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== モードマスクの意味 == |
== モードマスクの意味 == |
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+ | モードマスクには新しく作成されたファイルに設定される'''べきではない'''パーミッションビットが記述されます。つまり新しく作成されたファイルには[[Wikipedia:ja:否定|全く逆]]のパーミッションビットが設定されます。マスクで何らかのビットが {{ic|1}} に設定されていれば、新しく作成したファイルの該当パーミッションは無効になります。マスクはパーミッションビットを取り除くフィルターとして機能し、ファイルのデフォルト権限を設定するのに役立ちます。 |
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− | The mode mask contains the permission bits that should '''not''' be set on a newly created file, hence it is the [[wikipedia:Logical complement|logical complement]] of the permission bits set on a newly created file. If some bit in the mask is set to {{ic|1}}, the corresponding permission for the newly created file will be disabled. Hence the mask acts as a filter to strip away permission bits and helps with setting default access to files. |
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+ | 新しく作成されたファイルに設定されるパーミッションビットの値は論理[[wikipedia:Material nonimplication|非含意]] (付加) を使って計算され、論理記号で表現することができます: |
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− | The resulting value for permission bits to be set on a newly created file is calculated using bitwise [[wikipedia:Material nonimplication|material nonimplication]] (also known as abjunction), which can be expressed in logical notation: |
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R: (D & (~M)) |
R: (D & (~M)) |
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+ | つまり、最終的なパーミッション {{ic|R}} はデフォルトのパーミッション {{ic|D}} の[[wikipedia:ja:論理積|論理積]]とファイル作成時のモードマスク {{ic|M}} の[[wikipedia:ja:ビット演算|論理否定]]が合わさった結果になります。 |
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− | That is, the resulting permissions {{ic|R}} are the result of [[wikipedia:Logical conjunction|bitwise conjunction]] of default permissions {{ic|D}} and the [[wikipedia:Bitwise negation|bitwise negation]] of file-creation mode mask {{ic|M}}. |
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{{Note| |
{{Note| |
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{| class="wikitable" |
{| class="wikitable" |
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|+ |
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− | ! |
+ | ! 8進数 !! バイナリ !! 意味 |
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| 0 || 000 || no permissions |
| 0 || 000 || no permissions |
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{{hc|$ umask|0027}} |
{{hc|$ umask|0027}} |
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+ | POSIX によって標準化されている {{ic|-S}} オプションを使った場合、記号表記でマスクが表示されます。ただし、記号表記の値は8進数の逆の値 (つまり新しく作成したファイルに設定されるパーミッションビット) になるので注意してください: |
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− | When the {{ic|-S}} option, standardized by POSIX, is used, the mask will be displayed using symbolic notation. However, the '''symbolic notation value will always be the logical complement of the octal value''', i.e. the permission bits to be set on the newly created file: |
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{{hc|$ umask -S|2= |
{{hc|$ umask -S|2= |
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(Arch を含む [https://projects.archlinux.org/svntogit/packages.git/tree/trunk/profile?h=packages/filesystem]) ほとんど Linux ディストリビューションはデフォルト値を {{ic|022}} に設定しています。もしくは {{ic|/etc/profile}} や {{ic|/etc/bashrc}} などのデフォルト[[シェル]]設定ファイルで {{ic|002}} に設定されています。 |
(Arch を含む [https://projects.archlinux.org/svntogit/packages.git/tree/trunk/profile?h=packages/filesystem]) ほとんど Linux ディストリビューションはデフォルト値を {{ic|022}} に設定しています。もしくは {{ic|/etc/profile}} や {{ic|/etc/bashrc}} などのデフォルト[[シェル]]設定ファイルで {{ic|002}} に設定されています。 |
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+ | 別の値を設定する必要がある場合、ファイルを直接編集するか (全てのユーザーに影響を与えます)、ユーザーのシェル設定ファイル (例: {{ic|~/.bashrc}}) から ''umask'' を呼び出すようにすることでユーザーの umask だけを変更することができます。ただし、変更は次のログイン時から適用されます。現在のセッション中のみ umask を変更したい場合、''umask'' を実行して設定したい値を入力してください。例えば {{ic|umask 077}} を実行すると新しいファイルに読み書き権限が付与され、新しいフォルダには読み書き実行権限が付与されます。 |
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− | If you need to set a different value, you can either directly edit such file, thus affecting all users, or call ''umask'' from your shell's user configuration file, e.g. {{ic|~/.bashrc}} to only change your umask, however these changes will only take effect after the next login. To change your umask during your current session only, simply run ''umask'' and type your desired value. For example, running {{ic|umask 077}} will give you read and write permissions for new files, and read, write and execute permissions for new folders. |
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== 参照 == |
== 参照 == |
2015年10月25日 (日) 14:16時点における版
関連記事
umask ユーティリティはファイル作成モードマスクを制御するのに使われます。モードマスクは新しく作成されたファイルのファイルパーミッションの初期値を決定します。このユーティリティの挙動は POSIX によって仕様化されており、POSIX のプログラマーマニュアル に解説があります。umask はシェルの実行環境に影響を与えるため、基本的にシェルのビルトインコマンドとして実装されます。
モードマスクの意味
モードマスクには新しく作成されたファイルに設定されるべきではないパーミッションビットが記述されます。つまり新しく作成されたファイルには全く逆のパーミッションビットが設定されます。マスクで何らかのビットが 1
に設定されていれば、新しく作成したファイルの該当パーミッションは無効になります。マスクはパーミッションビットを取り除くフィルターとして機能し、ファイルのデフォルト権限を設定するのに役立ちます。
新しく作成されたファイルに設定されるパーミッションビットの値は論理非含意 (付加) を使って計算され、論理記号で表現することができます:
R: (D & (~M))
つまり、最終的なパーミッション R
はデフォルトのパーミッション D
の論理積とファイル作成時のモードマスク M
の論理否定が合わさった結果になります。
For example, let us assume that the file-creation mode mask is 027. Here the bitwise representation of each digit represents:
- 0 stands for the user permission bits not set on a newly created file
- 2 stands for the group permission bits not set on a newly created file
- 7 stands for the other permission bits not set on a newly created file
With the information provided by the table below this means that for a newly created file, for example owned by User1
user and Group1
group, User1
has all the possible permissions (octal value 7) for the newly created file, other users of the Group1
group do not have write permissions (octal value 5), and any other user does not have any permissions (octal value 0) to the newly created file. So with the 027 mask taken for this example, files will be created with 750 permissions.
8進数 | バイナリ | 意味 |
---|---|---|
0 | 000 | no permissions |
1 | 001 | execute only |
2 | 010 | write only |
3 | 011 | write and execute |
4 | 100 | read only |
5 | 101 | read and execute |
6 | 110 | read and write |
7 | 111 | read, write and execute |
現在のマスクの値を表示
現在のマスクを表示するには、何も引数を付けずに umask を実行します。デフォルトの出力スタイルは実装によりますが、基本的に8進数で表示されます:
$ umask
0027
POSIX によって標準化されている -S
オプションを使った場合、記号表記でマスクが表示されます。ただし、記号表記の値は8進数の逆の値 (つまり新しく作成したファイルに設定されるパーミッションビット) になるので注意してください:
$ umask -S
u=rwx,g=rx,o=
マスクの値を設定
umask の値は umask コマンドで設定することができます。モードマスクを指定するのに使う文字列は chmod でモードを指定する時と同じ構文ルールに従っています (詳しくは POSIX Programmer's Manual を参照)。
(Arch を含む [2]) ほとんど Linux ディストリビューションはデフォルト値を 022
に設定しています。もしくは /etc/profile
や /etc/bashrc
などのデフォルトシェル設定ファイルで 002
に設定されています。
別の値を設定する必要がある場合、ファイルを直接編集するか (全てのユーザーに影響を与えます)、ユーザーのシェル設定ファイル (例: ~/.bashrc
) から umask を呼び出すようにすることでユーザーの umask だけを変更することができます。ただし、変更は次のログイン時から適用されます。現在のセッション中のみ umask を変更したい場合、umask を実行して設定したい値を入力してください。例えば umask 077
を実行すると新しいファイルに読み書き権限が付与され、新しいフォルダには読み書き実行権限が付与されます。
参照
- POSIX プログラマーマニュアル:
- umask (also available as
umask(1P)
) - chmod (extended description) (also available as
chmod(1P)
)
- umask (also available as
- wikipedia:umask
- 027 umask: a compromise