「EFI ブートスタブ」の版間の差分
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2015年1月12日 (月) 19:47時点における版
Linux カーネル (linux>=3.3) は EFISTUB (EFI BOOT STUB) ブートをサポートしています。カーネル設定で CONFIG_EFI_STUB=y を設定することで有効にすることができ、Arch Linux のカーネルではデフォルトで有効にされています (詳しくは EFI Boot Stub を参照してください)。
EFISTUB カーネルだけでは他のカーネルを起動することはできません。よってブートメニューエントリごとに EFISTUB カーネル + Initramfs のペアが必要です。このため、複数のカーネルを使う場合は、UEFI Boot Manager を使うことが推奨されています。
EFISTUB の設定
- EFI System Partition を作成してください。
/boot(推奨) かどこか他の好きなところに (他のディストロやツールは大抵/boot/efiを使っています) EFI System Partition をマウントしてください。以後このマウントポイントは$espとして示します。
カーネルと initramfs を ESP にコピーする
/boot を使っていない場合にのみ必要です。マウントポイントとして /boot を選んだ時は、#EFISTUB の起動 に進むことができます。$esp/EFI/arch/を作成してください- 以下のファイルを移動元から移動先にコピーしてください
| ブートファイルの移動元 | UEFI の移動先 |
|---|---|
| /boot/vmlinuz-linux | $esp/EFI/arch/vmlinuz-arch.efi |
| /boot/initramfs-linux.img | $esp/EFI/arch/initramfs-arch.img |
| /boot/initramfs-linux-fallback.img | $esp/EFI/arch/initramfs-arch-fallback.img |
systemd
Systemd にはイベントトリガータスク機能があります。これで、パス上の変更を検知する能力を使って、boot にある EFISTUB カーネルと initramfs のファイルが更新されたときにそれらを同期させることが可能です。
/etc/systemd/system/efistub-update.path
[Unit] Description=Copy EFISTUB Kernel to UEFISYS Partition [Path] PathChanged=/boot/initramfs-linux-fallback.img [Install] WantedBy=multi-user.target
/etc/systemd/system/efistub-update.service
[Unit] Description=Copy EFISTUB Kernel to UEFISYS Partition [Service] Type=oneshot ExecStart=/usr/bin/cp -f /boot/vmlinuz-linux $esp/EFI/arch/vmlinuz-arch.efi ExecStart=/usr/bin/cp -f /boot/initramfs-linux.img $esp/EFI/arch/initramfs-arch.img ExecStart=/usr/bin/cp -f /boot/initramfs-linux-fallback.img $esp/EFI/arch/initramfs-arch-fallback.img
次のコマンドでサービスを有効にしてください:
# systemctl enable efistub-update.path
Incron
incron を使って更新後に EFISTUB カーネルを同期するスクリプトを実行することができます。
/usr/local/bin/efistub-update.sh として保存してください#!/usr/bin/env bash /usr/bin/cp -f /boot/vmlinuz-linux $esp/EFI/arch/vmlinuz-arch.efi /usr/bin/cp -f /boot/initramfs-linux.img $esp/EFI/arch/initramfs-arch.img /usr/bin/cp -f /boot/initramfs-linux-fallback.img $esp/EFI/arch/initramfs-arch-fallback.img
/etc/incron.d/efistub-update.conf として保存してください/boot/initramfs-linux-fallback.img は監視するファイルです。2番目のパラメータ IN_CLOSE_WRITE は監視するイベントです。3番目のパラメータ /usr/local/bin/efistub-update.sh は起動するスクリプトです。/boot/initramfs-linux-fallback.img IN_CLOSE_WRITE /usr/local/bin/efistub-update.sh
# systemctl enable incrond.service
Mkinitcpio フック
Mkinitcpio はフックを生成することができシステムレベルデーモンを機能させる必要はありません。ファイルをコピーする前にバックグラウンドプロセスを生成して vm-linuz, initramfs-linux.img, initramfs-linux-fallback.img の生成を待ちます。
/usr/lib/initcpio/install/efistub-update として保存してください#!/usr/bin/env bash
build() {
/root/watch.sh &
}
help() {
cat <<HELPEOF
This hook waits for mkinitcpio to finish and copies the finished ramdisk and kernel to the ESP
HELPEOF
}
/root/watch.sh として保存し実行可能にしてください#!/usr/bin/env bash while [[ -d "/proc/$PPID" ]]; do sleep 1 done /usr/bin/cp -f /boot/vmlinuz-linux $esp/EFI/arch/vmlinuz-arch.efi /usr/bin/cp -f /boot/initramfs-linux.img $esp/EFI/arch/initramfs-arch.img /usr/bin/cp -f /boot/initramfs-linux-fallback.img $esp/EFI/arch/initramfs-arch-fallback.img echo "Synced kernel with ESP"
efistub-update を /etc/mkinitcpio.conf 内の hook のリストに加えて下さいバインドマウント
ESP を /boot にマウントする代わりに、バインドマウントを使うことで ESP のディレクトリを /boot にマウントすることができます (mount(8) を参照)。これによって ESP を自由に扱えるようにしつつ pacman が直接カーネルを更新できるようにすることができます。ファイルをコピーする他の方法よりもずっとシンプルな方法になります。
/boot にシンボリックリンクを必要とするディストリビューション)。フォーラムのこの投稿を見て下さい。上に書かれているように、ESP のディレクトリに全てのブートファイルをコピーしますが、ESP は /boot の外にマウントします (例: /esp)。そしてディレクトリをバインドマウントします:
# mount --bind /esp/EFI/arch/ /boot
ファイルが /boot に現れるようにしたい場合、fstab を編集して永続化させます:
/etc/fstab
/esp/EFI/arch /boot none defaults,bind 0 0
root=system_root カーネルパラメータを使う必要があります。EFISTUB の起動
$esp/EFI/arch/initramfs-linux.img にあったとしたら、適切な UEFI 行は initrd=/EFI/arch/initramfs-linux.img か initrd=\EFI\arch\initramfs-linux.img になります。以下の方法のどれか一つを使うことで EFISTUB カーネルを起動することができます:
gummiboot を使う
Gummiboot は EFISTUB カーネルのナイスなメニューを提供する UEFI Boot Manager です。EFISTUB ブートの推奨ブートマネージャです。詳細は gummiboot を見て下さい。
rEFInd を使う
rEFInd は (Intel Mac で使われている) rEFIt Boot Manager の Rod Smith (GPT-fdisk の作者) によるフォークです。rEFInd は Mac 以外の UEFI ブートについて rEFIt の多くの問題を修正してあり EFISTUB カーネルをサポートしています。詳しくは rEFInd を見て下さい。
UEFI Shell を使う
通常の UEFI アプリケーションのように UEFI Shell から EFISTUB カーネルを起動することが可能です。この場合カーネルパラメータは通常のパラメータとして起動する EFISTUB カーネルファイルに渡します。
> fs0: > cd \EFI\arch > vmlinuz-arch.efi root=PARTUUID=3518bb68-d01e-45c9-b973-0b5d918aae96 rootfstype=ext4 add_efi_memmap initrd=EFI/arch/initramfs-arch.img
また、ブートパラメータを記述したシンプルな archlinux.nsh ファイルを書いて UEFI System Partition に置き、それを実行することもできます:
> fs0: > archlinux
スクリプト例:
$ESP/archlinux.nsh
echo -on \EFI\arch\vmlinuz-arch.efi root=PARTUUID=3518bb68-d01e-45c9-b973-0b5d918aae96 rootfstype=ext4 add_efi_memmap initrd=/EFI/arch/initramfs-arch.img
この方法では名前をメモしておいたり20-30文字も入力せずとも UUID を指定することができます。
ブートマネージャを使わずに直接起動する
UEFI ブートエントリに直接カーネルパラメータを埋め込むことが可能です。つまりあなたの UEFI ブートオーダー・GUI を使って GRUB など他のブートローダーを使わずに直接 Arch Linux を起動することができます (下のコマンドの X と Y は EFI System Partition があるディスクとパーティションに置き換えてください、root= パラメータは root にあわせて変更してください)。
# mount -t efivarfs efivarfs /sys/firmware/efi/efivars # 既にマウントされている場合は無視して下さい # efibootmgr -d /dev/sdX -p Y -c -L "Arch Linux" -l /vmlinuz-linux -u "root=/dev/sda2 rw initrd=/initramfs-linux.img"
作成されたエントリが問題ないか確認するために次のコマンドを実行すると良いでしょう:
# efibootmgr -v
ブートの順番を設定するには、次を実行します:
# efibootmgr -o XXXX,XXXX
XXXX は `efibootmgr` コマンドによって出力されるそれぞれのエントリの番号に置き換えてください。
efibootmgr の詳細は UEFI#efibootmgr で説明しています。フォーラムの投稿 https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?pid=1090040#p1090040 。