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名は体を表すとおり、使用方法はシンプルです: |
名は体を表すとおり、使用方法はシンプルです: |
2018年2月6日 (火) 23:42時点における版
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この記事では eCryptfs の基本的な使い方を説明します。プライベートな暗号化ディレクトリを $HOME
ディレクトリに作成して機密ファイルや個人情報を保存する方法を解説していきます。
ブロックデバイスの暗号化レイヤーを提供する dm-crypt とは異なり eCryptfs はファイルシステムそのものです – スタック暗号化ファイルシステム になります。その違いについては この表 やディスク暗号化#比較表を参照してください。大きな特徴として既存のファイルシステム上に暗号化が積み重ねられるという点が挙げられます。eCryptfs はあらゆる既存のディレクトリにマウントすることができ、特別なパーティション (や領域の事前割り当て) を必要としません。
基本
先に述べたように eCryptfs には特殊なパーティションや予約済みの領域をディスク上に配置する必要がありません。代わりに、eCryptfs を既存のディレクトリ上にマウントしてディレクトリを保護することができます。例えば、ユーザーの $HOME
ディレクトリを全体的に保護したり、逆に特定のディレクトリだけを保護したりできます。暗号のメタデータは全てファイルのヘッダの中に保存されます。つまり、暗号化したデータは簡単に移動したり、バックアップ・復元できるということです。他にも利点はありますが、欠点も存在します。例として eCryptfs はパーティション全体を暗号化するのには適していません。また、スワップ領域を eCryptfs で保護することは不可能です (もちろん、Dm-crypt/スワップの暗号化と組み合わせることはできますが)。ディスク暗号化を初めて設定する場合、スワップの暗号化などのポイントはディスク暗号化#準備に書かれています。
eCryptfs を使うなら以下がポイントです:
- スタックファイルシステムとして、eCryptfs ディレクトリのマウントは (スタックされた) 暗号化ディレクトリを他の暗号化されていないマウントポイント (ディレクトリ) マウントすることを意味します。
- ユーザー間で暗号化ディレクトリを共有することができます。ただし、暗号化のパスワードは一つだけなのでパスワードも共有する必要があります。(別々のパスフレーズを使って) 別々に暗号化されたファイルを一つのディレクトリで共有することもできます。
- ドキュメントの中では eCryptfs の専門用語が頻繁に登場します:
- eCryptfs のドキュメントやこの記事では暗号化されるディレクトリは lower (下層) と呼称して暗号化されていないディレクトリは upper (上層) ディレクトリと呼びます。この記事とは無関係ですが、Linux 3.18 で導入された "overlay" ファイルシステム ([2]) では同じ upper/lower という単語をファイルシステムのスタック化について使います。
- マウントパスフレーズ (キー) は暗号化されたファイルへのアクセス権限を与えます。つまり暗号化を解除します。eCryptfs は wrapped という言葉を使って暗号的に安全なマウントパスフレーズを示します。
FEFEK
は File's Encryption key Encryption Key のことです (カーネルドキュメント を参照)。FNEK
は File Name Encryption Key のことです。暗号化ディレクトリに保存されたファイル名を暗号化する鍵になります (任意)。
eCryptfs を使う前に、以下の欠点が障害にならないか確認してください。
欠陥
- 変数がハードコードされている
- eCryptfs の使いやすさは主として ecryptfs-utils パッケージの "Ubuntu tools" に依存しています。決定的な欠点として、ツールの中では多数の変数 (暗号化オプションやディレクトリパス) が決め打ちされています。変数を変更するとなると大変面倒な手動設定が必要ということです。
- ネットワークストレージマウント
- eCryptfs にはネットワークストレージに関する長年の バグ や機能リクエストが存在します。暗号化したディレクトリの中身をネットワークのバックアップストレージに複製することは可能です。しかしながら、ネットワークストレージ上に直接、暗号化ディレクトリを保存してそれをローカルでマウントしたい場合、まずネットワークツール (NFS や Samba など) に対応した解決方法を検索する必要があります。よく分からない場合、EncFS を使うのがベターです。
- スパースファイル
- eCryptfs はスパースファイルを扱うことができません。バグと言われることもありますが、スタックファイルシステムの暗号化として当然そうなるべきことです。例えば、eCryptfs ディレクトリに
truncate -s 1G file.img
で 1GB の暗号化データを作成してファイルシステムに保存する場合、それに対応するリソース (ディスク容量, データのスループット) が必要になります。暗号化しなければ、同じファイルをスパースファイルとして効率的にファイルシステムに保存できます。ブロックデバイスの暗号化はファイルシステムの出力だけを暗号化します。
- 巨大なディレクトリ構造を暗号化するときは予めこのことを考えておく必要があります。大抵の場合、スパースファイルを使えないことが致命的な問題になることはありません。(eCryptfs の標準の
.Private
ディレクトリではなく) 暗号化を施さない.Public
ディレクトリにスパースファイルを保存する方法と、.Public
で dm-crypt' のコンテナを使う方法があります。
セットアップ例の概要
下の #セットアップ & マウント セクションでは eCryptfs を使ってデータディレクトリを暗号化する様々な方法を説明しています。最初の #Ubuntu のツールを使う は eCryptfs を特に簡単に使えるようにします。ユーザーのエラーも起こりません。ツールの使用は #ホームディレクトリの暗号化 にも適用できます。セットアップにおいて、手順はスクリプトによってコンソールに表示されます。次の #ecryptfs-simple を使う セクションでは eCryptfs の使用を補助する別のパッケージを紹介しています。#手動セットアップ セクションでは ecryptfs
ファイルシステムを直接使用する方法を説明します。最初のサブセクション (#ecryptfs-utils を使う) ではスクリプトを使用しますが、手動オプションについての説明が書かれる #ecryptfs-utils を使わない も一読することを推奨します。
どのセクションでも以下の記述がされています:
- 暗号化ディレクトリを構築するための設定手順
- 手動でディレクトリをマウント・アンマウントしたりユーザーのログイン時に自動的に行う方法
説明しているセットアップ方法は簡単に削除することができるため、どれか自分に合っているかテストするのに躊躇う必要はありません。
セットアップ & マウント
eCryptfs はバージョン 2.6.19 から Linux に含まれています。ただし eCryptfs を使うにはユーザースペースツールが必要になります。公式リポジトリの ecryptfs-utils パッケージに入っています。
パッケージをインストールしたら ecryptfs
モジュールをロードしてからセットアップに進みます:
# modprobe ecryptfs
セットアップを始める前に、eCryptfs のドキュメントを確認してください。素晴らしい マニュアルページ が付属しています。
Ubuntu のツールを使う
ecryptfs-utils パッケージでインストールされるユーザーフレンドリで便利なツールは特殊な eCryptfs セットアップを使います。つまり Ubuntu によって公式で使われているセットアップです (ディストリのインストール時にオプションとして選択できます)。残念ながら、デフォルトのオプションは使われずにツールにハードコードされています。このセットアップがあなたに合わない場合、便利なツールを使うのを諦めて #手動セットアップ を行う必要があります。
ツールで使われるセットアップとは以下になります:
- ツールで管理できる暗号化ディレクトリはユーザーごとに一つずつになります:
$HOME
ディレクトリを完全に暗号化する。あるいは、- 単一の暗号化データディレクトリ (デフォルトでは
~/Private/
ですがカスタマイズできます)。
- ユーザー各自の下層ディレクトリは
~/.Private/
になります。
(ホームディレクトリを暗号化する場合、/home/.ecryptfs/$USER/.Private/
へのシンボリックリンクになります) - 使用される暗号化オプション:
- 暗号: AES
- 鍵長: 16 バイト (128 ビット)
- 鍵の管理方式: パスフレーズ
- プレーンテキストパススルー: 有効
- 暗号化ディレクトリの設定や制御情報は
~/.ecryptfs/
のファイルに保存されます:
(ホームディレクトリを暗号化する場合、/home/.ecryptfs/$USER/.ecryptfs/
へのシンボリックリンクになります)Private.mnt
[プレーンテキストファイル] - 上層ディレクトリをマウントするパスが記述されます (例:/home/lucy
や/home/lucy/Private
)。Private.sig
[プレーンテキストファイル] - カーネルのキーリングでマウントパスフレーズを確認するのに使われる署名。wrapped-passphrase
[バイナリファイル] - マウントパスフレーズ。ログインパスフレーズで暗号化されます。auto-mount
,auto-umount
[空のファイル] - ファイルが存在する場合、ユーザーのログイン・ログアウト時にpam_ecryptfs.so
モジュールが (ロードされていれば) 自動的に暗号化ディレクトリをマウント・アンマウントします。
データディレクトリの暗号化
$HOME
ディレクトリを暗号化する場合は #ホームディレクトリの暗号化 を見て下さい。
データディレクトリの暗号化をセットアップする前に、手動でマウントするか、ユーザーのログイン時に自動的にマウントするか決めておいて下さい。
一人一個のデータディレクトリを暗号化して手動でマウントする場合、次を実行:
$ ecryptfs-setup-private --nopwcheck --noautomount
指示に従って下さい。--nopwcheck
オプションが付いているのでユーザーのログインパスフレーズ以外のパスフレーズを選択することができます。--noautomount
オプションはその名の通りです。つまり、ログイン時に自動的に暗号化ディレクトリをマウントするようにセットアップしたい場合、両方のオプションを取り除いて実行してください。
スクリプトは先に述べた ~/.Private/
と ~/.ecryptfs/
ディレクトリを自動的に作成します。2つのパスフレーズが要求されます:
- ログインパスフレーズ
- 暗号化ディレクトリをマウントするたびに入力する必要があるパスワードです。ログイン時に自動マウントさせる場合、ユーザーアカウントにログインするときに使うのと同じパスワードでなくてはなりません。
- マウントパスフレーズ
- ファイル暗号化のマスターキーを取得するのに使われます。そのため、よく分からない場合は自分で入力してはいけません。Enter を押せば勝手にランダムなパスフレーズが自動生成されます。ログインパスフレーズを使って暗号化され
~/.ecryptfs/wrapped-passphrase
に保存されます。必要になったときに RAM で自動的に復号化されるため ("unwrapped")、手動で入力する必要は二度とありません。このファイルが消えてしまうと、暗号化フォルダに永久にアクセスできなくなります。暗号化されていないマウントパスフレーズはecryptfs-unwrap-passphrase
を実行することで確認できます。紙に書き写して、金庫 (など) に保管しておくのが良いでしょう。書き写したパスフレーズを使えば、何らかの理由で wrapped-passphrase ファイルが消失・破損してしまった場合やログインパスフレーズを忘れてしまった場合に暗号化データを復元することができます。
暗号化ディレクトリのマウントポイント ("上層ディレクトリ") はデフォルトでは ~/Private
となっていますが、セットアップコマンドを実行した後に以下を実行することで手動で変更できます:
$ mv ~/Private /path/to/new/folder $ echo /path/to/new/folder > ~/.ecryptfs/Private.mnt
実際に暗号化フォルダを使うには、マウントする必要があります。下の #マウント を見て下さい。
ホームディレクトリの暗号化
以下のラッパースクリプトは特定のユーザーの $HOME
に暗号化ディレクトリをセットアップして、暗号化されていないホームディレクトリに存在する既存のファイルを自動的に移動します。設定するユーザーはログアウトしていること、ユーザーのプロセスが存在しないことを確認してください。問題ないようでしたら、以下を実行:
# ecryptfs-migrate-home -u username
そして指示に従って下さい。ラッパースクリプトを実行したら、自動マウントの設定をしてください。下の #自動マウント を参照。設定を完了するには、再起動する前にユーザーがログインする必要があります。
マウント
手動
ラッパーを実行:
$ ecryptfs-mount-private
後はパスフレーズを入力するだけで上述の上層ディレクトリである ~/Private
に暗号化ディレクトリをマウントできます。
同じように、以下を実行するとアンマウントされます:
$ ecryptfs-umount-private
ツールには、暗号化された .Private
のデータやホームディレクトリにアクセスするための便利なスクリプトも含まれています。root で ecryptfs-recover-private
を実行するとディレクトリが存在しないかシステムが検索されて (あるいはパスを指定することもできます)、インタラクティブにパスフレーズが要求されてディレクトリがマウントされます。ライブ CD や別のシステムから、リカバリを行う時に暗号化データにアクセスするのに使うことができます。Arch Linux ISO から起動する場合、まず ecryptfs-utils をインストールしないと使えないので注意してください。さらに、このスクリプトは Ubuntu ツールで作成した .Private
ディレクトリしかマウントできません。
自動マウント
暗号化ディレクトリを自動マウントするデフォルトの方法は PAM です。詳しくは man pam_ecryptfs
や以下のファイルの 'PAM MODULE' を見て下さい:
/usr/share/doc/ecryptfs-utils/README
自動でマウントするには、暗号化ディレクトリにアクセスするためのパスフレーズとユーザーがログイン時に使用するパスフレーズが一致している必要があります。
以下の手順でセットアップします:
1. ~/.ecryptfs/auto-mount
, ~/.ecryptfs/auto-umount
, ~/.ecryptfs/wrapped-passphrase
が存在することを確認してください (ecryptfs-setup-private によって自動的に作成されます)。
2. 以下のように pam に ecryptfs を追加することでログイン時に透過的にパスフレーズが解除されるようにします:
/etc/pam.d/system-auth
を開いて auth required pam_unix.so
と書かれた行の後ろに以下を追加:
auth required pam_ecryptfs.so unwrap
次に、password required pam_unix.so
と書かれた行の上に以下を挿入:
password optional pam_ecryptfs.so
最後に、session required pam_unix.so
という行の後に以下を追加:
session optional pam_ecryptfs.so
3. 再ログインして mount の出力を確認します。以下のようにユーザーの暗号化ディレクトリのマウントポイントが表示されるはずです:
/home/$USER/.Private on /home/$USER/Private type ecryptfs (...)
これで自動的に ~$HOME/Private/
を読めるようになります。
ディレクトリはユーザーのログオフ時に自動的にアンマウントされて読めなくなります。
ecryptfs-simple を使う
EncFS と同じように任意のディレクトリをマウントすることだけに eCryptfs を使う場合 ecryptfs-simple を使って下さい。ecryptfs-simple は root 権限を必要とせず /etc/fstab
にエントリを書く必要もありません。さらに ~/.Private
などのディレクトリにハードコードもされていません。ecryptfs-simpleAUR や Xyne のリポジトリ からパッケージをインストールできます。
名は体を表すとおり、使用方法はシンプルです:
# simple mounting ecryptfs-simple /path/to/foo /path/to/bar
# automatic mounting: prompts for options on the first mount of a directory then reloads them next time ecryptfs-simple -a /path/to/foo /path/to/bar
# unmounting by source directory ecryptfs-simple -u /path/to/foo
# unmounting by mountpoint ecryptfs-simple -u /path/to/bar
手動セットアップ
The following details instructions to set up eCryptfs encrypted directories manually. The first section still relies on one extra script from the ecryptfs-utils package. It may be an easier start and can be tried without any root rights. The second then sets up an encrypted directory with other encryption options than the default tools.
ecryptfs-utils を使う
Alternatively to using the scripts ecryptfs-setup-private
and ecryptfs-mount-private
to setup and mount eCryptfs, the same can be done directly with the binaries (which those scripts use) ecryptfs-add-passphrase
and mount.ecryptfs_private
from the ecryptfs-utils package. Those binaries require no root privileges to work by default.
First choose an ALIAS as you like. Through this section, ALIAS will be secret
. Create the required directories/files:
$ mkdir ~/.secret ~/secret ~/.ecryptfs $ touch ~/.ecryptfs/secret.conf ~/.ecryptfs/secret.sig
The ~/.secret
directory will hold the encrypted data. The ~/secret
directory is the mount point where ~/.secret
will be mounted as an ecryptfs filesystem.
In the next command, replace USER with the name of the current user's home directory. Note that you should write full paths to ~/.ecryptfs/secret.conf
. Its format looks like the one in /etc/fstab
without the mount options:
$ echo "/home/USER/.secret /home/USER/secret ecryptfs" > ~/.ecryptfs/secret.conf
A mount passphrase must be added to the keyring:
$ ecryptfs-add-passphrase Passphrase: Inserted auth tok with sig [78c6f0645fe62da0] into the user session keyring
Write the output signature (ecryptfs_sig
) from the previous command to ~/.ecryptfs/secret.sig
:
$ echo 78c6f0645fe62da0 > ~/.ecryptfs/secret.sig
A second passphrase for filename encryption may be used. If you choose so, add it to the keyring:
$ ecryptfs-add-passphrase Passphrase: Inserted auth tok with sig [326a6d3e2a5d444a] into the user session keyring
If you run the command above, append its output signature (ecryptfs_fnek_sig
) to ~/.ecryptfs/secret.sig
:
$ echo 326a6d3e2a5d444a >> ~/.ecryptfs/secret.sig
Finally, to mount ~/.secret
on ~/secret
:
$ mount.ecryptfs_private secret
An eCryptfs filesystem will be mounted with the following options:
rw,nosuid,nodev,relatime,ecryptfs_fnek_sig=326a6d3e2a5d444a,ecryptfs_sig=78c6f0645fe62da0,ecryptfs_cipher=aes,ecryptfs_key_bytes=16,ecryptfs_unlink_sigs
Except for ecryptfs_sig
and ecryptfs_fnek_sig
, the options are hard-coded. ecryptfs_fnek_sig
will exist only if you choose filename encryption.
To unmount ~/.secret
:
$ umount.ecryptfs_private secret
ecryptfs-utils を使わない
The ecryptfs-utils package is distributed with a few helper scripts which will help you with key management and similar tasks. If one wants, for example, make a choice about the encryption cipher, some of those scripts cannot be used. In this section we setup an encrypted data directory diverting from those defaults.
First create your private directories, in this example we will call them analogous to the previous section: secret
$ mkdir -m 700 /home/username/{.secret,.ecryptfs} $ mkdir -m 500 /home/username/secret
To summarize:
- Actual encrypted data will be stored in the lower
~/.secret
directory - While mounted, decrypted data will be available in
~/secret
directory- While not mounted nothing can be written to this directory
- While mounted it has the same permissions as the lower directory
Second we create the mount-passphrase ("file encryption key, encryption key", or fekek) for the directory. It has to be very secure and cannot be changed easily. The ecryptfs-setup-private script offers the option to generate it from /dev/urandom
. In the following we do a generation similar to the source and then use ecryptfs-wrap-passphrase to wrap it with an extra password ("Arch"):
$ printf "%s\n%s" $(od -x -N 100 --width=30 /dev/random | head -n 1 | sed "s/^0000000//" | sed "s/\s*//g") "Arch" | ecryptfs-wrap-passphrase /home/username/.ecryptfs/wrapped-passphrase
The advantages of the above step are: the mount passphrase is generated from a random source and secured by extra hashing before it is stored on disk. Further, the wrap-passphrase can be changed later.
Next, we test the passphrase by loading it into the kernel keyring:
$ printf "%s" "Arch" | ecryptfs-insert-wrapped-passphrase-into-keyring /home/username/.ecryptfs/wrapped-passphrase - Inserted auth tok with sig [7c5d3dd8a1b49db0] into the user session keyring
and manually copy the signature into the configuration:
$ echo "7c5d3dd8a1b49db0" > ~/.ecryptfs/secret.sig
Now we continue to setup the encryption options for the directory and prepare an user-mountable entry for /etc/fstab
. If you already know the eCryptfs options to use in it, you can skip the following mount and create an entry with the above signature already.
The mount.ecryptfs command needs root and does not allow for piping the passphrase unfortunately. The mount helper will ask questions about the options we want to choose ("Key type": passphrase - choose any, we only do this to generate the options to use), but let it mount:
# mount -t ecryptfs /home/username/.secret /home/username/secret Passphrase: yes Cipher: aes Key byte: 32 Plaintext passtrough: no Filename encryption: no Add signature to cache: yes
To summarize the parameters:
- The above chosen
32
"key bytes" result in a 256 bit AES encryption (the helper scripts are hard-coded to AES with 128 bit). - Plaintext passtrough enables to store and work with un-encrypted files stored in the lower directory.
- In eCryptfs terms the key used to protect filenames is known as "filename encryption key", or fnek
- fekek and fnek can be the same key or different ones at choice
To create the mount point for the user in fstab, find the current mount and copy it. For example (XY
are placeholders here):
# mount
/home/username/.secret on /home/username/secret type ecryptfs (... ecryptfs_fnek_sig=XY,ecryptfs_sig=XY,ecryptfs_cipher=aes,ecryptfs_key_bytes=32,ecryptfs_unlink_sigs, user)
Or, alternatively, append it into /etc/fstab
to edit it:
# mount | grep secret >> /etc/fstab
Before continuing, we can already un-mount the temporary mount we used to generate the options:
# umount /home/username/secret
Now the mount line has to be edited into the correct format, the mount options nosuid,nodev,noexec,relatime
before the first ecryptfs option are default and can be left out. But what we need to add is the correct signatures for the passphrases to replace the ones of the current mount:
# cat /home/username/.ecryptfs/secret.sig 7c5d3dd8a1b49db0
We also need to add the options user
and noauto
. After the edit, the entry will look similar to (bold entries added):
/etc/fstab
/home/username/.secret /home/username/secret ecryptfs noauto,user,ecryptfs_fnek_sig=7c5d3dd8a1b49db0,ecryptfs_sig=7c5d3dd8a1b49db0,ecryptfs_cipher=aes,ecryptfs_key_bytes=32,ecryptfs_unlink_sigs 0 0
Some options to note:
- The
ecryptfs_fnek_sig
option will be only listed if you enabled filename encryption - The second last option
ecryptfs_unlink_sigs
ensures that the keyring is cleared every time the directory is un-mounted - The bold options have been added:
- The
user
option enables to mount the directory as a user - The
noauto
option is important, because otherwise systemd will error trying to mount the entry directly on boot.
- The
- The user mount will default to option
noexec
. If you want to have at least executable files in your private directory, you can addexec
to the fstab options.
The setup is now complete and directory should be mountable by the user.
マウント
To mount the encrypted directory as the user, the passphrase must be unwrapped and made available in the user's keyring. Following above section example:
$ ecryptfs-insert-wrapped-passphrase-into-keyring /home/username/.ecryptfs/wrapped-passphrase Passphrase: Inserted auth tok with sig [7c5d3dd8a1b49db0] into the user session keyring
Now the directory can be mounted without the mount helper questions:
$ mount -i /home/username/secret
and files be placed into the secret
directory. The above two steps are necessary every time to mount the directory manually.
To unmount it again:
$ umount /home/username/secret
To finalize, the preliminary passphrase to wrap the encryption passphrase may be changed:
$ ecryptfs-rewrap-passphrase /home/username/.ecryptfs/wrapped-passphrase Old wrapping passphrase: New wrapping passphrase: New wrapping passphrase (again):
The un-mounting should also clear the keyring, to check the user's keyring or clear it manually:
$ keyctl list @u $ keyctl clear @u
自動マウント
Different methods can be employed to automount the previously defined user-mount in /etc/fstab
on login. As a first general step, follow point (1) and (2) of #Auto-mounting.
Then, if you login via console, a simple way is to specify the user-interactive mount and umount in the user's shell configuration files, for example Bash#Configuration files.
Another method is to automount the eCryptfs directory on user login using pam_mount. To configure this method, add the following lines to /etc/security/pam_mount.conf.xml
:
<luserconf name=".pam_mount.conf.xml" /> <mntoptions require="" /> <lclmount>mount -i %(VOLUME) "%(before=\"-o\" OPTIONS)"</lclmount>
Please prefer writing manually these lines instead of simply copy/pasting them (especially the lclmount line), otherwise you might get some corrupted characters. Explanation:
- the first line indicates where the user-based configuration file is located (here
~/.pam_mount.conf.xml
) - the second line overwrites the default required mount options which are unnecessary ("nosuid,nodev")
- the last line indicates which mount command to run (eCryptfs needs the
-i
switch).
Then set the volume definition, preferably to ~/.pam_mount.conf.xml
:
<pam_mount> <volume noroot="1" fstype="ecryptfs" path="/home/user/.secret/" mountpoint="/home/user/secret/"/> </pam_mount>
"noroot" is needed because the encryption key will be added to the user's keyring.
Finally, edit /etc/pam.d/login
as described in pam_mount's article.
任意のステップ
To avoid wasting time needlessly unwrapping the passphrase you can create a script that will check pmvarrun to see the number of open sessions:
#!/bin/sh # # /usr/local/bin/doecryptfs exit $(/usr/sbin/pmvarrun -u$PAM_USER -o0)
With the following line added before the eCryptfs unwrap module in your PAM stack:
auth [success=ignore default=1] pam_exec.so quiet /usr/local/bin/doecryptfs auth required pam_ecryptfs.so unwrap
The article suggests adding these to /etc/pam.d/login
, but the changes will need to be added to all other places you login, such as /etc/pam.d/kde
.
使用方法
暗号化ディレクトリにシンボリックリンクを作成
プライベートディレクトリを重要なファイルやプライベートなデータを保存する場所として使う以外に、アプリケーションのデータを保護するのに使うことも可能です。例えば Firefox にはパスワードマネージャが組み込まれていますが、ブラウザの履歴やキャッシュなども機密情報と言えます。簡単に保護できます:
$ mv ~/.mozilla ~/Private/mozilla $ ln -s ~/Private/mozilla ~/.mozilla
暗号化の解除
プライベートディレクトリを削除するときに、特別な手順は必要ありません。アンマウントされていることを確認してから、暗号化ファイルが入っている下層ディレクトリ (例: ~/.Private
) を削除してください。~/.ecryptfs
にある暗号化署名や設定も削除してしまえば、全てが泡と消えます。
#Ubuntu のツールを使う のとおりにディレクトリの暗号化をセットアップした場合、以下を実行することで直接削除できます:
$ ecryptfs-setup-private --undo
指示に従って下さい。
バックアップ
プライベートディレクトリからファイルを外に出したいときは、~/Private
をマウントして新しい場所に移動するだけです。
With eCryptfs the cryptographic metadata is stored in the header of the files. Setup variants explained in this article separate the directory with encrypted data from the mount point. The unencrypted mount point is fully transparent and available for a backup. Obviously this has to be considered for automated backups, if one has to avoid leaking sensitive unencrypted data into a backup.
You can do backups, or incremental backups, of the encrypted (e.g. ~/.Private
) directory, treating it like any other directory.
その他の注意事項:
- Ubuntu ツールを使って #データディレクトリの暗号化 をした場合、暗号化したファイルが含まれた低層ディレクトリは通常ユーザーの
$HOME
から外れた/home/.ecryptfs/$USER/.Private
にあるので注意してください。
- It should be ensured to include the eCryptfs setup files (located in
~/.ecryptfs
usually) into the regular or a separate backup.
- 特殊なファイルシステムのマウントオプションを使用している場合 (例:
ecryptfs_xattr
)、リストア時に確認をしてください。
参照
- eCryptfs - Man ページとプロジェクトホーム
- Security audit of eCryptfs by Taylor Hornby (2014年1月22日)
- eCryptfs and $HOME by Adrian C. (anrxc) - eCryptfs のインストールと使用方法に関する記事
- Chromium data protection (2009年11月) - Chromium OS の暗号化オプションに関するドキュメントですが、eCryptfs の使い方についても触れています
- eCryptfs design by Michael Halcrow (2005年5月) - Original design document detailing and discussing eCryptfs