「Chromium」の版間の差分

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(→‎設定: 同期)
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== 設定 ==
 
== 設定 ==
   
=== Chromium をデフォルトブラウザに設定する ===
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=== デフォルトアプリケーション ===
   
この設定は [[xdg-open]] と関連があります: [[xdg-open#デフォルトのブラウザ設定]] を見て下さい。デアプリケーションの設定に関する一般的な情報は、[[デフォルトアプリケーション]]を見てさい。
+
Chromium デフォルトのブラウザ設定したり、ダウンロードしたァイを開くときに Chromium がどのアプリケーションを起動するかを変更したりするには、[[デフォルトアプリケーション]] を見てください。
   
 
=== 証明書 ===
 
=== 証明書 ===
   
Chromium は証明書の管理に [[Network Security Services|NSS]] を使っています。{{ic|設定}} → {{ic|詳細設定を表示...}} → {{ic|証明書の管理...}} から証明書を管理できます。
+
Chromium は証明書の管理に [[Network Security Services|NSS]] を使っています。{{ic|chrome://settings/certificates}} 証明書を管理できます。
   
 
=== フラグを永続化する ===
 
=== フラグを永続化する ===
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{{Note|{{ic|chromium-flags.conf}} ファイルとそれに付随するカスタムランチャースクリプトは Arch Linux の {{Pkg|chromium}} パッケージに固有のものです。{{AUR|google-chrome}} と {{AUR|google-chrome-dev}} では、代わりに {{ic|chrome-flags.conf}} と {{ic|chrome-dev-flags.conf}} を使ってください。}}
 
{{Note|{{ic|chromium-flags.conf}} ファイルとそれに付随するカスタムランチャースクリプトは Arch Linux の {{Pkg|chromium}} パッケージに固有のものです。{{AUR|google-chrome}} と {{AUR|google-chrome-dev}} では、代わりに {{ic|chrome-flags.conf}} と {{ic|chrome-dev-flags.conf}} を使ってください。}}
   
フラグは {{ic|chromium-flags.conf}} ファイルして {{ic|$HOME/.config/}} の下に置くことができます。(または、その環境変数を設定した場合は {{ic|$XDG_CONFIG_HOME}} )
+
フラグは {{ic|chromium-flags.conf}} ファイル内に記述して {{ic|$HOME/.config/}} に置くことができます。({{ic|$XDG_CONFIG_HOME}} 環境変数を設定した場合は、そ環境変数が示すディレクトリの中にファイルを置いてください。)
   
 
特別な構文は使用されず、フラグはターミナルに書き込まれるのと同じように定義されます。
 
特別な構文は使用されず、フラグはターミナルに書き込まれるのと同じように定義されます。
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}}
 
}}
   
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=== GPU アクセラレーションを強制する ===
=== ファイルの関連付け ===
 
   
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{{Warning|レンダリングブラックリストを無効化すると、ホスト環境のクラッシュを含む不安定な挙動を引き起こすかもしれません。詳細については {{ic|chrome://gpu}} にあるバグレポートを見てください。}}
この設定は [[xdg-open]] と関連があります: [[xdg-open#設定]] を見て下さい。デフォルトアプリケーションの設定に関する一般的な情報は、[[デフォルトアプリケーション]]を見て下さい。
 
   
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デフォルトでは、Linux 版の Chromium は如何なる GPU アクセラレーションも使用しません。GPU アクセラレーションを強制するには、以下のフラグを[[#フラグを永続化する|永続的な設定]]に[[ヘルプ:読み方#追加, 追記, 作成, 編集|追加]]してください。
=== フォントレンダリング ===
 
   
  +
{{hc|~/.config/chromium-flags.conf|
{{Note|1=[https://code.google.com/p/chromium/issues/detail?id=55458 Chromium bug 55458] Arch Linux に影響を及ぼし、テキストが重複する場合があります。}}
 
  +
--ignore-gpu-blocklist
 
  +
--enable-gpu-rasterization
Chromium (と Google Chrome) は {{ic|~/.config/fontconfig/fonts.conf}} の[[フォント設定|設定]]を使います。以下を試すことでレンダリングが良くなるかもしれません。ファイルが存在しない場合は作成してください。
 
  +
--enable-zero-copy
 
{{hc|~/.config/fontconfig/fonts.conf|
 
<match target&#61;"font">
 
<edit mode&#61;"assign" name&#61;"autohint"><bool>true</bool></edit>
 
<edit mode&#61;"assign" name&#61;"hinting"><bool>true</bool></edit>
 
<edit mode&#61;"assign" name&#61;"hintstyle"><const>hintslight</const></edit>
 
</match>
 
 
}}
 
}}
   
  +
さらに、GPU ワークアラウンドが使用されないようにするために {{ic|--disable-gpu-driver-bug-workarounds}} フラグも渡す必要があるかもしれません。フラグが設定されて利用可能になれば、{{ic|chrome://gpu}} でフラグが "Hardware accelerated" と表示されるはずです。
この設定でもフォントのレンダリングが良くない場合、[[X resources|ここ]]に記述されている Xft 設定を使うことができます:
 
{{hc|~/.Xresources|
 
[...]
 
! Xft settings ---------------------------------------------------------------
 
Xft.dpi: 96
 
Xft.antialias: true
 
Xft.rgba: rgb
 
Xft.hinting: true
 
Xft.hintstyle: hintslight
 
[...]
 
}}
 
   
  +
{{Out of date|2021年5月にバグフィックスが mesa にマージされました。[https://gitlab.freedesktop.org/mesa/mesa/-/merge_requests/10850]}}
設定した後は次のコマンドで X Resources のデータベースを更新してください:
 
   
  +
mesa 20.1.1 以降、{{ic|--enable-native-gpu-memory-buffers}} は壊れています。[https://gitlab.freedesktop.org/mesa/mesa/-/issues/3119#note_533902]
$ xrdb -merge ~/.Xresources
 
   
  +
=== ハードウェアビデオアクセラレーション ===
{{Note|上の設定はフォント設定に X Resources を使っている全てのアプリケーション (例: [[rxvt-unicode]]) に影響を与えます。}}
 
   
  +
{{Note|1=<nowiki/>
=== Widevine Content Decryption Module プラグイン ===
 
  +
* この機能に対する Chromium や Arch Linux での公式サポートはありません [https://chromium.googlesource.com/chromium/src/+/master/docs/gpu/vaapi.md#vaapi-on-linux]。しかし、公式リポジトリの {{Pkg|chromium}} は VA-API サポートありでコンパイルされており、[https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?id=244031 専用のフォーラムスレッド]で助けを求めることができます。
  +
* ネイティブ Wayland を使用しているときは、VA-API は {{Pkg|chromium}} パッケージで機能しませんが、{{AUR|chromium-wayland-vaapi}} では機能します。
  +
}}
   
  +
Chromium で VA-API サポートを有効にするには:
Widevine は Google の Encrypted Media Extensions (EME) Content Decryption Module (CDM) です。Netflix などの有料ビデオコンテンツを視聴するのに使われます。Widevine は Chrome には同梱されています。
 
   
  +
* 使用中のビデオカード用の適切な VA-API ドライバをインストールしてください。そして、VA-API が有効化されて正常に動作していることを確認してください。[[ハードウェアビデオアクセラレーション]]を見てください。プロプライエタリな NVIDIA サポートは、{{AUR|libva-vdpau-driver-chromium}} か {{AUR|libva-vdpau-driver-vp9-git}} をインストールする必要があります。
Widevine CDM を Chromium にインストールするには、{{AUR|chromium-widevine}} パッケージをインストールしてください。
 
  +
* {{ic|1=--enable-features=VaapiVideoDecoder}} オプションを設定してください。ANGLE GL レンダラーと {{Pkg|libva-intel-driver}} を使用している場合は、これで十分です。
  +
* ANGLE を使用している場合、Chromium は古い i965 ドライバを強制的に使用し、{{Pkg|intel-media-driver}} が使用されていると失敗します。回避策として、[[ハードウェアビデオアクセラレーション#VA-API の設定|VA-API を手動で設定]]してください。詳細については [https://github.com/intel/media-driver/issues/818] を見てください。
  +
* Xorg でシステムの GL レンダラーを使用するには、{{ic|1=--use-gl=egl}} か {{ic|1=--use-gl=desktop}} のどちらか一方を使用してください。XWayland では、{{ic|1=--use-gl=egl}} フラグを使用してください(現在、一部のシステムでカクつきが発生します{{Bug|67035}})。
  +
* VA-APU がまだ動作しない場合は、{{ic|1=--disable-features=UseChromeOSDirectVideoDecoder}} フラグを試してください。[https://bbs.archlinux.org/viewtopic.php?pid=2021090#p2021090]
   
  +
==== ヒントとテクニック ====
{{ic|chrome://plugins}} でプラグインが有効になっていることを確認しましょう。
 
   
  +
使用中の VA-API ドライバでサポートされているコーデックの動画の視聴がうまく行くかどうか確認するには(''vainfo'' はどのコーデックがサポートされているかを表示しますが、Chromium は VP9 と h264 だけをサポートします):
=== PDF ビューアプラグイン ===
 
   
  +
* {{ic|Ctrl+Shift+I}} を押すか、コンテキスト(右クリック)メニューの ''検証'' ボタンを押して DevTools を開いてください
Chromium の PDF サポートを有効にする方法は以下のとおり複数存在します。
 
  +
* Media inspection タブを追加してください: ''ハンバーガーメニュー(︙) > More tools > Media''
  +
* 新しく開いた Media タブで、Video Decoder の Hardware decoder の状態を見てください。
   
  +
十分に大きな動画でテストしてください。バージョン 86 から、デスクトップ版の Chromium は [https://bugs.chromium.org/p/chromium/issues/detail?id=684792 720p よりも大きい動画でしかアクセラレーションを使用しません]。
==== libpdf ====
 
   
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VP8/VP9 ハードウェアデコードが使用できない Youtube を視聴しているときに CPU 使用率を減らすには、[https://chrome.google.com/webstore/detail/h264ify/aleakchihdccplidncghkekgioiakgal h264ify] か [https://chrome.google.com/webstore/detail/enhanced-h264ify/omkfmpieigblcllmkgbflkikinpkodlk enhanced-h264ify] 拡張機能を使用してください。
'''libpdf''' は Google Chrome に同梱されている Google による PDF レンダラーの実装です。v37 から Chromium にも内蔵されるようになりました。
 
   
  +
一部のシステム(特に XWayland)では、[[#GPU アクセラレーションを強制する|GPU アクセラレーションを強制する]]必要があるかもしれません。このセクションでの目的に対しては {{ic|--ignore-gpu-blocklist}} のみで十分です。
v36 から v37 にアップデートする際に、{{AUR|chromium-libpdf}}{{Broken package link|{{aur-mirror|chromium-libpdf}}}} や {{AUR|chromium-libpdf-dev}}{{Broken package link|{{aur-mirror|chromium-libpdf-dev}}}} は[[pacman#パッケージの削除|アンインストール]]する必要があります。プラグインが無効になっている場合は、{{ic|chrome://plugins}} でプラグインを有効にしてください。
 
   
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Skia レンダラーは、現在ビデオデコードアクセラレーションと互換性がないので、無効化する必要があるかもしれません: {{ic|1=--disable-features=UseSkiaRenderer}}
==== PDF.js を使う ====
 
   
  +
=== PDF ビューアプラグイン ===
次の記事を参照してください: [[ブラウザプラグイン#PDF.js]]
 
   
  +
Chromium と Google Chrome には ''Chromium PDF Viewer'' プラグインがバンドルされています。このプラグインを使用したくない場合は、{{ic|chrome://settings/content/pdfDocuments}} 内の ''Open PDFs using a different application'' を確認してください。
==== mozplugger を使う ====
 
 
次の記事を参照してください: [[ブラウザプラグイン#MozPlugger]]
 
 
==== KParts プラグインを使う ====
 
 
次の記事を参照してください: [[ブラウザプラグイン#kpartsplugin]]
 
   
 
=== Flash Player プラグイン ===
 
=== Flash Player プラグイン ===
   
  +
Flash Player のサポートは Chromium 88 で削除されました。[https://www.chromium.org/flash-roadmap#TOC-Flash-Support-Removed-from-Chromium-Target:-Chrome-88---Jan-2021-]
{{Warning|Chromium はもう Netscape plugin API (NPAPI) をサポートしていません。そのため公式リポジトリの {{Pkg|flashplugin}} を使用することはできません。}}
 
 
Linux 用の古い Flash プラグインはもう更新されませんが、Google Chrome には最新の Flash Player が含まれています。このプラグインは Chromium と互換があります。
 
 
Chromium に '''pepper-flash''' をインストールする一番簡単な方法は [[Arch User Repository|AUR]] にある {{Pkg|pepper-flash}} パッケージを使うことです。
 
 
{{ic|chrome://plugins}} でプラグインが有効になっていることを確認して Chromium をメニューから再起動してください。
 
   
 
=== XWayland での動作 ===
 
=== XWayland での動作 ===
   
NVIDIA 社のプロプライエタリドライバを使用している場合、XWayland 上で Chromium を実行すると、GPU プロセスが時々クラッシュすることがあるようです。GPU プロセスがクラッシュしないようにするには、以下のフラグを追加してください。
+
NVIDIA 社のプロプライエタリドライバを使用している場合、XWayland 上で Chromium を実行すると、GPU プロセスが時々クラッシュすることがあります。GPU プロセスがクラッシュしないようにするには、以下のフラグを追加してください。
   
 
--use-angle=vulkan --use-cmd-decoder=passthrough
 
--use-angle=vulkan --use-cmd-decoder=passthrough
   
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{{Note|これはすべての XWayland 関連のクラッシュを防止するわけではありません。}}
=== ネイティブ Wayland サポート ===
 
   
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=== ネイティブ Wayland サポート ===
バージョン 87 以降、Chromium でのネイティブ [[Wayland]] サポートは、次のフラグを使用して有効にできます。 [https://bugs.chromium.org/p/chromium/issues/detail?id=1085700]:
 
   
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バージョン 97 以降、Chromium でのネイティブ [[Wayland]] サポートは、次のフラグを使用して有効にできます [https://chromium.googlesource.com/chromium/src/+/43cfb2f92a5cdc1a787d7326e74676884abf5052]:
--enable-features=UseOzonePlatform --ozone-platform=wayland
 
   
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--ozone-platform-hint=auto
永続的な設定については、[[#フラグを永続化する]]を参照してください。
 
   
  +
永続的な設定については、[[#フラグを永続化する]]を参照してください。このフラグは[[#chrome://_URLs|ブラウザのフラグメニュー]]からも設定できます。
X11 と Wayland を頻繁に切り替える場合は、デスクトップファイルの Exec 行を次のように編集します。
 
   
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この設定により、wayland セッション内では wayland Ozone バックエンドが選択されます。なので、X11 と Wayland を頻繁に切り替える場合でも、デスクトップエントリは一つだけで大丈夫です。
if [ "$XDG_SESSION_TYPE" = "wayland" ]; then /usr/bin/chromium --enable-features=UseOzonePlatform --ozone-platform=wayland %U ; else /usr/bin/chromium %U ; fi
 
これにより、Wayland セッション中にのみ Wayland フラグが適用されるため、両方のセッションタイプで機能する単一のデスクトップエントリを使用できます。
 
   
 
== ヒントとテクニック ==
 
== ヒントとテクニック ==

2022年4月26日 (火) 20:28時点における版

関連記事

Chromium は Google によるオープンソースのグラフィカルウェブブラウザです。Blink レンダリングエンジンを使用しています。

インストール

Chromium をインストールできるパッケージがいくつか存在します:

Google Chrome のパッケージは:

ノート: Chromium プライバシーページによると(日本語訳):「Chromium のソースコードをコンパイルすることで利用可能になる Google と通信する機能は、Google プライバシーポリシーに従います。」Google サービスとの統合をすべて避けたい人向けにプライバシー重視の Chromium 派生版があります。

設定

デフォルトアプリケーション

Chromium をデフォルトのブラウザに設定したり、ダウンロードしたファイルを開くときに Chromium がどのアプリケーションを起動するかを変更したりするには、デフォルトアプリケーション を見てください。

証明書

Chromium は証明書の管理に NSS を使っています。chrome://settings/certificates で証明書を管理できます。

フラグを永続化する

ノート: chromium-flags.conf ファイルとそれに付随するカスタムランチャースクリプトは Arch Linux の chromium パッケージに固有のものです。google-chromeAURgoogle-chrome-devAUR では、代わりに chrome-flags.confchrome-dev-flags.conf を使ってください。

フラグは chromium-flags.conf ファイル内に記述して $HOME/.config/ に置くことができます。($XDG_CONFIG_HOME 環境変数を設定した場合は、その環境変数が示すディレクトリの中にファイルを置いてください。)

特別な構文は使用されず、フラグはターミナルに書き込まれるのと同じように定義されます。

  • 引数は空白で分割され、シェルのクォート規則が適用されますが、それ以上の解析は実行されません。
  • ファイル中のどこかが不適切に引用されている場合、致命的なエラーが発生します。
  • フラグは読みやすくするために別の行にすることができますが、これは必須ではありません。
  • ハッシュ記号(#)で始まる行は読み飛ばされます。(これは chromium ランチャースクリプトでのみサポートされており、google-chromeAUR パッケージで chrome-flags.conf を使用している場合は動作しません)

以下は、フラグ --start-maximized --incognito を定義している chromium-flags.conf ファイルの例です。

~/.config/chromium-flags.conf
# This line will be ignored.
--start-maximized
--incognito

GPU アクセラレーションを強制する

警告: レンダリングブラックリストを無効化すると、ホスト環境のクラッシュを含む不安定な挙動を引き起こすかもしれません。詳細については chrome://gpu にあるバグレポートを見てください。

デフォルトでは、Linux 版の Chromium は如何なる GPU アクセラレーションも使用しません。GPU アクセラレーションを強制するには、以下のフラグを永続的な設定追加してください。

~/.config/chromium-flags.conf
--ignore-gpu-blocklist
--enable-gpu-rasterization
--enable-zero-copy

さらに、GPU ワークアラウンドが使用されないようにするために --disable-gpu-driver-bug-workarounds フラグも渡す必要があるかもしれません。フラグが設定されて利用可能になれば、chrome://gpu でフラグが "Hardware accelerated" と表示されるはずです。

この記事またはセクションは情報が古くなっています。
理由: 2021年5月にバグフィックスが mesa にマージされました。[1] (Discuss)

mesa 20.1.1 以降、--enable-native-gpu-memory-buffers は壊れています。[2]

ハードウェアビデオアクセラレーション

ノート:
  • この機能に対する Chromium や Arch Linux での公式サポートはありません [3]。しかし、公式リポジトリの chromium は VA-API サポートありでコンパイルされており、専用のフォーラムスレッドで助けを求めることができます。
  • ネイティブ Wayland を使用しているときは、VA-API は chromium パッケージで機能しませんが、chromium-wayland-vaapiAUR では機能します。

Chromium で VA-API サポートを有効にするには:

  • 使用中のビデオカード用の適切な VA-API ドライバをインストールしてください。そして、VA-API が有効化されて正常に動作していることを確認してください。ハードウェアビデオアクセラレーションを見てください。プロプライエタリな NVIDIA サポートは、libva-vdpau-driver-chromiumAURlibva-vdpau-driver-vp9-gitAUR をインストールする必要があります。
  • --enable-features=VaapiVideoDecoder オプションを設定してください。ANGLE GL レンダラーと libva-intel-driver を使用している場合は、これで十分です。
  • ANGLE を使用している場合、Chromium は古い i965 ドライバを強制的に使用し、intel-media-driver が使用されていると失敗します。回避策として、VA-API を手動で設定してください。詳細については [4] を見てください。
  • Xorg でシステムの GL レンダラーを使用するには、--use-gl=egl--use-gl=desktop のどちらか一方を使用してください。XWayland では、--use-gl=egl フラグを使用してください(現在、一部のシステムでカクつきが発生しますFS#67035)。
  • VA-APU がまだ動作しない場合は、--disable-features=UseChromeOSDirectVideoDecoder フラグを試してください。[5]

ヒントとテクニック

使用中の VA-API ドライバでサポートされているコーデックの動画の視聴がうまく行くかどうか確認するには(vainfo はどのコーデックがサポートされているかを表示しますが、Chromium は VP9 と h264 だけをサポートします):

  • Ctrl+Shift+I を押すか、コンテキスト(右クリック)メニューの 検証 ボタンを押して DevTools を開いてください
  • Media inspection タブを追加してください: ハンバーガーメニュー(︙) > More tools > Media
  • 新しく開いた Media タブで、Video Decoder の Hardware decoder の状態を見てください。

十分に大きな動画でテストしてください。バージョン 86 から、デスクトップ版の Chromium は 720p よりも大きい動画でしかアクセラレーションを使用しません

VP8/VP9 ハードウェアデコードが使用できない Youtube を視聴しているときに CPU 使用率を減らすには、h264ifyenhanced-h264ify 拡張機能を使用してください。

一部のシステム(特に XWayland)では、GPU アクセラレーションを強制する必要があるかもしれません。このセクションでの目的に対しては --ignore-gpu-blocklist のみで十分です。

Skia レンダラーは、現在ビデオデコードアクセラレーションと互換性がないので、無効化する必要があるかもしれません: --disable-features=UseSkiaRenderer

PDF ビューアプラグイン

Chromium と Google Chrome には Chromium PDF Viewer プラグインがバンドルされています。このプラグインを使用したくない場合は、chrome://settings/content/pdfDocuments 内の Open PDFs using a different application を確認してください。

Flash Player プラグイン

Flash Player のサポートは Chromium 88 で削除されました。[6]

XWayland での動作

NVIDIA 社のプロプライエタリドライバを使用している場合、XWayland 上で Chromium を実行すると、GPU プロセスが時々クラッシュすることがあります。GPU プロセスがクラッシュしないようにするには、以下のフラグを追加してください。

--use-angle=vulkan --use-cmd-decoder=passthrough
ノート: これはすべての XWayland 関連のクラッシュを防止するわけではありません。

ネイティブ Wayland サポート

バージョン 97 以降、Chromium でのネイティブ Wayland サポートは、次のフラグを使用して有効にできます [7]:

--ozone-platform-hint=auto

永続的な設定については、#フラグを永続化するを参照してください。このフラグはブラウザのフラグメニューからも設定できます。

この設定により、wayland セッション内では wayland Ozone バックエンドが選択されます。なので、X11 と Wayland を頻繁に切り替える場合でも、デスクトップエントリは一つだけで大丈夫です。

ヒントとテクニック

次の記事を参照してください: Chromium 設定

トラブルシューティング

KDE で定期的にフリーズする

libcanberra-pulseアンインストールしてください。参照: BBS#1228558

音が割れる

hdmi オーディオを使うと chromium で音割れがするという報告があります。問題を修正するには chromium を起動するときにオーディオバッファサイズを変えてみて下さい:

$ chromium --audio-buffer-size=2048

プロクシー設定

プロクシーの設定が上手く通らないという状況は多数考えられます (特に KDE のインターフェイスを使って設定した場合)。今のところ --proxy-pac-url--proxy-server のように Chromium のコマンドラインオプションを使ってプロクシーを設定するのが最良の方法です。

デフォルトプロファイル

Chromium を起動しようとしたときにデフォルトプロファイルが取得できず以下のようなエラーが表示される場合:

$ chromium
[2630:2630:485325611:FATAL:chrome/browser/browser_main.cc(755)] Check failed: profile. 
Cannot get default profile. Trace/breakpoint trap

次のようにして ~/.config/chromium ディレクトリの所有者を適切に設定してください:

# chown -R yourusername:yourusergroup ~/.config/chromium

フォント

ノート: Chromium は独自のサンドボックスを使っているため、fontconfig/GTK/Pango/X などと完全な統合がされていません。詳しくは Linux Technical FAQ を参照してください。

PDF プラグインでのフォントレンダリングの問題

特定の PDF で発生するフォントレンダリングの問題を解決するためには ttf-liberation パッケージをインストールする必要があります。インストールしないと代替のフォントのせいでテキストが他のテキストの中に入ってしまいます。この問題は Arch ユーザーによって chromium バグトラッカーに報告されています

WebGL

ときどき、Chromium が特定のグラフィックカードの設定で WebGL を無効にしてしまうことがあります。通常は URL バーに about:flags を入力して WebGL フラグを有効にすることで直すことができます。ターミナルで Chromium にコマンドラインフラグ --enable-webgl を指定することでも WebGL を有効にできます。

また、Chromium によってあなたの使っているグラフィックカードがブラックリストに入れられている可能性もあります。ブラックリストを上書きするには --ignore-gpu-blacklist フラグを使うか about:flags から Override software rendering list を有効にしてください。

Bumblebee で Chromium を使っている場合、GPU のサンドボックスによって WebGL がクラッシュすることがあります。このようなときは、optirun chromium --disable-gpu-sandbox で GPU のサンドボックスを無効にできます。

上記の方法で問題が解決しない場合、chrome://gpu/ のデバッグ情報を見て下さい。

Google Play と Flash

Flash の DRM コンテンツは再生に HAL を必要とします。このことは Google Play ムービーを使えばすぐにわかります。HAL なしで Google Play ムービーを再生しようとすると、YouTube のような画面が出ますが、動画が再生されません。詳しくは Flash DRM コンテンツを見て下さい。

radeon ドライバーなどで Pepper Flash Player の 3D アクセラレーションを強制的に有効にする

3D レンダリングを強制するオプションとして chrome://flags に "Override software rendering list" があります。また、ビデオアクセラレーションの変数を export する必要があるかもしれません、ATI#ビデオアクセラレーションを有効にする を見て下さい。chrome://gpu からアクセラレーションが機能しているかどうか確認できます。

speech-dispatcher コアダンプ

ノート: バグとして報告されています FS#38456

Chromium は依存パッケージとして speech-dispatcher をインストールします。音声合成インターフェイスの独自レイヤーでありデフォルトでバックエンドとして festival を使います。コアダンプが頻繁にされる場合、おそらく festival をインストールしていないのが原因です。エラーメッセージを解決するには、festival をインストールするか speech-dispatcher が使用するバックエンドを変更してください。

"このブラウザまたはアプリは安全でない可能性があります" Google へのログインエラー

2020年04月20日以降、Web 開発用に --remote-debugging-port=9222 フラグを指定して chromium を実行すると、 Google アカウントにログインできません。このフラグを一時的に無効にしてログインすると、再び有効にできます。

参照