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− | [http://labs.bittorrent.com/experiments/sync.html BitTorrent Sync] (BTSync) は [http://en.wikipedia.org/wiki/Bittorrent BitTorrent] プロトコルを用いたファイル同期ソフトウェアです。他の同期ソフトウェアと違い、ファイルをオンラインのサーバにアップロードせず、各々のデバイスが直接サーバからファイルを取得します。ファイル転送は直接 (peer to peer) 行われるため、データストレージ容量や転送速度に制限がありません。 |
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+ | {{Related articles start}} |
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− | == 安全性 == |
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+ | {{Related|Syncthing}} |
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− | BitTorrent Sync は AES 暗号と secret (同期するフォルダごとによって固有のランダムな文字列、20バイト以上) を元にして作成された 256-bit のキーを使って異なるデバイス間の同期を暗号化します。 |
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+ | {{Related|バックアッププログラム}} |
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+ | {{Related articles end}} |
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+ | [https://www.resilio.com/individuals/ Resilio Sync] (旧名: [https://www.getsync.com/ BitTorrent Sync (BTSync)] は [http://en.wikipedia.org/wiki/Bittorrent BitTorrent] プロトコルを用いたファイル同期ソフトウェアです。他の同期ソフトウェアと違い、ファイルをオンラインのサーバにアップロードせず、各々のデバイスが直接サーバからファイルを取得します。ファイル転送は直接 (peer to peer) 行われるため、データストレージ容量や転送速度に制限がありません。 |
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− | == |
+ | == 安全性 == |
− | + | AES-128 暗号と secret (同期するフォルダごとによって固有のランダムな文字列、20バイト以上) を元にして作成された256ビットのキーを使って異なるデバイス間の同期は暗号化されます。'secret' と呼ばれる、base32 でエンコードしたランダムな21バイトのキーという特殊な方法を用います。 |
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== 同期 == |
== 同期 == |
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同期には、2者間に十分なディスクスペースがあれば、速度やサイズの制限はありません。 |
同期には、2者間に十分なディスクスペースがあれば、速度やサイズの制限はありません。 |
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== インストール == |
== インストール == |
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− | {{AUR| |
+ | {{AUR|rslsync}} は [[Arch User Repository|AUR]] からインストール可能です。パッケージには rslsync デーモンを管理するための [[systemd]] サービスが含まれています。また、デフォルトの {{ic|/etc/rslsync.conf}} が作成されます。[[systemctl]] を使って起動する前に、ファイルの中のログイン ID やパスワードなど、変更したい箇所を変更しておいてください。 |
− | このパッケージは、システム運用のための /etc/btsync.conf を作成します。systemctl を実行する前に、このファイルの中で、ログイン ID やパスワードなど、変更したい箇所を変更しておいてください。 |
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− | また、'tar.gz' でパッケージングされた実行可能ファイルが [http:// |
+ | また、'tar.gz' でパッケージングされた実行可能ファイルが [http://www.bittorrent.com/sync/download/ 公式ウェブサイト] から取得できます。以下のガイドは AUR から rslsync をインストールしていることを前提にしています。 |
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− | 以下のガイドは btsync の AUR 版を用いていることを前提にしています。 |
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== 使い方 == |
== 使い方 == |
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− | + | Resilio Sync の Linux クライアントには典型的な GUI が存在しません。代わりに、{{ic|localhost:8888}} からアクセス可能な WebUI サーバをセットアップします。同期フォルダは設定ファイルで静的に設定することもできますが、そうすると WebGUI が使えなくなります。 |
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− | インストールしたら、{{ic|~/.config/ |
+ | インストールしたら、{{ic|~/.config/rslsync/rslsync.conf}} に設定ファイルを作成する必要があります。[[#設定]] を見てください。{{ic|storage_path}} ディレクトリの作成も必要です。設定が完了したら、以下のようにサービスを開始または(起動時に開始したいなら)有効化してください: |
− | $ systemctl --user |
+ | $ systemctl --user start rslsync |
− | $ systemctl --user |
+ | $ systemctl --user enable rslsync |
+ | 上記のコマンドは root で実行しないことに注意してください。root で実行すると D-BUS が接続を拒否するためエラーが発生します。 |
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− | $ systemctl --user enable btsync |
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+ | {{note| |
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− | {{ic|btsync}} システムユーザーとして実行したいなら、{{ic|--user}} を取り払って以下のように実行してください: |
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+ | * {{ic|rslsync}} をユーザーで実行する場合、{{ic|rslsync.conf}} ファイルと {{ic|rslsync.pid}} ファイルが存在するディレクトリのパーティションが適切に設定されていることを確認してください。ユーザーがアクセスできない場所にファイルが置かれている場合、サービスの起動に失敗します。ユーザーのパーティションは正しいのに {{ic|rslsync}} の起動に失敗する場合、マシンを再起動してください。 |
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− | # systemctl enable btsync |
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+ | * ヘッドレスサーバーで {{ic|rslsync}} を実行する場合、lingering を有効にしてユーザーセッションの外でも {{ic|rslsync}} が実行されるようにしてください: [[Systemd/ユーザー#systemd のユーザーインスタンスを自動起動]]を見てください。}} |
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− | # systemctl start btsync |
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+ | |||
− | このユーザーのための設定はデフォルトで {{ic|/etc/btsync.conf}} に設置されます。またメタデータは {{ic|/var/lib/btsync/}} に保存されます。以下を読み、ユーザーとパスワードを定義してください。 |
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+ | {{ic|rslsync}} システムユーザーで実行することもできます。その場合 {{ic|--user}} を取ってください: |
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+ | # systemctl enable rslsync |
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+ | # systemctl start rslsync |
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+ | ユーザーの設定は {{ic|/etc/rslsync.conf}} に、メタデータは {{ic|/var/lib/rslsync/}} にデフォルトで保存されます。ユーザー名とパスワードの設定は変更するようにしてください。 |
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== 設定 == |
== 設定 == |
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− | + | 以下のコマンドでサンプル設定ファイルを作成することができます: |
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+ | # rslsync --dump-sample-config > ~/.config/rslsync/rslsync.conf |
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+ | |||
+ | 変更するべき設定は以下の通りです: |
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* device_name |
* device_name |
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* storage_path |
* storage_path |
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* webui/password |
* webui/password |
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+ | {{note| |
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− | {{note|storage_path の設定は、メタデータが保存される場所を定義します。同期するファイルでは'''ありません'''。同期するファイルの保存場所は WebGUI でフォルダごとに定義します。}} |
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+ | * {{ic|rslsync}} は {{ic|storage_path}} ディレクトリが存在しない場合でも自動的には作成してくれません。ディレクトリが存在しない場合、手動で作成するか[[#設定ファイルの自動作成|設定ファイルの自動作成]]を使ってください。 |
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+ | * storage_path の設定は、メタデータが保存される場所を定義します。同期するファイルでは'''ありません'''。同期するファイルの保存場所は WebGUI でフォルダごとに定義します。 |
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+ | * 最近のバージョンの {{ic|rslsync}} では {{ic|webui/password_hash}} が上手く動作しません。代わりに {{ic|webui/password}} でファイルを指定してください。 |
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+ | }} |
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===設定ファイルの自動作成=== |
===設定ファイルの自動作成=== |
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− | {{AUR| |
+ | {{AUR|rslsync-autoconfig}} パッケージには systemd のユーザーサービス ({{ic|rslsync-autoconfig.service}}) が含まれており、有効にすると、ユーザーの {{ic|rslsync.service}} が起動したときにデフォルト値で設定ファイルを作成します。 |
+ | {{note|{{AUR|rslsync-autoconfig}} によって設定ファイルが作成された場合、ポートの設定が違うかもしれません。{{ic|rslsync}} のユーザーインスタンスのポートは 8888 ではなく {{ic|7889 + $UID}} になります。{{ic|$UID}} が "1000" なら、ポートは 8889 です。}} |
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− | btsync-autoconfig@user.service は {{ic|~/.config/btsync/btsync.conf}} が存在しない場合に、以下のようにデフォルトの設定値を使います: |
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+ | |||
+ | インストールスクリプトはデフォルトで全てのユーザーでサービスを有効化します。以下のコマンドで無効化することができます: |
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+ | |||
+ | # systemctl --global disable rslsync-autoconfig.service |
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+ | |||
+ | 以下のコマンドを使うことで特定のユーザで有効化できます: |
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+ | |||
+ | $ systemctl --user enable rslsync-autoconfig.service |
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+ | |||
+ | {{ic|rslsync-autoconfig.service}} は {{ic|~/.config/rslsync/rslsync.conf}} が存在しない場合、デフォルトで作成しますが、設定のデフォルト値は以下のようになります: |
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* device_name: {{ic|$USER@$HOSTNAME}} |
* device_name: {{ic|$USER@$HOSTNAME}} |
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− | * storage_path: {{ic|~/. |
+ | * storage_path: {{ic|~/.rslsync}} |
− | * webui/login: {{ic|$USER |
+ | * webui/login: {{ic|$USER/password}} |
+ | |||
+ | また、スクリプトは {{ic|storage_path}} ディレクトリも作成します。設定ファイルの作成とは別に行われます。 |
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==トラブルシューティング== |
==トラブルシューティング== |
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− | ===storage path が見つからない=== |
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− | もしサービスを開始しても WebUI が使えない場合、btsync が陥っている状態を {{ic|systemctl --user status btsync}} で確認してください。 |
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+ | ===Missing storage path=== |
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− | {{ic|Storage path specified in config file does not exist.}} はよくあるエラーです。{{AUR|btsync-autoconfig}} は設定ファイルを作成しますが、storage ディレクトリは作成しません。したがって次を実行します: {{ic|mkdir ~/.btsync}}。 |
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+ | サービスを起動しても WebUI にアクセスできない場合、{{ic|systemctl --user status rslsync}} を実行して rslsync の状態を確認してください (システムインスタンスの場合は {{ic|systemctl status rslsync}} を実行)。 |
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− | ===WebUI がポート8888で動作していない=== |
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+ | よくあるエラーは {{ic|Storage path specified in config file does not exist.}} です。{{ic|mkdir ~/.rslsync}} を実行するか、{{ic|storage_path}} の設定を変更することで簡単に解決できます。 |
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− | 設定ファイルが {{AUR|btsync-autoconfig}} によって生成された場合、ポートは異なるように設定されます。8888ではなく、{{ic|btsync}} のユーザーインスタンスのポートは {{ic|7889 + $UID}} になります。もし、あなたの {{ic|$UID}} が"1000"なら、ポートは8889となります。 |
||
+ | ===特定のファイルやフォルダの同期を無視する=== |
||
− | ===WebUI が {{ic|7889 + $UID}} で動作していない=== |
||
− | {{AUR|btsync-autoconfig}} は $HOME/.btsync ディレクトリを作成しないので、起動する前に作成しておく必要があります。 |
||
+ | 同期フォルダの特定のファイルを Resilio Sync によって追跡されないようにしたい場合、{{ic|IgnoreList}} を使ってください。{{ic|IgnoreList}} は隠しフォルダの {{ic|.sync}} に入っています。 |
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− | ===いくつかのファイル/フォルダの同期を無視する=== |
||
− | もし BitTorrent Sync に追跡されたくないフォルダがある場合、{{ic|.Syncignore}} を用いてください。{{ic|.Syncignore}} は UTF-8 でエンコードされた .txt ファイルで、同期時に無視するファイルやパターンを定義することができます。'?' と '*' ワイルドカードシンボルをサポートします。 |
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+ | {{ic|IgnoreList}} は UTF-8 でエンコードされた .txt ファイルで、ファイルのパスやルールを記述して同期の対象から外すことができます。{{ic|IgnoreList}} ファイルは1行ごとに1つのルールを指定します。無視フィルターにかかったファイルはインデックスの対象外になり Sync のメインビューの "Size" カラムにカウントされなくなります。 |
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− | {{note|{{ic|.Syncignore}} は同期したくないファイルが同期される前に定義してください。もしインデックスされたファイルを指定した場合、そのファイルは削除されます。これを避けるために以下を実行してください: |
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+ | |||
− | * 全デバイスから同期フォルダを削除する。 |
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+ | ワイルドカード記号の '?' や '*' を使用することができます。 |
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− | * 全デバイスに共通の {{ic|.Syncignore}} ファイルを定義する。 |
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+ | |||
− | * フォルダを追加し直す。 |
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+ | {{ic|IgnoreList}} をフォルダに適用した場合、既に同期されたフォルダ内のファイルに効果はありません。インデックスに含まれたファイルを {{ic|IgnoreList}} に追加した場合、他の同期デバイスでファイルが削除されます。削除されないようにしたい場合: |
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− | }} |
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+ | |||
+ | * 全てのデバイスでフォルダを同期から外す。 |
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+ | * 全てのデバイスの {{ic|IgnoreList}} ファイルを編集して同じ情報を記入する。 |
||
+ | * 修正を加えたフォルダを再度追加する。 |
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+ | |||
+ | 詳しくは [http://help.getsync.com/customer/portal/articles/1673122-ignoring-files-in-sync-ignorelist-?b_id=3895 Ignoring files in Sync (IgnoreList)] を参照してください。 |
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+ | |||
+ | ===ARM アライメントエラー=== |
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+ | |||
+ | {{ic|/etc/tmpfiles.d/rslsync.conf}} に {{ic|w /proc/cpu/alignment - - - - 2}} という行を追加してください (ファイルは作成する必要があります)。ただし、この設定をすると性能が劣化する可能性があります。 |
||
− | ==参照== |
+ | == 参照 == |
− | [http:// |
+ | *[http://help.getsync.com/ Official Resilio Sync Help] |
+ | *[https://help.getsync.com/hc/en-us/articles/212001046-Resilio-Sync-FAQ Official Resilio Sync FAQ] |
2016年11月4日 (金) 22:12時点における版
関連記事
Resilio Sync (旧名: BitTorrent Sync (BTSync) は BitTorrent プロトコルを用いたファイル同期ソフトウェアです。他の同期ソフトウェアと違い、ファイルをオンラインのサーバにアップロードせず、各々のデバイスが直接サーバからファイルを取得します。ファイル転送は直接 (peer to peer) 行われるため、データストレージ容量や転送速度に制限がありません。
目次
安全性
AES-128 暗号と secret (同期するフォルダごとによって固有のランダムな文字列、20バイト以上) を元にして作成された256ビットのキーを使って異なるデバイス間の同期は暗号化されます。'secret' と呼ばれる、base32 でエンコードしたランダムな21バイトのキーという特殊な方法を用います。
同期
同期フォルダをデバイスが追加した時、secret が作成されます。以降、同期が必要なデバイスはこの鍵を知らなくてはなりません。
同期には、2者間に十分なディスクスペースがあれば、速度やサイズの制限はありません。
インストール
rslsyncAUR は AUR からインストール可能です。パッケージには rslsync デーモンを管理するための systemd サービスが含まれています。また、デフォルトの /etc/rslsync.conf
が作成されます。systemctl を使って起動する前に、ファイルの中のログイン ID やパスワードなど、変更したい箇所を変更しておいてください。
また、'tar.gz' でパッケージングされた実行可能ファイルが 公式ウェブサイト から取得できます。以下のガイドは AUR から rslsync をインストールしていることを前提にしています。
使い方
Resilio Sync の Linux クライアントには典型的な GUI が存在しません。代わりに、localhost:8888
からアクセス可能な WebUI サーバをセットアップします。同期フォルダは設定ファイルで静的に設定することもできますが、そうすると WebGUI が使えなくなります。
インストールしたら、~/.config/rslsync/rslsync.conf
に設定ファイルを作成する必要があります。#設定 を見てください。storage_path
ディレクトリの作成も必要です。設定が完了したら、以下のようにサービスを開始または(起動時に開始したいなら)有効化してください:
$ systemctl --user start rslsync $ systemctl --user enable rslsync
上記のコマンドは root で実行しないことに注意してください。root で実行すると D-BUS が接続を拒否するためエラーが発生します。
rslsync
システムユーザーで実行することもできます。その場合 --user
を取ってください:
# systemctl enable rslsync # systemctl start rslsync
ユーザーの設定は /etc/rslsync.conf
に、メタデータは /var/lib/rslsync/
にデフォルトで保存されます。ユーザー名とパスワードの設定は変更するようにしてください。
設定
以下のコマンドでサンプル設定ファイルを作成することができます:
# rslsync --dump-sample-config > ~/.config/rslsync/rslsync.conf
変更するべき設定は以下の通りです:
- device_name
- storage_path
- webui/login
- webui/password
設定ファイルの自動作成
rslsync-autoconfigAUR パッケージには systemd のユーザーサービス (rslsync-autoconfig.service
) が含まれており、有効にすると、ユーザーの rslsync.service
が起動したときにデフォルト値で設定ファイルを作成します。
インストールスクリプトはデフォルトで全てのユーザーでサービスを有効化します。以下のコマンドで無効化することができます:
# systemctl --global disable rslsync-autoconfig.service
以下のコマンドを使うことで特定のユーザで有効化できます:
$ systemctl --user enable rslsync-autoconfig.service
rslsync-autoconfig.service
は ~/.config/rslsync/rslsync.conf
が存在しない場合、デフォルトで作成しますが、設定のデフォルト値は以下のようになります:
- device_name:
$USER@$HOSTNAME
- storage_path:
~/.rslsync
- webui/login:
$USER/password
また、スクリプトは storage_path
ディレクトリも作成します。設定ファイルの作成とは別に行われます。
トラブルシューティング
Missing storage path
サービスを起動しても WebUI にアクセスできない場合、systemctl --user status rslsync
を実行して rslsync の状態を確認してください (システムインスタンスの場合は systemctl status rslsync
を実行)。
よくあるエラーは Storage path specified in config file does not exist.
です。mkdir ~/.rslsync
を実行するか、storage_path
の設定を変更することで簡単に解決できます。
特定のファイルやフォルダの同期を無視する
同期フォルダの特定のファイルを Resilio Sync によって追跡されないようにしたい場合、IgnoreList
を使ってください。IgnoreList
は隠しフォルダの .sync
に入っています。
IgnoreList
は UTF-8 でエンコードされた .txt ファイルで、ファイルのパスやルールを記述して同期の対象から外すことができます。IgnoreList
ファイルは1行ごとに1つのルールを指定します。無視フィルターにかかったファイルはインデックスの対象外になり Sync のメインビューの "Size" カラムにカウントされなくなります。
ワイルドカード記号の '?' や '*' を使用することができます。
IgnoreList
をフォルダに適用した場合、既に同期されたフォルダ内のファイルに効果はありません。インデックスに含まれたファイルを IgnoreList
に追加した場合、他の同期デバイスでファイルが削除されます。削除されないようにしたい場合:
- 全てのデバイスでフォルダを同期から外す。
- 全てのデバイスの
IgnoreList
ファイルを編集して同じ情報を記入する。 - 修正を加えたフォルダを再度追加する。
詳しくは Ignoring files in Sync (IgnoreList) を参照してください。
ARM アライメントエラー
/etc/tmpfiles.d/rslsync.conf
に w /proc/cpu/alignment - - - - 2
という行を追加してください (ファイルは作成する必要があります)。ただし、この設定をすると性能が劣化する可能性があります。