「Qutebrowser」の版間の差分
(QtWebKitからQtWebEngineへの移行が行われていたため修正) |
(WM_CLASSの設定方法についてのヒントとテクニックを追記) |
||
67行目: | 67行目: | ||
[[ブラウザプラグイン#マルチメディアの再生]]を見てください。 |
[[ブラウザプラグイン#マルチメディアの再生]]を見てください。 |
||
+ | |||
+ | == ヒントとテクニック == |
||
+ | |||
+ | === {{ic|WM_CLASS}} を設定する === |
||
+ | |||
+ | {{ic|--qt-arg NAME VALUE}} でQtに値を渡すことができます。{{ic|NAME}} に {{ic|name}} を指定すると、 {{ic|WM_CLASS}} に任意の文字列を設定することができます。 |
||
+ | |||
+ | qutebrowser --qt-arg name <設定したい文字列> |
||
+ | |||
+ | これは、タイル型ウィンドウマネージャーでウィンドウの管理をする場合等に有用です。 |
||
+ | |||
+ | {{Tip|{{ic|--temp-basedir}} や {{ic|--basedir}} を使わない場合、全てのウィンドウは同じqutebrowserインスタンスに属するため同じ {{ic|WM_CLASS}} を共有します。}} |
2021年7月8日 (木) 21:13時点における版
qutebrowser は軽量で vim ライクなキーボード操作ができる PyQt5 と QtWebEngine ベースのブラウザです。
目次
インストール
qutebrowser または qutebrowser-gitAUR パッケージをインストールしてください。
基本的な使い方
コマンドプロンプトを出すには :
を使います。Tab
で自動補完が効きます。
qutebrowser を初めて起動した場合、クイックスタートページが表示されます。クイックスタートは :help
でいつでも開けます。キーボードショートカットは チートシート を見てください。
ユーザー設定
UIから、コマンドラインから、もしくはPythonスクリプトからの三種類の方法で設定することができます。
qutebrowser に付属しているヘルプでは、それぞれの使い方について詳細に書かれています。ヘルプを参照するには、 :help
を入力し、そのページで Configuring qutebrowser
を選択してください。
設定ファイルがおかれるパスを知るには、 qute://version
を開いてください。Archlinux では $XDG_CONFIG_HOME/qutebrowser/
になるはずです。
qutebrowserによって設定される値は autoconfig.yml
(手動では変更しないべきです)に、ユーザーの書いた Python スクリプトは config.py
に保存されます。
UIから設定する
:set
で設定画面を開くことができます。設定が終わったら、もう一度 :set
することで保存できます。
例えば、 url.searchengines
の下では検索エンジンの設定ができます。これは、key-value のペアのリストとして保存されています。何も設定していない場合、以下のような値になっているはずです。
{"DEFAULT": "https://duckduckgo.com/?q={}"}
これは、DuckDuckGo をデフォルトの検索エンジンとして設定しています。ここで、{}
は検索する文字列に置き換えられます。
ArchWiki を検索するショートカットを追加したいときは、以下のようにします:
{"DEFAULT": "https://duckduckgo.com/?q={}", "aw": "https://wiki.archlinux.jp/?search={}"}
これで、 :open aw qutebrowser
と入力すればこのページが開かれるはずです。標準設定では o
で :open
を置き換えるようにキーマップが設定されているので、o aw your_search_term
と入力することで ArchWiki を素早く検索できます。
検索するための引数の渡し方は検索エンジンによって異なることに注意してください。例えば Google を設定するには https://www.google.com/search?hl=en&q={}
とします
コマンドラインから設定する
:set
の後に、設定したい項目と設定したい値を打ちます。例えば、 qutebrowser を再起動したときに前回開いていたページを復元したい場合、以下のようにすることができます。
:set auto_save.session truei
Python スクリプトで設定する
:config-write-py --defaults
でテンプレートファイルが生成されます。
詳しくは qute://help/configuring.html#configpy
を参照してください。
qutebrowser.conf
と keys.config
からのミグレーション
qutebrowser.conf
と keys.config
は、v1.0.0 以前までに使われていた方法です。
キーバインド
:bind key command
コマンドで直接ブラウザからキーバインドを編集してもかまいませんし、ファイルからキーバインドを編集することも可能です。初めから、大漁、盛りだくさんのキーバインドが設定されています。キーバインドにラグが感じられる場合、他のキーバインドが同じキーを使っているのが原因です。
動画の再生
ブラウザプラグイン#マルチメディアの再生を見てください。
ヒントとテクニック
WM_CLASS
を設定する
--qt-arg NAME VALUE
でQtに値を渡すことができます。NAME
に name
を指定すると、 WM_CLASS
に任意の文字列を設定することができます。
qutebrowser --qt-arg name <設定したい文字列>
これは、タイル型ウィンドウマネージャーでウィンドウの管理をする場合等に有用です。