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== インストール == |
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+ | また、FreeSWITCH のビルドオプションを設定することもできます。PKGBUILD を編集し、必要な用途に合わせて BUILD CONFIGURATION オプションを変更します。 |
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+ | {{Note|[[PKGBUILD]] を編集すると、ENABLED_MODULES および DISABLED_MODULES にリストされているモジュールに従って、{{ic|modules.conf}} と {{ic|autoload_configs/modules.conf.xml}} の両方が構成されます。}} |
== 設定 == |
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− | FreeSWITCH設定ファイル(modules.confとmodules.conf.xml)は、/etc/freeswitch にあります。 |
+ | FreeSWITCH の設定ファイル ({{ic|modules.conf}} と {{ic|modules.conf.xml}}) は、{{ic|/etc/freeswitch}} にあります。以下の FreeSWITCH のドキュメントでは、ベースディレクトリとして {{ic|/var/lib/freeswitch}} を用います (FreeSWITCH のドキュメントでは {{ic|/usr/local/freeswitch}} になっていることが多いです)。 |
− | FreeSWITCH |
+ | FreeSWITCH のデフォルトパスワードは '1234' で、ユーザー 1000-1019 がすぐに使えるように登録されています。FreeSWITCH を起動する前にデフォルトパスワードは変更することを推奨します。パスワードの変数は {{ic|/etc/freeswitch/vars.xml}} で設定されています。デフォルト設定は PBX として使用する以上の機能が揃っています。FreeSWITCH の PBX 機能のカスタマイズについてはこの記事では取り扱いません。詳しくは [https://freeswitch.org/confluence/ FreeSWITCH Wiki] を見てください。 |
− | 上流のドキュメント |
+ | 上流のドキュメントやオリジナルの {{ic|conf/}} ディレクトリは、{{ic|/usr/share/doc/freeswitch}} にあります。 |
− | == 起動 |
+ | == 起動 == |
− | 起動オプションは |
+ | 起動オプションは {{ic|/etc/conf.d/freeswitch.conf}} で設定します。nat を使っていない場合、{{ic|-nonat}} を追加すると良いでしょう。コマンドラインオプションの完全なリストは {{ic|freeswitch --help}} を参照してください。 |
− | + | 以下のコマンドで FreeSWITCH を起動できます: |
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− | + | # systemctl start freeswitch.service |
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− | ブート時にFreeSWITCHを起動するには |
+ | ブート時に FreeSWITCH を起動するには {{ic|systemctl enable freeswitch.service}} を実行して {{ic|freeswitch.service}} を有効にしてください。管理者としてフォアグラウンドで実行したい場合、{{ic|-nc}} と {{ic|-nf}} オプションを使ってください。 |
== テスト == |
== テスト == |
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− | * SIPクライアントを起動する |
+ | * SIP クライアントを起動する。 |
− | * ユーザ1000としてFreeSWITCH |
+ | * ユーザ 1000 として FreeSWITCH マシンを登録し、{{ic|vars.xml}} の {{ic|default_password}} で設定したパスワードを入力します。 |
− | * ダイヤル |
+ | * 9196 をダイヤルしてください (エコーテストに接続する必要があります)。 |
− | * |
+ | * [http://startrinity.com/VoIP/SipTester/SipTester.aspx StarTrinity SIP Tester] を使用することで通信容量を測定できます ([http://startrinity.com/VoIP/TestingSipPbxSoftswitchServer.aspx#140722_freeswitch 2250 G.711 チャンネルの性能レポート] を参照)。 |
== ヒント == |
== ヒント == |
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− | ダイヤルプランを使って |
+ | ダイヤルプランを使ってできることは {{ic|/etc/freeswitch/dialplan/default.xml}} に書かれている例を見てください。SIP クライアントから条件に一致する番号をダイヤルしてみてください。 |
− | + | 例えば 9888 (8k コーデック), 91616 (16k コーデック), 93232 (32k コーデック) をダイヤルすると、FreeSWITCH で公開電話会議を始めることができます。 |
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− | FreeSWITCHのサポートはFreenodeの#freeswitch |
+ | FreeSWITCH のサポートについては Freenode の #freeswitch を見てください。 |
2020年8月24日 (月) 10:18時点における最新版
関連記事
FreeSWITCH テレフォニーエンジンは、音声通話・ビデオ・対面通信・チャットなどの通信をするための強力なシステムです。さまざまなプロトコルを使用することができます。
インストール
'release' 版の freeswitchAUR と git 版の freeswitch-gitAUR は、どちらも AUR からインストールできます。以下の手順では、freeswitch-git パッケージを使用していることを前提としています。
また、FreeSWITCH のビルドオプションを設定することもできます。PKGBUILD を編集し、必要な用途に合わせて BUILD CONFIGURATION オプションを変更します。
設定
FreeSWITCH の設定ファイル (modules.conf
と modules.conf.xml
) は、/etc/freeswitch
にあります。以下の FreeSWITCH のドキュメントでは、ベースディレクトリとして /var/lib/freeswitch
を用います (FreeSWITCH のドキュメントでは /usr/local/freeswitch
になっていることが多いです)。
FreeSWITCH のデフォルトパスワードは '1234' で、ユーザー 1000-1019 がすぐに使えるように登録されています。FreeSWITCH を起動する前にデフォルトパスワードは変更することを推奨します。パスワードの変数は /etc/freeswitch/vars.xml
で設定されています。デフォルト設定は PBX として使用する以上の機能が揃っています。FreeSWITCH の PBX 機能のカスタマイズについてはこの記事では取り扱いません。詳しくは FreeSWITCH Wiki を見てください。
上流のドキュメントやオリジナルの conf/
ディレクトリは、/usr/share/doc/freeswitch
にあります。
起動
起動オプションは /etc/conf.d/freeswitch.conf
で設定します。nat を使っていない場合、-nonat
を追加すると良いでしょう。コマンドラインオプションの完全なリストは freeswitch --help
を参照してください。
以下のコマンドで FreeSWITCH を起動できます:
# systemctl start freeswitch.service
ブート時に FreeSWITCH を起動するには systemctl enable freeswitch.service
を実行して freeswitch.service
を有効にしてください。管理者としてフォアグラウンドで実行したい場合、-nc
と -nf
オプションを使ってください。
テスト
- SIP クライアントを起動する。
- ユーザ 1000 として FreeSWITCH マシンを登録し、
vars.xml
のdefault_password
で設定したパスワードを入力します。 - 9196 をダイヤルしてください (エコーテストに接続する必要があります)。
- StarTrinity SIP Tester を使用することで通信容量を測定できます (2250 G.711 チャンネルの性能レポート を参照)。
ヒント
ダイヤルプランを使ってできることは /etc/freeswitch/dialplan/default.xml
に書かれている例を見てください。SIP クライアントから条件に一致する番号をダイヤルしてみてください。
例えば 9888 (8k コーデック), 91616 (16k コーデック), 93232 (32k コーデック) をダイヤルすると、FreeSWITCH で公開電話会議を始めることができます。
FreeSWITCH のサポートについては Freenode の #freeswitch を見てください。