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「フロッピーディスク」の版間の差分

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[[Wikipedia:ja:フロッピーディスク|Wikipedia]] より:
[[Wikipedia:ja:フロッピーディスク|Wikipedia]] より:


:フロッピーディスク (別名ディスケット) は薄くて柔らかい磁気ストレージメディアを防塵用に長方形のプラスチック容器に封入したディスクストレージメディアである。フロッピーディスクはフロッピーディスクドライブ (FDD) によって読み書きされる。
:フロッピーディスク別名ディスケット)は薄くて柔らかい磁気ストレージメディアを防塵用に長方形のプラスチック容器に封入したディスクストレージメディアである。フロッピーディスクはフロッピーディスクドライブ (FDD)によって読み書きされる。


以下ではフロッピーディスクの基本的な使用方法やツールについて説明しています。
以下ではフロッピーディスクの基本的な使用方法やツールについて説明しています。
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===カーネルモジュール===
===カーネルモジュール===


ほとんどのフロッピードライブは標準カーネルでサポートされています。フロッピードライブのドライバーとしては {{ic|floppy}} モジュールが使われます。
ほとんどのフロッピードライブは標準カーネルでサポートされています。フロッピーディスクドライブのドライバーとしては {{ic|floppy}} モジュールが使われます。


{{ic|floppy}} モジュールはデフォルトでは読み込まれないかもしれません。そのような場合、以下のコマンドでロードしてください:
{{ic|floppy}} モジュールはデフォルトでは読み込まれないかもしれません。そのような場合、以下のコマンドでロードしてください:


$ modprobe floppy
# modprobe floppy


===パッケージ===
===パッケージ===
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* {{Pkg|dosfstools}}
* {{Pkg|dosfstools}}
* {{Pkg|mtools}}
* {{Pkg|mtools}}

更に、USB接続のフロッピーディスクドライブで低レベルフォーマットを行うには{{AUR|ufiformat}}が必要です。


==使用方法==
==使用方法==


以下は基本的な作業を実行するコマンドです。以下のコマンド例では全て {{ic|/dev/fd0}} をフロッピードライブの Linux デバイスとして使用しています。デフォルトでは、全てのコマンドは ''root'' で実行する必要があります。
以下は一般的な作業を実行するコマンドです。以下のコマンド例では全て {{ic|/dev/fd0}} をフロッピーディスクドライブの Linux デバイスとして仮定しています。デフォルトでは、全てのコマンドは ''root'' で実行する必要があります。また、USBで接続するフロッピーディスクドライブは {{ic|/dev/sd''X''}}と表示されることに注意してください

===ローレベルフォーマット===

フロッピーディスク(及び極初期のハードディスクドライブ)では「ローレベルフォーマット」を実行することにより、ディスク上にセクタやトラックの様々なマーカーが作成される。これはファイルシステムより低いレイヤで実行される。USB接続のフロッピーディスクドライブでそれを行うには{{AUR|ufiformat}}を用います。

# ufiformat /dev/sd''X''

デフォルトでは、ディスク上に在るフォーマットを使用します。フロッピーディスクコントローラがサポートしているフロッピーディスクのフォーマットは{{ic|ufiformat -i /dev/sd''X''}}で確認することができます。


===フォーマット===
===フォーマット===


# mkfs.msdos /dev/fd0
# mkfs.vfat /dev/fd0


===マウント===
===マウント===
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=== Unable to get diskette geometry ===
=== Unable to get diskette geometry ===


{{bc|$ mkfs.msdos /dev/fd0
{{hc|# mkfs.msdos /dev/fd0 |
mkfs.msdos 3.0.5 (27 Jul 2009)
mkfs.msdos 3.0.5 (27 Jul 2009)
mkfs.msdos: unable to get diskette geometry for '/dev/fd0'
mkfs.msdos: unable to get diskette geometry for '/dev/fd0'
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上記のようなエラーが発生する場合、おそらくフロッピードライブが物理的に破損しています。
上記のようなエラーが発生する場合、おそらくフロッピードライブが物理的に破損しています。

=== /dev/sg* family: No such file or directory ===

{{hc|# ufiformat /dev/sd''X''|
/dev/sg* family: No such file or directory
}}

上記のようなエラーが発生する場合、{{ic|sg}}モジュールがロードされていないのかもしれません。その場合は以下のコマンドを実行することでロードすることができます。

# modprobe sg


==参照==
==参照==

2024年3月7日 (木) 15:26時点における版

Wikipedia より:

フロッピーディスク(別名ディスケット)は薄くて柔らかい磁気ストレージメディアを防塵用に長方形のプラスチック容器に封入したディスクストレージメディアである。フロッピーディスクはフロッピーディスクドライブ (FDD)によって読み書きされる。

以下ではフロッピーディスクの基本的な使用方法やツールについて説明しています。

インストール

カーネルモジュール

ほとんどのフロッピードライブは標準カーネルでサポートされています。フロッピーディスクドライブのドライバーとしては floppy モジュールが使われます。

floppy モジュールはデフォルトでは読み込まれないかもしれません。そのような場合、以下のコマンドでロードしてください:

# modprobe floppy

パッケージ

Arch のパッケージリポジトリにはフロッピーディスクに関係するパッケージが2つ存在します:

更に、USB接続のフロッピーディスクドライブで低レベルフォーマットを行うにはufiformatAURが必要です。

使用方法

以下は一般的な作業を実行するコマンドです。以下のコマンド例では全て /dev/fd0 をフロッピーディスクドライブの Linux デバイスとして仮定しています。デフォルトでは、全てのコマンドは root で実行する必要があります。また、USBで接続するフロッピーディスクドライブは /dev/sdXと表示されることに注意してください。

ローレベルフォーマット

フロッピーディスク(及び極初期のハードディスクドライブ)では「ローレベルフォーマット」を実行することにより、ディスク上にセクタやトラックの様々なマーカーが作成される。これはファイルシステムより低いレイヤで実行される。USB接続のフロッピーディスクドライブでそれを行うにはufiformatAURを用います。

# ufiformat /dev/sdX

デフォルトでは、ディスク上に在るフォーマットを使用します。フロッピーディスクコントローラがサポートしているフロッピーディスクのフォーマットはufiformat -i /dev/sdXで確認することができます。

フォーマット

# mkfs.vfat /dev/fd0

マウント

# mount -t vfat /dev/fd0 /media/floppy

トラブルシューティング

Unable to get diskette geometry

# mkfs.msdos /dev/fd0 
mkfs.msdos 3.0.5 (27 Jul 2009)
mkfs.msdos: unable to get diskette geometry for '/dev/fd0'

上記のようなエラーが発生する場合、おそらくフロッピードライブが物理的に破損しています。

/dev/sg* family: No such file or directory

# ufiformat /dev/sdX
/dev/sg* family: No such file or directory

上記のようなエラーが発生する場合、sgモジュールがロードされていないのかもしれません。その場合は以下のコマンドを実行することでロードすることができます。

# modprobe sg

参照