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root の sub{u,g}ids を設定して、LXD が非特権のコンテナを作成できるようにします: |
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=== 非特権ユーザーとして LXD にアクセス === |
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デフォルトでは LXD デーモンは {{ic|lxd}} グループのユーザーからのアクセスを許可するので、ユーザーをグループに追加してください: |
デフォルトでは LXD デーモンは {{ic|lxd}} グループのユーザーからのアクセスを許可するので、ユーザーをグループに追加してください: |
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− | + | # usermod -a -G lxd <user> |
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=== LXD のネットワーク === |
=== LXD のネットワーク === |
2017年5月10日 (水) 23:41時点における版
LXD はコンテナの『ハイパーバイザ』であり Linux Containers の新しいユーザー体験です。
目次
セットアップ
必要なソフトウェア
LXC と lxdAUR パッケージをインストールして、lxd.service
を起動してください。
実行しているカーネルがコンテナを起動できることを確認:
$ lxc-checkconfig
セキュリティ上の理由で、デフォルトの Arch カーネルでは非特権ユーザーでコンテナを実行できるようにはなっていません。しかしながら LXD はそうできることを必要とします。カーネルを自分でビルドして CONFIG_USER_NS
を有効にするか、AUR の linux-usernsAUR や linux-lts-usernsAUR を使用してください。
Sub{u,g}id の設定
root の sub{u,g}ids を設定して、LXD が非特権のコンテナを作成できるようにします:
# echo "root:1000000:65536" | tee -a /etc/subuid /etc/subgid
非特権ユーザーとして LXD にアクセス
デフォルトでは LXD デーモンは lxd
グループのユーザーからのアクセスを許可するので、ユーザーをグループに追加してください:
# usermod -a -G lxd <user>
LXD のネットワーク
LXD は LXC のネットワーク機能を使います。デフォルトではコンテナを lxcbr0
ネットワークデバイスに接続します。コンテナのブリッジを設定する方法は LXC のネットワーク設定のドキュメントを読んでください。
lxcbr0
以外のインターフェイスを使いたい場合、lxc のコマンドラインツールを使ってデフォルト設定を編集してください:
$ lxc profile edit default
エディタで設定ファイルが開きます。デフォルトでは以下の内容になっています:
name: default config: {} devices: eth0: name: eth0 nictype: bridged parent: lxcbr0 type: nic
parent
パラメータを設定することで LXD でコンテナに接続するブリッジを決めることができます。
ネットワーク設定例
LXD パッケージにはネットワークの設定例が付属しており /usr/share/lxd/
に保存されます。設定を使用するには以下のコマンドを実行してください:
$ ln -s /usr/share/lxd/dnsmasq-lxd.conf /etc/dnsmasq-lxd.conf $ ln -s /usr/share/lxd/systemd/system/dnsmasq@lxd.service /etc/systemd/system/dnsmasq@lxd.service $ ln -s /usr/share/lxd/netctl/lxd /etc/netctl/lxd $ ln -s /usr/share/lxd/dbus-1/system.d/dnsmasq-lxd.conf /etc/dbus-1/system.d/dnsmasq-lxd.conf
NetworkManager を使用する場合、以下のようにシンボリックリンクを作成してください:
$ ln -s /usr/share/lxd/NetworkManager/dnsmasq.d/lxd.conf /etc/NetworkManager/dnsmasq.d/lxd.conf
parent: lxcbr0
を parent: lxd
に変更してください:
$ lxc profile edit default
最後に、dnsmasq@lxd.service
と netctl@lxd.service
を起動・有効化してください。
上記のサンプル設定で問題が発生する場合、lxdAUR のページにコメントを投稿してください。
基本的な使い方
LXD はデーモン (lxd バイナリ) とクライアント (lxc バイナリ) の2つに分かれています。デーモンを設定して実行したら、コンテナを作成できます:
$ lxc launch ubuntu:14.04
もしくは、リモートの LXD ホストをイメージソースとして使うこともできます。LXD で設定済みのイメージを使用するには (images.linuxcontainers.org):
$ lxc launch images:centos/7/amd64 centos
Tips and tricks
プロセスやファイルの制限を変更する
ファイル記述子の制限やユーザーが使用できる最大プロセス数の制限を増やしたい場合、以下のコマンドを実行 (Arch Linux ではデフォルトで1024になっています):
# systemctl edit lxd
以下のように設定してください:
[Service] LimitNOFILE=infinity LimitNPROC=infinity TasksMax=infinity
設定できたら lxd を再起動してください:
# systemctl restart lxd
トラブルシューティング
CONFIG_USER_NS 無しでコンテナを起動する
イメージを起動するにはイメージの生成時に security.privileged=true
が必要です:
$ lxc launch ubuntu:16.04 ubuntu -c security.privileged=true
もしくは既存のイメージを使う場合は設定を編集してください:
$ lxc config edit ubuntu
name: test_ubuntu profiles: - default config: ... security.privileged: "true" ... devices: root: path: / type: disk ephemeral: false
新しいコンテナで security.privileged=true
を有効にしたい場合、デフォルトプロファイルの設定を編集してください:
$ lxc profile edit default