「Android」の版間の差分
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[[MTP]] を使ってファイルマネージャと統合して Android デバイスのストレージの中身を表示するには、[[MTP#インストール]] を参照してください。 |
[[MTP]] を使ってファイルマネージャと統合して Android デバイスのストレージの中身を表示するには、[[MTP#インストール]] を参照してください。 |
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− | adb や fastboot でスマートフォンに接続したい場合は、[[# |
+ | adb や fastboot でスマートフォンに接続したい場合は、[[#Android Debug Bridge (ADB)]] までスキップしてください。 |
== Android 開発 == |
== Android 開発 == |
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フォルダのパーミッションを変更して読み書き実行を可能にする: |
フォルダのパーミッションを変更して読み書き実行を可能にする: |
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# chmod -R g+w /opt/android-sdk/ |
# chmod -R g+w /opt/android-sdk/ |
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+ | |||
+ | 再ログインあるいは <user> として新しく作成したグループでターミナルにログイン: |
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+ | $ newgrp sdkusers |
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{{Note|[[AUR]] のパッケージを使って全てのユーザー共通でインストールする代わりに、[https://developer.android.com/sdk/index.html 上流の手順]に従って SDK をユーザーのホームディレクトリにインストールすることもできます。}} |
{{Note|[[AUR]] のパッケージを使って全てのユーザー共通でインストールする代わりに、[https://developer.android.com/sdk/index.html 上流の手順]に従って SDK をユーザーのホームディレクトリにインストールすることもできます。}} |
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* {{aur|android-platform}} (最新) |
* {{aur|android-platform}} (最新) |
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+ | * {{aur|android-platform-23}} |
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* {{aur|android-platform-22}} |
* {{aur|android-platform-22}} |
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* {{aur|android-platform-21}} |
* {{aur|android-platform-21}} |
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Android Studio は AUR の {{AUR|android-studio}} パッケージでダウンロード・インストールすることが可能です。SDK が存在しないというエラーが表示された場合は、上記の Android SDK プラットフォーム API に関するセクションを見て下さい。 |
Android Studio は AUR の {{AUR|android-studio}} パッケージでダウンロード・インストールすることが可能です。SDK が存在しないというエラーが表示された場合は、上記の Android SDK プラットフォーム API に関するセクションを見て下さい。 |
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+ | {{Note| |
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− | {{Note|1=i3wm 以外のタイル型ウィンドウマネージャを使っている場合、[https://code.google.com/p/android/issues/detail?id=57675 この] issue ページに書かれているフィックスを適用する必要があります。}} |
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+ | * i3wm 以外のタイル型ウィンドウマネージャを使っている場合、[https://code.google.com/p/android/issues/detail?id=57675 この] issue ページに書かれているフィックスを適用する必要があります。 |
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+ | * [[Java#デフォルトの Java 環境を変更|Java 環境を設定]]していないと android-studio は起動しません。 |
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+ | }} |
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通常、アプリは Android Studio の GUI からビルドします。コマンドラインからアプリをビルドするには (例: {{ic|./gradlew assembleDebug}})、以下を {{ic|~/.bashrc}} に追加してください: |
通常、アプリは Android Studio の GUI からビルドします。コマンドラインからアプリをビルドするには (例: {{ic|./gradlew assembleDebug}})、以下を {{ic|~/.bashrc}} に追加してください: |
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Tools -> Plugins -> Settings |
Tools -> Plugins -> Settings |
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− | 次の URL を追加: http://nbandroid.org/updates/updates.xml |
+ | 次の URL を追加: http://nbandroid.org/release81/updates/updates.xml |
''Available Plugins'' から ''Android'' と ''JUnit'' プラグインをインストールしてください。インストールしたら: |
''Available Plugins'' から ''Android'' と ''JUnit'' プラグインをインストールしてください。インストールしたら: |
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から SDK をインストールしたパスを選択します (デフォルトは {{ic|/opt/android-sdk}})。これで完了です。Netbeans を使って新しい Android プロジェクトを作成して開発を始めることができます。 |
から SDK をインストールしたパスを選択します (デフォルトは {{ic|/opt/android-sdk}})。これで完了です。Netbeans を使って新しい Android プロジェクトを作成して開発を始めることができます。 |
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− | === |
+ | === Android Debug Bridge (ADB) === |
+ | {{Tip| |
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− | {{Tip|デバイスによっては、ADB を動作させる前に、デバイスの MTP を有効にする必要があります。また、PTP モードを有効にする必要があるデバイスもあります。}} |
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+ | * デバイスによっては、ADB を動作させる前に、デバイスの MTP を有効にする必要があります。また、PTP モードを有効にする必要があるデバイスもあります。 |
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+ | * 大抵のデバイスは {{Pkg|libmtp}} に udev ルールが含まれているため、パッケージがインストールされていれば、ルールの追加は必要ありません。 |
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+ | }} |
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+ | ==== 実機に接続 ==== |
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ADB で Arch 下の実機やスマートフォンに接続するには、以下を実行する必要があります: |
ADB で Arch 下の実機やスマートフォンに接続するには、以下を実行する必要があります: |
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− | * {{Pkg|android-tools}} をインストール。 |
+ | * {{Pkg|android-tools}} をインストール。適当な {{ic|/dev/}} エントリにデバイスを接続するには {{Pkg|android-udev}} もインストールする必要があります。 |
* スマートフォンやデバイスで USB デバッグを有効にする。 |
* スマートフォンやデバイスで USB デバッグを有効にする。 |
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** Jelly Bean (4.2) 以降: {{ic|設定 --> 端末情報}} を開いてデベロッパーになったというポップアップが表示されるまで “Build Number” をタップ (約10回連打)。そして {{ic|設定 --> 開発者向けオプション --> USB デバッグ}} から USB デバッグを有効にする。 |
** Jelly Bean (4.2) 以降: {{ic|設定 --> 端末情報}} を開いてデベロッパーになったというポップアップが表示されるまで “Build Number” をタップ (約10回連打)。そして {{ic|設定 --> 開発者向けオプション --> USB デバッグ}} から USB デバッグを有効にする。 |
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** 古いバージョン: {{ic|設定 --> アプリケーション --> 開発 --> USB デバッグ}} から有効にできます。このオプションにチェックを入れた後はスマートフォンを再起動して USB デバッグを有効にしてください。 |
** 古いバージョン: {{ic|設定 --> アプリケーション --> 開発 --> USB デバッグ}} から有効にできます。このオプションにチェックを入れた後はスマートフォンを再起動して USB デバッグを有効にしてください。 |
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+ | * ユーザーを ''adbusers'' グループに追加します ({{ic|# gpasswd -a ''username'' adbusers}})。 |
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− | * {{Pkg|android-udev}} をインストールして適当な {{ic|/dev/}} エントリにデバイスを接続します。 |
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− | * ユーザーを ''adbusers'' グループに追加します ({{ic|gpasswd -a ''username'' adbusers}})。 |
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[[#動作するか確認|ADB がデバイスを認識]]したら (IDE からアクセスできる状態)、完了です。認識しない場合は以下を見て下さい。 |
[[#動作するか確認|ADB がデバイスを認識]]したら (IDE からアクセスできる状態)、完了です。認識しない場合は以下を見て下さい。 |
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* 64ビット環境でのみ必須: {{Pkg|gcc-multilib}} {{Pkg|lib32-zlib}} {{Pkg|lib32-ncurses}} {{Pkg|lib32-readline}} |
* 64ビット環境でのみ必須: {{Pkg|gcc-multilib}} {{Pkg|lib32-zlib}} {{Pkg|lib32-ncurses}} {{Pkg|lib32-readline}} |
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− | * AUR パッケージ: {{Aur|libtinfo}} |
+ | * AUR パッケージ: {{Aur|libtinfo}} {{Aur|ncurses5-compat-libs}} |
+ | |||
+ | Android 6 以上をビルドするには、以下のパッケージもインストールする必要があります: |
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+ | |||
+ | * 32ビット環境と64ビット環境で共通: {{Pkg|rsync}} |
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+ | |||
+ | {{Note|1=ncurses が ncurses 6 にアップデートされているのに android のビルド済み clang は ncurses 5 に依存しています。そのため、{{Aur|lib32-ncurses5-compat-libs}} と {{Aur|ncurses5-compat-libs}} のインストールも必須です。必要なライブラリは次のコマンドで確認できます: {{ic|ldd prebuilts/clang/linux-x86/host/3.6/bin/clang}}。 |
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+ | }} |
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=== Java Development Kit === |
=== Java Development Kit === |
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=== ビルド環境の設定 === |
=== ビルド環境の設定 === |
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− | {{ |
+ | {{AUR|repo}} パッケージを[[インストール]]して以下を実行: |
$ mkdir ~/bin |
$ mkdir ~/bin |
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$ export PATH=~/bin:$PATH |
$ export PATH=~/bin:$PATH |
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− | $ curl https://storage.googleapis.com/git-repo-downloads/repo > ~/bin/repo |
+ | $ curl <nowiki>https://storage.googleapis.com/git-repo-downloads/repo</nowiki> > ~/bin/repo |
$ chmod a+x ~/bin/repo |
$ chmod a+x ~/bin/repo |
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Virtualenv を有効にして、$PATH を Python 2 に更新します。 |
Virtualenv を有効にして、$PATH を Python 2 に更新します。 |
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+ | {{Note|以下のアクティベーションは現在のターミナルセッションでのみ有効になります。}} |
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− | {{Note|this activation is only active for the current terminal session.}} |
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$ source venv/bin/activate |
$ source venv/bin/activate |
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しばらく待って下さい。未コンパイルのソースコードと、{{ic|.repo}} と {{ic|.git}} ディレクトリで、10 GB を軽く超えます。 |
しばらく待って下さい。未コンパイルのソースコードと、{{ic|.repo}} と {{ic|.git}} ディレクトリで、10 GB を軽く超えます。 |
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− | {{Note|あとで Android ソースのローカルコピーを更新したい場合は、ビルドディレクトリに移動して、Virtualenv をロードして、再同期してください: |
+ | {{Note|あとで Android ソースのローカルコピーを更新したい場合は、ビルドディレクトリに移動して、Virtualenv をロードして、再同期してください: {{ic|$ repo sync}}。}} |
− | $ repo sync |
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− | }} |
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=== コードのビルド === |
=== コードのビルド === |
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298行目: | 313行目: | ||
ビルドには非常に長い時間がかかります。 |
ビルドには非常に長い時間がかかります。 |
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+ | {{Note| |
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− | {{Note|十分な RAM があることを確認してください。Android は /tmp ディレクトリを重度に使用します。デフォルトでは /tmp フォルダがマウントされるパーティションのサイズは RAM の半分になっています。/tmp が満杯になると、ビルドは失敗します。RAM は 4GB 以上あることが推奨されます。もしくは、[[fstab]] から tmpfs を完全に削除してください。}} |
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+ | * {{ic|make}} が {{ic|flex-2.5.39: loadlocale.c:131: _nl_intern_locale_data: Assertion `cnt < (sizeof (_nl_value_type_LC_COLLATE) / sizeof (_nl_value_type_LC_COLLATE[0]))' failed.}} などのエラーで失敗する場合、{{ic|1=LANG=C make}} を使ってみてください。 |
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+ | * 十分な RAM があることを確認してください。Android は /tmp ディレクトリを重度に使用します。デフォルトでは /tmp フォルダがマウントされるパーティションのサイズは RAM の半分になっています。/tmp が満杯になると、ビルドは失敗します。RAM は 4GB 以上あることが推奨されます。もしくは、[[fstab]] から tmpfs を完全に削除してください。 |
||
+ | * [https://source.android.com/source/building-running.html#build-the-code Android Building and Running ガイド] より: "GNU make は -jN 引数で並列処理することができます。ビルドするときは、コンピュータに搭載されているハードウェアスレッドと同じ数からその倍にするのが普通です。例えば E5520 が2つ搭載されたマシンなら (2 CPU, 4 コア CPU, 2 スレッド)、make -j16 から make -j32 までのコマンドでビルドするのが最速になります"。 |
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+ | }} |
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=== ビルドのテスト === |
=== ビルドのテスト === |
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313行目: | 332行目: | ||
{{ic|out/target/product/hammerhead}} に書き込みできる zip イメージが作成されます (hammerhead はデバイスの名前に置き換えて下さい)。 |
{{ic|out/target/product/hammerhead}} に書き込みできる zip イメージが作成されます (hammerhead はデバイスの名前に置き換えて下さい)。 |
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+ | |||
+ | == Android の復元 == |
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+ | |||
+ | ときには、Android 携帯端末にカスタム ROM を書き込んだ後に、標準の Android に戻したいという場合もあるでしょう。端末への書き込みについては、[http://forum.xda-developers.com/ XDA フォーラム] を参照するようにしてください。 |
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+ | |||
+ | === Fastboot === |
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+ | |||
+ | Fastboot (と [[#Android Debug Bridge (ADB)|ADB]]) は[[公式リポジトリ]]の {{Pkg|android-tools}} パッケージに付属しています。 |
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+ | |||
+ | {{Note|{{ic|fastboot}} を使ってファームウェアを復元するのはかなり厄介ですが、[http://www.xda-developers.com/ XDA 開発者フォーラム] を検索することで公式ファームウェアが見つかるかもしれません。大抵は {{ic|*.zip}} ファイルの形で配布されていて、中に、ファームウェアファイルと {{ic|flash-all.sh}} スクリプトが入っています。例えば、[https://developers.google.com/android/nexus/images Google Nexus] のファームウェアには {{ic|flash-all.sh}} スクリプトが含まれています。他にも OnePlus One の [http://forum.xda-developers.com/oneplus-one/general/guide-return-opo-to-100-stock-t2826541 XDA スレッド] には {{ic|flash-all.sh}} スクリプトが付属したファームウェアが落ちています。}} |
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+ | |||
+ | === Samsung 端末 === |
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+ | |||
+ | Samsung の端末は ''Fastboot'' ツールを使って書き込みを行うことができません。''Heimdall'' か ''Odin'' (Windows と VirtualBox を使用) を利用するのが唯一の方法です。 |
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+ | |||
+ | ==== Heimdall ==== |
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+ | |||
+ | [http://glassechidna.com.au/heimdall/ Heimdall] は Samsung の携帯電話にファームウェア (ROM) を書き込むのに使われるクロスプラットフォームのオープンソースツールスイートです。[http://odindownload.com/ Odin] の代わりとして使えるツールとして知られています。Heimdall は {{Pkg|heimdall}} や {{AUR|heimdall-git}} でインストールすることが可能です。 |
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+ | |||
+ | 実際に書き込みを行う手順は Heimdall の [https://github.com/Benjamin-Dobell/Heimdall/tree/master/Linux GitHub ページ] や [http://forum.xda-developers.com/showthread.php?t=1922461 XDA フォーラム] を参照してください。 |
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+ | |||
+ | ==== Odin (Virtualbox) ==== |
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+ | |||
+ | [http://odindownload.com/ Odin] を使うことで Samsung のデバイスに標準の Android をリストアさせることができます。ただし [[VirtualBox]] が必須です。詳しくは、[http://forum.xda-developers.com/showthread.php?t=758634 XDA のスレッド] を見てください。 |
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+ | |||
+ | Arch Linux による手順: |
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+ | # [[VirtualBox]] をインストールしてください。[[VirtualBox#エクステンションパック|エクステンションパック]]と [[VirtualBox#Guest additions ディスク|guest additions]] も必要です。 |
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+ | # VirtualBox の仮想ハードドライブに Windows オペレーティングシステム (と VirtualBox の guest additions) をインストールしてください。Odin が動くのであればどういうふうにインストールしてもかまいません。 |
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+ | # Windows オペレーティングシステムの VirtualBox 設定を開いて、''USB'' から ''Enable USB 2.0 (EHCI) Controller'' にチェックを入れてください。 |
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+ | # Windows オペレーティングシステムが動作している VirtualBox で、メニューバーの ''Devices'' をクリックして、''USB Devices'' から USB でコンピュータに接続している Samsung の携帯電話をクリックしてください。 |
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+ | |||
+ | Windows 関連リンク: |
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+ | * Samsung のドライバーは [http://androidxda.com/download-samsung-usb-drivers こちら] からダウンロードできます。 |
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+ | * Odin は [https://www.androidfilehost.com/?fid=23501681358557126 こちら] からダウンロードできます。 |
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+ | * Samsung の Android ファームウェアは [http://www.sammobile.com/firmwares/ こちら] からダウンロードできます。 |
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+ | |||
+ | 全てが問題ないことを確認するには、Samsung デバイスを接続してダウンロードモードにして、Odin を開いてください。''Message'' という名前の白いボックス (左下) に、以下のように表示されているはずです: |
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+ | <ID:0/003> Added!! |
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+ | 上記のメッセージは Odin からデバイスが認識されていて、書き込みの準備が整ったことを意味しています。 |
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+ | |||
+ | {{Note|Samsung の携帯電話で標準ファームウェアに戻すのに決まった方法は存在しません。[https://www.google.com Google] や [http://www.xda-developers.com XDA 開発者フォーラム] を使って、あなたが使用しているデバイスの書き込み方法を調べてください。例えば、Samsung Galaxy S4 ならば [http://goo.gl/cZLyF8 このようなスレッド] が存在します。}} |
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== 他の接続方法 == |
== 他の接続方法 == |
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+ | |||
+ | === adb-sync === |
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+ | |||
+ | [https://github.com/google/adb-sync adb-sync] ({{AUR|adb-sync-git}} でインストールできます) は ADB を使って PC と Android デバイスのファイルを同期するツールです。 |
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=== AirDroid === |
=== AirDroid === |
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338行目: | 402行目: | ||
=== デバッグ中に "Source not found" === |
=== デバッグ中に "Source not found" === |
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+ | 大抵はデバッガが Java コードにステップインしたがっています。Android SDK には Android のソースコードは付属していないため、このようなエラーが発生します。ステップフィルターを利用して Java ソースコードにジャンプしないようにするのが解決法としてはベストです。デフォルトではステップフィルターは有効になっていません。有効化するには: |
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− | Most probably the debugger wants to step into the Java code. As the source code of Android does not come with the Android SDK, this leads to an error. The best solution is to use step filters to not jump into the Java source code. Step filters are not activated by default. To activate them: |
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Window -> Preferences -> Java -> Debug -> Step Filtering |
Window -> Preferences -> Java -> Debug -> Step Filtering |
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− | + | 全てのアイテムを選択してください。必要であれば android.* パッケージを追加することができます。詳しくは次のフォーラムの投稿を見てください: http://www.eclipsezone.com/eclipse/forums/t83338.rhtml |
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=== SD カード上に Linux ディストリビューション === |
=== SD カード上に Linux ディストリビューション === |
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347行目: | 411行目: | ||
== トラブルシューティング == |
== トラブルシューティング == |
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+ | |||
+ | === Android Studio: Android Virtual Devices show 'failed to load'. === |
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+ | [[#Android Studio]] に書いているように {{ic|ANDROID_HOME}} 変数をエクスポートしてください。 |
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=== aapt: No such file or directory === |
=== aapt: No such file or directory === |
2016年2月12日 (金) 15:26時点における版
目次
Android デバイスの操作
MTP を使ってファイルマネージャと統合して Android デバイスのストレージの中身を表示するには、MTP#インストール を参照してください。
adb や fastboot でスマートフォンに接続したい場合は、#Android Debug Bridge (ADB) までスキップしてください。
Android 開発
Arch Linux で Android アプリケーションを開発できるようにするためには3つの手順を踏む必要があります:
- Android SDK コアコンポーネントのインストール
- Android SDK プラットフォームパッケージのインストール
- Android SDK に対応している IDE のインストール
Android SDK コアコンポーネント
Android アプリケーションの開発を始める前に、Android SDK をインストールしてください。3つのパッケージに別れており、すべて AUR からインストールできます:
Android-sdk は /opt/android-sdk
にインストールされます。このフォルダは root パーミッションになるので、sdk マネージャは root で実行してください。root でないと /opt/android-sdk
上のものをインストール・アップデート・修正することができません。通常ユーザーで使いたい場合は、以下の手順に従って下さい。
Android sdk ユーザーグループを作成 (名前は何でもいいです):
# groupadd sdkusers
ユーザーをグループに追加:
# gpasswd -a <user> sdkusers
フォルダの所有者とグループを変更:
# chown -R :sdkusers /opt/android-sdk/
フォルダのパーミッションを変更して読み書き実行を可能にする:
# chmod -R g+w /opt/android-sdk/
再ログインあるいは <user> として新しく作成したグループでターミナルにログイン:
$ newgrp sdkusers
Android SDK プラットフォーム API
必要な Android SDK Platform パッケージを AUR からインストールしてください:
- android-platformAUR (最新)
- android-platform-23AUR
- android-platform-22AUR
- android-platform-21AUR
- android-platform-20AUR
- android-platform-19AUR
- android-platform-18AUR
- android-platform-17AUR
- android-platform-16AUR
- android-platform-15AUR
- android-platform-14AUR
- android-platform-13AUR
- android-platform-12AUR
- android-platform-11AUR
- android-platform-10AUR
- android-platform-9AUR
- android-platform-8AUR
- android-platform-7AUR
- android-platform-6AUR
- android-platform-5AUR
- android-platform-4AUR
- android-platform-3AUR
- android-platform-2AUR
開発環境
Android Studio は IntelliJ IDEA がベースの新しい (実験的な) Android 開発環境です。伝統的な IDE としては Eclipse に ADT プラグインと関連するパッケージを加えたものがあります。もしくは、下に記述しているプラグインをインストールした後 Netbeans を使って開発することもできます。
Android Studio
ADT プラグインのある Eclipse のように、Android Studio も開発とデバッグのための統合された Android 開発者ツールを提供しています。
Android Studio は AUR の android-studioAUR パッケージでダウンロード・インストールすることが可能です。SDK が存在しないというエラーが表示された場合は、上記の Android SDK プラットフォーム API に関するセクションを見て下さい。
通常、アプリは Android Studio の GUI からビルドします。コマンドラインからアプリをビルドするには (例: ./gradlew assembleDebug
)、以下を ~/.bashrc
に追加してください:
export ANDROID_HOME=/opt/android-sdk
Eclipse
Eclipse で Android 開発を行うためのものは大体 AUR でパッケージ化されています:
Google の公式プラグイン – Eclipse ADT:
依存パッケージ:
- eclipse-emfAUR
- eclipse-gefAUR
- eclipse-wtpAUR
Android SDK の場所のパスを設定で入力してください:
Windows -> Preferences -> Android
Netbeans
IDE として Netbeans を使って Android アプリケーションを開発したい場合は、以下から NBAndroid をダウンロードしてください:
Tools -> Plugins -> Settings
次の URL を追加: http://nbandroid.org/release81/updates/updates.xml
Available Plugins から Android と JUnit プラグインをインストールしてください。インストールしたら:
Tools -> Options -> Miscellaneous -> Android
から SDK をインストールしたパスを選択します (デフォルトは /opt/android-sdk
)。これで完了です。Netbeans を使って新しい Android プロジェクトを作成して開発を始めることができます。
Android Debug Bridge (ADB)
実機に接続
ADB で Arch 下の実機やスマートフォンに接続するには、以下を実行する必要があります:
- android-tools をインストール。適当な
/dev/
エントリにデバイスを接続するには android-udev もインストールする必要があります。 - スマートフォンやデバイスで USB デバッグを有効にする。
- Jelly Bean (4.2) 以降:
設定 --> 端末情報
を開いてデベロッパーになったというポップアップが表示されるまで “Build Number” をタップ (約10回連打)。そして設定 --> 開発者向けオプション --> USB デバッグ
から USB デバッグを有効にする。 - 古いバージョン:
設定 --> アプリケーション --> 開発 --> USB デバッグ
から有効にできます。このオプションにチェックを入れた後はスマートフォンを再起動して USB デバッグを有効にしてください。
- Jelly Bean (4.2) 以降:
- ユーザーを adbusers グループに追加します (
# gpasswd -a username adbusers
)。
ADB がデバイスを認識したら (IDE からアクセスできる状態)、完了です。認識しない場合は以下を見て下さい。
デバイス ID を確かめる
それぞれの Android デバイスには USB ベンダー・プロダクト ID が存在します。例えば HTC Evo なら:
vendor id: 0bb4 product id: 0c8d
デバイスを接続して次を実行してください:
$ lsusb
以下のように表示されるはずです:
Bus 002 Device 006: ID 0bb4:0c8d High Tech Computer Corp.
udev ルールを追加する
Android developer のルールを使うか以下のテンプレートを使って udev ルールを作って下さい。[VENDOR ID] と [PRODUCT ID] はあなたの ID に置き換えて下さい。ルールを /etc/udev/rules.d/51-android.rules
にコピー:
/etc/udev/rules.d/51-android.rules
SUBSYSTEM=="usb", ATTR{idVendor}=="[VENDOR ID]", MODE="0666", GROUP="adbusers" SUBSYSTEM=="usb",ATTR{idVendor}=="[VENDOR ID]",ATTR{idProduct}=="[PRODUCT ID]",SYMLINK+="android_adb" SUBSYSTEM=="usb",ATTR{idVendor}=="[VENDOR ID]",ATTR{idProduct}=="[PRODUCT ID]",SYMLINK+="android_fastboot"
そして、新しい udev ルールをリロードするために、次を実行:
# udevadm control --reload-rules
adb の設定
udev ルールを使う代わりにベンダー id のリストを記述する ~/.android/adb_usb.ini
を作成・編集することができます。
$ cat ~/.android/adb_usb.ini
0x27e8
動作するか確認
udev ルールを設定したら、デバイスのプラグを一度抜いてから再接続してください。
次のコマンドを実行すれば:
$ adb devices
以下のように表示されるはずです:
List of devices attached HT07VHL00676 device
adb を使ってデバイスとコンピュータ間でファイルを転送することができます。ファイルをデバイスに送信するには次のコマンドを使用:
$ adb push <what-to-copy> <where-to-place>
ファイルを受信するには:
$ adb pull <what-to-pull> <where-to-place>
adb プログラムがない場合 (通常は /opt/android-sdk/platform-tools/
にあります)、プラットフォームツールがインストールされていません。空のリストが表示される (デバイスがない) 場合、デバイスの USB デバッグが有効になっていません。
adb がデバイスの下に ???????? no permissions
と表示する問題が起こる場合、adb サーバーを root で再起動してみてください:
# adb kill-server # adb start-server
NVIDIA Tegra プラットフォーム
あなたのアプリケーションが NVIDIA の Tegra プラットフォームを対象にする場合、NVIDIA によって提供されているツールやサンプル、ドキュメントなどをインストールすると良いでしょう。NVIDIA Developer Zone for Mobile には2つのツールが存在します:
- Tegra Android Development Pack には Eclipse ADT に関連するツール (NVIDIA Debug Manager) とそのドキュメントが入っています。
- Tegra Toolkit にはツール (ほとんどは CPU と GPU の最適化に関するもの) とサンプル、ドキュメントが入っています。
どちらも AUR からはインストールできません、ダウンロードするのに NVIDIA のサイトで登録・ログインが必要だからです。
Android のビルド
以下の手順は 公式の AOSP のビルド手順 を元にしています。CyanogenMod などの Android 派生環境の場合、大抵は追加のステップが必要になります。
OS のビット数
32ビット環境でビルドできる Android は Android 2.2.x (Froyo) 以下の古いバージョンだけです。2.3.x (Gingerbread) 以上では、64ビット環境が必要になります。
必要なパッケージ
どのバージョンの Android でも、ビルドするには以下のパッケージをインストールする必要があります:
- 32ビットと64ビット環境で共通: gcc git gnupg flex bison gperf sdl wxgtk squashfs-tools curl ncurses zlib schedtool perl-switch zip unzip libxslt python2-virtualenv bc
- 64ビット環境でのみ必須: gcc-multilib lib32-zlib lib32-ncurses lib32-readline
- AUR パッケージ: libtinfoAUR ncurses5-compat-libsAUR
Android 6 以上をビルドするには、以下のパッケージもインストールする必要があります:
- 32ビット環境と64ビット環境で共通: rsync
Java Development Kit
Android 5 以前では、ビルド環境に Sun/Oracle JDK をインストールする必要があります。OpenJDK ではビルドできません。
2.3.x 以上では、jdk6AUR が使えます。2.2.x 以前では、バージョン5の JDK が必要です。
Android 5 Lollipop の場合、jdk7-openjdk が必要になります。ビルドのときにチェックが行われ Oracle JDK は弾かれます。また、JAVA_HOME
を /usr/lib/jvm/java-7-openjdk/
に設定して /usr/lib/jvm/java-7-openjdk/bin
がパスの最初にくるようにする必要があります。
ビルド環境の設定
$ mkdir ~/bin $ export PATH=~/bin:$PATH $ curl https://storage.googleapis.com/git-repo-downloads/repo > ~/bin/repo $ chmod a+x ~/bin/repo
ビルドのためのディレクトリを作成:
$ mkdir ~/android $ cd ~/android
デフォルトの Python をバージョン3からバージョン2に変更する必要があります:
$ virtualenv2 venv # Creates a directory, venv/, containing the Virtualenv
Virtualenv を有効にして、$PATH を Python 2 に更新します。
$ source venv/bin/activate
ソースコードのダウンロード
リポジトリの複製を行います。Android を初めてビルドするときや、ブランチを切り替えたいときに必要です。
repo
には-j
スイッチがありmake
で使用するのと意味は同じです。同時ダウンロードの数を決めるので、ダウンロードのネットワーク帯域に合わせて調整してください。
-b
スイッチでチェックアウトするブランチ (Android のリリース) を指定する必要があります。スイッチを付けなかった場合、マスターブランチが取得されます。
$ repo init -u https://android.googlesource.com/platform/manifest -b master $ repo sync -j4
しばらく待って下さい。未コンパイルのソースコードと、.repo
と .git
ディレクトリで、10 GB を軽く超えます。
コードのビルド
AOSP のために実行する必要があること:
$ source build/envsetup.sh $ lunch full-eng $ make -j4
lunch に引数を付けないで実行すると、どのビルドを作成するか聞かれます。-j は並列実行するジョブの数を指定します。コア・スレッド数の1倍から2倍の間で設定します。
ビルドには非常に長い時間がかかります。
ビルドのテスト
完了したら、完成したイメージを実行・テストしてください:
$ emulator
書き込みイメージの作成
書き込みできるイメージを作成するには:
$ make -j8 updatepackage
out/target/product/hammerhead
に書き込みできる zip イメージが作成されます (hammerhead はデバイスの名前に置き換えて下さい)。
Android の復元
ときには、Android 携帯端末にカスタム ROM を書き込んだ後に、標準の Android に戻したいという場合もあるでしょう。端末への書き込みについては、XDA フォーラム を参照するようにしてください。
Fastboot
Fastboot (と ADB) は公式リポジトリの android-tools パッケージに付属しています。
Samsung 端末
Samsung の端末は Fastboot ツールを使って書き込みを行うことができません。Heimdall か Odin (Windows と VirtualBox を使用) を利用するのが唯一の方法です。
Heimdall
Heimdall は Samsung の携帯電話にファームウェア (ROM) を書き込むのに使われるクロスプラットフォームのオープンソースツールスイートです。Odin の代わりとして使えるツールとして知られています。Heimdall は heimdall や heimdall-gitAUR でインストールすることが可能です。
実際に書き込みを行う手順は Heimdall の GitHub ページ や XDA フォーラム を参照してください。
Odin (Virtualbox)
Odin を使うことで Samsung のデバイスに標準の Android をリストアさせることができます。ただし VirtualBox が必須です。詳しくは、XDA のスレッド を見てください。
Arch Linux による手順:
- VirtualBox をインストールしてください。エクステンションパックと guest additions も必要です。
- VirtualBox の仮想ハードドライブに Windows オペレーティングシステム (と VirtualBox の guest additions) をインストールしてください。Odin が動くのであればどういうふうにインストールしてもかまいません。
- Windows オペレーティングシステムの VirtualBox 設定を開いて、USB から Enable USB 2.0 (EHCI) Controller にチェックを入れてください。
- Windows オペレーティングシステムが動作している VirtualBox で、メニューバーの Devices をクリックして、USB Devices から USB でコンピュータに接続している Samsung の携帯電話をクリックしてください。
Windows 関連リンク:
- Samsung のドライバーは こちら からダウンロードできます。
- Odin は こちら からダウンロードできます。
- Samsung の Android ファームウェアは こちら からダウンロードできます。
全てが問題ないことを確認するには、Samsung デバイスを接続してダウンロードモードにして、Odin を開いてください。Message という名前の白いボックス (左下) に、以下のように表示されているはずです:
<ID:0/003> Added!!
上記のメッセージは Odin からデバイスが認識されていて、書き込みの準備が整ったことを意味しています。
他の接続方法
adb-sync
adb-sync (adb-sync-gitAUR でインストールできます) は ADB を使って PC と Android デバイスのファイルを同期するツールです。
AirDroid
AirDroid はウェブブラウザからファイルにアクセスするための Android アプリです。
FTP
Arch で FTP サーバーを動作させて携帯からサーバーに接続したり、携帯で FTP サーバーを動作させて Arch から接続することができます。
アプリケーション一覧/インターネット#FTP を見て下さい。Anroid で使える FTP クライアント/サーバーは多数存在します。
SSH サーバー
Android で使える SSH サーバーは多数存在します。scp
コマンドでファイルを転送できるようになります。SSH を参照。
Samba
Samba を参照。
Tips & Tricks
デバッグ中に "Source not found"
大抵はデバッガが Java コードにステップインしたがっています。Android SDK には Android のソースコードは付属していないため、このようなエラーが発生します。ステップフィルターを利用して Java ソースコードにジャンプしないようにするのが解決法としてはベストです。デフォルトではステップフィルターは有効になっていません。有効化するには:
Window -> Preferences -> Java -> Debug -> Step Filtering
全てのアイテムを選択してください。必要であれば android.* パッケージを追加することができます。詳しくは次のフォーラムの投稿を見てください: http://www.eclipsezone.com/eclipse/forums/t83338.rhtml
SD カード上に Linux ディストリビューション
このスレッド に書かれているように Debian をインストールすることができます。chroot で Arch をインストールするガイドが archlinuxarm.org フォーラム にあります。
トラブルシューティング
Android Studio: Android Virtual Devices show 'failed to load'.
#Android Studio に書いているように ANDROID_HOME
変数をエクスポートしてください。
aapt: No such file or directory
ビルドツールには32ビットのバイナリが含まれているため、32ビットのライブラリを必要とします。SDK を手動でインストールする場合、multilib/lib32-libstdc++5 と multilib/lib32-zlib をインストールしなくてはなりません。
ValueError: unsupported pickle protocol
次のコマンドで解決できます:
$ rm ~/.repopickle_.gitconfig
上記のコマンドで解決しない場合、次のコマンドを実行してみてください:
$ rm `find /path/to/android-root -name .repopickle_config`