「フォント」の版間の差分

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=== Pacman ===
 
=== Pacman ===
   
フォントとそのコレクションは [[pacman]] を使って(有効にした)リポジトリからインストールすることができます。利用できるフォントを探すには次を実行:
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有効化されているリポジトリ内のフォント及びフォントコレクションは [[pacman]] インストールできます。
$ pacman -Ss font
 
また {{ic|ttf}} フォントのみを探す場合は:
 
$ pacman -Ss ttf
 
   
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利用可能なフォントは[[pacman#パッケージ・データベースに問い合わせる|パッケージをクエリする]]ことで確認できます (例えば、{{ic|font}} や {{ic|ttf}} といった単語で検索するなど)。
=== パッケージを作成 ===
 
   
  +
=== パッケージを作成する ===
pacman であなたのフォントを管理したいと思ったならば、あなた自身で Arch パッケージを作ることができます。作ったパッケージは [[AUR]] コミュニティで共有することもできます。既存の [https://git.archlinux.org/svntogit/packages.git/tree/trunk/PKGBUILD?h=packages/adobe-source-code-pro-fonts パッケージ] が参考になるでしょう。パッケージの作成について詳しく学びたいならば、[[パッケージの作成]]を読んでください。
 
   
  +
フォントの管理は pacman からできるようにしたほうが良いでしょう。[[パッケージの作成|Arch のパッケージを作成する]]ことで、pacman に管理させることができます。また、パッケージは Arch コミュニティと [[AUR]] で共有することもできます。フォントをインストールするパッケージは特に似ています ([[フォントパッケージガイドライン]] を参照してください)。
ttf フォントからパッケージを簡単に作る方法として {{AUR|makefontpkg}} を使うこともできます。
 
   
フォントファイルのファミリー名は {{ic|fc-query}} を使うことで確認できます例: {{ic|fc-query -f '%{family[0]}\n' /path/to/file}}。
+
フォントファイルのファミリー名は {{ic|fc-query}} を使うことで確認できます (例: {{ic|fc-query -f '%{family[0]}\n' /path/to/file}})。フォーマットについては {{man|3|FcPatternFormat}} で説明されています
   
 
=== 手動インストール ===
 
=== 手動インストール ===
   
リポジトリにないフォントを追加するときに推奨されるは[[#パッケージを作成|パッケージを作成]]すす。pacman よってフォント削除・アップデートきるよになります。しかしながらフォントを手動でインストールすることも可能です。
+
システムで設定されているリポジトリに存在しないフォントを追加するに推奨される方法 [[#パッケージを作成する]] で説明されていまの方法は、後にフォントパッケージの削除と更新を pacman うこときます。
   
または、フォントを手動でインストールすることもできます
+
または、フォントを手動でインストールすることもできます:
   
 
* シングルユーザーの場合、フォントは {{ic|~/.local/share/fonts/}} にインストールします。
 
* シングルユーザーの場合、フォントは {{ic|~/.local/share/fonts/}} にインストールします。
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}}
 
}}
   
フォントファイルには、すべてのユーザーに対して十分な読み取り権限を与える必要があります。ファイルの場合は {{ic|444}} 、ディレクトリの場合は {{ic|555}} 必要す。
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フォントファイルには、すべてのユーザーに対して十分な読み取り権限を与える必要があります。少なくとも、ファイルの場合は {{ic|444}}、ディレクトリの場合は {{ic|555}} に [[chmod]] しておく必要があります。
   
Xserver がフォントを直接読み込むためには (''フォントサーバ'' の使用とは対照的に)、新しく追加したフォントのディレクトリを FontPath エントリで追加する必要があります。このエントリは [[Xorg#設定|Xorg 設定ファイル]] の ''Files'' セクションにあります (例: {{ic|/etc/X11/xorg.conf}} や {{ic|/etc/xorg.conf}}) 詳しくは [[フォント#古いアプリケーション]] を見て下さい。
+
Xserver がフォントを直接読み込むためには (''フォントサーバ'' の使用とは対照的に)、新しく追加したフォントのディレクトリを FontPath エントリで追加する必要があります。このエントリは [[Xorg#設定|Xorg 設定ファイル]]の ''Files'' セクションにあります (例: {{ic|/etc/X11/xorg.conf}} や {{ic|/etc/xorg.conf}})詳しくは [[#古いアプリケーション]] を見て下さい。
   
それから fontconfig フォントキャッシュをアップデートします (通常は fontconfig ライブラリを使用するアプリケーションが実行するため必要ありません):
+
最後に、fontconfig キャッシュをアップデートします (通常は fontconfig ライブラリを使用するアプリケーションが実行するため必要ありません):
   
$ fc-cache -vf
+
$ fc-cache
   
 
=== 古いアプリケーション ===
 
=== 古いアプリケーション ===
   
古いアプリケーション (例: GTK+ 1.x アプリケーション{{ic|xfontsel}}) を使う場合、fontconfig をサポートしていないので、インデックスをフォントディレクトリに作必要があります:
+
fontconfig をサポートしていない古いアプリケーション (例: GTK 1.x アプリケーション{{ic|xfontsel}}) で、インデックスをフォントディレクトリに作成しておく必要があります:
   
 
$ mkfontscale
 
$ mkfontscale
 
$ mkfontdir
 
$ mkfontdir
   
もしく次のコマで複数のフォルダを含めます:
+
また、ワライナーで複数のフォルダを追加るには:
   
 
$ for dir in /font/dir1/ /font/dir2/; do xset +fp $dir; done && xset fp rehash
 
$ for dir in /font/dir1/ /font/dir2/; do xset +fp $dir; done && xset fp rehash
   
{{ic|/usr/share/fonts}} バラバラのサブディレクトリフォントをインストールした場合:
+
または、フォントが、{{ic|/usr/share/fonts}} などのディレクトリ内の異なるサブフォルダ内にそれぞれインストールされている場合:
   
 
$ for dir in * ; do if [ -d "$dir" ]; then cd "$dir";xset +fp "$PWD" ;mkfontscale; mkfontdir;cd .. ;fi; done && xset fp rehash
 
$ for dir in * ; do if [ -d "$dir" ]; then cd "$dir";xset +fp "$PWD" ;mkfontscale; mkfontdir;cd .. ;fi; done && xset fp rehash
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$ xlsfonts | grep fontname
 
$ xlsfonts | grep fontname
   
{{note|ほとんどのパッケージはインストール時に Xorg がフォントを使えるように自動的に設定を行います。その場合、この手順は不要です。}}
+
{{note|多くのパッケージはインストール時に Xorg がフォントを使えるように自動的に設定を行います。その場合、この手順は不要です。}}
   
[[Xorg]] で新しくインストールしたフォントを使うには、フォントパスを {{ic|/etc/X11/xorg.conf}} (他の X.Org 設定ファイルでも動きま) に加え必要があります。
+
これは、{{ic|/etc/X11/xorg.conf}} {{ic|/etc/X11/xorg.conf.d}} でグローバルに設定することもできます。
   
以下は {{ic|/etc/X11/xorg.conf}} に追加すセクションの例です。あなたの必要なフォントにわせてパスを追加・削除してください。
+
以下は{{ic|/etc/X11/xorg.conf}} に追加すべきセクションの例です。必要なフォントにわせてパスを削除または追加してください。
# Let X.Org know about the custom font directories
 
Section "Files"
 
FontPath "/usr/share/fonts/100dpi"
 
FontPath "/usr/share/fonts/75dpi"
 
FontPath "/usr/share/fonts/cantarell"
 
FontPath "/usr/share/fonts/cyrillic"
 
FontPath "/usr/share/fonts/encodings"
 
FontPath "/usr/share/fonts/local"
 
FontPath "/usr/share/fonts/misc"
 
FontPath "/usr/share/fonts/truetype"
 
FontPath "/usr/share/fonts/TTF"
 
FontPath "/usr/share/fonts/util"
 
EndSection
 
   
  +
{{bc|
=== Pango の Warning ===
 
  +
# Let X.Org know about the custom font directories
[http://www.pango.org/ Pango] を使っていると、pango が [https://www.freedesktop.org/wiki/Software/fontconfig fontconfig] を読み込んでフォントを選ぼうとすることがあります。
 
  +
Section "Files"
  +
FontPath "/usr/share/fonts/100dpi"
  +
FontPath "/usr/share/fonts/75dpi"
  +
FontPath "/usr/share/fonts/cantarell"
  +
FontPath "/usr/share/fonts/cyrillic"
  +
FontPath "/usr/share/fonts/encodings"
  +
FontPath "/usr/share/fonts/misc"
  +
FontPath "/usr/share/fonts/truetype"
  +
FontPath "/usr/share/fonts/TTF"
  +
FontPath "/usr/share/fonts/util"
  +
EndSection
  +
}}
  +
  +
=== Pango の警告 ===
  +
  +
システムで [https://www.pango.org/ Pango] が使用されている場合に、pango は [https://www.freedesktop.org/wiki/Software/fontconfig fontconfig] から読み込んでフォントを読み込む場所を分類します。
   
 
(process:5741): Pango-WARNING **: failed to choose a font, expect ugly output. engine-type='PangoRenderFc', script='common'
 
(process:5741): Pango-WARNING **: failed to choose a font, expect ugly output. engine-type='PangoRenderFc', script='common'
161行目: 161行目:
 
上記のようなエラーや、アプリケーションで文字の代わりに豆腐が表示された場合、フォントを追加してフォントキャッシュをアップデートする必要があります。この例では {{Pkg|ttf-liberation}} フォントがあげられていて root 権限でシステム全体で有効にします。
 
上記のようなエラーや、アプリケーションで文字の代わりに豆腐が表示された場合、フォントを追加してフォントキャッシュをアップデートする必要があります。この例では {{Pkg|ttf-liberation}} フォントがあげられていて root 権限でシステム全体で有効にします。
   
  +
{{hc|# fc-cache|
# pacman -S ttf-liberation
 
  +
/usr/share/fonts: caching, new cache contents: 0 fonts, 3 dirs
-- インストールが成功したと仮定して出力は省略します --
 
  +
/usr/share/fonts/TTF: caching, new cache contents: 16 fonts, 0 dirs
 
  +
/usr/share/fonts/encodings: caching, new cache contents: 0 fonts, 1 dirs
# fc-cache -vfs
 
/usr/share/fonts: caching, new cache contents: 0 fonts, 3 dirs
+
/usr/share/fonts/encodings/large: caching, new cache contents: 0 fonts, 0 dirs
/usr/share/fonts/TTF: caching, new cache contents: 16 fonts, 0 dirs
+
/usr/share/fonts/util: caching, new cache contents: 0 fonts, 0 dirs
  +
/var/cache/fontconfig: cleaning cache directory
/usr/share/fonts/encodings: caching, new cache contents: 0 fonts, 1 dirs
 
  +
fc-cache: succeeded
/usr/share/fonts/encodings/large: caching, new cache contents: 0 fonts, 0 dirs
 
  +
}}
/usr/share/fonts/util: caching, new cache contents: 0 fonts, 0 dirs
 
/var/cache/fontconfig: cleaning cache directory
 
fc-cache: succeeded
 
   
フォントが設定されたかテストするには:
+
デフォルトのフォントが設定されたか確認するには:
   
# fc-match
+
{{hc|$ fc-match|
LiberationMono-Regular.ttf: "Liberation Mono" "Regular"
+
LiberationMono-Regular.ttf: "Liberation Mono" "Regular"
  +
}}
   
 
==フォントパッケージ==
 
==フォントパッケージ==

2024年4月2日 (火) 19:37時点における版

関連記事

Wikipedia:Computer font (日本語版) より: 「コンピュータのフォントは、グラフィカルなグリフのセットを含むデジタルデータファイルとして実装されている。コンピュータフォントは、フォントエディタを用いて設計・作成される。コンピュータの画面用に特別に設計されたフォントで、印刷用ではないものをスクリーンフォントという。」

なお、フォントのライセンスによっては、法的な制約を受ける場合があります。

フォントフォーマット

今日使われるほとんどのコンピュータフォントのデータフォーマットは、ビットマップアウトラインのどちらかです。

ビットマップフォント
各面とサイズで各グリフのイメージを表現するドットやピクセルの配列で構成されます。
アウトラインまたはベクターフォント
ベジェ曲線、描画命令、そして計算式を使用して各グリフを表現します。文字のアウトラインは任意のサイズで表示できます。

ビットマップフォーマット

上記のフォーマットは gzip で圧縮することもできます。利用可能なビットマップフォントは#ビットマップを見てください。

アウトラインフォーマット

  • Adobe による PostScript フォント – 様々なフォーマットがあります。例: Printer Font ASCII (PFA) と Printer Font Binary (PPB)。
  • Apple と Microsoft による TrueType (ファイル拡張子: ttf)
  • TrueType を基に Microsoft によって開発された OpenType (ファイル拡張子: otfttf)

多くの場合、TrueType と OpenType の技術的な差異は無視することができます。

他のフォーマット

組版アプリケーションの TeX と、それに組み合わせるフォントソフトウェアの Metafont は、従来から独自の方法で文字をレンダリングします。この2つのプログラムでフォントとして使われるファイル拡張子に *pk*gfmfvf があります。最近のバージョンでは、TrueType フォントと OpenType フォントを使うこともできます。

FontForge (fontforge) はフォント編集アプリケーションであり、独自のネイティブなテキストベースのフォーマット sfd (spline font database) でフォントを保存できます。

SVG にも独自のフォント表現方式があります。

インストール

フォントをインストールする方法は複数あります。

Pacman

有効化されているリポジトリ内のフォント及びフォントコレクションは pacman でインストールできます。

利用可能なフォントはパッケージをクエリすることで確認できます (例えば、fontttf といった単語で検索するなど)。

パッケージを作成する

フォントの管理は pacman からできるようにしたほうが良いでしょう。Arch のパッケージを作成することで、pacman に管理させることができます。また、パッケージは Arch コミュニティと AUR で共有することもできます。フォントをインストールするパッケージは特に似ています (フォントパッケージガイドライン を参照してください)。

フォントファイルのファミリー名は fc-query を使うことで確認できます (例: fc-query -f '%{family[0]}\n' /path/to/file)。フォーマットについては FcPatternFormat(3) で説明されています。

手動インストール

システムで設定されているリポジトリに存在しないフォントを追加する際に推奨される方法は #パッケージを作成する で説明されています。この方法では、後にフォントパッケージの削除と更新を pacman で行うことができます。

または、フォントを手動でインストールすることもできます:

  • シングルユーザーの場合、フォントは ~/.local/share/fonts/ にインストールします。
    • 多くの場合、他のユーザーとしてグラフィカルなアプリケーションを実行しない限り、これで十分です。
    • 過去には ~/.fonts/ が使われていましたが、現在は非推奨です。
  • システム全体 (全ユーザー) にインストールする場合は、/usr/local/share/fonts/ の下にフォントを配置します。
    • 先にディレクトリを作成する必要があるかもしれません: mkdir -p /usr/local/share/fonts
    • /usr/share/fonts/ はパッケージマネージャの権限下にあり、手動で変更するべきではありません。

サブディレクトリ構造の作成はユーザー次第であり、Linux ディストリビューションによって異なります。わかりやすくするために、各フォントをそれ自身のディレクトリに置くとよいでしょう。Fontconfig はデフォルトのパスを再帰的に検索し、ネストしたファイルを確実に拾います。

構造の例は次のとおりです:

/usr/local/share/fonts/
├── otf
│   └── SourceCodeVariable
│       ├── SourceCodeVariable-Italic.otf
│       └── SourceCodeVariable-Roman.otf
└── ttf
    ├── AnonymousPro
    │   ├── Anonymous-Pro-B.ttf
    │   ├── Anonymous-Pro-I.ttf
    │   └── Anonymous-Pro.ttf
    └── CascadiaCode
        ├── CascadiaCode-Bold.ttf
        ├── CascadiaCode-Light.ttf
        └── CascadiaCode-Regular.ttf

フォントファイルには、すべてのユーザーに対して十分な読み取り権限を与える必要があります。少なくとも、ファイルの場合は 444、ディレクトリの場合は 555chmod しておく必要があります。

Xserver がフォントを直接読み込むためには (フォントサーバ の使用とは対照的に)、新しく追加したフォントのディレクトリを FontPath エントリで追加する必要があります。このエントリは Xorg 設定ファイルFiles セクションにあります (例: /etc/X11/xorg.conf/etc/xorg.conf)。詳しくは #古いアプリケーション を見て下さい。

最後に、fontconfig キャッシュをアップデートします (通常は fontconfig ライブラリを使用するアプリケーションが実行するため必要ありません):

$ fc-cache

古いアプリケーション

fontconfig をサポートしていない古いアプリケーション (例: GTK 1.x アプリケーションや xfontsel) では、インデックスをフォントディレクトリ内に作成しておく必要があります:

$ mkfontscale
$ mkfontdir

または、ワンライナーで複数のフォルダを追加するには:

$ for dir in /font/dir1/ /font/dir2/; do xset +fp $dir; done && xset fp rehash

または、フォントが、/usr/share/fonts などのディレクトリ内の異なるサブフォルダ内にそれぞれインストールされている場合は:

$ for dir in * ; do if [  -d  "$dir"  ]; then cd "$dir";xset +fp "$PWD" ;mkfontscale; mkfontdir;cd .. ;fi; done && xset fp rehash

X サーバーがフォントディレクトリの読み込みに失敗したときは全ての fonts.dir ファイルを再スキャンしてください:

# xset +fp /usr/share/fonts/misc # Inform the X server of new directories
# xset fp rehash                # Forces a new rescan

フォントが読み込まれたのかチェックするには:

$ xlsfonts | grep fontname
ノート: 多くのパッケージはインストール時に Xorg がフォントを使えるように自動的に設定を行います。その場合、この手順は不要です。

これは、/etc/X11/xorg.conf/etc/X11/xorg.conf.d でグローバルに設定することもできます。

以下は、/etc/X11/xorg.conf に追加すべきセクションの例です。必要なフォントに合わせてパスを削除または追加してください。

# Let X.Org know about the custom font directories
Section "Files"
    FontPath    "/usr/share/fonts/100dpi"
    FontPath    "/usr/share/fonts/75dpi"
    FontPath    "/usr/share/fonts/cantarell"
    FontPath    "/usr/share/fonts/cyrillic"
    FontPath    "/usr/share/fonts/encodings"
    FontPath    "/usr/share/fonts/misc"
    FontPath    "/usr/share/fonts/truetype"
    FontPath    "/usr/share/fonts/TTF"
    FontPath    "/usr/share/fonts/util"
EndSection

Pango の警告

システムで Pango が使用されている場合に、pango は fontconfig から読み込んでフォントを読み込む場所を分類します。

(process:5741): Pango-WARNING **: failed to choose a font, expect ugly output. engine-type='PangoRenderFc', script='common'
(process:5741): Pango-WARNING **: failed to choose a font, expect ugly output. engine-type='PangoRenderFc', script='latin'

上記のようなエラーや、アプリケーションで文字の代わりに豆腐が表示された場合、フォントを追加してフォントキャッシュをアップデートする必要があります。この例では ttf-liberation フォントがあげられていて root 権限でシステム全体で有効にします。

# fc-cache
/usr/share/fonts: caching, new cache contents: 0 fonts, 3 dirs
/usr/share/fonts/TTF: caching, new cache contents: 16 fonts, 0 dirs
/usr/share/fonts/encodings: caching, new cache contents: 0 fonts, 1 dirs
/usr/share/fonts/encodings/large: caching, new cache contents: 0 fonts, 0 dirs
/usr/share/fonts/util: caching, new cache contents: 0 fonts, 0 dirs
/var/cache/fontconfig: cleaning cache directory
fc-cache: succeeded

デフォルトのフォントが設定されたか確認するには:

$ fc-match
LiberationMono-Regular.ttf: "Liberation Mono" "Regular"

フォントパッケージ

以下は、公式リポジトリや AUR から入手できる多くのフォントパッケージを精選したリストです。Unicode をサポートしているフォントには Unicode 対応 と添えています。

ヒント: Archfonts は公式リポジトリや AUR にあるすべての TTF フォントの概要を生成するために使用できる Python スクリプトです。

ビットマップ

ノート: pango 1.44 は、 FreeType のサポートをやめ HarfBuzz を採用したため、 従来の BDF/PCF ビットマップフォントへのサポートがなくなり 一部のアプリケーション (gnome-terminal など) では、グリフではなく矩形を表示してフォントが機能しなくなりました。 FS#63297, Pango issue #386HarfBuzz issue #1897 を参照して下さい。

ラテン文字

ファミリー

モノスペース

他の等幅フォントは #ビットマップ#ファミリー を参照してください。

関連ウェブサイト:

ゴシック体

明朝体

未分類

国際文字

古代文字

  • ttf-ancient-fontsAUR - エーゲ文明やエジプト文明の文字、楔形文字、アナトリア半島の諸文明やマヤ文明の古代文字などの Unicode 記号が含まれているフォント。

(ブライユ)点字

  • ttf-ubrailleAUR - 点字 の Unicode 記号が入っているフォント

アラビア・ウルドゥー文字

  • ttf-amiriAUR - Amiria Press によって作られたクラシカルなナスフ体のアラビア文字フォント
  • ttf-arabeyes-fontsAUR - フリーのアラビア文字フォントのコレクション
  • ttf-qurancomplex-fontsAUR - メディナの King Fahd Glorious Quran Printing Complex によるフォント
  • ttf-sil-lateefAUR - SIL による Unicode 対応アラビア文字フォント
  • ttf-sil-scheherazadeAUR - SIL による Unicode 対応アラビア文字フォント

漢字文化圏

汎 CJK
  • Adobe Source Han フォント

巨大なフォントコレクション。簡体字、繁体字、日本語、韓国語を包括的にサポート。統一されたデザインと外観。

  • noto-fonts-cjk - 簡体字中国語・台湾および香港の繁体字中国語・日本語・韓国語を包括的にサポートする巨大なフォントコレクション。adobe-source-han-sans-otc-fonts のリブランド版。
旧字体

中国大陸では 旧字形、台湾・香港では 伝統字形、日本では 旧字体 と呼ばれる字体。

中国語
  • WenQuanYi フォント
    • wqy-zenhei - ゴシック体漢字アウトラインフォント、ビットマップの宋体も含まれる (日本語(の一部)とハングルもサポート)
    • wqy-bitmapfont - ビットマップ明朝体漢字フォント。
  • Arphic フォント
    • ttf-arphic-ukai - Kaiti (筆文字) Unicode 対応フォント (アンチエイリアス推奨)
    • ttf-arphic-uming - Mingti (活字) Unicode 対応フォント。
  • ttf-hannom - 中国語とベトナム語の漢字とチュノムに対応した TrueType フォント。
  • 台湾教育部発行の標準フォント
    • ttf-twAUR - 台湾教育部発行の楷書と明朝体の繁体字フォント。
    • ttf-twcns-fontsAUR - 台湾教育部発行の中国語 TrueType フォント。CNS11643 に対応し、楷書と明朝体が含まれる。
日本語
  • IPA フォント
    • otf-ipafont - 日常的に使える日本語ゴシック体と明朝体のフォントセット。一番高品質なオープンソースフォントの一つ。openSUSE-ja のデフォルト。
    • otf-ipaexfont - 字幅が調整された IPA フォント。
    • otf-ipamjfont - 人名の異体字を収録した行政機関向けフォント。変体仮名対応。
    • otf-takaoAUR, otf-takaoexAUR, otf-takaomjAUR - Ubuntu の日本コミュニティによる IPA 派生フォント。
  • M+ フォント
    • ttf-mplusAUR - 近代的なゴシック体日本語アウトラインフォント。日本語の平仮名・片仮名、Basic Latin・Latin-1 Supplement・Latin Extended-A 文字セット、ほぼ全ての日本語の漢字(第一水準漢字まで完全に対応)と IPA 拡張、ギリシア文字、キリル文字、ベトナム語を収録。7 ウェイト(プロポーショナル)と 5 ウェイト(等幅)を用意。
    • ttf-rounded-mplusAUR - 丸ゴシック化した M+ フォント。
  • ttf-hanazono - フリーの日本語漢字フォント、明朝体。変体仮名対応。
  • ttf-sazanami - フリーの日本語 TrueType フォント。既にメンテナンスされていませんが、環境によってはフォールバックフォントとして使われています。
  • ttf-umeAUR - フリーのゴシック体・明朝体フォント。
  • ttf-vlgothicAUR - 日本語ゴシック体フォント。Debian/Fedora/Vine Linux のデフォルト。
  • ttf-mikachanAUR - 先駆的な手書き日本語フォント。
  • ttf-oradano-minchoAUR - 明治・大正時代の活字風のフォント。
  • otf-aoyanagi-reisyo-simoAUR - フリーの隷書体毛筆フォント。
  • 合成フォント
    • ttf-kazesawa-gitAUR - 可読性が高くウェイトが豊富なフォント。
    • otf-kingenAUR - オールド系の錦明朝と源ノ明朝 Light の合成フォント。
    • ttf-komatunaAUR - 小夏フォントと M+ フォントの合成フォント。
    • ttf-koruriAUR - ttf-mplusAUR と Open Sans をミックスして作られた日本語 TrueType フォント。
    • ttf-miguAURttf-migmixAUR - M+ と IPA の合成フォント。
    • ttf-myricaAURttf-myricamAUR - Ricty ベースのプログラマ用フォント。
    • ttf-rictyAUR - Inconsolata と Migu 1M フォントから生成される Linux プログラミング用フォント。
    • ttf-vlkoruriAUR - ttf-vlgothicAUR と Open Sans をミックスして作られた日本語 TrueType フォント。
    • ttf-umeplusAUR - 梅フォントと M+ フォントの合成フォント。
韓国語
  • adobe-source-han-sans-kr-fonts - 韓国語 OpenType/CFF フォント。漢字を含む。
  • ttf-baekmuk - 韓国語 TrueType フォントのコレクション。明朝体・ゴシック体・丸ゴシック体。漢字を含む。
  • spoqa-han-sansAUR - Spoqa によってカスタマイズされた Source Han Sans 漢字を含む。
  • ttf-d2codingAUR - Naver によって作成された D2Coding 等幅 TrueType フォント。漢字を含む。
  • ttf-nanumAUR - Nanum シリーズ TrueType フォントコレクション。一部のフォントはハングルのみ。
  • ttf-nanumgothic_codingAUR - Nanum シリーズ幅調整 TrueType フォント
ベトナム語
  • ttf-hannom - 中国語とベトナム語の漢字とチュノムに対応したTrueType フォント。

キリル文字

#ラテン文字も見てください。

  • ttf-paratypeAUR - ParaType のフォントファミリー: sans, serif, mono, 拡張キリル・ラテン文字, OFL ライセンス
  • otf-russkopisAUR - キリル文字のフリーな OpenType 筆記体フォント

ギリシア文字

ほとんど全ての Unicode 対応フォントにはギリシア文字セットが(アクセント注記式も)含まれています。追加フォントパッケージには、Unicode 文字に完全には対応していないながらも高品質なギリシア文字(もちろんラテン文字も)活字を使えるパッケージがあります:

  • otf-gfsAUR - Greek Font Society による OpenType フォントのセレクション
  • ttf-mgopenAUR - Magenta によるプロフェッショナル TrueType フォント

ヘブライ文字

  • culmusAUR - フリーのヘブライ文字のコレクション

インド系文字

  • ttf-freebanglafontAUR - ベンガル文字フォント
  • ttf-indic-otf - インド系文字 OpenType フォントコレクション (ttf-freebanglafont を含む)
  • lohit-fontsAUR - Fedora プロジェクトによるインド系文字 TrueType フォント (Oriya フォントなどを含む)
  • ttf-devanagarifontsAUR - デーヴァナーガリー TrueType フォント (283個のフォントを含む)
  • ttf-gurmukhi-fonts_sikhnetAUR - TrueType グルムキー文字フォント (gurbaniwebthick, prabhki)
  • ttf-gurmukhi_punjabiAUR - TTF グルムキー文字/パンジャーブ語 (252個のフォントを含む)
  • ttf-gujrati-fontsAUR - TTF グジャラート語フォント (Avantika, Gopika, Shree768)
  • ttf-kannada-fontAUR - カンナダ語、インドのカルナータカ州の公用語
  • ttf-lklugAUR - シンハラ文字 Unicode 対応フォント
  • ttf-tamilAUR - タミル文字 Unicode 対応フォント
  • ttf-urdufontsAUR - ウルドゥー語のためのフォント (Jameel Noori Nastaleeq (+kasheeda), Nafees Web Naskh, PDMS Saleem Quran Font) と Jameel Noori Nastaleeq をデフォルトフォントにするフォント設定。

クメール文字

モンゴル・ツングース語族

  • ttf-abkaiAUR - シベ文字・満州文字・ダウール文字フォント (開発途中で不完全です)

ペルシア文字

  • persian-fontsAUR - AUR に存在する全てのペルシア語フォントをインストールするためのメタパッケージ。
  • borna-fontsAUR - Borna Rayaneh Co. 製のペルシア文字 B フォントシリーズ。
  • iran-nastaliq-fontsAUR - フリーの Unicode 対応ペルシア文字筆記体フォント。
  • iranian-fontsAUR - Iranian-Sans と Iranian-Serif のペルシア文字フォントファミリー。
  • ir-standard-fontsAUR - イラン通信情報技術最高評議会 (SCICT) による標準ペルシア語フォント。
  • persian-hm-ftx-fontsAUR - X Series 2, Metafont, FarsiTeX フォントから派生して作られたカシーダが使えるペルシア文字フォントシリーズ。
  • persian-hm-xs2-fontsAUR - X Series 2 フォントから派生して作られたカシーダが使えるペルシア文字フォントシリーズ。
  • sina-fontsAUR - Sina Pardazesh Co. 製のペルシア文字フォントシリーズ。
  • gandom-fontsAUR, parastoo-fontsAUR, sahel-fontsAUR, samim-fontsAUR, shabnam-fontsAUR, tanha-fontsAUR, vazir-fontsAUR, vazir-code-fontsAUR - Ali Rasti Kerdar によって作られた美麗なペルシア語フォント。
  • ttf-yasAUR - Yas Persian フォントシリーズ。
  • ttf-x2AUR - ペルシア語、アラビア語、ウルドゥー語、パシュトー語、ウズベク語、クルド語、ウイグル語、古代トルコ語 (オスマン語)、現代トルコ語 (ローマ字) までサポートしているフリーフォント。

タイ・カダイ語族

  • fonts-tlwgAUR - スケーラブルなタイ語フォントのコレクション
  • ttf-laoAUR - ラオス語 TTF フォント (Phetsarath_OT)
  • ttf-lao-fontsAUR - ラオス語 TTF フォント、Unicode 版と Windows 用の非 Unicode 版

チベット・ビルマ語派

絵文字と記号

Unicode 規格には「絵文字」と呼ばれる画像文字のためにあてられたセクションが存在します。

  • noto-fonts-emoji - Android や Google ハングアウトなどで使用される Google の絵文字フォント。Unicode に新しく追加された絵文字は Noto フォントでは正しく表示されないことがあります。
  • ttf-symbolaAUR - 多数の Unicode 記号が含まれており、絵文字も存在します。アウトラインフォント。
  • ttf-emojioneAUR[リンク切れ: 置換パッケージ: ttf-joypixels] - デザインの正確性が重視されているオープンソースの絵文字セット。
  • ttf-twemoji-colorAUR - Twitter のオープンソース絵文字。

複数の文字からなる顔文字は CJK やインド文字フォントなど様々な文字セットを使っています。次のパッケージは既存の顔文字の大部分をカバーします: ttf-freefont[リンク切れ: パッケージが存在しません], ttf-arphic-uming, ttf-indic-otf

絵文字フォントを有効にしてメインのフォントファミリーの補助として絵文字ファミリーを追加したい場合、以下をフォント設定に追加してください:

/etc/fonts/local.conf
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE fontconfig SYSTEM "fonts.dtd">
<fontconfig>
  <match>
    <test name="family">
      <string>serif</string>
    </test>
    <edit name="family" mode="prepend" binding="weak">
      <string>Emoji</string>
    </edit>
  </match>

  <match>
    <test name="family">
      <string>sans-serif</string>
    </test>
    <edit name="family" mode="prepend" binding="weak">
      <string>Emoji</string>
    </edit>
  </match>

  <match>
    <test name="family">
      <string>monospace</string>
    </test>
    <edit name="family" mode="prepend" binding="weak">
      <string>Emoji</string>
    </edit>
  </match>
</fontconfig>

数学

他のオペレーティングシステムのフォント

Windows のフォントについては MS フォントメトリック互換フォントを見てください。

X11 でのフォント順序

Fontconfig は自動的に要求にあったフォントを選びだします。例えば、英語と日本語が含まれるウィンドウを表示しようとすると、デフォルトのフォントが日本語をサポートしていない場合、日本語を表示できるフォントに切り替わります。

Fontconfig はユーザーに $XDG_CONFIG_HOME/fontconfig/fonts.conf を使って好きな順番を設定するように定めています。 他の Serif フォントが表示できない場合、特定の日本語フォントを選ぶようにしてほしいときは、ファイルを次のようにします:

<?xml version="1.0"?>
<!DOCTYPE fontconfig SYSTEM "fonts.dtd">
<fontconfig>
<alias>
   <family>serif</family>
   <prefer>
     <family>好みのラテン文字 Serif フォント名</family>
     <family>日本語フォント名</family>
   </prefer>
 </alias>
</fontconfig>

同じように Sans-serif や monospaced 用のセクションを作ることもできます。詳しくは fontconfig マニュアルを見て下さい。

フォント設定#フォントの置き換えも参照。

フォントエイリアス

Linux では、アプリケーションが似たフォントを使えるようにするために、他のフォントを表すフォントエイリアスが複数用意されています。一般的なエイリアス: serif はセリフ体のフォントを表します (例: DejaVu Serif); sans-serif はサンセリフ体のフォントを表します (例: DejaVu Sans); monospace は等幅フォントを表します (例: DejaVu Sans Mono)。しかし、エイリアスが表すフォントは変わることがあり、KDE などのデスクトップ環境にあるようなフォント管理ツールでは対応関係が示されないことがしばしばです。

エイリアスがどのフォントを示しているのか調べるには次を実行します:

$ fc-match monospace
DejaVuSansMono.ttf: "DejaVu Sans Mono" "Book"

この場合 DejaVuSansMono.ttf が monospace エイリアスによって表示されるフォントです。

ヒントとテクニック

インストールした全てのフォントを一覧する

次のコマンドを使うことであなたのシステムで利用できる全てのインストール済みフォントを一覧できます。

$ fc-list

font-manager パッケージを使用すると、GUIベースでフォントごとの字体を確認することができます。

$ font-manager

特定の言語のフォントを一覧する

アプリケーションやブラウザは fontconfig の設定に基づいて、Unicode のテキストを表示するためのグリフが入っているフォントを選択します。インストールしたフォントの中で特定の言語のフォントをリストアップするには、fc-list :lang="two letter language code" コマンドを実行してください。例えば、日本語フォントまたは日本語をサポートしているフォントを確認するには:

$ fc-list :lang=ja | cut -d: -f1
/usr/share/fonts/TTF/ipam-mona.ttf
/usr/share/fonts/TTF/ipamp-mona.ttf
/usr/share/fonts/TTF/ipagui-mona.ttf
/usr/share/fonts/OTF/ipamp.ttf
/usr/share/fonts/wenquanyi/wqy-microhei/wqy-microhei.ttc
/usr/share/fonts/TTF/ipag-mona.ttf
/usr/share/fonts/OTF/ipam.ttf
/usr/share/fonts/TTF/ipagp-mona.ttf
/usr/share/fonts/OTF/ipagp.ttf
/usr/share/fonts/wenquanyi/wqy-microhei/wqy-microhei.ttc
/usr/share/fonts/OTF/ipag.ttf

アプリケーション固有のフォントキャッシュ

Matplotlib (python-matplotlibpython2-matplotlibAUR) は自身のフォントキャッシュを使っているため、フォントを更新した後は、~/.matplotlib/fontList.cache を削除してキャッシュを再生成させてください [2]

参照