスクロールしてください。そのオプションをハイライトして、''追加'' ボタンをクリックしてください。 |
==== 通知 ==== |
==== 通知 ==== |
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Enlightenment の見た目をカスタマイズするテーマが以下から利用できます: |
Enlightenment の見た目をカスタマイズするテーマが以下から利用できます: |
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* [https://www.enlightenment-themes.org/ enlightenment-themes.org] |
* [https://www.enlightenment-themes.org/ enlightenment-themes.org] |
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− | * [ |
+ | * [https://relighted.c0n.de/#100 relighted.c0n.de] 200色のデフォルトテーマ |
− | * [ |
+ | * [https://git.enlightenment.org git.enlightenment.org] (気に入ったテーマを git clone して 'make' を実行すれば .edj テーマファイルが作られます) |
− | * [http://packages.bodhilinux.com/bodhi/pool/ |
+ | * [http://packages.bodhilinux.com/bodhi/pool/b6main/b/ packages.bodhilinux.com] にもテーマがあります (.deb から .edj ファイルを抽出する必要があります; ArchLinux に初めから含まれている bsdtar でこれを行えます)。[https://web.archive.org/web/20140120083020/http://art.bodhilinux.com/doku.php?id=bodhi_e17_themes_v3 wiki] でカタログを見ることができます。 |
− | * [https://web.archive.org/web/20161025233126/https://exchange.enlightenment.org/theme exchange.enlightenment.org] (アーカイブ) |
+ | * [https://web.archive.org/web/20161025233126/https://exchange.enlightenment.org/theme exchange.enlightenment.org] (アーカイブ済み) |
テーマ (.edj フォーマット) をインストールするには、テーマの設定ダイアログを使うかファイルを {{ic|~/.e/e/themes}} に移動してください。 |
テーマ (.edj フォーマット) をインストールするには、テーマの設定ダイアログを使うかファイルを {{ic|~/.e/e/themes}} に移動してください。 |
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135行目: | 136行目: | ||
{{Note|Enlightenment は安定したテーマ API を提供していません。テーマ API には、E17 がリリースされた後も、多くの変更がずっと加えられ続けています。定期的に更新がされていないテーマはおそらく動作しないでしょう。}} |
{{Note|Enlightenment は安定したテーマ API を提供していません。テーマ API には、E17 がリリースされた後も、多くの変更がずっと加えられ続けています。定期的に更新がされていないテーマはおそらく動作しないでしょう。}} |
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− | {{Tip|1=GTK と Qt アプリケーションの外観を Enlightenment のデフォルトテーマに合わせるには [ |
+ | {{Tip|1=GTK と Qt アプリケーションの外観を Enlightenment のデフォルトテーマに合わせるには [https://www.gnome-look.org/p/1013662 E17 GTK テーマ] などのテーマをダウンロードして、{{ic|~/.themes/}} に配置して (もしくは {{AUR|gtk-theme-e17gtk-git}} をインストール)、Enlightenment の設定からアプリケーションテーマを選択して、設定します。これで GTK2 と GTK3 アプリケーションはデフォルトの Enlightenment テーマに合うようになります。Qt アプリケーションは GTK テーマを使って GTK アプリケーションの使用するテーマを模倣するように設定できます。以上の設定で、ほとんどのアプリケーションがデフォルトの Enlightenment テーマで完全に調和するようになります。[[Qt と GTK アプリケーションの外観の統合]] も参照。}} |
− | ==== GTK |
+ | ==== GTK ==== |
− | GTK |
+ | GTK テーマを変更するには ''設定 > すべて > 外見 > Application Theme'' を開いて下さい。 |
=== モジュールとガジェット === |
=== モジュールとガジェット === |
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161行目: | 162行目: | ||
ウィンドウ選択キーバインドを Scale Windows に置き換えるには、''ALT'' セクションまで左パネルをスクロールして {{ic|ALT + Tab}} を選択してください。そして、"Scale Windows" セクションまで右パネルをスクロールして ''Select Next'' か ''Select Next (All)'' を選択してください。''Apply'' をクリックすることでバインドが保存されます。 |
ウィンドウ選択キーバインドを Scale Windows に置き換えるには、''ALT'' セクションまで左パネルをスクロールして {{ic|ALT + Tab}} を選択してください。そして、"Scale Windows" セクションまで右パネルをスクロールして ''Select Next'' か ''Select Next (All)'' を選択してください。''Apply'' をクリックすることでバインドが保存されます。 |
||
− | [https://git.enlightenment.org/enlightenment/ |
+ | [https://git.enlightenment.org/enlightenment/enlightenment-module-comp-scale 上流の git] から利用可能です。 |
+ | |||
+ | === デフォルトのキーバインド === |
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+ | |||
+ | {| class="wikitable" |
||
+ | ! キー !! 効果 |
||
+ | |- |
||
+ | | {{ic|Shift+F10}} |
||
+ | | 垂直に最大化 |
||
+ | |- |
||
+ | | {{ic|Ctrl+Menu}} |
||
+ | | "Clients" (ウィンドウ) メニューを表示 |
||
+ | |- |
||
+ | | {{ic|Alt+Esc}} |
||
+ | | "Everything Launcher" (アプリ、ウィンドウなど) を表示 |
||
+ | |- |
||
+ | | {{ic|Super+Left}} |
||
+ | | 左に最大化 |
||
+ | |- |
||
+ | | {{ic|Super+Right}} |
||
+ | | 右に最大化 |
||
+ | |- |
||
+ | | {{ic|Alt+Shift+F10}} |
||
+ | | 水平方向に最大化 |
||
+ | |- |
||
+ | | {{ic|Alt+Shift+Left}} |
||
+ | | デスクトップを左に移動 |
||
+ | |- |
||
+ | | {{ic|Alt+Shift+Right}} |
||
+ | | デスクトップを右に移動 |
||
+ | |- |
||
+ | | {{ic|Ctrl+Alt+d}} |
||
+ | | デスクトップを表示 |
||
+ | |- |
||
+ | | {{ic|Ctrl+Alt+f}} |
||
+ | | フルスクリーンを切り替え |
||
+ | |- |
||
+ | | {{ic|Ctrl+Alt+i}} |
||
+ | | アイコンモードを切り替え |
||
+ | |- |
||
+ | | {{ic|Ctrl+Alt+k}} |
||
+ | | ウィンドウを kill |
||
+ | |- |
||
+ | | {{ic|Ctrl+Alt+l}} |
||
+ | | スクリーンセーバを起動 |
||
+ | |- |
||
+ | | {{ic|Ctrl+Alt+n}} |
||
+ | | ウィンドウを最大化 |
||
+ | |- |
||
+ | | {{ic|Ctrl+Alt+r}} |
||
+ | | シェードアップを切り替え |
||
+ | |- |
||
+ | | {{ic|Ctrl+Alt+w}} |
||
+ | | ウィンドウメニュー |
||
+ | |- |
||
+ | | {{ic|Ctrl+Alt+x}} |
||
+ | | ウィンドウを閉じる |
||
+ | |- |
||
+ | | {{ic|Ctrl+Alt+Down}} |
||
+ | | 下へ |
||
+ | |- |
||
+ | | {{ic|Ctrl+Alt+Up}} |
||
+ | | 上へ |
||
+ | |- |
||
+ | | {{ic|Ctrl+Alt+Left}} |
||
+ | | 左のデスクトップに移動 |
||
+ | |- |
||
+ | | {{ic|Ctrl+Alt+Right}} |
||
+ | | 右のデスクトップに移動 |
||
+ | |- |
||
+ | | {{ic|Ctrl+Alt+Del}} |
||
+ | | "End session" ダイアログを表示 |
||
+ | |- |
||
+ | | {{ic|Ctrl+Alt+Ins}} |
||
+ | | デフォルトのターミナルを起動 |
||
+ | |} |
||
=== トラブルシューティング === |
=== トラブルシューティング === |
||
170行目: | 246行目: | ||
# {{ic|~/.e}} をバックアップしてから削除してみる (例: {{ic|mv ~/.e ~/.e.back}}) |
# {{ic|~/.e}} をバックアップしてから削除してみる (例: {{ic|mv ~/.e ~/.e.back}}) |
||
− | バグを発見したと思ったら |
+ | バグを発見したと思ったら https://git.enlightenment.org/ で関連するコンポーネントの issue を開いてください。 |
==== コンポジット ==== |
==== コンポジット ==== |
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180行目: | 256行目: | ||
フォントが小さすぎて画面が読めない場合、適切なフォントパッケージをインストールしてください。{{Pkg|ttf-dejavu}} や {{Pkg|ttf-bitstream-vera}} はオーソドックスなフォントです。 |
フォントが小さすぎて画面が読めない場合、適切なフォントパッケージをインストールしてください。{{Pkg|ttf-dejavu}} や {{Pkg|ttf-bitstream-vera}} はオーソドックスなフォントです。 |
||
− | ''Settings |
+ | また、Scaling でスケールサイズを増やすことも検討してみてください。''Settings > Settings Panel > Look > Scaling'' からスケーリングを設定できます。 |
− | ==== バックライトが暗い ==== |
+ | ==== バックライトが常に暗い ==== |
− | ログアウト時に Enlightenment によってバックライトが |
+ | ログアウト時に Enlightenment によってバックライトが 0% に設定されてしまうことがあります。Enlightenment セッションにログインしないと 100% に戻りません。これは Enlightenment 以外のデスクトップ環境も使っている場合に困ります。そのデスクトップ環境を使用するときにバックライトが通常のレベルに自動的に戻らないためです。この問題を修正するには、Enlightenment の ''Settings Panel'' を開いて、''Look'' タブの ''Composite'' オプションをクリックしてください。''Don't fade backlight'' にチェックを入れて ''OK'' をクリックします。 |
==== カーソルテーマがバラバラ ==== |
==== カーソルテーマがバラバラ ==== |
||
206行目: | 282行目: | ||
{{AUR|enlightenment16}} をインストールしてください。 |
{{AUR|enlightenment16}} をインストールしてください。 |
||
− | + | 詳細なドキュメントは {{ic|/usr/share/doc/e16/e16.html}} を参照してください。 |
|
=== 基本的な設定 === |
=== 基本的な設定 === |
||
− | E16 のほとんど全ての設定は {{ic|~/.e16}} にあり、自由に編集ができます。メニューなどもここに含まれています。 |
+ | E16 のほとんど全ての設定は {{ic|~/.e16}} にあり、テキストベースであり、自由に編集ができます。メニューなどもここに含まれています。 |
ショートカットキーは手動で修正するか、e16 プロジェクトの [https://sourceforge.net/projects/enlightenment/ sourceforge] ページでソースとして提供されている e16keyedit を使ってください。キーボードショートカットファイルはデフォルトでは {{ic|~/.e16}} に作られません。ショートカットを変更したい場合、ホームディレクトリにコピーすることで変更できます: |
ショートカットキーは手動で修正するか、e16 プロジェクトの [https://sourceforge.net/projects/enlightenment/ sourceforge] ページでソースとして提供されている e16keyedit を使ってください。キーボードショートカットファイルはデフォルトでは {{ic|~/.e16}} に作られません。ショートカットを変更したい場合、ホームディレクトリにコピーすることで変更できます: |
||
217行目: | 293行目: | ||
==== スクリプトの起動・再起動・停止 ==== |
==== スクリプトの起動・再起動・停止 ==== |
||
− | {{ic|~/.e16}} フォルダに Init, Start, Stop フォルダを作成してください: このフォルダ内にある .sh スクリプトは起動 (Init フォルダ) と再起動 (Start フォルダ) そしてシャットダウン (Stop フォルダ) それぞれで実行されます; MMB / settings / session / <enable scripts> ボタンで有効 |
+ | {{ic|~/.e16}} フォルダに Init, Start, Stop フォルダを作成してください: このフォルダ内にある .sh スクリプトは起動 (Init フォルダ) と再起動 (Start フォルダ) そしてシャットダウン (Stop フォルダ) それぞれで実行されます; MMB / settings / session / <enable scripts> ボタンで有効し、[[実行可能属性|実行可能]]にできます。典型的な例は、pulseaudio やお好みのネットワークマネージャアプレットを起動するなどです。 |
==== コンポジタ ==== |
==== コンポジタ ==== |
||
224行目: | 300行目: | ||
== 参照 == |
== 参照 == |
||
+ | |||
− | * [http://www.enlightenment.org/ Enlightenment ホームページ] |
||
− | * [ |
+ | * [https://www.enlightenment.org/ Enlightenment ホームページ] |
− | * [ |
+ | * [https://docs.enlightenment.org/ Enlightenment 開発ドキュメント] |
− | * [http://www.bodhilinux.com/e17guide/e17guideEN/ Bodhi Guide to Enlightenment] |
||
* [http://www.e17-stuff.org/ E17-Stuff] |
* [http://www.e17-stuff.org/ E17-Stuff] |
||
− | * [https://sourceforge.net/projects/enlightenment/ DR16 |
+ | * [https://sourceforge.net/projects/enlightenment/ DR16 ダンロードソース] |
− | * [https://lists.sourceforge.net/lists/listinfo/enlightenment-users Enlightenment ユーザ |
+ | * [https://lists.sourceforge.net/lists/listinfo/enlightenment-users Enlightenment ユーザメーリングリスト] |
− | * [https://lists.sourceforge.net/lists/listinfo/enlightenment-devel Enlightenment 開発メーリングリスト] |
+ | * [https://lists.sourceforge.net/lists/listinfo/enlightenment-devel Enlightenment 開発者メーリングリスト] |
− | * |
+ | * ircs://irc.libera.chat/e |
+ | |||
+ | {{TranslationStatus|Enlightenment|2023-06-14|777898}} |
2023年6月14日 (水) 15:15時点における最新版
目次
Enlightenment
これは Enlightenment ウィンドウマネージャと Enlightenment Foundation Libraries (EFL) の両方から成ります。EFL は、ツールキット、オブジェクトキャンバス、そして抽象化されたオブジェクトなどの追加のデスクトップ環境の機能を提供します。2005年から開発が続けられていますが、2011年2月の時点でコア EFL の最初の安定版 1.0 がリリースされました。
インストール
enlightenment パッケージをインストールしてください。
Enlightenment と良く統合されている EFL ベースのアプリケーションをインストールすると良いかもしれません:
- ecrire – Ecrire テキストエディタ
- ephoto – Ephoto 画像ビューア
- evisum – Evisum タスクマネージャ
- rage – Rage ビデオプレイヤー
- terminology – Terminology ターミナルエミュレータ
最新の開発コードをダウンロードしインストールする開発 PKGBUILD は enlightenment-gitAUR とその依存パッケージで利用可能です。
以下は EFL ベースのアプリケーションです。殆どは開発の初期段階にあり、まだリリースされていません:
- econnmanAUR – ConnMan ネットワークマネージャの EFL ベースのユーザインターフェイス
- ediAUR – EFL ベースの IDE
- eluminance-gitAUR – Eluminance フォトブラウザ
- enjoy-gitAUR – Enjoy 音楽プレイヤー
- eperiodiqueAUR – Eperiodique 周期表ビューア
- epourAUR – EFL ベースの Torrent クライアント
- epymc-gitAUR – E Python Media Center
- eruler-gitAUR – Eruler 画面上の定規、及び計測ツール
- efbb-gitAUR – Escape from Booty Bay。Angry Birds 風のゲーム。
- elemines-gitAUR – Elemines マインスイーパー風のゲーム。
Enlightenment の起動
ディスプレイマネージャから Enlightenment セッションを選択するか、xinitrc を設定してコンソールから起動してください。
Entrance
Enlightenment には Entrance と言う名前の新しいディスプレイマネージャがあり、entrance-gitAUR パッケージで利用できます。Entrance は非常に洗練されていて、設定は /etc/entrance/entrance.conf
で行います。systemd を使って entrance.service
を有効にすることで使用できます。
手動
Enlightenment を手動で起動したい場合は、コンソールに startx /usr/bin/enlightenment_start
と入力してください。詳細は xinitrc を参照してください。
Wayland コンポジタを試すには、代わりに enlightenment_start
と入力してください。
設定
Enlightenment には洗練された設定システムがあり、メインメニューの設定サブメニューからアクセスできます。
ネットワーク
ConnMan
Enlightenment の推奨ネットワークマネージャである Connman は connman パッケージで利用できます。Connman に書かれている手順に従って設定してください。
設定を拡張するには、Econnman (AUR の econnmanAUR もしくは econnman-gitAUR で利用可能) 及び関連する依存パッケージをインストールしてください。しかし、これは、一般的な機能を利用する場合には必要では有りません。
ConnMan Gadget をシェルフに追加する
- 設定 -> 拡張機能 -> モジュール
- "システム"タブ
- "接続マネージャ"
- それをロードしてください (ロード をクリック)。
- 画面下部にある"シェルフ"を右クリックしてください。
- Shelf -> 中身
- スクロールし、ConnMan を見つけてください。
- 追加 をクリックしてください。
NetworkManager
networkmanager を使ってネットワーク接続を管理することも可能です。詳細は NetworkManager を参照してください。
しかし、アプレットを Enlightenment のシステムトレイに表示するには、Appindicator のサポートが必要であることに注意してください。NetworkManager#Appindicator を参照してください。アプレットを使う方法の代わりとして、NetworkManager にはネットワーク設定のための CLI と TUI の両方のインターフェイスが含まれています。NetworkManager#使い方 を参照してください。
Polkit エージェント
Enlightenment バージョン DR 0.24.0 には、組み込みの polkit エージェントが同梱されており、特権アクションの認証に追加の polkit パッケージは必要ありません。それより前の Enlightenment バージョンにはグラフィカルな polkit 認証エージェントが同梱されていません。
特権が必要なアクション (例: システムデバイス上のファイルシステムのマウント) にアクセスしたいならば、認証エージェントをインストールして、自動起動させる必要があります。そのためには、設定パネル > アプリケーション > スタートアップアプリケーション > システム を開いて、有効化する必要があります。EFL ベースの認証エージェントが利用可能です: polkit-efl-gitAUR。
GNOME Keyring の統合
Enlightenment で gnome-keyring を使うことが可能です。ただし今のところ完全に動作させるには細かいハックが必要になります。 まず、gnome-keyring を自動起動するように Enlightenment を設定する必要があります。そのためには 設定パネル > アプリケーション > スタートアップアプリケーション に行き Certificate and Key Storage, GPG Password Agent, SSH Key Agent そして "Secret Storage Service" を有効にする必要があります。 その後、以下の環境変数を設定してください:
SSH_AUTH_SOCK=/run/user/${UID}/keyring/ssh
この"ハック"は、"enlightenment-start" による変数の自動設定を "ssh-agent" から gnome-keyring に上書きするためのものです。
このトピックについては GNOME Keyring の記事に詳細が載っています。
システムトレイ
Enlightenment はシステムトレイをサポートしていますが、デフォルトでは無効になっています。システムトレイを有効化するには、Enlightenment のメインメニューを開いて、設定 サブメニューから モジュール オプションをクリックしてください。システムトレイ オプションのところまでスクロールします。ロード ボタンをクリックしてください。モジュールをロードすれば、Shelf に追加することができます。システムトレイを追加したい Shelf を右クリックして、Shelf サブメニューの 中身 オプションをクリックします。システムトレイ のところまでスクロールしてください。そのオプションをハイライトして、追加 ボタンをクリックしてください。
通知
Enlightenment には Notification 拡張による通知サーバーがあります。
- 下で定義した "screen" のコーナーに通知は表示されます。
- 利用できるスクリーンポリシーは Primary Screen, Current Screen, All Screens, Xinerama です。
- 緊急度によって通知はフィルタリングできます (Low, Normal, Critical あるいはその組み合わせ)。
- デフォルトの通知のタイムアウトを設定することができます。
- 通知サーバーは任意で ID の置換えリクエストを無視できます。
テーマ
Enlightenment の見た目をカスタマイズするテーマが以下から利用できます:
- enlightenment-themes.org
- relighted.c0n.de 200色のデフォルトテーマ
- git.enlightenment.org (気に入ったテーマを git clone して 'make' を実行すれば .edj テーマファイルが作られます)
- packages.bodhilinux.com にもテーマがあります (.deb から .edj ファイルを抽出する必要があります; ArchLinux に初めから含まれている bsdtar でこれを行えます)。wiki でカタログを見ることができます。
- exchange.enlightenment.org (アーカイブ済み)
テーマ (.edj フォーマット) をインストールするには、テーマの設定ダイアログを使うかファイルを ~/.e/e/themes
に移動してください。
GTK
GTK テーマを変更するには 設定 > すべて > 外見 > Application Theme を開いて下さい。
モジュールとガジェット
- モジュール
- Enlightenment ではこの名前はガジェットの"後ろで動く"コードとして使われています。
- ガジェット
- Enlightenment のエンドユーザーが何かをするのを手助けするフロントエンドまたはユーザーインターフェイス
多くのモジュールはあなたのデスクトップや shelf に追加できるガジェットを提供します。(CPUFreq など) モジュールによっては1つのガジェットしか提供しませんが、(Composite など) 他のモジュールは追加機能を提供します。Systray などの特定のガジェットは shelf にしか追加できません。Moon などのガジェットはデスクトップにしかロードできません。
"Extra" モジュール
ここで説明しているモジュールの他にも、e-modules-extra-gitAUR から多数の "extra" モジュールをインストールできます。
Scale Windows
Scale Windows モジュールは複数の機能を追加します。コンポジットを有効にする必要があります。scale windows は開かれている全てのウィンドウを縮小し整列させます。これは macOS では "Mission Control" と呼ばれています。scale pager は compiz の expo プラグインのように全てのデスクトップを縮小して表示します。どちらもデスクトップにガジェットとして追加したりキーバインド・マウスバインド・スクリーンエッジバインドに設定できます。
人によっては標準のウィンドウ選択キーバインド ALT + Tab
で Scale Windows のウィンドウ選択に使いたいと思うかもしれません。この設定を変更するには Menu > Settings > Settings Panel > Input > Keys に行き、ここからキーバインドを設定してください。
ウィンドウ選択キーバインドを Scale Windows に置き換えるには、ALT セクションまで左パネルをスクロールして ALT + Tab
を選択してください。そして、"Scale Windows" セクションまで右パネルをスクロールして Select Next か Select Next (All) を選択してください。Apply をクリックすることでバインドが保存されます。
上流の git から利用可能です。
デフォルトのキーバインド
キー | 効果 |
---|---|
Shift+F10
|
垂直に最大化 |
Ctrl+Menu
|
"Clients" (ウィンドウ) メニューを表示 |
Alt+Esc
|
"Everything Launcher" (アプリ、ウィンドウなど) を表示 |
Super+Left
|
左に最大化 |
Super+Right
|
右に最大化 |
Alt+Shift+F10
|
水平方向に最大化 |
Alt+Shift+Left
|
デスクトップを左に移動 |
Alt+Shift+Right
|
デスクトップを右に移動 |
Ctrl+Alt+d
|
デスクトップを表示 |
Ctrl+Alt+f
|
フルスクリーンを切り替え |
Ctrl+Alt+i
|
アイコンモードを切り替え |
Ctrl+Alt+k
|
ウィンドウを kill |
Ctrl+Alt+l
|
スクリーンセーバを起動 |
Ctrl+Alt+n
|
ウィンドウを最大化 |
Ctrl+Alt+r
|
シェードアップを切り替え |
Ctrl+Alt+w
|
ウィンドウメニュー |
Ctrl+Alt+x
|
ウィンドウを閉じる |
Ctrl+Alt+Down
|
下へ |
Ctrl+Alt+Up
|
上へ |
Ctrl+Alt+Left
|
左のデスクトップに移動 |
Ctrl+Alt+Right
|
右のデスクトップに移動 |
Ctrl+Alt+Del
|
"End session" ダイアログを表示 |
Ctrl+Alt+Ins
|
デフォルトのターミナルを起動 |
トラブルシューティング
予期せぬ挙動を見つけた時は、以下を行えます:
- デフォルトのテーマでも同じ挙動が存在するか確認する
- インストールしたサードパーティ製のモジュールを無効にする
~/.e
をバックアップしてから削除してみる (例:mv ~/.e ~/.e.back
)
バグを発見したと思ったら https://git.enlightenment.org/ で関連するコンポーネントの issue を開いてください。
コンポジット
設定を失敗して設定ウィンドウが現れなくなった時は、コンポジタの設定をリセットする決め打ちのキーバインドがあります: Ctrl + Alt + Shift + Home
。
フォントが読めない
フォントが小さすぎて画面が読めない場合、適切なフォントパッケージをインストールしてください。ttf-dejavu や ttf-bitstream-vera はオーソドックスなフォントです。
また、Scaling でスケールサイズを増やすことも検討してみてください。Settings > Settings Panel > Look > Scaling からスケーリングを設定できます。
バックライトが常に暗い
ログアウト時に Enlightenment によってバックライトが 0% に設定されてしまうことがあります。Enlightenment セッションにログインしないと 100% に戻りません。これは Enlightenment 以外のデスクトップ環境も使っている場合に困ります。そのデスクトップ環境を使用するときにバックライトが通常のレベルに自動的に戻らないためです。この問題を修正するには、Enlightenment の Settings Panel を開いて、Look タブの Composite オプションをクリックしてください。Don't fade backlight にチェックを入れて OK をクリックします。
カーソルテーマがバラバラ
Firefox などのアプリケーションで使用されるカーソルテーマとデスクトップで使われるカーソルテーマが異なってしまうことがあります。これはデスクトップアプリケーションが X カーソルテーマを使用するのに対して Enlightenment は自分のカーソルテーマを使うためです。カーソルテーマを統一するには、常時 X カーソルテーマを使用するように Enlightenment を設定します。Enlightenment の Settings Panel を開いて Input タブをクリックしてください。Mouse オプションをクリックします。Enlightenment から X にテーマを変更して OK をクリックしてください。これで、どこでも同じカーソルテーマが使われるようになります。X カーソルテーマ自体が統一されていない場合、カーソルテーマ#XDG の仕様を参照。
背景画像
好きな壁紙を ~/.e/e/backgrounds/
にコピーしてください。
デスクトップの MMB や RMB は設定にアクセスを与えます、/Desktop/Backgrounds/
を選択してください。
~/.e/e/backgrounds/
フォルダに新しくコピーされた画像は自動で更新される自動で更新される壁紙リストに入ります。ドロップダウンメニューから希望の壁紙を選択してください。全体設定の適切なタブから、背景画像のタイリングなどを設定することができます。
Enlightenment DR16
Enlightenment, Development Release 16 は最初2000年にリリースされ、2009年に 1.0 になりました。もとは DR16 は Enlightenment プロジェクトのバージョン 0.16 を意味していました。現在 Arch のリポジトリではただの "Enlightenment 16" として、今日も開発が続けられており、Kim 'kwo' Woelders によって定期的に更新されています。速度を保ちながらコンポジット・影、透明度などの機能が加えられ、E16 は元の作者 Carsten "Rasterman" Haitzler による最新の改善がなされています。
E16 をインストールするには
enlightenment16AUR をインストールしてください。
詳細なドキュメントは /usr/share/doc/e16/e16.html
を参照してください。
基本的な設定
E16 のほとんど全ての設定は ~/.e16
にあり、テキストベースであり、自由に編集ができます。メニューなどもここに含まれています。
ショートカットキーは手動で修正するか、e16 プロジェクトの sourceforge ページでソースとして提供されている e16keyedit を使ってください。キーボードショートカットファイルはデフォルトでは ~/.e16
に作られません。ショートカットを変更したい場合、ホームディレクトリにコピーすることで変更できます:
$ cp /usr/share/e16/config/bindings.cfg ~/.e16
スクリプトの起動・再起動・停止
~/.e16
フォルダに Init, Start, Stop フォルダを作成してください: このフォルダ内にある .sh スクリプトは起動 (Init フォルダ) と再起動 (Start フォルダ) そしてシャットダウン (Stop フォルダ) それぞれで実行されます; MMB / settings / session / <enable scripts> ボタンで有効し、実行可能にできます。典型的な例は、pulseaudio やお好みのネットワークマネージャアプレットを起動するなどです。
コンポジタ
影や透明度などは全て Composite の MMB や RMB から設定することができます。