「文字コード」の版間の差分
Kusanaginoturugi (トーク | 投稿記録) (→URL encoding: 飜訳) |
Kusanaginoturugi (トーク | 投稿記録) (add TranslationStatus.) |
||
(同じ利用者による、間の3版が非表示) | |||
34行目: | 34行目: | ||
== トラブルシューティング == |
== トラブルシューティング == |
||
+ | エンコーディングの問題は、通常、異なるエンコーディングで通信している二つのプログラムが原因で発生します。通常、片方が UTF-8 を使用していないため、[[Wikipedia:mojibake|文字化け]] が発生します。 |
||
+ | {{Warning|ロケールのコードセットを {{ic|.UTF-8}} に設定することが強く推奨されます。そうしないと、UTF-8 から非 Unicode エンコーディングへの変換で情報が失われる可能性があります。}} |
||
− | Encoding problems are usually due to two programs communicating with different encodings, with one side typically not using UTF-8, resulting in [[Wikipedia:mojibake|mojibake]]. |
||
+ | === 不正なアーカイブエンコーディング === |
||
− | {{Warning|It is highly recommended to set the codeset of your locale to {{ic|.UTF-8}}. Otherwise, conversion from UTF-8 to non-Unicode encoding can result in a loss of information. }} |
||
+ | 古いバージョンの Windows (XP、Vista、7) では、エクスプローラーが特定のロケールで ZIP アーカイブを作成する際に異なるエンコーディングを使用します。正しく展開するには、ターゲットエンコーディングを指定して ''unzip -O'' を使用します。例として、CP936 は古いバージョンの Windows で一般的なエンコーディングです。 |
||
− | === Incorrect archive encoding === |
||
− | |||
− | On older versions of Windows (XP, Vista, and 7), File Explorer uses different encoding when creating a zip archive with certain locales. To extract properly, use ''unzip -O'' followed with the target encoding. E.g: CP936 is a common encoding in old versions of Windows. |
||
$ unzip -O CP936 ''file.zip'' |
$ unzip -O CP936 ''file.zip'' |
||
+ | 必要な文字セットが不明な場合は、{{ic|-l}} フラグを追加して抽出せずにドライランを行います: |
||
− | If unsure about the needed charset, dry-run without extraction by adding the {{ic|-l}} flag: |
||
$ unzip -lO SJIS ''file.zip'' |
$ unzip -lO SJIS ''file.zip'' |
||
− | + | 日本語版の Windows は ZIP アーカイブを Shift-JIS でエンコードします。''shift-jis'' を使用します: |
|
$ unzip -O shift-jis nihongo.zip |
$ unzip -O shift-jis nihongo.zip |
||
− | + | 中国語版の Windows は ZIP アーカイブを ''gbk'' でエンコードします: |
|
$ unzip -O gbk ''file''.zip |
$ unzip -O gbk ''file''.zip |
||
+ | あるいは、ターゲットエンコーディングを自動検出するために {{AUR|unzip-natspec}} を使用します。 |
||
− | Alternatively, use {{AUR|unzip-natspec}} for auto-detecting the targeted encoding. |
||
+ | === 不正なファイル名エンコーディング === |
||
− | === Incorrect file name encoding === |
||
+ | {{Pkg|convmv}} を使用してエンコーディング変換を行います: |
||
− | Use {{Pkg|convmv}} for encoding-conversion {{ic|mv}}: |
||
$ convmv -f ''SOURCE_ENCODING'' -t UTF-8 --notest --nosmart file |
$ convmv -f ''SOURCE_ENCODING'' -t UTF-8 --notest --nosmart file |
||
+ | {{ic|--notest}} は移動せずにドライランを行うために使用されます。元のエンコーディングを {{ic|-f}} (例: 中国語の場合は {{ic|GBK}}) を使って特定した後、それを削除して移動操作を行います。なお、{{ic|--smart}} は既に UTF8 エンコードされている場合、変換をスキップします。サポートされているエンコーディングを確認するには {{ic|convmv --list}} を使用します。 |
||
− | {{ic|--notest}} is used to dry-run without moving. After figuring out the original encoding using {{ic|-f}} (e.g: for Chinese {{ic|GBK}}), remove it to proceed with the move operation. Note that {{ic|--smart}} skips conversion if it is already UTF8-encoded. Use {{ic|convmv --list}} to find the supported encodings. |
||
+ | === 不正なファイルエンコーディング === |
||
− | === Incorrect file encoding === |
||
+ | {{ic|iconv}} コマンドを使用して形式を変換します。例えば: |
||
− | Use the {{ic|iconv}} command to convert the format. For example: |
||
$ iconv -f ''SOURCE_ENCODING'' -t UTF-8 -o new-file origin-file |
$ iconv -f ''SOURCE_ENCODING'' -t UTF-8 -o new-file origin-file |
||
+ | {{ic|-f}} は元のエンコーディングを指定し、{{ic|-t}} は出力エンコーディングを指定します。サポートされているエンコーディングをすべて照会するには {{ic|iconv -l}} を、出力ファイルを指定するには {{ic|-o}} を使用します。 |
||
− | {{ic|-f}} specifies the original encoding and {{ic|-t}} specifies the output encoding. Use {{ic|iconv -l}} to query all supported encodings and {{ic|-o}} to specify the output file. |
||
==== Vim ==== |
==== Vim ==== |
||
+ | ロケールが UTF-8 の場合、他の文字エンコードされたファイルを開くと文字化けすることがあります。''vimrc'' に以下のような行を追加してフォールバックを設定できます: |
||
− | If the locale is UTF-8, opening other char-encoded files may be garbled. You can add a fallback adding to ''vimrc'' a line similar to: |
||
set fileencodings=utf8,cp936,gb18030,big5 |
set fileencodings=utf8,cp936,gb18030,big5 |
||
− | + | または、{{ic|1=:set fileencoding=ansi}} を明示的に設定することもできます。Vim は ''iconv'' を介して自動的に変換を行います。{{ic|:h charset-conversion}} を参照してください。 |
|
− | === |
+ | === 不正な MP3 ID3 タグエンコーディング === |
− | + | MP3 ファイルのタグを変更するには、{{Pkg|python-mutagen}} または {{Pkg|mp3unicode}} を使用して変換します: |
|
$ mid3iconv -e ''SOURCE_ENCODING'' XXX.mp3 |
$ mid3iconv -e ''SOURCE_ENCODING'' XXX.mp3 |
||
+ | ファイルの変更を望まない場合は、メディアプレーヤーの動作を調整できます。[[GStreamer]] をバックエンドとして使用するプレーヤー(例: [[Rhythmbox]] や totem)では、[[環境変数]]を設定します: |
||
− | If file modification is undesired, you can tweak the behavior of media players. For players that use [[GStreamer]] as the backend, such as [[Rhythmbox]] and totem, set the [[environment variables]]: |
||
export GST_ID3_TAG_ENCODING=GBK:UTF-8:GB18030 |
export GST_ID3_TAG_ENCODING=GBK:UTF-8:GB18030 |
||
export GST_ID3V2_TAG_ENCODING=GBK:UTF-8:GB18030 |
export GST_ID3V2_TAG_ENCODING=GBK:UTF-8:GB18030 |
||
− | + | Beep メディアプレーヤーでは、{{ic|preferences > plugins > media > title >}} で MPEG Audio プラグインを選択し、{{ic|Disable ID3v2 and Convert non-UTF8 ID3 tags to UTF8}} にチェックを入れ、適切なエンコーディングを選択します。 |
|
− | Quod Libet |
+ | Quod Libet プレーヤーはタグ編集と ID3v2 エンコーディングの設定をサポートしています。{{ic|~/.quodlibet/config}} に設定できます: |
{{hc|~/.quodlibet/config|2= |
{{hc|~/.quodlibet/config|2= |
||
103行目: | 102行目: | ||
}} |
}} |
||
− | {{Note|Quod Libet |
+ | {{Note|Quod Libet はデフォルトで utf8 エンコーディングをサポートしています。}} |
+ | === 不正なマウントエンコーディング === |
||
− | === Incorrect mount encoding === |
||
+ | 一般的に、マウントされた文字セットはロケールとは異なりますが、[[fstab]] を修正することで設定できます。ロケールが utf8 の場合は、以下のように行を修正します: |
||
− | Generally, the mounted character set is different from the locales, which can be set by modifyinig [[fstab]]. If the locale is utf8, modify the line to: |
||
{{hc|/etc/fstab|2= |
{{hc|/etc/fstab|2= |
||
114行目: | 113行目: | ||
}} |
}} |
||
+ | ロケールが GBK の場合は、以下のようにすべきです: |
||
− | If the locale is GBK, it should be: |
||
{{hc|/etc/fstab|2= |
{{hc|/etc/fstab|2= |
||
122行目: | 121行目: | ||
}} |
}} |
||
− | === |
+ | === 不正な Samba エンコーディング === |
− | + | Arch を [[Samba]] サーバーとして使用する場合、{{ic|/etc/samba/smb.conf}} に次の行を追加することで、Windows クライアントの文字化けの問題を解決できます: |
|
{{hc|/etc/samba/smb.conf|2= |
{{hc|/etc/samba/smb.conf|2= |
||
132行目: | 131行目: | ||
}} |
}} |
||
− | === |
+ | === 不正な FTP エンコーディング === |
+ | UTF8 ロケールを使用している場合、非 Unicode エンコードされたサーバーからダウンロードしたファイル名が文字化けすることがあります。lftp では、{{ic|.lftp/rc}} に次の設定を行います: |
||
− | If you use UTF8 locale, the downloaded file name from a non-Unicode-encoded server might be garbled. For lftp, make the following settings under {{ic|.lftp/rc}}: |
||
{{hc|.lftp/rc| |
{{hc|.lftp/rc| |
||
143行目: | 142行目: | ||
}} |
}} |
||
− | + | gftp では、{{ic|.gftp/gftprc}} に次の設定を行うことができます: |
|
{{hc|.gftp/gftprc|2= |
{{hc|.gftp/gftprc|2= |
||
151行目: | 150行目: | ||
}} |
}} |
||
− | + | ただし、ダウンロードしたファイル名が依然として文字化けしている場合は、パッチを適用してコンパイルする必要があります。パッチのアドレスは: https://www.teatime.com.tw/%7Etommy/linux/gftp_remote_charsets.patch です。 |
|
+ | |||
+ | {{TranslationStatus|Character encoding|2024-08-17|814093}} |
2024年8月17日 (土) 19:10時点における最新版
文字コードは、バイトを読み取り可能な文字に解釈するプロセスです。UTF-8 は 2009 年以降主要なエンコーディングとなっており、事実上の標準として推進されています[1]。
目次
UTF-8
ターミナル
Most terminals use UTF-8 by default. However, some (e.g: Gnome-terminal, rxvt-unicode) need to be launched from a UTF-8 locale. To do that, set the codeset part of your locale to .UTF-8
and reload your session. See Locale#Setting_the_locale for instructions.
- xterm - Run with the argument
-u8
or configure resourcexterm*utf8: 2
.
ユニコード文字の挿入
アプリケーション一覧/ユーティリティ#テキスト入力を参照してください。
- LibreOffice には、挿入 > 特殊文字 に組み込みのキャラクターマップがあり、文字ブロック、16 進、10 進エンコーディングが表示されます。
- Compose キー: XCompose を設定して特殊文字を挿入することができます。
- AltGr を設定して、追加のキーボードレベルにアクセスし、ZWNJ や RTL マークなどの Unicode 制御文字を含む追加の文字を入力できます。
URL エンコード
URI は US-ASCII 文字のみを受け入れ、非 ASCII 文字をエンコードするためにパーセントエンコーディングを使用します。これにより、非常に長く、人間が読みづらい URI になることがあります。
Firefox では、browser.urlbar.decodeURLsOnCopy
フラグを about:config
で有効にするか、URL の先頭にスペースを挿入してからそのスペースを含めて選択し、コピーすることでデコードされた URL をコピーすることができます。ただし、この方法は Chromium では機能せず、同等のフラグもありません。代わりに、URL の末尾から https://
の部分を超えたところまで選択してコピーすることもできます。
コマンドラインで使用する場合、python-urllib3 を使用して標準入力からエンコードされた URL を翻訳できます。
$ python3 -c "import sys; from urllib.parse import unquote; print(unquote(sys.stdin.read().strip()))"
トラブルシューティング
エンコーディングの問題は、通常、異なるエンコーディングで通信している二つのプログラムが原因で発生します。通常、片方が UTF-8 を使用していないため、文字化け が発生します。
不正なアーカイブエンコーディング
古いバージョンの Windows (XP、Vista、7) では、エクスプローラーが特定のロケールで ZIP アーカイブを作成する際に異なるエンコーディングを使用します。正しく展開するには、ターゲットエンコーディングを指定して unzip -O を使用します。例として、CP936 は古いバージョンの Windows で一般的なエンコーディングです。
$ unzip -O CP936 file.zip
必要な文字セットが不明な場合は、-l
フラグを追加して抽出せずにドライランを行います:
$ unzip -lO SJIS file.zip
日本語版の Windows は ZIP アーカイブを Shift-JIS でエンコードします。shift-jis を使用します:
$ unzip -O shift-jis nihongo.zip
中国語版の Windows は ZIP アーカイブを gbk でエンコードします:
$ unzip -O gbk file.zip
あるいは、ターゲットエンコーディングを自動検出するために unzip-natspecAUR を使用します。
不正なファイル名エンコーディング
convmv を使用してエンコーディング変換を行います:
$ convmv -f SOURCE_ENCODING -t UTF-8 --notest --nosmart file
--notest
は移動せずにドライランを行うために使用されます。元のエンコーディングを -f
(例: 中国語の場合は GBK
) を使って特定した後、それを削除して移動操作を行います。なお、--smart
は既に UTF8 エンコードされている場合、変換をスキップします。サポートされているエンコーディングを確認するには convmv --list
を使用します。
不正なファイルエンコーディング
iconv
コマンドを使用して形式を変換します。例えば:
$ iconv -f SOURCE_ENCODING -t UTF-8 -o new-file origin-file
-f
は元のエンコーディングを指定し、-t
は出力エンコーディングを指定します。サポートされているエンコーディングをすべて照会するには iconv -l
を、出力ファイルを指定するには -o
を使用します。
Vim
ロケールが UTF-8 の場合、他の文字エンコードされたファイルを開くと文字化けすることがあります。vimrc に以下のような行を追加してフォールバックを設定できます:
set fileencodings=utf8,cp936,gb18030,big5
または、:set fileencoding=ansi
を明示的に設定することもできます。Vim は iconv を介して自動的に変換を行います。:h charset-conversion
を参照してください。
不正な MP3 ID3 タグエンコーディング
MP3 ファイルのタグを変更するには、python-mutagen または mp3unicode を使用して変換します:
$ mid3iconv -e SOURCE_ENCODING XXX.mp3
ファイルの変更を望まない場合は、メディアプレーヤーの動作を調整できます。GStreamer をバックエンドとして使用するプレーヤー(例: Rhythmbox や totem)では、環境変数を設定します:
export GST_ID3_TAG_ENCODING=GBK:UTF-8:GB18030 export GST_ID3V2_TAG_ENCODING=GBK:UTF-8:GB18030
Beep メディアプレーヤーでは、preferences > plugins > media > title >
で MPEG Audio プラグインを選択し、Disable ID3v2 and Convert non-UTF8 ID3 tags to UTF8
にチェックを入れ、適切なエンコーディングを選択します。
Quod Libet プレーヤーはタグ編集と ID3v2 エンコーディングの設定をサポートしています。~/.quodlibet/config
に設定できます:
~/.quodlibet/config
... id3encoding = gbk ...
不正なマウントエンコーディング
一般的に、マウントされた文字セットはロケールとは異なりますが、fstab を修正することで設定できます。ロケールが utf8 の場合は、以下のように行を修正します:
/etc/fstab
... /dev/sdxx /media/win ntfs defaults,iocharset=utf8 0 0
ロケールが GBK の場合は、以下のようにすべきです:
/etc/fstab
... /dev/sdxx /media/win ntfs defaults,iocharset=cp936 0 0 ...
不正な Samba エンコーディング
Arch を Samba サーバーとして使用する場合、/etc/samba/smb.conf
に次の行を追加することで、Windows クライアントの文字化けの問題を解決できます:
/etc/samba/smb.conf
... unix charset=gb2312 ...
不正な FTP エンコーディング
UTF8 ロケールを使用している場合、非 Unicode エンコードされたサーバーからダウンロードしたファイル名が文字化けすることがあります。lftp では、.lftp/rc
に次の設定を行います:
.lftp/rc
... set ftp:charset "gbk" set file:charset "UTF-8" ...
gftp では、.gftp/gftprc
に次の設定を行うことができます:
.gftp/gftprc
... remote_charsets=gb2312 ...
ただし、ダウンロードしたファイル名が依然として文字化けしている場合は、パッチを適用してコンパイルする必要があります。パッチのアドレスは: https://www.teatime.com.tw/%7Etommy/linux/gftp_remote_charsets.patch です。