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'''X-Video Motion Compensation (XvMC)''' は X.Org サーバーの拡張です。XvMC API を使うことによってビデオプログラムは動画のデコード処理を GPU ビデオハードウェアにオフロードすることができます。XvMC のアクセラレーションは CPU の仕事を減らすので、ビデオ再生に必要なプロセッサの敷居を下げ、HDTV の動画再生に効果的です。 |
'''X-Video Motion Compensation (XvMC)''' は X.Org サーバーの拡張です。XvMC API を使うことによってビデオプログラムは動画のデコード処理を GPU ビデオハードウェアにオフロードすることができます。XvMC のアクセラレーションは CPU の仕事を減らすので、ビデオ再生に必要なプロセッサの敷居を下げ、HDTV の動画再生に効果的です。 |
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2015年10月31日 (土) 20:12時点における版
X-Video Motion Compensation (XvMC) は X.Org サーバーの拡張です。XvMC API を使うことによってビデオプログラムは動画のデコード処理を GPU ビデオハードウェアにオフロードすることができます。XvMC のアクセラレーションは CPU の仕事を減らすので、ビデオ再生に必要なプロセッサの敷居を下げ、HDTV の動画再生に効果的です。
サポートしているハードウェア
MPEG-1 と MPEG-2 のビデオだけが全てのドライバーでサポートされています。
- NVIDIA GeForce 6 と GeForce 7 シリーズのカードは公式リポジトリにあるプロプライエタリの nvidia-304xx-utils パッケージでサポートされています。
- NVIDIA GeForce 5 FX シリーズのカードは Arch User Repository にあるプロプライエタリの nvidia-173xx-utilsAUR パッケージでサポートされています。
- NVIDIA GeForce4 シリーズのカードは Arch User Repository にあるプロプライエタリの nvidia-96xx-utilsAUR パッケージでサポートされています。
- Intel 810, GMA 950, GMA 3100, GMA 3000, GMA 4500 シリーズと Ironlake GPU は公式リポジトリにあるオープンソースの xf86-video-intel パッケージでサポートされています。
- AMD Radeon HD 5000 以降の GPU は Arch User Repository にあるプロプライエタリの catalyst-utilsAUR パッケージでサポートされています。
- AMD Radeon HD 4000 シリーズ GPU は Arch User Repository にあるプロプライエタリの catalyst-total-hd234kAUR パッケージでサポートされています。
- S3 Graphics UniChrome GPU は公式リポジトリにあるオープンソースの xf86-video-openchrome パッケージでサポートされています。
設定
オープンソースのドライバは設定しなくても動作します。プロプライエタリのドライバでは新しいファイル /etc/X11/XvMCConfig
を作成して以下を追加してください:
- NVIDIA の GPU では:
libXvMCNVIDIA_dynamic.so.1
- AMD の GPU では:
libAMDXvBA.so.1
サポートしているソフトウェア
MPlayer
公式リポジトリにある mplayer パッケージをインストールしてください。
$ mplayer -vo xvmc -fs foobar.mpeg
- -vo - xvmc ビデオ出力ドライバの選択
- -fs - フルスクリーン再生 (任意)
MPlayer ベースのプレイヤー:
- gnome-mplayer: 設定を開きビデオの出力を "xvmc" に設定して "Enable Video Hardware Support" を選択してください。
- smplayer: 設定を開きビデオの出力を "xvmc" に設定して "Enable screenshots" の選択を外して下さい。
xine
公式リポジトリにある xine-ui パッケージをインストールしてください。
$ xine -V xvmc -f -g --no-splash foobar.mpeg
または
$ xine -V xxmc -f -g --no-splash foobar.mpeg
- -V - xvmc や xxmc ビデオドライバの選択
- -f - フルスクリーンモードで起動 (任意)
- -g - GUI を隠す (任意)
- --no-splash - スプラッシュ・スクリーンを表示しない (任意)