「WSL にインストール」の版間の差分
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== 準備 == |
== 準備 == |
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+ | {{Note|Fall Creators アップデート以前で WSL を使っていた場合、最初にコマンドプロンプトから既存環境をアンインストールしてください (重要なデータは先に保存してください): {{ic|> lxrun /uninstall /full /y}}。}} |
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− | Windows 10 の creator's update が必要です。まだ Windows Subsystem for Linux を有効にしていない場合、[https://msdn.microsoft.com/ja-jp/commandline/wsl/install_guide こちら] の手順に従って有効化してください。基本的に以下のように有効化します: |
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+ | Fall Creators アップデートを適用した Windows 10 を使っている場合、''Windows の機能の有効化または無効化''にある Windows Subsystem for Linux にチェックを入れてください。 |
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− | * ''設定 > 更新とセキュリティ > 開発者向け'' にある開発者モードを選択 |
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− | * ''Windows の機能の有効化または無効化'' にある Windows Subsystem for Linux にチェック |
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+ | Anniversary アップデートまたは Creators アップデートの Windows 10 を使っている場合、[https://msdn.microsoft.com/commandline/wsl/install_guide こちら] の手順に従って有効化してください。''設定 > 更新とセキュリティ > 開発者向け''にある開発者モードを選択する必要があります。 |
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− | 既にインストールしている場合、以下のコマンドを使って既存環境を削除してください (重要なデータは先に保存してください): |
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− | > lxrun /uninstall /full /y |
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== インストール == |
== インストール == |
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+ | {{Note|Fall Creators アップデート以前のバージョンの Windows を使っている場合、{{ic|%localappdata%\Packages\CanonicalGroupLimited.UbuntuonWindows_*\LocalState\rootfs}} の代わりに {{ic|%localappdata%\lxss\rootfs}} を使ってください。}} |
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− | {{Note|[https://www.microsoft.com/ja-jp/store/p/ubuntu/9nblggh4msv6 Windows ストア] から Ubuntu をインストールすることもできますが、Windows Insider である必要があります (もしくは Fall Creators Update を導入済みであること)。詳しくは [https://blogs.msdn.microsoft.com/commandline/2017/07/10/ubuntu-now-available-from-the-windows-store/] を参照。}} |
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− | + | [https://www.microsoft.com/store/p/ubuntu/9nblggh4msv6 Windows ストア] から Ubuntu をインストールしてください。 |
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− | > lxrun /install /y |
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+ | そしてスタートメニューから Ubuntu を起動してください。 |
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− | bash を起動: |
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− | > bash ~ |
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+ | デフォルトユーザーを root に設定: |
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+ | $ ubuntu config --default-user root |
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Arch のブートストラップ .tar.gz を [https://www.archlinux.jp/download/ ダウンロードページ] からダウンロードして、解凍: |
Arch のブートストラップ .tar.gz を [https://www.archlinux.jp/download/ ダウンロードページ] からダウンロードして、解凍: |
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− | $ tar -zxvf /mnt/c/Users/''username''/Downloads/archlinux-bootstrap- |
+ | $ tar -zxvf /mnt/c/Users/''username''/Downloads/archlinux-bootstrap-''version''.tar.gz |
{{ic|~/root.x86_64/etc/pacman.d/mirrorlist}} 内の使用するサーバーをアンコメントしてください。 |
{{ic|~/root.x86_64/etc/pacman.d/mirrorlist}} 内の使用するサーバーをアンコメントしてください。 |
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開いた bash プロンプトを全て閉じてください。 |
開いた bash プロンプトを全て閉じてください。 |
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− | Windows エクスプローラで {{ic| |
+ | Windows エクスプローラで {{ic|%localappdata%\Packages}} を開いて {{ic|CanonicalGroupLimited.UbuntuonWindows_*}} という名前のフォルダを探してください (アスタリスクはランダムな文字列になります)。 |
+ | {{ic|%localappdata%\Packages\CanonicalGroupLimited.UbuntuonWindows_*\LocalState\rootfs}} にある {{ic|bin}}, {{ic|etc}}, {{ic|lib}}, {{ic|lib64}}, {{ic|sbin}}, {{ic|usr}}, {{ic|var}} を削除してください。 |
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− | そして上記と同じフォルダを {{ic|C:\Users\''username''\AppData\Local\lxss\root\root.x86_64}} から {{ic|C:\Users\''username''\AppData\Local\lxss\rootfs}} に移動してください (コピーでは駄目です)。 |
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+ | そして上記と同じフォルダを {{ic|rootfs\root\root.x86_64}} から {{ic|rootfs}} に移動してください (コピーでは駄目です)。 |
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− | Linux コンピュータを使って {{Aur|fakeroot-tcp}} と {{Aur|glibc-wsl}} をビルドしたら Windows PC にパッケージをコピーしてください。{{Aur|glibc-wsl}} をビルドするときは {{ic|makepkg}} で {{ic|--nocheck}} を使うことで時間のかかるテストをスキップすることができます。 |
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+ | Linux コンピュータを使って {{Aur|fakeroot-tcp}} をビルドしたら Windows PC にパッケージをコピーしてください。 |
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− | ''glibc-wsl'' には [https://github.com/Microsoft/BashOnWindows/issues/1878 このバグ] に対応する修正が含まれており、''fakeroot-tcp'' は WSL によって System V IPC が完全に実装されるまで必要です ([https://github.com/Microsoft/BashOnWindows/issues/1016 こちら] を参照)。WSL のバグが修正されればこの手順は不要になります。 |
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+ | ''fakeroot-tcp'' は WSL によって System V IPC が完全に実装されるまで必要です ([https://github.com/Microsoft/WSL/issues/1443 こちら] を参照)。WSL のバグが修正されればこの手順は不要になります。 |
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再度 bash を開いて、Arch をセットアップしてください: |
再度 bash を開いて、Arch をセットアップしてください: |
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# pacman-key --init |
# pacman-key --init |
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# pacman-key --populate archlinux |
# pacman-key --populate archlinux |
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− | # pacman -U /mnt/c/Users/''username''/Downloads/glibc-wsl-2.25-2-x86_64.pkg.tar.xz |
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# pacman -U /mnt/c/Users/''username''/Downloads/fakeroot-tcp-1.21-2-x86_64.pkg.tar.xz |
# pacman -U /mnt/c/Users/''username''/Downloads/fakeroot-tcp-1.21-2-x86_64.pkg.tar.xz |
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# pacman -Syyu base base-devel |
# pacman -Syyu base base-devel |
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# passwd root |
# passwd root |
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# passwd ''username'' |
# passwd ''username'' |
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+ | {{Note|Windows 10 の Fall Creators アップデート以上の場合、次のコマンドを使います: {{ic|ubuntu config --default-user username}}。}} |
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Windows コマンドプロンプトで以下のコマンドを実行することでユーザーをデフォルトに設定できます: |
Windows コマンドプロンプトで以下のコマンドを実行することでユーザーをデフォルトに設定できます: |
2022年9月27日 (火) 11:54時点における最新版
Windows 10 には Linux カーネルのインターフェイスをエミュレートするサブシステムが搭載されており、通常の Linux アプリケーションを実行することができます。Wine と同じような仕組みですが、もっと低水準です。デフォルトでは Ubuntu のユーザー空間がセットアップされていますが、Arch に置き換えることが可能です。動作させるにはパッケージをビルドするための Arch 環境が必要です。このページの手順は こちらのガイド を基にしています。
準備
Fall Creators アップデートを適用した Windows 10 を使っている場合、Windows の機能の有効化または無効化にある Windows Subsystem for Linux にチェックを入れてください。
Anniversary アップデートまたは Creators アップデートの Windows 10 を使っている場合、こちら の手順に従って有効化してください。設定 > 更新とセキュリティ > 開発者向けにある開発者モードを選択する必要があります。
インストール
Windows ストア から Ubuntu をインストールしてください。
そしてスタートメニューから Ubuntu を起動してください。
デフォルトユーザーを root に設定:
$ ubuntu config --default-user root
Arch のブートストラップ .tar.gz を ダウンロードページ からダウンロードして、解凍:
$ tar -zxvf /mnt/c/Users/username/Downloads/archlinux-bootstrap-version.tar.gz
~/root.x86_64/etc/pacman.d/mirrorlist
内の使用するサーバーをアンコメントしてください。
WSL で /etc/resolv.conf
を自動生成:
$ echo "# This file was automatically generated by WSL. To stop automatic generation of this file, remove this line." > ~/root.x86_64/etc/resolv.conf
開いた bash プロンプトを全て閉じてください。
Windows エクスプローラで %localappdata%\Packages
を開いて CanonicalGroupLimited.UbuntuonWindows_*
という名前のフォルダを探してください (アスタリスクはランダムな文字列になります)。
%localappdata%\Packages\CanonicalGroupLimited.UbuntuonWindows_*\LocalState\rootfs
にある bin
, etc
, lib
, lib64
, sbin
, usr
, var
を削除してください。
そして上記と同じフォルダを rootfs\root\root.x86_64
から rootfs
に移動してください (コピーでは駄目です)。
Linux コンピュータを使って fakeroot-tcpAUR をビルドしたら Windows PC にパッケージをコピーしてください。
fakeroot-tcp は WSL によって System V IPC が完全に実装されるまで必要です (こちら を参照)。WSL のバグが修正されればこの手順は不要になります。
再度 bash を開いて、Arch をセットアップしてください:
# pacman-key --init # pacman-key --populate archlinux # pacman -U /mnt/c/Users/username/Downloads/fakeroot-tcp-1.21-2-x86_64.pkg.tar.xz # pacman -Syyu base base-devel
ユーザーをセットアップ (Windows のユーザー名と同じにする必要はありません):
# useradd -m -G wheel -s /bin/bash username # passwd root # passwd username
Windows コマンドプロンプトで以下のコマンドを実行することでユーザーをデフォルトに設定できます:
> lxrun /setdefaultuser username