K10ctl

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ノート: k10ctl は2009年を最後に新しいリリースがありません [1]

k10ctl を使うことで P-State を変化させ AMD K10 プロセッサ (例: Phenom, Phenom II) をオーバークロックしたり電圧を下げることができます。

電圧を下げると消費電力が落ちて熱量や騒音も少なくなります。

警告: プログラムの使用は自己責任で行ってください。ハードウェアにダメージを与える可能性があります。

インストール

k10ctl は AUR の k10ctlAUR パッケージでインストールできます。

設定

k10ctl.conf

/etc/conf.d/k10ctl
# For information how to calculate the following values see:
# http://www.ztex.de/misc/k10ctl.e.html#c1

# Change to "true" after you configurated the settings for your CPU
# WARNING: Be SURE that the following values are correct and safe for
# your system before doing this!
CONFIGURATED=false

# Number of cores for your CPU
CORES=4

# List of P-states you want to change.
# NOTE: all following arrays must have the same size!
PSTATES=( 0 1 2 3 )

# List of Northbridge VIDs
NBVID=( 45 45 45 45 )

# List of CPU VIDs
CPUVID=( 36 45 55 68 )

# List of CPU FIDs
FID=( 12 5 0 0 )

# List of CPU DIDs
DID=( 0 0 0 1 )

事前設定

k10ctl を使うには msr カーネルモジュールが必要です。以下のコマンドを実行してください:

# modprobe msr

CPU の P-State のデフォルト値を確認してください:

# k10ctl 0-3

0-3 は CPU のコアを意味します。搭載されているコアが少ない場合、後ろの数字を減らしてください。

コマンドの出力から設定を適切な数字に調整してください。

ヒント: 最も重要な行は "P-State 0" - "P-State X" です。

全てが問題ないようでしたら、"CONFIGURATED" を "true" に設定して k10ctl を再起動してください:

# systemctl start k10ctl

CPU のデフォルト値でなら k10ctl は問題なく動作するはずです。

値の計算方法

設定を計算するときは "VID インターフェイスモード" をチェックしてください:

# k10ctl 0-3 -> first line

パラレル VID インターフェイスモード:

if vid>=64 then U=375 mV
else if vid>=32 then U=1162.5mV - vid=12.5 mV
else U=1550mV - vid*25 mV

シリアル VID インターフェイスモード:

if vid>=124 then U=0 mV
else U=1550mV - vid*12.5 mV

最後に /etc/conf.d/k10ctl で P-State を設定します。

ノート: 設定の配列の長さはどれも同じにする必要があります。

k10ctl を再起動して再度 "k10ctl 0-3" を確認してください:

# systemctl start k10ctl
# k10ctl 0-3

k10ctl を永続的に有効化

# systemctl enable k10ctl

'msr' モジュールについてはカーネルモジュール#ロードを見てください。

ヒントとテクニック

mprimeAUR を使うことでコンピュータの安定性をテストできます。