「Sway」の版間の差分

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== sway の起動 ==
 
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=== TTY から ===
 
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TTY {{ic|sway}} と入力すれば sway が起動します。
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=== ディスプレイマネージャを使う ===
 
=== ディスプレイマネージャを使う ===

2016年4月30日 (土) 13:35時点における版

sway (SirCmpwn's Wayland window manager) は i3Wayland 版を作成しようという試みです。

ノート: 開発途上なので注意して使って下さい。ただし、開発者はすでに常用できる状態だとしています。

インストール

swaysway パッケージでインストールできます (最新の git 開発版は sway-gitAUR でインストールできます)。i3 を既に使っている場合、i3 の設定を ~/.config/sway/config にコピーすればそのまま動作します。i3 を使ったことがない場合は、サンプル設定ファイルを ~/.config/sway/config にコピーしてください。サンプル設定ファイルは /etc/sway/config にあります。ただし DFALLBACK_CONFIG_DIR フラグが設定されている場合は存在しません。設定方法は sway(5) の man ページを見て下さい。

sway の起動

TTY から

TTY に sway と入力すれば sway が起動します。

ディスプレイマネージャを使う

sway のセッションは /usr/share/wayland-sessions/sway.desktop にあります。セッションは GDM によって自動的に認識されます。

X から

X セッションの中で通常のプログラムと同じように sway を起動してテストすることも可能です。

設定

キーマップ

デフォルトでは、sway は US QWERTY キーマップで起動します。次のようなコマンドで sway を起動することでキーマップを変更できます:

$ XKB_DEFAULT_LAYOUT=gb XKB_DEFAULT_VARIANT=colemak XKB_DEFAULT_MODEL=pc101 sway

上記のコマンドでは、101キーボードの英国キーマップの Colemak 配列に設定されます。

ディスプレイマネージャを使用している場合、sway.desktop ファイルに上記の行を追加することはできません。root で、以下のファイルを作成してください:

/usr/bin/sway-gb-ck
#!/bin/sh
XKB_DEFAULT_LAYOUT=gb XKB_DEFAULT_VARIANT=colemak XKB_DEFAULT_MODEL=pc101 sway

それから、上記のスクリプトを呼び出す sway-gb-ck.desktop ファイルを作成してください:

/usr/share/wayland-sessions/sway.desktop
[Desktop Entry]
Name=Sway British(Colemak)
Comment=SirCmpwn's Wayland window manager with the British Colemak keyboard layout
Exec=sway-gb-ck
Type=Application

ステータスバー

ステータスバーを表示したいときは i3status プログラムをインストールするのが簡単です。sway の設定の末尾に以下のスニペットを追加するだけで表示できます:

~/.config/sway/config
 bar {
  status_command i3status
 }

i3status をカラー出力させたい場合、i3status の設定の以下の部分を調整してください:

~/.config/i3status/config
general {
        colors = true
        interval = 5
}

どちらの例でも、システム全体にインストールされた設定ファイルはユーザーディレクトリにコピーされるので、それを修正してください。

壁紙

以下の行を sway の設定の最後に追加することで、全ての画面 ("*" という名前にマッチする画面) で背景画像を設定できます:

~/.config/sway/config
 output "*" background /home/onny/pictures/fredwang_norway.jpg fill

ファイルの名前やパスは適当に置き換えて下さい。

入力デバイス

特定の入力デバイスの設定を調整することができます。例えば、タッチパッドの tap-to-click を有効にするには、以下の input ブロックを追加:

~/.config/sway/config
 input "2:14:ETPS/2_Elantech_Touchpad" {
     tap enabled
 }

デバイスの識別子は以下のコマンドで確認できます:

$ swaymsg -t get_inputs

上記のコマンドの出力には、"/" などの記号をエスケープするために "\" が付いていることがあります (例: "2:14:ETPS\/2_Elantech_Touchpad")。設定に追加するときはエスケープを取り除いてください。

アクセラレーションなど他のオプションについては次のコマンドで詳細を確認できます:

$ man sway-input

カスタムキーバインド

キーボードの特殊なキーを使ってコマンドを実行することができます。例えば、ボリュームや画面の明るさを制御するには:

~/.config/sway/config
 bindsym XF86AudioRaiseVolume exec pactl set-sink-volume 0 +15%
 bindsym XF86AudioLowerVolume exec pactl set-sink-volume 0 -15%
 bindsym XF86AudioToggle exec pactl set-sink-mute 0 toggle
 bindsym XF86MonBrightnessDown exec dsplight down 5
 bindsym XF86MonBrightnessUp exec dsplight up 5

既知の問題

i3-dmenu-desktop を使う

i3-dmenu-desktop を sway から直接使うことはできませんが、パッチが存在します: https://github.com/i3/i3/pull/2265/files 。残念ながら、特定の状況で i3 から使ったときにパッチが問題を起こすために、パッチがマージされることはありません。詳しくは次を参照: https://github.com/SirCmpwn/sway/issues/521

パッチは手動で適用することができます:

$ wget 'https://patch-diff.githubusercontent.com/raw/i3/i3/pull/2265.patch'
# patch -p0 /usr/bin/i3-dmenu-desktop < 2265.patch

参照