「ASUS Chromebook Flip C101PA」の版間の差分
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Asus Chromebook Flip C101PA (bob) は 2-in-1 のタッチスクリーン搭載ノートパソコンです。ARMv8 Rockchip RK3399 ヘキサコアプロセッサと 4GB メモリを搭載しており、大きさは 262.8mm×82.4mm×15.6mm で重量は 1kg を切ります。 |
Asus Chromebook Flip C101PA (bob) は 2-in-1 のタッチスクリーン搭載ノートパソコンです。ARMv8 Rockchip RK3399 ヘキサコアプロセッサと 4GB メモリを搭載しており、大きさは 262.8mm×82.4mm×15.6mm で重量は 1kg を切ります。 |
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2018年2月2日 (金) 22:37時点における版
Asus Chromebook Flip C101PA (bob) は 2-in-1 のタッチスクリーン搭載ノートパソコンです。ARMv8 Rockchip RK3399 ヘキサコアプロセッサと 4GB メモリを搭載しており、大きさは 262.8mm×82.4mm×15.6mm で重量は 1kg を切ります。
目次
ハードウェア
- Rockchip RK3399 (OP1) デュアルコア 2.0GHz Cortex-A72 とクアッドコア 1.4GHz Cortex-A53 プロセッサ
- 4GB LPDDR3 RAM
- 10.1" 1280x800 LED display
- Mali T860MP4 GPU
- 16GB eMMC
- 38 Whrs battery
- 2x USB 3.1 Type-C ports
- 1x USB 2.0 Type-A port
インストール
以下の手順では Arch Linux ARM と標準の ChromeOS を切り替えて起動できるデュアルブート環境を構築します。内蔵 eMMC ドライブには手を加えず、Arch Linux ARM は完全に外部ストレージから起動するようにします。試しにインストールしたり ChromeOS を捨てたくない場合に推奨される構成です。
インストールする前に ChromeOS が最新であることを確認してください。
デベロッパーモードに切り替える
- ノートパソコンの電源を切ってください。
- ESC と Refresh キーを押しながら電源ボタンを押してリカバリモードで起動します。
- リカバリ画面で Ctrl-D を押してください (確認は出ません)。
- Enter を押してデベロッパーモードに切り替えると、ノートパソコンが再起動してシステムがリセットされます。リセットには約10-15分かかります。
外部ストレージからの起動を有効化
- デベロッパーモードで起動した後、Ctrl と Alt を押しながら T キーを押してください。crosh シェルが起動します。
- shell と入力して bash シェルを立ち上げます。
sudo su
と入力して root になってください。- 以下のコマンドを実行して USB ブートを有効化:
crossystem dev_boot_usb=1 dev_boot_signed_only=0
変更を適用するにはシステムを再起動する必要があります。
デュアルブートするためのルート USB または SD カードを作成
以下の手順では sda
デバイスの USB ドライブにインストールを行い、他の USB ドライブは接続していない状況を想定しています。SD カードを使う場合、デバイスを mmcblk1
に置き換えてください。
#外部ストレージからの起動を有効化の手順に従って root シェルを開いてください。
ChromeOS は認識したパーティションを全て自動でマウントするため、アンマウントしてください:
umount /dev/sda*
fdisk を起動して GPT パーティションテーブルを作成:
fdisk /dev/sda
fdisk プロンプトで以下を実行:
- g を押してください。新しい空の GPT パーティションテーブルが作成されます。
- w を押してパーティションテーブルを書き込んで終了してください。
マイクロ SD カードをパーティショニング:
cgpt create /dev/sda cgpt add -i 1 -t kernel -b 8192 -s 65536 -l Kernel -S 1 -T 5 -P 10 /dev/sda
root ファイルシステムのパーティションを作成するために、cgpt show
の情報を使ってパーティションの大きさを計算する必要があります。Sec GPT table
の start カラムの値を確認してください。以下の例では 15633375 となります:
localhost / # cgpt show /dev/sda
start size part contents 0 1 PMBR 1 1 Pri GPT header 8192 65536 1 Label: "Kernel" Type: ChromeOS kernel UUID: E3DA8325-83E1-2C43-BA9D-8B29EFFA5BC4 Attr: priority=10 tries=5 successful=1 15633375 32 Sec GPT table 15633407 1 Sec GPT header
以下のコマンドを実行して root パーティションを作成 (xxxxx は確認した数字に置き換えてください):
cgpt add -i 2 -t data -b 73728 -s `expr xxxxx - 73728` -l Root /dev/sda
認識されているディスクパーティションを更新:
partx -a /dev/sda
root パーティションをフォーマット:
mkfs.ext4 /dev/sda2
root ファイルシステム tarball をダウンロードして展開:
cd /tmp curl -LO http://os.archlinuxarm.org/os/ArchLinuxARM-gru-latest.tar.gz mkdir root mount /dev/sda2 root tar -xf ArchLinuxARM-gru-latest.tar.gz -C root
カーネルをカーネルパーティションに書き込み:
dd if=root/boot/vmlinux.kpart of=/dev/sda1
root パーティションをアンマウント:
umount root sync
インストールできたらコンピュータを再起動してください。
スプラッシュ画面で Ctrl-D を押して ChromeOS を起動するかわりに、Ctrl-U を押すことで外付けドライブから起動できます。
root でログインしたら (パスワードは "root" です)、以下のコマンドを実行することで無線ネットワークに接続できます:
wifi-menu
設定
Xorg
現時点では Mali T860MP4 GPU はサポートされていません。そのため、特定の Xorg ドライバーは不要です。最初から入っている modesetting ドライバーによってディスプレイが認識されます。
xf86-input-evdev よりも xf86-input-libinput が推奨され、タッチパッドとタッチスクリーンの操作は xf86-input-synaptics で一番快適に使えます。
オーディオ
(alsa-utils パッケージに含まれている) alsaucm を使ってサウンドカードをセットアップしてください:
ALSA_CONFIG_UCM=/opt/alsa/ucm alsaucm -c rk3399-gru-sound set _verb HiFi
スピーカーを使っていても接続先がヘッドフォンと表示されるので注意してください。pulseaudio と pulseaudio-alsa を使用する場合、ボリュームの範囲が Master ボリュームコントロールの 0 から 9 までに限られます。10-100 に変更してもボリュームは大きくなりません。
バックライト制御
/etc/udev/rules.d/backlight.rules
に以下の udev ルールを追加して、使用しているユーザーを video グループに追加してください:
SUBSYSTEM=="backlight",RUN+="/usr/bin/chgrp video /sys/class/backlight/%k/brightness /sys/class/backlight/%k/bl_power",RUN+="/usr/bin/chmod 664 /sys/class/backlight/%k/brightness /sys/class/backlight/%k/bl_power"
上記の設定で /sys/class/backlight/backlight/brightness
に 0 から 65535 までの値を書き込むことでバックライトの明るさを変えられるようになります。