「Uim を使って日本語を入力」の版間の差分
imported>Tettsyun (→uim) |
imported>Blowback (途中まで。) |
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− | [[Category:Internationalization ( |
+ | [[Category:Internationalization (日本語)]] |
− | [[Category:HOWTOs ( |
+ | [[Category:HOWTOs (日本語)]] |
+ | [[Category:日本語]] |
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{{i18n|Input Japanese using UIM}} |
{{i18n|Input Japanese using UIM}} |
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{{Translateme}} |
{{Translateme}} |
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− | このページは [http://code.google.com/p/uim/ uim] を使った日本語入力の方法について説明します。<br/> |
+ | このページでは [http://code.google.com/p/uim/ uim] を使った日本語入力の方法について説明しています。<br/> |
− | もしあなたがSCIMを使っているなら、[[Smart Common Input Method platform]] を参照して下さい。 |
+ | もしあなたが SCIM を使っているなら、[[Smart Common Input Method platform]] を参照して下さい。 |
= インストール = |
= インストール = |
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''詳細については [[Fonts]] を参照して下さい。'' |
''詳細については [[Fonts]] を参照して下さい。'' |
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− | + | おすすめの日本語フォントは以下の通りです。 |
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* [http://ossipedia.ipa.go.jp/ipafont/ IPA フォント] (AUR: {{package AUR|otf-ipafont}}) |
* [http://ossipedia.ipa.go.jp/ipafont/ IPA フォント] (AUR: {{package AUR|otf-ipafont}}) |
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− | :高品質 |
+ | :高品質かつ無償で利用できるアウトラインフォント。ゴシック体 (サンセリフ体) や明朝体 (セリフ体) グリフを含む。openSUSE の日本語ロケールの標準フォント。 |
* [http://launchpad.net/takao-fonts Takao フォント] (AUR: {{package AUR|otf-takao}}) |
* [http://launchpad.net/takao-fonts Takao フォント] (AUR: {{package AUR|otf-takao}}) |
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− | :IPAフォントの派生フォント。IPAフォントの問題を修正している。Ubuntu 日本語ローカライズ版 の日本語標準フォント。 |
+ | :IPAフォントの派生フォント。IPAフォントの問題をコミュニティによって速やかに修正することを目的としている。Ubuntu 日本語ローカライズ版 の日本語標準フォント。 |
* [http://dicey.org/vlgothic/ VL ゴシック] (AUR: {{package AUR|ttf-vlgothic}}) |
* [http://dicey.org/vlgothic/ VL ゴシック] (AUR: {{package AUR|ttf-vlgothic}}) |
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− | :Debian |
+ | :Debian や Fedora の日本語環境、Vine Linux などで採用されている標準フォント。 |
* [http://www.geocities.jp/ep3797/modified_fonts_01.html UmePlus ゴシック] (AUR: {{package AUR|ttf-umeplus}}) |
* [http://www.geocities.jp/ep3797/modified_fonts_01.html UmePlus ゴシック] (AUR: {{package AUR|ttf-umeplus}}) |
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:Mandriva Linux 日本語環境の標準フォント。 |
:Mandriva Linux 日本語環境の標準フォント。 |
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== uim == |
== uim == |
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=== pacman を使う === |
=== pacman を使う === |
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− | + | uim は次のコマンドでインストールできます。 |
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# pacman -S uim |
# pacman -S uim |
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=== PKGBUILD を使ってソースから uim をコンパイル === |
=== PKGBUILD を使ってソースから uim をコンパイル === |
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− | 次のような場合、ソースからコンパイルすべき |
+ | 次のような場合、ソースからコンパイルすべきです。 |
* Arch リポジトリのパッケージが古い場合。 |
* Arch リポジトリのパッケージが古い場合。 |
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− | * Anthy (UTF-8) を使いたい場合。uim 1.5.7 |
+ | * Anthy (UTF-8) を使いたい場合。uim 1.5.7 時点で、Anthy (UTF-8) のサポートは標準では無効になっています (デフォルトの文字エンコーディングは EUC-JP)。 |
− | * KDE を使っていて、uim-qt-tools を使いたい場合。Qt に関するすべてのツールは標準では無効になってい |
+ | * KDE を使っていて、uim-qt-tools を使いたい場合。Qt に関するすべてのツールは標準では無効になっています。 |
− | ソースからビルドする |
+ | ここでは ABS を利用してソースからビルドする方法を説明します。<br /> |
− | まず、ABS をインストールす |
+ | まず、ABS をインストールします: |
# pacman -S abs |
# pacman -S abs |
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− | ABS を更新す |
+ | ABS を更新します: |
# abs |
# abs |
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− | それから、uim のディレクトリを $HOME 以下にコピーす |
+ | それから、uim のディレクトリを $HOME 以下にコピーします。例えば: |
$ cp -R /var/abs/extra/uim ~/sources/ |
$ cp -R /var/abs/extra/uim ~/sources/ |
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− | 次に、{{Filename|uim/PKGBUILD}} を編集す |
+ | 次に、{{Filename|uim/PKGBUILD}} を編集します。代表的なビルドオプションは次の通りです: |
* {{Codeline|--with-anthy-utf8}} |
* {{Codeline|--with-anthy-utf8}} |
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: Anthy (UTF-8) のサポートを有効にする。 |
: Anthy (UTF-8) のサポートを有効にする。 |
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* {{Codeline|--disable-gnome-applet}} |
* {{Codeline|--disable-gnome-applet}} |
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− | : gnome-applet をビルドしない |
+ | : gnome-applet をビルドしない ― gnome-panel を makedepends および optdepends から外せます。 |
* {{Codeline|--with-qt4}} |
* {{Codeline|--with-qt4}} |
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: Qt で使えるように uim-tools をビルドする (Qt が必要)。 |
: Qt で使えるように uim-tools をビルドする (Qt が必要)。 |
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: Qt で使えるように UimQt (Qt immodule サポート) をビルドする (Qt が必要)。 |
: Qt で使えるように UimQt (Qt immodule サポート) をビルドする (Qt が必要)。 |
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− | PKGBUILD のサンプルを以下に示す。これは anthy-utf8 を有効にし、gnome-applet |
+ | PKGBUILD のサンプルを以下に示します。これは extra/uim 1.5.7 を基に、anthy-utf8 を有効にし、gnome-applet を無効にし、uim のモードアイコンの色を反転するオプション ([[#暗いテーマを使用しているので uim モードのアイコンが見えません|下記]] を参照) を追加したものです。 |
## You can invert the color of mode icons by uncommenting below line. This is useful for darker theme. |
## You can invert the color of mode icons by uncommenting below line. This is useful for darker theme. |
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} |
} |
||
− | 最後に、パッケージをビルドおよびインストール |
+ | 最後に、uim ディレクトリで makepkg を実行し、パッケージをビルドおよびインストールします。 |
$ makepkg -s -i |
$ makepkg -s -i |
||
== 日本語入力システム == |
== 日本語入力システム == |
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=== Anthy === |
=== Anthy === |
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− | Anthy |
+ | Anthy はオープンソースの世界で最も知られているインプットメソッドの一つです。長い間メンテされていませんでしたが、2010年5月より、[http://wiki.debian.org/Teams/DebianAnthy Debian が引き継ぎました。] |
+ | Anthy は以下のコマンドでインストールできます: |
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− | To install Anthy : |
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# pacman -S anthy |
# pacman -S anthy |
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=== Modified Anthy === |
=== Modified Anthy === |
||
− | [http://www.geocities.jp/ep3797/anthy_dict_01.html Modified Anthy] |
+ | [http://www.geocities.jp/ep3797/anthy_dict_01.html Modified Anthy] はオリジナル Anthy のかな漢字変換の品質向上を狙ったパッチ及び辞書のセットです。 |
− | {{Warning|Modified Anthy |
+ | {{Warning|Modified Anthy は Anthy (UTF-8) にのみ対応しています。従って uim は "{{Codeline|--with-anthy-utf8 --without-anthy}}" でビルドされていなければなりません。}} |
− | {{Warning|Modified Anthy |
+ | {{Warning|Modified Anthy はオリジナル Anthy に対し、辞書及び学習データの互換性がありません。}} |
==== PKGBUILD を使って Modified Anthy をコンパイル ==== |
==== PKGBUILD を使って Modified Anthy をコンパイル ==== |
||
+ | Modified Anthy は、以下の2つのアップストリームからなっています: |
||
− | Modified Anthy consists two different sources: |
||
− | * |
+ | * [http://www.fenix.ne.jp/~G-HAL/soft/nosettle/#anthy G-HAL]氏によって作成されているパッチの当てられたAnthy |
− | * |
+ | * [http://www.geocities.jp/ep3797/anthy_dict_01.html UTSUMI]氏によって作成されている巨大な辞書。 |
− | + | G-HAL 氏のパッチは自動ダウンロードを許していないので、[http://www.fenix.ne.jp/~G-HAL/soft/nosettle/#anthy 氏のウェブページ]から直接手動でダウンロードする必要があります。2010年07月05日現在の安定バージョンは以下のものです: |
|
anthy-9100h.patch13B-23-iconv-ucdict.2010629.alt-depgraph-100603d.alt-cannadic-100603-patch100628.zipdic-201005-patch100614.tar.lzma |
anthy-9100h.patch13B-23-iconv-ucdict.2010629.alt-depgraph-100603d.alt-cannadic-100603-patch100628.zipdic-201005-patch100614.tar.lzma |
||
+ | 「patch13 安定版 系列:」と書かれたセクションにありますので、最新のものを入手してください。 |
||
− | Search and get it (or newer archive) from the page. |
||
+ | {{Note|2つのアップストリームはいずれも過去のバージョンを残していないか、直接参照できない様になっています。毎回自身で確認し、最新のものを使用するようにしてください。めんどくさいですか? じゃあ、mozc を試してみてください。}} |
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+ | サンプルの PKGBUILD を以下に示します: |
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− | Here is a sample of the PKGBUILD: |
||
− | {{Note|The both upstreams do not retain older versions. Please check latest archives each by yourself.}} |
||
pkgname=modified-anthy |
pkgname=modified-anthy |
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_pkgname=anthy |
_pkgname=anthy |
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206行目: | 207行目: | ||
} |
} |
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+ | 最後に、makepkg でビルド及びインストールします: |
||
− | Finally, run makepkg to make and install package: |
||
$ makepkg -s -i |
$ makepkg -s -i |
||
+ | すでに Anthy を使用していた場合は、既存の学習データのフォーマットを変換しなければなりません。 |
||
− | If you have already used original Anthy, you have to convert the existing learning data format. |
||
$ rm ~/.anthy/last-record1_*.bin |
$ rm ~/.anthy/last-record1_*.bin |
||
$ anthy-agent --update-base-record |
$ anthy-agent --update-base-record |
||
$ rm ~/.anthy/last-record1_*.bin |
$ rm ~/.anthy/last-record1_*.bin |
||
$ anthy-agent --update-base-record |
$ anthy-agent --update-base-record |
||
+ | (同じ事を2回繰り返していますが、間違いではありません) |
||
− | (Though this step repeats the same commands twice, it is not mistypes.) |
||
=== Mozc === |
=== Mozc === |
||
− | [http://code.google.com/p/mozc/ Mozc] ( |
+ | [http://code.google.com/p/mozc/ Mozc] ([http://aur.archlinux.org/packages.php?ID=39514 AUR]) は、[http://www.google.com/intl/ja/ime/ Google日本語入力] のオープンソース版です。その辞書はGoogle日本語入力と異なり貧弱です。サジェスト機能の具備などの特徴があります。Mozc は公式には ibus と scim にしか対応していませんが、[http://code.google.com/p/macuim/ macuim] が uim-mozc プラグインを提供しており、AUR の {{package AUR|mozc-svn}} で利用可能です。 |
==== PKGBUILD を使って Mozc をコンパイル (uim から Mozc を使う) ==== |
==== PKGBUILD を使って Mozc をコンパイル (uim から Mozc を使う) ==== |
||
− | + | まず mozc-svn の tarball を AUR から入手するか、yaourt のような AUR ツールを使用し、PKGBUILD を編集します。uim-mozc を有効にするには、以下のように {{Codeline|_uim_mozc}} の行をコメントから外してください。ibusを使用しないなら、{{Codeline|_ibus_mozc}} の行をコメントアウトしてください: |
|
## You can choose the input method framework to use either ibus, uim or both. |
## You can choose the input method framework to use either ibus, uim or both. |
||
## If you will be not using ibus, comment out below. |
## If you will be not using ibus, comment out below. |
||
230行目: | 231行目: | ||
==== 日本の郵便番号辞書の構築 (オプション) ==== |
==== 日本の郵便番号辞書の構築 (オプション) ==== |
||
− | mozc |
+ | mozc は[http://www.post.japanpost.jp/zipcode/download.html 日本郵便] が提供する郵便番号データを辞書シードとしてインポートできます。 |
+ | 郵便番号を辞書に追加するには、PKGBUILD の以下の行をコメントから外してください: |
||
− | To add zip code dictionary, edit the following lines in PKGBUILD: |
||
## You can add Japanese zip code provided by Japan Post. |
## You can add Japanese zip code provided by Japan Post. |
||
## If you want to use it, uncomment below. |
## If you want to use it, uncomment below. |
||
_zipcode="yes" |
_zipcode="yes" |
||
− | ==== ビルド、インストール ==== |
+ | ==== ビルド、インストール、そして登録 ==== |
+ | オプションの設定が終わったら、PKGBUILD を保存し、ビルド及びインストールします: |
||
− | Next, build and install: |
||
$ makepkg -s -i |
$ makepkg -s -i |
||
+ | 最後に、Mozc を uim に登録します。 |
||
− | Finally, register Mozc on uim. |
||
# uim-module-manager --register mozc |
# uim-module-manager --register mozc |
||
+ | {{Note|このコマンドは、uim のアップグレードや (再) インストールのたびに必要です。}} |
||
− | |||
+ | Mozc をアンインストールしたときは、Mozcを登録解除してください。 |
||
− | When you have uninstalled Mozc, unregister it from uim. |
||
# uim-module-manager --unregister mozc |
# uim-module-manager --unregister mozc |
||
= 設定 = |
= 設定 = |
||
− | + | 以下を ~/.[[xprofile]]、~/.[[xinitrc]]、~/.xsession などに設定します: |
|
== 環境変数 == |
== 環境変数 == |
||
export GTK_IM_MODULE='uim' |
export GTK_IM_MODULE='uim' |
2010年8月19日 (木) 16:49時点における版
このページでは uim を使った日本語入力の方法について説明しています。
もしあなたが SCIM を使っているなら、Smart Common Input Method platform を参照して下さい。
インストール
日本語入力を行うためには、次のパッケージが必要です。
日本語フォント
詳細については Fonts を参照して下さい。
おすすめの日本語フォントは以下の通りです。
- IPA フォント (AUR: テンプレート:Package AUR)
- 高品質かつ無償で利用できるアウトラインフォント。ゴシック体 (サンセリフ体) や明朝体 (セリフ体) グリフを含む。openSUSE の日本語ロケールの標準フォント。
- Takao フォント (AUR: テンプレート:Package AUR)
- IPAフォントの派生フォント。IPAフォントの問題をコミュニティによって速やかに修正することを目的としている。Ubuntu 日本語ローカライズ版 の日本語標準フォント。
- VL ゴシック (AUR: テンプレート:Package AUR)
- Debian や Fedora の日本語環境、Vine Linux などで採用されている標準フォント。
- UmePlus ゴシック (AUR: テンプレート:Package AUR)
- Mandriva Linux 日本語環境の標準フォント。
2ちゃんねるの Shift JIS アート を適切に表示したい場合、次のいずれかのフォントを使うと良いでしょう:
- IPAモナーフォント (AUR: テンプレート:Package AUR)
- Monapo フォント (AUR: テンプレート:Package AUR)
uim
pacman を使う
uim は次のコマンドでインストールできます。
# pacman -S uim
PKGBUILD を使ってソースから uim をコンパイル
次のような場合、ソースからコンパイルすべきです。
- Arch リポジトリのパッケージが古い場合。
- Anthy (UTF-8) を使いたい場合。uim 1.5.7 時点で、Anthy (UTF-8) のサポートは標準では無効になっています (デフォルトの文字エンコーディングは EUC-JP)。
- KDE を使っていて、uim-qt-tools を使いたい場合。Qt に関するすべてのツールは標準では無効になっています。
ここでは ABS を利用してソースからビルドする方法を説明します。
まず、ABS をインストールします:
# pacman -S abs
ABS を更新します:
# abs
それから、uim のディレクトリを $HOME 以下にコピーします。例えば:
$ cp -R /var/abs/extra/uim ~/sources/
次に、テンプレート:Filename を編集します。代表的なビルドオプションは次の通りです:
- Anthy (UTF-8) のサポートを有効にする。
- gnome-applet をビルドしない ― gnome-panel を makedepends および optdepends から外せます。
- Qt で使えるように uim-tools をビルドする (Qt が必要)。
- Qt で使えるように UimQt (Qt immodule サポート) をビルドする (Qt が必要)。
PKGBUILD のサンプルを以下に示します。これは extra/uim 1.5.7 を基に、anthy-utf8 を有効にし、gnome-applet を無効にし、uim のモードアイコンの色を反転するオプション (下記 を参照) を追加したものです。
## You can invert the color of mode icons by uncommenting below line. This is useful for darker theme. #_icon4darker=yes pkgname=uim-custom _pkgname=uim pkgver=1.5.7 pkgrel=1 pkgdesc="Multilingual input method library" arch=('i686' 'x86_64') url="http://code.google.com/p/uim/" license=('custom') depends=('m17n-lib' 'ncurses' 'gtk2') #makedepends=('gnome-panel' 'pkgconfig' 'gettext' 'intltool') makedepends=('pkgconfig' 'gettext' 'intltool') #optdepends=('gnome-panel: for using the GNOME applet') options=('!libtool') provides=('uim') conflicts=('uim') install=uim.install source=(http://uim.googlecode.com/files/${_pkgname}-${pkgver}.tar.bz2) md5sums=('b84a43fb92d7ceb4bd801a76120c2a71') if [[ "$_icon4darker" = "yes" ]]; then makedepends=(${makedepends[@]} imagemagick) _modify_icons=( direct_input.png ja_direct.png ja_fullwidth_alnum.png ja_halfkana.png ja_halfwidth_alnum.png ja_hiragana.png ja_katakana.png unknown.png ) fi build() { cd "${srcdir}/${_pkgname}-${pkgver}" # invert the color of mode icons for darker theme if [[ "$_icon4darker" = "yes" ]]; then cd pixmaps for _icon in ${_modify_icons[@]} do convert -negate $_icon tmp.${_icon} || return 1 mv -f tmp.${_icon} $_icon done cd - fi ./configure --prefix=/usr --libexecdir=/usr/lib/uim \ --with-anthy-utf8 \ --disable-gnome-applet \ || return 1 make || return 1 } package() { cd "${srcdir}/${_pkgname}-${pkgver}" make DESTDIR="${pkgdir}" install || return 1 install -D -m644 COPYING "${pkgdir}/usr/share/licenses/${pkgname}/COPYING" }
最後に、uim ディレクトリで makepkg を実行し、パッケージをビルドおよびインストールします。
$ makepkg -s -i
日本語入力システム
Anthy
Anthy はオープンソースの世界で最も知られているインプットメソッドの一つです。長い間メンテされていませんでしたが、2010年5月より、Debian が引き継ぎました。
Anthy は以下のコマンドでインストールできます:
# pacman -S anthy
Modified Anthy
Modified Anthy はオリジナル Anthy のかな漢字変換の品質向上を狙ったパッチ及び辞書のセットです。
PKGBUILD を使って Modified Anthy をコンパイル
Modified Anthy は、以下の2つのアップストリームからなっています:
G-HAL 氏のパッチは自動ダウンロードを許していないので、氏のウェブページから直接手動でダウンロードする必要があります。2010年07月05日現在の安定バージョンは以下のものです:
anthy-9100h.patch13B-23-iconv-ucdict.2010629.alt-depgraph-100603d.alt-cannadic-100603-patch100628.zipdic-201005-patch100614.tar.lzma
「patch13 安定版 系列:」と書かれたセクションにありますので、最新のものを入手してください。
サンプルの PKGBUILD を以下に示します:
pkgname=modified-anthy _pkgname=anthy pkgver=20100710 _pkgver=9100h _ghalarc="anthy-9100h.patch13B-23-iconv-ucdict.2010629.alt-depgraph-100603d.alt-cannadic-100603-patch100628.zipdic-201005-patch100614.tar.lzma" _utver=20100710 pkgrel=1 pkgdesc="Hiragana text to Kana Kanji mixed text Japanese input method" arch=("i686" "x86_64") url="http://sourceforge.jp/projects/anthy/" license=('LGPL' 'GPL') depends=('glibc') options=('!libtool' 'force') provides=("anthy=${_pkgver}") conflicts=('anthy') source=(${_ghalarc} "http://downloads.sourceforge.net/project/mdk-ut/30-source/source/anthy-ut-patches-${_utver}.tar.bz2") md5sums=('6be18e8ef5fec087ead4b6ebf798219b' 'd7321adeaed49dda8b06407c64c91973') build() { cd ${srcdir} tar xvf $_ghalarc --lzma cd ${srcdir}/${_pkgname}-${_pkgver} # UTSUMI dictionalies and patches cat anthy-conf.in ${srcdir}/anthy-ut-patches-${_utver}/ghal-patch/conf > anthy-conf.in.new || return 1 mv -f anthy-conf.in.new anthy-conf.in cp -f ${srcdir}/anthy-ut-patches-${_utver}/dictionaries/* alt-cannadic/ cp -f ${srcdir}/anthy-ut-patches-${_utver}/zipcode/zipcode.t mkworddic/ cp -f ${srcdir}/anthy-ut-patches-${_utver}/mkworddic/dict.args.in mkworddic/dict.args.in mkdir -p doc-ut cp -f ${srcdir}/anthy-ut-patches-${_utver}/AUTHORS \ ${srcdir}/anthy-ut-patches-${_utver}/ChangeLog.* \ ${srcdir}/anthy-ut-patches-${_utver}/README* \ ${srcdir}/anthy-ut-patches-${_utver}/THANKS \ doc-ut autoreconf -fiv || return 1 ./configure --prefix=/usr --sysconfdir=/etc || return 1 make EMACS=emacs sysconfdir=/etc || return 1 } package() { cd ${srcdir}/${_pkgname}-${_pkgver} make EMACS=emacs DESTDIR=$pkgdir install || return 1 }
最後に、makepkg でビルド及びインストールします:
$ makepkg -s -i
すでに Anthy を使用していた場合は、既存の学習データのフォーマットを変換しなければなりません。
$ rm ~/.anthy/last-record1_*.bin $ anthy-agent --update-base-record $ rm ~/.anthy/last-record1_*.bin $ anthy-agent --update-base-record
(同じ事を2回繰り返していますが、間違いではありません)
Mozc
Mozc (AUR) は、Google日本語入力 のオープンソース版です。その辞書はGoogle日本語入力と異なり貧弱です。サジェスト機能の具備などの特徴があります。Mozc は公式には ibus と scim にしか対応していませんが、macuim が uim-mozc プラグインを提供しており、AUR の テンプレート:Package AUR で利用可能です。
PKGBUILD を使って Mozc をコンパイル (uim から Mozc を使う)
まず mozc-svn の tarball を AUR から入手するか、yaourt のような AUR ツールを使用し、PKGBUILD を編集します。uim-mozc を有効にするには、以下のように テンプレート:Codeline の行をコメントから外してください。ibusを使用しないなら、テンプレート:Codeline の行をコメントアウトしてください:
## You can choose the input method framework to use either ibus, uim or both. ## If you will be not using ibus, comment out below. #_ibus_mozc="yes" ## If you will be using uim, uncomment below. _uim_mozc="yes" ## If you will be using scim, uncomment below. #_scim_mozc="yes"
日本の郵便番号辞書の構築 (オプション)
mozc は日本郵便 が提供する郵便番号データを辞書シードとしてインポートできます。
郵便番号を辞書に追加するには、PKGBUILD の以下の行をコメントから外してください:
## You can add Japanese zip code provided by Japan Post. ## If you want to use it, uncomment below. _zipcode="yes"
ビルド、インストール、そして登録
オプションの設定が終わったら、PKGBUILD を保存し、ビルド及びインストールします:
$ makepkg -s -i
最後に、Mozc を uim に登録します。
# uim-module-manager --register mozc
Mozc をアンインストールしたときは、Mozcを登録解除してください。
# uim-module-manager --unregister mozc
設定
以下を ~/.xprofile、~/.xinitrc、~/.xsession などに設定します:
環境変数
export GTK_IM_MODULE='uim' export QT_IM_MODULE='uim' uim-xim & export XMODIFIERS=@im='uim'
ツールバーユーティリティ
If you want to use UimToolbar utilities which shows and controls uim mode, add one of the followings too.
uim-toolbar-gtk/qt
Using toolbar appears as a window:
uim-toolbar-gtk &
or if you built テンプレート:Codeline, you can add:
uim-toolbar-qt &
uim-toolbar-gtk-systray
Using toolbar for system tray:
uim-toolbar-gtk-systray &
パネルアプレット
Or, if you use GNOME, KDE or Xfce, you can use uim-toolbar panel applet (Xfce requires xfce4-xfapplet-plugin to use uim-applet-gnome and KDE requires to buid uim with テンプレート:Codeline).
uim の外観
Configure uim preferences by running :
$ uim-pref-gtk
which brings forth a GUI.
Choose テンプレート:Codeline, テンプレート:Codeline or テンプレート:Codeline for 'Default input method'.
You can run テンプレート:Codeline or restart X to test your settings.
Provided everything went well you should be able to input Japanese in X.
Emacs で uim を使う
uim provides uim.el the bridge software between Emacs and uim.
マイナーモードで使うための設定
Here is a sample to use uim with utf-8 encoding. Add the following into your テンプレート:Filename or some other file for Emacs customizing.
;; read uim.el (require 'uim) ;; uncomment next and comment out previous to load uim.el on-demand ;; (autoload 'uim-mode "uim" nil t) ;; key-binding for activate uim (ex. C-\) (global-set-key "\C-\\" 'uim-mode) ;; Set UTF-8 as preferred character encoding (default is euc-jp). (setq uim-lang-code-alist (cons '("Japanese" "Japanese" utf-8 "UTF-8") (delete (assoc "Japanese" uim-lang-code-alist) uim-lang-code-alist))) ;; Set Hiragana input mode at activating uim with anthy (utf-8). ;(setq uim-default-im-prop '("action_anthy_utf8_hiragana")) ;; Set Hiragana input mode at activating uim with mozc. ;(setq uim-default-im-prop '("action_mozc_hiragana"))
Please see Official wiki for more detail.
You may need to add the following to disable xim on Emacs into your テンプレート:Filenames or テンプレート:Filename.
Emacs.UseXIM: false
トラブルシューティング
Opera で日本語入力ができない
If you use Opera and cannot input Japanese with uim, try to edit environment variable as follows:
export QT_IM_MODULE='xim'
uim-toolbar-gtk-systray: トレイアイコンがクラッシュする
uim-toolbar-gtk-systray isn't compliant with freedesktop.org system tray specs so some icons are shown in one icon space by default. Choose just one of them to solve it. The steps to display only 'Input mode' icon for example as follows:
- Run テンプレート:Codeline.
- Click 'Toolbar' on 'Group' list.
- Take the all checkmarks off.
- Click 'Anthy', 'Anthy (UTF-8)' or 'Mozc' which you are using on 'Group' list.
- Click Edit button in 'Toolbar' box -> 'Enable toolbar buttons' line.
- Enable only 'Input mode' and click 'Close' button.
- Click 'OK' button to close uim-pref-gtk.
The tray icon will be displayed "あ" (Hiragana mode) or "ー" (Direct mode).
暗いテーマを使用しているので uim モードのアイコンが見えません
Modify icons in accordance with your theme (e.g. invert the colors). The icons which should be modified will be as follows:
- Path: テンプレート:Filename
- Files:
There is a sample PKGBUILD to apply it. See above.