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− | Budgie は、Solus Operating System のデフォルトのデスクトップで、一から作成されています。よりモダンなデザインに加えて、Budgie は GNOME 2 デスクトップのルックアンドフィールをエミュレートすることができます。 |
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+ | Budgie はデスクトップ環境です。以前は Solus 内のプロジェクトでしたが、2022年1月に新しく設立された [https://blog.buddiesofbudgie.org/ Buddies of Budgie] という組織のもとで独立しました。Budgie は、ウィジェットに [[GTK]] 3 を用い、[[C]] と Vala で記述されています。Budgie 10 の時点では、セッションは [[Xorg]] 上でのみ利用可能です。 |
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− | ==インストール== |
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− | [[公式リポジトリ]]の {{Pkg|budgie-desktop}} で安定版を[[インストール]]することができます。最新の git master は {{AUR|budgie-desktop-git}} でインストールできます。完全なデスクトップ環境として使用するために、任意の依存パッケージもインストールすることを推奨します。また、標準的な GNOME を動作させるのに必要なアプリケーションが含まれている {{Grp|gnome}} グループもインストールすることを推奨します。 |
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+ | このデスクトップ環境の全てのファーストパーティコンポーネントをインストールするには {{grp|budgie}} パッケージグループを[[インストール]]してください。個別のパッケージもインストールできます: 最新の安定版は {{Pkg|budgie-desktop}} パッケージを、現在の git main ブランチは {{AUR|budgie-desktop-git}} を使ってください。ランタイム依存関係として、画面ロックサポートのための {{Pkg|budgie-screensaver}}、システム設定の変更のための {{Pkg|budgie-control-center}} がインストールされます。以下のパッケージは任意ですが、デスクトップに追加の機能を追加します: |
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+ | * {{Pkg|budgie-desktop-view}}: デスクトップアイコンの公式実装 |
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+ | * {{Pkg|budgie-backgrounds}}: 公式のデフォルトのデスクトップ背景集 |
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+ | * {{Pkg|network-manager-applet}}: パネル内からのネットワーク管理 |
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+ | * {{Pkg|materia-gtk-theme}} or {{Pkg|arc-gtk-theme}}: 上流で推奨されている GTK テーマ集 |
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+ | * {{Pkg|papirus-icon-theme}}: デフォルトのアイコンテーマ |
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+ | [https://ubuntubudgie.org/ Ubuntu Budgie] チームによって開発されている追加のアプレットは、{{Pkg|budgie-extras}} パッケージで利用可能です。ただし、このパッケージは既存の機能も改変するため、問題を起こす可能性があることに注意してください。 |
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+ | === ユーザーディレクトリを設定する === |
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+ | Budgie にはファイルマネージャが同梱されておらず、デフォルトでインストールされません。[[GNOME/Files]] (旧 Nautilus) はよく機能しますし、[[アプリケーション一覧/ユーティリティ#グラフィカル|他のファイルマネージャもあります]]。 |
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== 起動 == |
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== 使用方法 == |
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+ | "Raven" という名前のサイドバーで、通知メッセージを表示したり、システムやアプリケーションのボリュームを設定したり、カレンダーを表示したり、現在再生中のビデオや音楽を見たりできます。"Notifications" セクションは {{ic|Super+n}} を押すことで素早く表示でき、パネルの Notifications アプレットをクリックすることでも表示できます。"Applets" セクションは {{ic|Super+a}} を押すことで素早く表示できます。Raven もパネルの "Raven Trigger" アプレットをクリックすることで開くことができ、以前選択していたペインが開きます。 |
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+ | == テーマ == |
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+ | Budgie は UI 要素に GTK 4 を使用しているため、多くの GTK テーマが Budgie に対応しています。また、Budgie は、パネルや Raven などの独自の要素に対してのみ適用される組み込みのテーマを同梱しています。これは、Budgie Desktop Settings から切り替えることができます。アイコンテーマとカーソルテーマも、Budgie Desktop Settings から設定することができます。 |
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+ | GTK テーマをカスタマイズするには、ソースコードからビルドする必要があります。各テーマにビルド方法が記されたドキュメントがあるはずです。例として、Materia テーマのコードはこの[https://github.com/nana-4/materia-theme リポジトリ]にあります。 |
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+ | Materia にはテーマの改造やインストールの方法に関するドキュメントがあります。テーマをすでに {{Pkg|materia-gtk-theme}} パッケージでインストールしている場合、変更によって UI が壊れてしまった場合に備えてフォークしたバージョンの名前を別のものにしておいたほうが良いでしょう: |
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+ | テーマは [https://sass-lang.com/ Sass] で記述されます。例えば、すべてのウィンドウの角を (丸いものから) 四角くするには、{{ic|$corner-radius}} 変数を以下のように変更します: |
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+ | meson _build |
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+ | meson install -C _build |
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== 設定 == |
== 設定 == |
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− | Budgie Desktop の設定は |
+ | Budgie Desktop の設定は、組み込みの Budgie Desktop Settings アプリケーションから行います。システム設定の変更は {{AUR|budgie-control-center}} から行います。 |
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=== ボタンレイアウトの変更 === |
=== ボタンレイアウトの変更 === |
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− | ウィンドウボタンのレイアウトは {{Pkg|dconf}}, {{Pkg|dconf-editor}}, gsettings を使って変更できます。例: |
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+ | ウィンドウボタンのレイアウトは {{Pkg|dconf}}、{{Pkg|dconf-editor}}、gsettings を使って変更できます。 |
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+ | 例: |
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$ gsettings set com.solus-project.budgie-wm button-layout 'close,minimize,maximize:appmenu' |
$ gsettings set com.solus-project.budgie-wm button-layout 'close,minimize,maximize:appmenu' |
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$ gsettings set com.solus-project.budgie-helper.workarounds fix-button-layout 'close,minimize,maximize:menu' |
$ gsettings set com.solus-project.budgie-helper.workarounds fix-button-layout 'close,minimize,maximize:menu' |
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+ | === 別のウィンドウマネージャを使う === |
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− | === Budgie WM を置き換える === |
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+ | Budgie は、別のウィンドウマネージャの使用をサポートしていません。 |
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− | Budgie では別の[[ウィンドウマネージャ]]を使うことができます。''budgie-wm'' を使用したいウィンドウマネージャに置き換えた[[GNOME#カスタム GNOME セッション|カスタムセッション]]を作成するか、{{ic|''my-wm'' --replace}} を[[GNOME#スタートアップアプリケーション|自動起動]]してください (''my-wm'' は使用したいウィンドウマネージャの実行ファイルの名前に置き換えてください)。 |
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== 参照 == |
== 参照 == |
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* [[Wikipedia:Budgie (desktop environment)]] |
* [[Wikipedia:Budgie (desktop environment)]] |
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− | * [https:// |
+ | * [https://blog.buddiesofbudgie.org/ Official Budgie Desktop ウェブサイト] |
− | * [https://github.com/ |
+ | * [https://github.com/BuddiesOfBudgie/budgie-desktop Budgie 開発用の公式 git リポジトリ] |
+ | |||
+ | {{TranslationStatus|Budgie|2024-05-21|808690}} |
2024年5月24日 (金) 17:42時点における最新版
関連記事
Budgie はデスクトップ環境です。以前は Solus 内のプロジェクトでしたが、2022年1月に新しく設立された Buddies of Budgie という組織のもとで独立しました。Budgie は、ウィジェットに GTK 3 を用い、C と Vala で記述されています。Budgie 10 の時点では、セッションは Xorg 上でのみ利用可能です。
目次
インストール
このデスクトップ環境の全てのファーストパーティコンポーネントをインストールするには budgie パッケージグループをインストールしてください。個別のパッケージもインストールできます: 最新の安定版は budgie-desktop パッケージを、現在の git main ブランチは budgie-desktop-gitAUR を使ってください。ランタイム依存関係として、画面ロックサポートのための budgie-screensaver、システム設定の変更のための budgie-control-center がインストールされます。以下のパッケージは任意ですが、デスクトップに追加の機能を追加します:
- budgie-desktop-view: デスクトップアイコンの公式実装
- budgie-backgrounds: 公式のデフォルトのデスクトップ背景集
- network-manager-applet: パネル内からのネットワーク管理
- materia-gtk-theme or arc-gtk-theme: 上流で推奨されている GTK テーマ集
- papirus-icon-theme: デフォルトのアイコンテーマ
Ubuntu Budgie チームによって開発されている追加のアプレットは、budgie-extras パッケージで利用可能です。ただし、このパッケージは既存の機能も改変するため、問題を起こす可能性があることに注意してください。
ユーザーディレクトリを設定する
Desktop、Downloads といったよく知られたユーザーディレクトリを作成するには、XDG ユーザーディレクトリ の記事に書かれてある指示に従ってください。ログインし直せば、設定への変更が検出され、Budgie メニューに反映されます。
ファイルマネージャ
Budgie にはファイルマネージャが同梱されておらず、デフォルトでインストールされません。GNOME/Files (旧 Nautilus) はよく機能しますし、他のファイルマネージャもあります。
起動
ディスプレイマネージャから Budgie Desktop セッションを選択してください。あるいは xinitrc に Budgie Desktop を記述してください:
~/.xinitrc
export XDG_CURRENT_DESKTOP=Budgie:GNOME exec budgie-desktop
使用方法
"Raven" という名前のサイドバーで、通知メッセージを表示したり、システムやアプリケーションのボリュームを設定したり、カレンダーを表示したり、現在再生中のビデオや音楽を見たりできます。"Notifications" セクションは Super+n
を押すことで素早く表示でき、パネルの Notifications アプレットをクリックすることでも表示できます。"Applets" セクションは Super+a
を押すことで素早く表示できます。Raven もパネルの "Raven Trigger" アプレットをクリックすることで開くことができ、以前選択していたペインが開きます。
テーマ
Budgie は UI 要素に GTK 4 を使用しているため、多くの GTK テーマが Budgie に対応しています。また、Budgie は、パネルや Raven などの独自の要素に対してのみ適用される組み込みのテーマを同梱しています。これは、Budgie Desktop Settings から切り替えることができます。アイコンテーマとカーソルテーマも、Budgie Desktop Settings から設定することができます。
テーマをカスタマイズする
GTK テーマをカスタマイズするには、ソースコードからビルドする必要があります。各テーマにビルド方法が記されたドキュメントがあるはずです。例として、Materia テーマのコードはこのリポジトリにあります。
Meteria からフォークする
Materia にはテーマの改造やインストールの方法に関するドキュメントがあります。テーマをすでに materia-gtk-theme パッケージでインストールしている場合、変更によって UI が壊れてしまった場合に備えてフォークしたバージョンの名前を別のものにしておいたほうが良いでしょう:
meson_options.txt
option( 'theme_name', type: 'string', value: 'Materia-fork', description: 'Base theme name', )
UI を変更する
テーマは Sass で記述されます。例えば、すべてのウィンドウの角を (丸いものから) 四角くするには、$corner-radius
変数を以下のように変更します:
src/_theme.scss
$corner-radius: 0px;
ビルドとインストール
Sass コンパイラと Meson ビルダが必要です。これらは dart-sass と meson でインストールできます。テーマは以下のコマンドでビルドとインストールができます:
meson _build meson install -C _build
インストールしたら、Budge Desktop Settings からテーマを有効化できます。
設定
Budgie Desktop の設定は、組み込みの Budgie Desktop Settings アプリケーションから行います。システム設定の変更は budgie-control-centerAUR から行います。
ボタンレイアウトの変更
ウィンドウボタンのレイアウトは dconf、dconf-editor、gsettings を使って変更できます。
例:
$ gsettings set com.solus-project.budgie-wm button-layout 'close,minimize,maximize:appmenu' $ gsettings set com.solus-project.budgie-helper.workarounds fix-button-layout 'close,minimize,maximize:menu'
別のウィンドウマネージャを使う
Budgie は、別のウィンドウマネージャの使用をサポートしていません。