「アクセシビリティ機能を使って Arch Linux をインストール」の版間の差分
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公式 Arch Linux インストールメディアはいくつかの [[アクセシビリティ]] 機能をサポートしています。 |
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使いたい出力からビープ音が聞こえたとき、{{ic|Enter}} を押してサウンドカードを選択してください。 |
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+ | === 読み上げの言語を変更する === |
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+ | {{ic|espeakup.service}} で使われる ''espeak-ng'' 言語/音声を変更するには、{{ic|1=Environment=}} ディレクティブの中の {{ic|1=default_voice=}} に言語コードが追記されるようにユニットを [[編集]] してください。 |
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+ | {{ic|+''variant''}} を言語コードに追加することでも、''espeak-ng'' 音声の種類を変更することができます。詳しくは {{man|8|espeakup}} と {{man|1|espeak-ng}} を参照してください。 |
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== インストール == |
== インストール == |
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必要なパッケージを、インストール時の {{man|8|pacstrap}} 呼び出しに追加してください。 |
必要なパッケージを、インストール時の {{man|8|pacstrap}} 呼び出しに追加してください。 |
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− | # pacstrap /mnt base linux linux-firmware espeakup alsa-utils |
+ | # pacstrap -K /mnt base linux linux-firmware espeakup alsa-utils |
− | == |
+ | == システムの設定 == |
− | === |
+ | === サウンドカード === |
+ | [[#複数のサウンドカード]] が検出された場合、インストールメディアにより生成された {{ic|/etc/asound.conf}} ファイルをコピーしてください。 |
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− | If [[#Multiple sound cards]] were detected you need to copy the {{ic|/etc/asound.conf}} |
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− | file, which has been generated in the installation medium. |
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# cp /etc/asound.conf /mnt/etc/ |
# cp /etc/asound.conf /mnt/etc/ |
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+ | === サービスの有効化 === |
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+ | インストールしたシステムから起動した後に発音のサポートを有効化するには、{{ic|espeakup.service}} サービスを [[有効化]] する必要があります。[[#読み上げの言語を変更する]] も参照してください。 |
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+ | == 再起動 == |
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+ | 新しくインストールしたシステムから起動した後、発音は自動で開始されます。 |
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− | To have speech support after booting into the installed system you need to [[enable]] {{ic|espeakup.service}}. |
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+ | == トラブルシューティング == |
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− | == Reboot == |
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+ | Gtk、 Qt や Gecko ベースのほとんどのグラフィカルアプリケーションはそのまま動くはずです。{{Pkg|accerciser}} を実行することで機能の確認をすることができます。選択したアプリケーションは深くネストした構造を持っています。起き得る問題は以下の通りです。 |
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+ | * ディストリビューションの支援テクノロジーの設定を有効化していない。通常どこかに有効化できるチェックボックスが見つかるはずです。有効化した後は、再起動が必要です。 |
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+ | * アプリケーションが [[Chromium]] か [[Electron]] ベースである。これらのプログラムは通常、起動時に [[環境変数]] {{ic|1=ACCESSIBILITY_ENABLED=1}} と、追加の引数 {{ic|--force-renderer-accessibility}} の両方を必要とします。Chrome では {{ic|chrome://accessibility}} の中のアクセシビリティオプションを有効化することで引数のステップを置き換えることができますが、この設定は再起動すると元に戻るようです。 |
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+ | * [[Java]] ベースのアプリケーション。この場合、ATK ブリッジ {{Pkg|java-atk-wrapper-openjdk8}} (Java のバージョンによる) をインストールする必要があります。 |
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+ | * 稀なケースでアプリケーションが特殊で、Qt4 でビルドされた古いアプリケーション、例えば2015年からメンテナンスされていないプログラムなどでは、{{ic|qt-at-spi}} をインストールする必要があります。 |
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+ | * 最後の手段として、他にこれらのどれかの環境変数が有効かもしれません。{{ic|1=GTK_MODULES=gail:atk-bridge}}, {{ic|1=OOO_FORCE_DESKTOP=gnome}}, {{ic|1=GNOME_ACCESSIBILITY=1}}, {{ic|1=QT_ACCESSIBILITY=1}}, {{ic|1=QT_LINUX_ACCESSIBILITY_ALWAYS_ON=1}} |
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+ | {{TranslationStatus|Install Arch Linux with accessibility options|2022-12-20|755914}} |
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− | After booting into the newly installed system it should start speaking automatically. |
2023年4月5日 (水) 17:16時点における最新版
公式 Arch Linux インストールメディアはいくつかの アクセシビリティ 機能をサポートしています。
この文章では、それらの機能を使って Arch Linux をインストールする方法を説明します。
目次
インストール前
ライブ環境を起動する
インストールメディアが起動を開始するときに、Down
に続けて Enter
を押して、発音が有効な環境を起動してください。
USB 点字ディスプレイは udev により自動で認識されるはずです。
複数のサウンドカード
コンピュータにいくつかのサウンドカードがある場合、次のメッセージが発音されます。 Please select your sound card for speech output.
使いたい出力からビープ音が聞こえたとき、Enter
を押してサウンドカードを選択してください。
読み上げの言語を変更する
espeakup.service
で使われる espeak-ng 言語/音声を変更するには、Environment=
ディレクティブの中の default_voice=
に言語コードが追記されるようにユニットを 編集 してください。
+variant
を言語コードに追加することでも、espeak-ng 音声の種類を変更することができます。詳しくは espeakup(8) と espeak-ng(1) を参照してください。
インストール
必要なパッケージのインストール
インストールされたシステムで発音を有効にするには、espeakup と alsa-utils パッケージが必要です。点字ディスプレイを使うのであれば brltty パッケージを インストール してください。
必要なパッケージを、インストール時の pacstrap(8) 呼び出しに追加してください。
# pacstrap -K /mnt base linux linux-firmware espeakup alsa-utils
システムの設定
サウンドカード
#複数のサウンドカード が検出された場合、インストールメディアにより生成された /etc/asound.conf
ファイルをコピーしてください。
# cp /etc/asound.conf /mnt/etc/
サービスの有効化
インストールしたシステムから起動した後に発音のサポートを有効化するには、espeakup.service
サービスを 有効化 する必要があります。#読み上げの言語を変更する も参照してください。
再起動
新しくインストールしたシステムから起動した後、発音は自動で開始されます。
トラブルシューティング
Gtk、 Qt や Gecko ベースのほとんどのグラフィカルアプリケーションはそのまま動くはずです。accerciser を実行することで機能の確認をすることができます。選択したアプリケーションは深くネストした構造を持っています。起き得る問題は以下の通りです。
- ディストリビューションの支援テクノロジーの設定を有効化していない。通常どこかに有効化できるチェックボックスが見つかるはずです。有効化した後は、再起動が必要です。
- アプリケーションが Chromium か Electron ベースである。これらのプログラムは通常、起動時に 環境変数
ACCESSIBILITY_ENABLED=1
と、追加の引数--force-renderer-accessibility
の両方を必要とします。Chrome ではchrome://accessibility
の中のアクセシビリティオプションを有効化することで引数のステップを置き換えることができますが、この設定は再起動すると元に戻るようです。 - Java ベースのアプリケーション。この場合、ATK ブリッジ java-atk-wrapper-openjdk8 (Java のバージョンによる) をインストールする必要があります。
- 稀なケースでアプリケーションが特殊で、Qt4 でビルドされた古いアプリケーション、例えば2015年からメンテナンスされていないプログラムなどでは、
qt-at-spi
をインストールする必要があります。 - 最後の手段として、他にこれらのどれかの環境変数が有効かもしれません。
GTK_MODULES=gail:atk-bridge
,OOO_FORCE_DESKTOP=gnome
,GNOME_ACCESSIBILITY=1
,QT_ACCESSIBILITY=1
,QT_LINUX_ACCESSIBILITY_ALWAYS_ON=1