「ウェブカメラ設定」の版間の差分
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== トラブルシューティング == |
== トラブルシューティング == |
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+ | === V4L1 サポート === |
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− | 特定の設定下で、Microsoft lifecam studio/cinema は過大な usb 帯域を要求して失敗します、[http://www.ideasonboard.org/uvc/#footnote-13 Uvcvideo FAQ] を見て下さい。この場合、{{ic|uvcvideo}} ドライバーを {{ic|quirks<nowiki>=</nowiki>0x80}} でロードしてください。以下を {{ic|/etc/modprobe.d/uvcvideo.conf}} に追加します: |
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+ | Linux カーネルのバージョン 2.6.27 で、レガシーな Video4Linux (1) API のサポートが打ち切られました。Video4Linux バージョン 2 はカーネルスペースでのデコードをサポートしていないため、ピクセル形式のデコードはユーザスペースで行うようになりました。libv4l ライブラリは、ユーザランドのアプリケーションにピクセルデコードサービスを提供し、ほとんどのプログラムで使用されるようになるでしょう。他の互換レイヤも利用可能です。 |
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− | {{hc|/etc/modprobe.d/uvcvideo.conf|<nowiki> |
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+ | '''デバイスファイルが作成されたが、画像がおかしい場合 (例えば、ほぼ完全に緑になっている)、おそらく以下のことを行う必要があります。''' |
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+ | |||
+ | アプリケーションが V4L2 に対応しているが、ピクセル形式に対応していない場合、以下のコマンドを使ってください: |
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+ | LD_PRELOAD=/usr/lib/libv4l/v4l2convert.so application |
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+ | アプリケーションが古いバージョンの V4L にしか対応していない場合、以下のコマンドを使ってください: |
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+ | LD_PRELOAD=/usr/lib/libv4l/v4l1compat.so application |
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+ | {{Tip|1=上記の長いコマンドを毎回入力する手間を省くために、以下のような行を {{ic|/etc/profile}} か [[xprofile]] に追加することができます: {{ic|1=export LD_PRELOAD=/usr/lib/libv4l/v4l2convert.so}} あるいは {{ic|1=export LD_PRELOAD=/usr/lib/libv4l/v4l1compat.so}}}} |
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+ | |||
+ | 32ビットの [[multilib]] アプリケーションの場合は、{{Pkg|lib32-v4l-utils}} パッケージを[[インストール]]して、上記のコマンドの {{ic|/usr/lib/libv4l/}} の部分を {{ic|/usr/lib32/libv4l/}} に置き換えてください。 |
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+ | === xawtv と nvidia カード === |
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+ | |||
+ | nvidia のグラフィックカードを使用していて、以下のようなエラーが発生する場合: |
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+ | X Error of failed request: XF86DGANoDirectVideoMode |
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+ | Major opcode of failed request: 139 (XFree86-DGA) |
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+ | Minor opcode of failed request: 1 (XF86DGAGetVideoLL) |
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+ | Serial number of failed request: 69 |
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+ | Current serial number in output stream: 69 |
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+ | xawtv を {{ic|$ xawtv -nodga}} として実行する必要があります。 |
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+ | === Microsoft Lifecam Studio/Cinema === |
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+ | |||
+ | 特定の設定下で、Microsoft lifecam studio/cinema は過大な usb 帯域を要求して失敗します、[https://www.ideasonboard.org/uvc/#footnote-13 Uvcvideo FAQ] を見て下さい。この場合、{{ic|uvcvideo}} ドライバーを {{ic|1=quirks=0x80}} でロードしてください。以下を {{ic|/etc/modprobe.d/uvcvideo.conf}} に追加します: |
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+ | |||
+ | {{hc|1=/etc/modprobe.d/uvcvideo.conf|2= |
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## fix bandwidth issue for lifecam studio/cinema |
## fix bandwidth issue for lifecam studio/cinema |
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options uvcvideo quirks=0x80 |
options uvcvideo quirks=0x80 |
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+ | }} |
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− | </nowiki>}} |
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{{Note|ログで遅延が確認できたり、カメラが断続的に動作する場合、上記の方法で解決できます。{{ic|1=quirks=0x100}} のように大きな値を使うことも可能です。}} |
{{Note|ログで遅延が確認できたり、カメラが断続的に動作する場合、上記の方法で解決できます。{{ic|1=quirks=0x100}} のように大きな値を使うことも可能です。}} |
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+ | === Skype === |
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− | === USB ウェブカメラによって使われている帯域幅をチェック === |
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+ | |||
+ | ウェブカメラをテストする際は、以下のことに注意してください: |
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+ | * echobot は videochat をサポートしていません。ウェブカメラをテストするために使用しないでください。 |
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+ | * Skype は異なるビデオデバイス/カメラデバイス (/dev/video*) を認識するかもしれません。これらのデバイスは、カメラの設定画面のドロップダウンメニューで "integrated camera..." のようにリストアップされます。それぞれのカメラを試し、数秒間待ってください (別のカメラに切り替えるのに時間がかかるからです)。 |
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+ | |||
+ | === USB ウェブカメラにより使用されている帯域幅を確認する === |
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ひとつの USB バスで複数のウェブカメラを使用した場合、USB バスの帯域幅が足りずにウェブカメラが機能しなくなることがあります。{{AUR|usbtop}} パッケージの ''usbtop'' ツールで問題を診断できます。 |
ひとつの USB バスで複数のウェブカメラを使用した場合、USB バスの帯域幅が足りずにウェブカメラが機能しなくなることがあります。{{AUR|usbtop}} パッケージの ''usbtop'' ツールで問題を診断できます。 |
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+ | |||
+ | === ビデオストリームを反転させる === |
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+ | |||
+ | ビデオストリームが反転している場合、反転しているビデオをさらに反転させる仮想ビデオカメラを作成することができます。{{Pkg|v4l-utils}} と {{Pkg|v4l2loopback-dkms}} を[[インストール]]する必要があります。仮想ビデオカメラを作成してください: |
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+ | |||
+ | # modprobe v4l2loopback |
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+ | |||
+ | 新しく作成したカメラの名前を確認してください: |
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+ | |||
+ | $ v4l2-ctl --list-devices |
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+ | Dummy video device (0x0000) (platform:v4l2loopback-000): |
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+ | /dev/video1 |
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+ | |||
+ | これで、{{Pkg|ffmpeg}} を実行して、実際のウェブカメラ (ここでは {{ic|/dev/video0}}) からビデオを読み出し、それを反転させて、仮想カメラに書き込むことができます: |
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+ | |||
+ | $ ffmpeg -f v4l2 -i /dev/video0 -vf "vflip" -f v4l2 /dev/video1 |
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+ | |||
+ | ここで、{{ic|vflip}} はビデオストリームを垂直方向に反転させます。水平方向に反転させるには {{ic|hflip}} を使用してください。 |
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+ | |||
+ | エラーを避けるために、format 引数 {{ic|yuv420p}} が必要かもしれません。そうしないと、ビデオストリームを取得できず、黒画面が表示されるかもしれません [https://stackoverflow.com/questions/61485726/ffmpeg-flip-horizontally-webcam-to-virtual-video-camera/63943783#63943783]。言い換えると: |
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+ | |||
+ | $ ffmpeg -f v4l2 -i /dev/video0 -vf "hflip,format=yuv420p" -f v4l2 /dev/video1 |
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+ | |||
+ | これで、アプリケーションで "Integrated" カメラの代わりに "Dummy" カメラを使えるようになります。 |
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+ | |||
+ | === 画像の品質が悪い === |
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+ | |||
+ | 画像が明るすぎたり、暗すぎたり、露出が高すぎたりする場合、{{AUR|v4l2ucp}} をインストールして画像出力を調整できます。 |
2022年8月19日 (金) 06:04時点における版
こちらは Arch Linux でウェブカメラを設定するガイドです。
ほとんどの場合、ウェブカメラは何も設定しなくても動作します。ビデオデバイス (例えば /dev/video0
) へのアクセスの許可は udev により管理されており、追加の設定は必要ありません。
目次
ロード
最近のほとんどのウェブカメラは UVC (USB Video Class) に対応しており、汎用の uvcvideo カーネルドライバモジュールによりサポートされています。あなたのウェブカメラが認識されているかどうか確かめるには、ウェブカメラを接続した直後に dmesg を実行してください。以下と似たようなものが出力されるはずです:
# dmesg | tail
sn9c102: V4L2 driver for SN9C10x PC Camera Controllers v1:1.24a usb 1-1: SN9C10[12] PC Camera Controller detected (vid/pid 0x0C45/0x600D) usb 1-1: PAS106B image sensor detected usb 1-1: Initialization succeeded usb 1-1: V4L2 device registered as /dev/video0 usb 1-1: Optional device control through 'sysfs' interface ready usbcore: registered new driver sn9c102
UVC 以前のウェブカメラの中には、gspca カーネルドライバモジュールによってサポートされているものもあります。このフレームワークでサポートされているデバイスの完全ではないリストは gspca cards list を見てください。
あなたのウェブカメラがカーネルのドライバによってサポートされていない場合、外部のドライバが必要となります。まず、ウェブカメラの名前を調べます (lsusb
などを使って)。次に、ウェブカメラに関する情報やリソースが載っている webcam devices を見ます。あなたのウェブカメラと互換性のあるドライバを見つけたら、それに対応するカーネルモジュールを /etc/modules-load.d/webcam.conf
に追加する必要があります。これで、ブートの init ステージでドライバがカーネルにロードされるようになります。
Linux のウェブカメラサポート
ほとんどの場合ウェブカメラは何も設定しなくても動作します。その場合、色調や明るさなどのパラメータを設定したいなら、ウェブカメラ設定のセクションまでスキップできます。ウェブカメラが自動で動作しない場合は以下の手順に従って下さい。
ウェブカメラを確認する
(lsusb
などを使って) ウェブカメラの名前を確認して適切なドライバーを探して下さい。以下はウェブカメラと、ウェブカメラが動作するドライバーのリストです。モジュールのコンパイルに関する情報などはデバイスの名前の右のリンクをクリックしてください。ウェブカメラを動作させることができたら、このリストにあなたの使ったドライバーとウェブカメラの名前を追加してください!
pwc
- Creative Labs Webcam Pro Ex
- Logitech QuickCam Notebook Pro ("Pro" モデルのみ)
- Logitech Quickcam Pro 4000
- Philips ToUCams (未確認)
- Philips SPC900NC
qc-usb
- Dexxa Webcam
- Labtec Webcam (旧モデル)
- LegoCam
- Logitech Quickcam Express (旧モデル)
- Logitech QuickCam Notebook ("Pro" モデルは含まず)
- Logitech Quickcam Web
qc-usb-messenger
- Logitech Quickcam Messenger
- Logitech Quickcam Communicate (Communicate MP/S5500 や "for Business" については下の linux-uvc セクションを参照)
zr364xx
このドライバーは多数のウェブカメラで使用できます:
- Aiptek PocketDV 3300
- Creative PC-CAM 880
- Konica Revio 2
- Genius Digital Camera
- Maxell Maxcam PRO DV3
サポートされているデバイスの完全なリストは こちら で見れます。
sn9c102
- Trust Spacecam シリーズ
- Maxell Smartcam (ノートパソコン用): 最大解像度 352x288 @ 3fps
gspca
サポートされているウェブカメラの完全なリストは こちら です。
stv680
ここ数年アジアで作られた安いノーブランドのカメラはほとんど stv680 チップセットを使っています。こういったカメラは多くがノベルティグッズです (Pencam, SpyC@m, LegoCam)。
- Aiptek PenCam シリーズ
- Digitaldream シリーズ
- Dolphin Peripherals シリーズ
- Lego LegoCam
- Trust SpyC@m シリーズ
- Welback Coolcam
stv680 チップセットを使用するウェブカメラの完全なリストは こちら から見れます。
linux-uvc
- Genius iLook 1321
- Logitech Webcam C210
- Logitech Webcam C250
- Logitech Webcam C270
- Logitech Webcam C600
- Logitech HD Webcam C525
- Logitech HD Pro Webcam C920
- Logitech Quickcam Pro 5000
- Logitech Quickcam Pro 9000
- Logitech Quickcam Orbit AF
- Logitech Quickcam Orbit MP
- Logitech Quickcam S5500
- Microdia Pavilion Webcam (on MSI PR200)
- Logitech Quickcam Communicate MP/S5500 または "for Business"
- Chicony Electronics CNF7051
- Lite-On USB ウェブカメラ
サポートされている UVC デバイスの完全なリストは こちら で見れます。
カーネル 2.6.26 から linux-uvc はカーネルに含まれています。uvcvideo モジュールをロードしてください。
ov51x-jpeg
- Sony EyeToy
- Chicony DC-2120
- Chicony DC-2120 pro
- Trust Spacecam 320
- Hercules Webcam Deluxe
- Hercules Webcam Classic
- Creative Live! Cam Notebook Pro VF0400
- Creative Live! Cam Vista IM
- Creative Live! Cam Vista IM VF0420
- Creative Vista Webcam VF0330
- ASUS webcam Model?
- Philips PCVC820K/00
- NGS showtime plus
- HP VGA Webcam with Integrated Microphone
"Creative Live! Cam Vista IM" を Skype で使うには、次の行を /etc/modprobe.d/modprobe.conf
に追加する必要があります:
options ov51x-jpeg forceblock=1
r5u870 (Ricoh)
- HP Pavilion Webcam
- HP Webcam 1000
- Sony VAIO VGP-VCCx
Ricoh ウェブカメラは新しい Sony のノートパソコンでよく使われています。
r5u87x-hgAUR[リンク切れ: アーカイブ: aur-mirror] (ファームウェアも入っています) をインストールして r5u87x-loader
コマンドを実行してください。
stk11xx (Syntek)
- Asus のノートパソコンに搭載された内蔵カメラ
- Asus A8J, F3S, F5R, F5GL, F9E, VX2S, V1S, A6T
stk11xx-svnAUR パッケージをインストールしてください。適切なカーネルモジュールが含まれています。
ウェブカメラのモジュールがロードされているか確認する
あなたの使っているウェブカメラのモジュールを /etc/modules-load.d/webcam.conf
に追加すればブートストラップの初期化段階でカーネルにロードされるようになります。
ウェブカメラが USB の場合、カーネルは自動的に適切なドライバーをロードするはずです。この場合、ウェブカメラを接続して dmesg を確認してください。以下のような表示があるはずです:
$ dmesg|tail
sn9c102: V4L2 driver for SN9C10x PC Camera Controllers v1:1.24a usb 1-1: SN9C10[12] PC Camera Controller detected (vid/pid 0x0C45/0x600D) usb 1-1: PAS106B image sensor detected usb 1-1: Initialization succeeded usb 1-1: V4L2 device registered as /dev/video0 usb 1-1: Optional device control through 'sysfs' interface ready usbcore: registered new driver sn9c102
パーミッション
ビデオデバイス (例: /dev/video0
) にアクセスするパーミッションは udev によって管理されるので、設定は必要ありません。
ウェブカメラ設定
明るさや色調などのウェブカメラのパラメータを設定したい場合 (例: デフォルトの色調が青・赤・緑みがかっているなど)、公式リポジトリに guvcview パッケージとして存在する GTK+ UVC Viewer (guvcview) を使うことができます。インストールして起動すれば、調整できる設定のリストが表示されます。設定を変更すると全てのアプリケーションに影響があります (例: Skype)。
ウェブカメラの解像度
まずはウェブカメラを確認してください:
$ lsusb
Bus 001 Device 002: ID 5986:0241 Acer, Inc BisonCam, NB Pro ...
そして、Bus
と Device
番号を使ってデバイスに関する詳細な情報を取得:
$ lsusb -s 001:002 -v | egrep "Width|Height"
wWidth 640 wHeight 480 wWidth 1280 wHeight 1024 ...
出力を見ることで、カメラの縦・横の解像度がわかります。上記の場合、1280x1024 に加えて小さな解像度が利用できます [1]。
ソフトウェアでウェブカメラを使う
Linux カーネルのバージョン 2.6.27 は 多数の新しいウェブカメラドライバー をサポートしています。レガシーな Video4Linux API は廃止され、現在これらのドライバーは Video4Linux バージョン 2 のみをサポートしています。Video4Linux バージョン 2 からピクセル形式のデコードはユーザースペースに移り、カーネルスペースでのデコードはサポートしていません。libv4l ライブラリがピクセスデコードサービスのユーザーランドアプリケーションを提供しており、多くのプログラムで使用されます。他の互換レイヤーも利用可能です。
デバイスが作成されたが画像がおかしい場合 (完全に緑など)、以下の設定が必要かもしれません。
アプリケーションが V4L2 をサポートしているがピクセル形式をサポートしていない場合 (例: cheese) 次のコマンドを使って下さい:
LD_PRELOAD=/usr/lib/libv4l/v4l2convert.so cheese
アプリケーションが V4L の古いバージョンしかサポートしていない場合 (Skype がこの種のソフトウェアで一番有名です) 次のコマンドを使って下さい:
LD_PRELOAD=/usr/lib/libv4l/v4l1compat.so skype
Arch64 で32ビットのアプリケーションを使う場合 (例: Skype)、lib32-v4l-utils パッケージをインストールして下さい。
ウェブカメラが guvcview で問題なく動くのに、Skype で動かない場合、起動する前に次も設定する必要があるかもしれません:
export XLIB_SKIP_ARGB_VISUALS=1
Cheese
Cheese は GNOME の静画・動画トーククライアントです。macOS の Photo Booth に似ています。公式リポジトリからインストール可能です (cheese)。
fswebcam
fswebcam は軽量で柔軟性のあるウェブカメラアプリで、コマンドラインから起動することができます。公式リポジトリの fswebcamAUR パッケージでインストールしてください。
GTK+ UVC Viewer (guvcview)
ウェブカメラの設定ができる便利なソフトウェアというだけでなく、guvcview は Linux UVC ドライバーがサポートしているデバイスから動画をキャプチャ(音付きで!)・表示することもできます。guvcview パッケージとして公式リポジトリから利用可能です。
Kopete
Kopete は KDE のインスタントメッセージ (IM) クライアントです。kopete パッケージでインストールできます。
Kamoso
ウェブカメラから写真や動画を撮影する KDE のアプリケーション。kamoso パッケージをインストールしてください。
xawtv
これは v4l デバイスの素朴なビューアで、TV チューナーカードで使うことが想定されていながら、ウェブカメラでも問題なく動作します。ウィンドウにウェブカメラの映像を表示します。インストールして (xawtv) 次のコマンドで起動してください:
$ xawtv -c /dev/video0
nVidia グラフィックカードを使っている場合、以下のようなエラーが表示されます:
X Error of failed request: XF86DGANoDirectVideoMode Major opcode of failed request: 139 (XFree86-DGA) Minor opcode of failed request: 1 (XF86DGAGetVideoLL) Serial number of failed request: 69 Current serial number in output stream: 69
次のコマンドで実行してください:
$ xawtv -nodga
VLC
VLC を使ってウェブカメラを表示したり記録することもできます。VLC のファイルメニューで、'Capture Device...' ダイアログを開いて動画と音声のデバイスファイルを入力してください。もしくはコマンドラインから次を実行します:
$ vlc v4l:// :v4l-vdev="/dev/video0" :v4l-adev="/dev/audio2"
これで VLC はウェブカメラのミラーを作ります。写真を撮影するには、'Video' メニューの 'Snapshot' を選択してください。動画を記録するには、--sout
引数を追加します、例:
$ vlc v4l:// :v4l-vdev="/dev/video0" :v4l-adev="/dev/audio2" \ --sout "#transcode{vcodec=mp1v,vb=1024,scale=1,acodec=mpga,ab=192,channels=2}:duplicate{dst=std{access=file,mux=mpeg1,dst=/tmp/test.mpg}}"
上記のコマンドでは、何を記録しているのか表示されません。確認したい場合は、以下のように dst にディスプレイを追加する必要があります (ハードウェアの負担は増えます):
... :duplicate{dst=display,dst=std{access= ....
MPlayer
MPlayer を使ってウェブカメラのスナップショットを撮るにはターミナルから次のコマンドを実行します:
$ mplayer tv:// -tv driver=v4l2:width=640:height=480:device=/dev/video0 -fps 15 -vf screenshot
ここから s
を押すことでスナップショットが作られます。スナップショットはあなたのカレントフォルダに shotXXXX.png と保存されます。連続動画を記録したい場合:
$ mencoder tv:// -tv driver=v4l2:width=640:height=480:device=/dev/video0:forceaudio:adevice=/dev/dsp -ovc lavc -oac mp3lame -lameopts cbr:br=64:mode=3 -o filename.avi
Ctrl+c
を押せば録画が終了します。
mpv
mpv を使ってウェブカメラの画像を取得するにはターミナルから以下のコマンドを実行:
$ mpv tv:// --tv-driver=v4l2 --tv-device=/dev/video0
s
を押すことでスナップショットが取得されます。スナップショットはカレントフォルダに mpv-shotNNNN.jpg という名前で保存されます。
FFmpeg
FFmpeg#ウェブカメラの録画 を見て下さい。
ekiga
Microsoft NetMeeting にとてもよく似ています。公式リポジトリから ekiga[リンク切れ: パッケージが存在しません] パッケージをインストールして下さい。設定は全て勝手にやってくれます。
Sonic-snap
Sonic-snap [2] は sn9c102 ベースのウェブカメラ専用のビューア・レコーダです。sonic-snapAUR[リンク切れ: アーカイブ: aur-mirror] は AUR から入手可能です。
Skype
Skype の最新版は動画をサポートしています。オプションのビデオデバイスを確認してください、テスト画像をダブルクリックすることでフルスクリーンにできます。skypeAUR[リンク切れ: パッケージが存在しません] パッケージをインストールして下さい。Skype で緑の画像が表示される場合は上のソフトウェアでウェブカメラを使うセクションを見て下さい。
x86-64 を使っている場合は lib32-v4l-utils をインストールして次のコマンドで skype を起動してください:
LD_PRELOAD=/usr/lib32/libv4l/v4l1compat.so skype
skype のエイリアスを作成するか、/usr/bin
にあるオリジナルの skype バイナリの名前を変更してから上記のオプションを記述したテキストファイルを作成するか、あるいは、デスクトップ環境で Skype アイコンのコマンドラインオプションを変更することで、恒常的に使うことができます。
Motion
- Motion はカメラからのビデオ信号を監視するプログラムです。映像の一部が変わったのを検出することが可能で、言い換えれば、動き検出が可能です。
motion は v4l2 デバイスしか処理できないため v4l1 ドライバーしかないカメラを使う時は前述の通りに v4l1compat.so をプリロードする必要があります。そうしないと motion が適切なパレットを見つけられないというエラーが起こります。
MJPG-streamer
mjpg-streamerAUR[リンク切れ: パッケージが存在しません] は Linux-UVC 対応のウェブカメラ、ファイルシステム、あるいは他の入力プラグインから JPG を取得して HTTP を介しウェブブラウザや VLC などのソフトウェアに M-JPEG としてストリーミングします。
QtCAM
QtCAM はオープンソースの Linux ウェブカメラソフトウェアです。USB カメラや V4L2 に対応しているデバイスから動画や画像を取得することができます。色空間の切り替えや、フレームレートの表示などの機能があります。
トラブルシューティング
V4L1 サポート
Linux カーネルのバージョン 2.6.27 で、レガシーな Video4Linux (1) API のサポートが打ち切られました。Video4Linux バージョン 2 はカーネルスペースでのデコードをサポートしていないため、ピクセル形式のデコードはユーザスペースで行うようになりました。libv4l ライブラリは、ユーザランドのアプリケーションにピクセルデコードサービスを提供し、ほとんどのプログラムで使用されるようになるでしょう。他の互換レイヤも利用可能です。
デバイスファイルが作成されたが、画像がおかしい場合 (例えば、ほぼ完全に緑になっている)、おそらく以下のことを行う必要があります。
アプリケーションが V4L2 に対応しているが、ピクセル形式に対応していない場合、以下のコマンドを使ってください:
LD_PRELOAD=/usr/lib/libv4l/v4l2convert.so application
アプリケーションが古いバージョンの V4L にしか対応していない場合、以下のコマンドを使ってください:
LD_PRELOAD=/usr/lib/libv4l/v4l1compat.so application
32ビットの multilib アプリケーションの場合は、lib32-v4l-utils パッケージをインストールして、上記のコマンドの /usr/lib/libv4l/
の部分を /usr/lib32/libv4l/
に置き換えてください。
xawtv と nvidia カード
nvidia のグラフィックカードを使用していて、以下のようなエラーが発生する場合:
X Error of failed request: XF86DGANoDirectVideoMode Major opcode of failed request: 139 (XFree86-DGA) Minor opcode of failed request: 1 (XF86DGAGetVideoLL) Serial number of failed request: 69 Current serial number in output stream: 69
xawtv を $ xawtv -nodga
として実行する必要があります。
Microsoft Lifecam Studio/Cinema
特定の設定下で、Microsoft lifecam studio/cinema は過大な usb 帯域を要求して失敗します、Uvcvideo FAQ を見て下さい。この場合、uvcvideo
ドライバーを quirks=0x80
でロードしてください。以下を /etc/modprobe.d/uvcvideo.conf
に追加します:
/etc/modprobe.d/uvcvideo.conf
## fix bandwidth issue for lifecam studio/cinema options uvcvideo quirks=0x80
Skype
ウェブカメラをテストする際は、以下のことに注意してください:
- echobot は videochat をサポートしていません。ウェブカメラをテストするために使用しないでください。
- Skype は異なるビデオデバイス/カメラデバイス (/dev/video*) を認識するかもしれません。これらのデバイスは、カメラの設定画面のドロップダウンメニューで "integrated camera..." のようにリストアップされます。それぞれのカメラを試し、数秒間待ってください (別のカメラに切り替えるのに時間がかかるからです)。
USB ウェブカメラにより使用されている帯域幅を確認する
ひとつの USB バスで複数のウェブカメラを使用した場合、USB バスの帯域幅が足りずにウェブカメラが機能しなくなることがあります。usbtopAUR パッケージの usbtop ツールで問題を診断できます。
ビデオストリームを反転させる
ビデオストリームが反転している場合、反転しているビデオをさらに反転させる仮想ビデオカメラを作成することができます。v4l-utils と v4l2loopback-dkms をインストールする必要があります。仮想ビデオカメラを作成してください:
# modprobe v4l2loopback
新しく作成したカメラの名前を確認してください:
$ v4l2-ctl --list-devices Dummy video device (0x0000) (platform:v4l2loopback-000): /dev/video1
これで、ffmpeg を実行して、実際のウェブカメラ (ここでは /dev/video0
) からビデオを読み出し、それを反転させて、仮想カメラに書き込むことができます:
$ ffmpeg -f v4l2 -i /dev/video0 -vf "vflip" -f v4l2 /dev/video1
ここで、vflip
はビデオストリームを垂直方向に反転させます。水平方向に反転させるには hflip
を使用してください。
エラーを避けるために、format 引数 yuv420p
が必要かもしれません。そうしないと、ビデオストリームを取得できず、黒画面が表示されるかもしれません [3]。言い換えると:
$ ffmpeg -f v4l2 -i /dev/video0 -vf "hflip,format=yuv420p" -f v4l2 /dev/video1
これで、アプリケーションで "Integrated" カメラの代わりに "Dummy" カメラを使えるようになります。
画像の品質が悪い
画像が明るすぎたり、暗すぎたり、露出が高すぎたりする場合、v4l2ucpAUR をインストールして画像出力を調整できます。