「カーネルライブパッチ」の版間の差分
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2017年5月11日 (木) 08:02時点における版
Ksplice はオペレーティングシステムを再起動することなく、システム管理者が実行中のカーネルにセキュリティパッチを適用できるようにする Linux カーネルのオープンソース拡張です。2011年から Ksplice は Oracle に取得され、Oracle のプレミアムサポート下でのみ利用できる状態です。
インストール
Arch User Repository から ksplice-gitAUR[リンク切れ: アーカイブ: aur-mirror] パッケージをインストールしてください。
使用方法
まず、使用しているカーネルのソースツリーと、以前にカーネルをビルドした時のファイルが必要です: System.map と .config。
前のビルドで使用した System.map が存在しない場合は、/proc/kallsyms をコピーして使うことができます。kernel.kptr_restrict カーネルパラメータが有効になっている場合は、必ず root でコピーしてください。
この例では --diffext オプションを利用して、新旧ソースファイルの差異からパッチを作成します。
カーネルのソースツリーに ksplice ディレクトリを作成して、前のビルドの System.map をコピーして、.config をツリーにコピーしてください (ソースツリーに存在しない場合):
# mkdir -p src/ksplice # cp System.map src/ksplice # cp .config src/
ksplice パッチを作成してカーネルがリビルドされるのを待ちます。new で終わるファイルが全て ksplice のパッチに組み込まれます。例えば、C のソースファイルなら、diffext が直接追加されて .cnew になります。
# ksplice-create --diffext=new src/
新しく生成したパッチを実行中のカーネルに適用:
# ksplice-apply ksplice-*.tar.gz
ksplice-apply, ksplice-create, ksplice-view, ksplice-undo の man ページを参照してください。
参照
- Ksplice GitHub
- Ksplice on Wikipedia
- Ksplice Uptrack の公式ウェブサイト (proprietary, owned by Oracle)
- How to use the Ksplice raw utilities